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6月 13 2017 物忘れ(MCI)とは?経度認知症の症状例について
軽度認知障害(MCI)とは?一般的な物忘れと違い、認知症になる前の段階であり、早期発見をできればできるほど、認知症になる確率をグッと下げることができます。放置したままでは、遅かれ早かれ認知症に高確率で移行します。症状を知って早い段階で予防や改善することで、進行を抑えることが非常に重要です。
軽度認知障害(MCI)とは?健康的な状態と認知症の間。認知症の初期段階と言っても決して過言ではない初期の認知障害のことをさします。正常な認知機能が働いている場合、記憶、判断、理由、実行等、物事に対して記憶をしたり、判断を迫られたときに決定したり、そのやっている行動の意味を理解し、実行、アクションを起こすのが一般的な認知作業の仕組みです。
MCIの状態になった場合、日常生活には大きな支障はないのですが、突然記憶を思い出せなくなったり、優柔不断ではなく、物事を選択できなかったり決められなかったり。なぜこれをやっているのか?の行動の理由がわからなくなったり、わかっていてもなぜか実行に移せないなど、小さなことですが物事を進める上で、ほころびが生まれます。
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お近くの治験情報を全国から検索できます。MCIの症状による病名わけ一般的に記憶障害がある場合は
健忘型MCI単領域障害、健忘型MCI多領域障害。
記憶障害がないが、他の認知症状に影響を及ぼしている場合は
非健忘型MCI・単領域障害。非健忘型MCI多領域障害。
この他にもありますが主に4種類に分かれています。記憶に影響があるものはアルツハイマー型の認知症の可能性が高くなり、記憶以外の部分を司る認知機能に支障をきたしていた場合は、脳血管性型認知症、前頭側頭型認知症、レビー小体型認知症の脳機能による影響と分類されます。
MCIは早期予防が鍵MCI自体は、それほど大きな影響は現時点ではありません。ただ年数が経過するとともに認知症になる可能性がどんどん高まっていき、何もしないままの状態であれば5年後には半分近くの可能性で認知症へとステージが進行してしまいます。早期発見が大事というのは、ステージが移行する前に適切な医師の診断基準を元にテスト、検査をして予防策を立てることができるため、リハビリや認知症へと進行しないための治療等の手段を用いることができるのです。大切なのは自分自身が気づくこと、周りが気づくこと。認知症は完全に治療することができませんが(脳腫瘍の影響などの一部症状をのぞく)、早期発見ができて予防措置をとれば生涯ステージを移行することなく、生活していくこともできるため、何かおかしいと感じたら即行動に移すことが大切です。何もなければ不安な気持ちもなくなりますし、見つかれば将来の不安もなくなります。
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軽度認知障害(MCI)の症状や原因、セルフチェック方法。また認知症へ進行しないための予防策や治療方法にはどのようなものがあるのか、詳しく解説しています。