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7月 31 2017 月経困難症には、どういった治療方法があるの?
月経困難症。その治療方法のガイドラインはどういった診断も元、治療が行われるのかはその症状によって異なります。
月経困難症には二つの分類があり、機能性(原発性)月経困難症と器質性(続発性)月経困難症の2種類があります。
後者にあげた器質性月経困難症は、子宮筋腫や子宮内膜症により、身体的な何かしらの原因に起因し、過多月経や重い症状が出るタイプの月経困難症です。
一方、機能性月経困難症は、非常になる割合の人が多く、プロスタグランジンなどのホルモンが過剰分泌されることで、バランスが崩れて症状を引き起こすケースです。月経困難症の治療方法は?一般的には鎮痛剤、痛みの症状が重い場合などに用いられます。症状を緩和させる対症療法が多く用いられます。プロスタグランジン合成阻害薬も用いられるケースもあり、これはホルモンの過剰分泌を抑える作用があり、特にひどい痛みなどに用いられます。
治療の選択肢で、ピルの処方が医師の診断により服用を進められますが、高血圧や煙草を吸う人、ほかの病気を抱えている人(病気の種類による)など服用ができない場合があるため、医師によっては服用を禁じる場合もあります。必ず病院での医師の診断によるチェックは必要であるといえます。月経困難症に関する治験・臨床試験(新しい治療薬)情報はこちら
お近くの治験情報を全国から検索できます。薬物療法以外にも生活習慣の改善も重要月経困難症の原因、ホルモンバランスの乱れによる過剰分泌が原因と考えた場合、日々の生活習慣も非常に重要です。月経前困難症(生理前から起きる症状)にも同じことが考えられます。
イライラの症状も出やすくなるため極力ストレスをため込まない。身体に無理をさせない。規則正しい生活リズムを送る。リラックスをするタイミングを必ず設ける。十分な睡眠時間を確保するなど精神的な見えない部分のセルフケアも非常に大切です。よく漢方やツボも効果があるといわれているのが、ホルモンバランスを整える上で根本的な体質改善の重要性の観点から、病院と違ったアプローチの重要性も、治療に効果があると感じている人も多くいらっしゃいます(効果や体感は個人差によります)。体のメカニズムの副交感神経(リラックスや自然治癒力を高める場所)をできるだけ優位にさせてあげることができるのかも非常に大切です。薬物療法の治療方法やピルの処方。漢方やツボなど自分に合った治療方法は色々とることができます。医師の診断に基づき、指示に従うのは何よりです常用ですが自分自身でもできることも色々あります。もし症状が緩和しないといった場合は、併用して進めたり、日々の生活習慣に気を付けてあげるという心がけも、自分のためにいたわってあげるのもよいかもしれません。
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月経困難症とは?月経痛や生理痛に関する基本情報。ホルモンによる原因、子宮筋腫などによる起因の症状など。月経困難症・月経前症候群(PMS)のメカニズムを詳しく解説しています。
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7月 31 2017 牛乳の「加熱殺菌」の効果とは?
牛乳やその他の乳製品では、加熱して有害な細菌を死滅させる処理である「加熱殺菌」が行われることがあります。この処理について正しい知識を学んでおきましょう。
- 生乳には危険な微生物が含まれていることがあるため、加熱殺菌は必要な処理です。
- 加熱殺菌をしても、乳製品アレルギーに対する影響は変わりません。
- 加熱殺菌した牛乳は生乳に比べて栄養価が劣ることはありません。
- 加熱殺菌されていても、牛乳を長時間常温で放置してはいけません。
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治験・臨床試験は新しいお薬の開発に欠かせません。治験や疾患啓発の活動を通じてより多くの方に治験の理解を深めて頂く事を目指しています。治験について知る事で治験がより身近なものになるはずです。
情報元:foodsafety.gov
HealthDay News 2017年7月13日
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7月 31 2017 クロスワードパズルが認知機能の維持に役立つ可能性
日常的にクロスワードパズルを楽しむことで、年齢を重ねても認知機能を維持できる可能性があるという報告が、アルツハイマー病協会国際会議(AAIC 2017、7月16~20日、英国・ロンドン)で発表された。50歳以上の健康な成人1万7,000人超を対象とした研究で、クロスワードパズルに取り組む頻度が高い人ほど、集中力、推論力、記憶力を測るテストの成績が良いことが分かったという。
この英国の研究では、オンライン調査に参加した人を対象に、クロスワードパズルなどのワードパズルに取り組む頻度について尋ね、さらに認知機能のテストを実施。集中力、推論力、記憶力などの幅広い認知機能を評価する9つの課題を解いてもらった。
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お近くの治験情報を全国から検索できます。その結果、ワードパズルに取り組む頻度は、これらの課題を解く速度と精度に関連していた。ワードパズルに取り組むことがあると回答した人では全体として成績が良く、取り組む頻度が高まるにつれて成績は向上した。例えば、文法的推論の速度と短期記憶の精度を検査する項目では、ワードパズルに取り組む人は10歳ほど若い人と同程度の脳機能を維持していることが分かった。
