健診時の悪い生活習慣が心臓病や脳卒中と関連 特定健診データを分析、金沢大

特定健診で用いられる質問票で、悪い生活習慣に多く当てはまる人は、当てはまる項目が少ない人に比べて心筋梗塞などの冠動脈疾患(CAD)や脳卒中などの動脈硬化性疾患である確率が約2倍である可能性が、金沢大学附属病院循環器内科の多田隼人氏らの研究で明らかになった。詳細は「PLOS ONE」2018年11月28日オンライン版に掲載された。

 40~74歳を対象に2008年から開始された特定健診・保健指導では、生活習慣病の予防を目的に、身体計測や血圧測定、血液検査、尿検査などの検査項目に加えて、生活習慣に関する質問票を用いた調査も実施している。しかし、これまで健診で用いられる質問票の項目と動脈硬化性疾患との関連を調べた研究は限られていた。

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 多田氏らは今回、2014年に金沢市内で特定健診を受けた40歳以上の男女4万7,842人を対象に解析を行い、動脈硬化性疾患(CADまたは脳卒中)と質問票の生活習慣に関連した12項目の質問との関連を調査した。なお、質問項目には、脳卒中や心疾患、腎不全の既往の有無と、喫煙習慣や飲酒習慣、運動習慣、食習慣、睡眠習慣、高血圧や糖尿病、脂質異常症の服薬歴などが含まれた。

 その結果、悪い生活習慣のうち7~12項目に当てはまる人では、当てはまる項目が少ない人(0~3項目)に比べて、動脈硬化性疾患であるリスクが有意に高いことが分かった(オッズ比は1.78、95%信頼区間1.62~1.95、P<0.0003)。

 CADや脳卒中の既往には、「他の人と比べて歩く速度が速い」「1年間で3kgを超える体重の増減」「飲酒の頻度が毎日」「十分な睡眠が取れている」といった習慣が強く関連することが分かった。一方、「1回30分以上の運動を週2日以上、1年以上実施」「1日1時間以上の歩行」「夕食後の間食」「朝食を抜く」「過度な飲酒習慣」との関連はみられなかった。

 以上の結果から、多田氏らは「健診の質問票にある生活習慣に関連した12項目の質問の多くは、自己申告による動脈硬化性疾患と独立して関連しており、これらの項目からなるリスクスコアも強く関連することが明らかになった」と結論づけている。

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HealthDay News 2019年1月15日
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