認知症の専門家である英国アルツハイマー病学会のDoug Brown氏は、「この結果は順当なものだ。活発な精神活動は思考力の低下を防ぐのに役立つことが知られている」とコメント。ただし、今回の研究ではワードパズルと記憶力や思考力が関連することは示されたものの、ワードパズルの習慣によって実際にこうした能力が改善されるのかを解明するためには追加の研究が必要だと指摘している。
研究を実施した英エクセター大学認知神経学教授のKeith Wesnes氏もこれに同意し、「今後はこの関連性に関する臨床試験を実施し、ワードパズルに取り組むことが脳機能の改善につながるのかを調べる必要がある」と話す。「現時点では、認知症の発症リスクを低減するために最も役立つと考えられるのは、身体活動を続け、禁煙し、健康的なバランスの取れた食事を心がけることだ」と同氏はアドバイスしている。なお、学会発表された知見は査読を受けて医学誌に掲載されるまでは予備的なものとみなされる。
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7月 29 2017 身長が伸びなくなっても骨の成長は続く
「身長が伸びなくなったら成長期は終わり」というわけではないことが、米フィラデルフィア小児病院のShana McCormack氏らによる研究で示された。米国内の5~19歳の男女2,014人を最長で7年間追跡調査した結果、10歳代後半に身長の伸びが止まった後も、骨量は増加し続けることが分かったという。詳細は「JAMA Pediatrics」7月3日オンライン版に掲載された。
McCormack氏らは今回、2002~2010年に実施されたThe Bone Mineral Density in Childhood Study (BMDCS)に参加したさまざまな人種の小児および青少年の身長や骨量の経時的な変化について調べた。その結果、身長よりも骨の方が成長が遅く、10歳代後半に身長が伸びなくなった後も、骨量は約10%増え続けることが示された。また、骨の成長の速度は骨格の部位によって異なること、アフリカ系米国人は他の人種の米国人と比べて早く骨の成長のピークを迎えることも分かったという。
小児や青少年では骨折率が高いが、この研究結果によってその説明がつきそうだ。成人するまでに骨折を経験する小児や青少年の割合は30~50%に上ると推定されている。
McCormack氏らは「小児の成長といえば身長が指標にされがちだが、全体的な骨の発達も重要」と強調。「10歳代後半には喫煙や飲酒、乱れた食生活、運動不足といったリスキーな行動をとり始める若者もいるが、こうした行動は骨の発達を妨げる可能性がある。親や保護者は、特にこの年代の若者に対しては、健康的な食事や運動の習慣といった健康的な行動を勧めるべき」と呼びかけている。
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7月 29 2017 乳頭や乳輪を残す乳房切除術で再発リスクは上昇せず
がんのある乳房を切除する「乳房切除術」の新しい方法として、近年、乳頭や乳輪、乳房の皮膚を残して切除する「乳頭乳輪温存乳房切除術」が注目されている。その長期的な安全性について検証した研究から、この術式によって乳がんの再発リスクは上昇しないことが示された。詳細は「Journal of the American College of Surgeons」7月17日オンライン版に掲載された。
この研究を率いた米マサチューセッツ総合病院のBarbara Smith氏によると、近年、外見上の問題から乳頭乳輪温存を希望する乳がん患者が増えているという。乳頭乳輪温存乳房切除術では、術後の胸が自然に見えるだけでなく、乳房切除術と同時に乳房の再建術も受ける「一期再建」を選択できることが多い。
同氏は「医師として、外見のために患者の安全が脅かされることは望まない」とした上で「女性の多くは乳頭が残っている方が自分らしい本来の身体であると感じやすい」と説明。また、今回の研究について「乳頭乳輪温存乳房切除術後、かなり長期にわたって追跡した研究の1つ。その結果は、少数の例外を除けば乳頭を残しても安全であることをあらためて裏づけるものとなった」と話している。
今回の研究でSmith氏らは、2007~2012年に乳頭乳輪温存乳房切除術を受けたステージ0~3の乳がん患者297人の転帰を追跡した。このうち14人は両側の乳房にがんがあり、両側の乳房切除術を受けたため、手術数は計311件だった。中央値で51カ月の追跡期間における乳がんの再発率は約5.5%だったが、再発例で乳頭乳輪が関わるものはなかったという。なお、同氏によると、この対象集団での再発率は標準的な乳房切除術後の再発率と同程度だった。
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お近くの治験情報を全国から検索できます。この研究報告を受け、米ニューヨーク大学(NYU)ウィンスロップ病院乳腺外科のVirginia Maurer氏は「乳頭乳輪温存術を診療に取り入れるために、長期の成績の報告を待っていたわれわれ医師にとって勇気づけられる結果だ」と話している。また、米レノックス・ヒル病院乳腺外科のLauren Cassell氏は「患者も医師も、これまで乳頭乳輪の局所再発リスクを警戒してきたが、今回の研究により恐怖心が安心感に変わった」と述べている。
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7月 28 2017 アルツハイマー病治療薬に「包括的プログラム」追加で効果7.5倍
アルツハイマー病が進行すると、着替えや入浴といった日常生活に必要な基本的な動作が難しくなる。しかし、個々の患者に合わせた行動療法や介護者のサポートなどを組み合わせた包括的な個別化プログラム(以下、包括的プログラム)を薬物療法と併用することによって、こうした機能を取り戻せる可能性が米国で実施された小規模なランダム化比較試験で示された。しかも、その効果は薬剤のみによる治療の約7.5倍に達していたという。
この試験は、2003年に報告されたアルツハイマー病治療薬メマンチンの臨床試験の論文の筆頭著者である米ニューヨーク大学(NYU)ランゴン医療センターのBarry Reisberg氏が率いたもの。アルツハイマー病協会国際会議(AAIC 2017、7月16~20日、英国・ロンドン)で結果が発表された。
試験の対象は、中等度~高度のアルツハイマー病患者とその介護者20組。このうち10組をメマンチンに加えて包括的プログラムを実施する群(包括的プログラム群)に、残る10組をメマンチンと一般的な地域でのケアを実施する群(通常ケア群)にランダムに割り付けた。期間は28週間とした。
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お近くの治験情報を全国から検索できます。包括的プログラムは、アルツハイマー病患者は子どもが発達する過程とは逆の順序で日常生活に必要な機能を失っていくという“retrogenesis”と呼ばれる仮説に基づき計画されたもの。Reisberg氏らは、その機能を初めて獲得した年齢に合わせた訓練を行えば、再びその機能を取り戻すことができると考えているという。具体的なプログラムの内容としては、専門スタッフが患者の自宅を訪問し、個々の患者に合わせて認知機能や身体機能の活性化につながる訓練や、患者の介護者に対する指導などが行われた。
その結果、28週間後に日常生活に必要な機能の評価スコア(FAST)が通常ケア群では3ポイント向上したのに対し、包括的プログラム群では6ポイントも向上していた。また、その差は3ポイントだが、以前Reisberg氏らが実施したメマンチンの臨床試験ではプラセボ群と比べたメマンチン群における同スコアの改善効果は0.4ポイントだったことから、同氏は「包括的プログラムとメマンチンの併用療法によるアルツハイマー病患者の機能を改善する効果は、メマンチン単独の7.5倍」と説明。「薬物療法は重要だが、それだけでは不十分であるのは確かだ。薬剤の効果は比較的小さいが、今回検討したプログラムの追加による効果は極めて大きいと考えられる」との見方を示している。
米国のアルツハイマー病患者数は500万人を超えており、介護のほとんどは家族により行われている。老年医学の専門家である米ノースウェル・ヘルスのGisele Wolf-Klein氏は「患者を助けるだけでなく、疲弊する介護者の負担軽減のためにも、行動療法や支援サービスのさらなる拡充が必要とされている」と話す。また、特に進行したアルツハイマー病患者向けのサービスは少ないことから、同氏は「今回検討された包括的プログラムは進行した患者をターゲットとしているという点が注目される」としている。
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7月 28 2017 塩分を控えるコツ
食事中の塩分量を減らすように意識している人は多いでしょう。しかし、特に加工食品には多くの塩分が含まれがちです。その対策を紹介します。
- まず、基本的には生鮮食品を使用し、塩を加えずに調理しましょう。
- 缶詰または冷凍ものの野菜など、加工された食品を用いるときは「食塩不使用」の表示があるものを選びましょう。
- 各メーカーの製品のナトリウム含有量を食品ラベルで確認し、比較しましょう。
- ツナなどの缶詰製品は、水ですすぐと塩分量を減らすことができます。
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お近くの治験情報を全国から検索できます。情報元:米国立心肺血液研究所(NHLBI)
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7月 27 2017 子宮筋腫の診断や検査を受けるサイン・セルフチェック
女性ならではの病気「子宮筋腫」。年齢によっては異なりますが3人に1人。4人に1人は子宮筋腫を発症するといわれている病気です。特に早期発見されると痛み、一切体の不調の症状がでないこともあるので、とにかく一度も検査を受けたことがことない人は検査を受けるのが非常に大切です。
特に早期発見の場合、ごく小さいは全く自覚症状もないことがほとんどです。医師による診断は手術など大きな費用をかかるものではなく、経過観察とくだされることがほとんどです。
もちろん子宮筋腫ができる場所や発見されたときの大きさによって異なりますが薬物療法や生活習慣の改善・漢方による体質改善など治療方法もさまざまあり、自分に合った治療薬であれば、子宮筋腫が小さくなることも、そして完全になくなることも決して珍しいことではありません。GnRHアゴニスト療法(GnRHアナログ)療法などホルモンバランスが起因と考えられている卵巣機能を抑えて月経、生理を一時的に止めて抑制する方法など多種多様な治療法を適応させることが可能です。子宮筋腫に関する治験・臨床試験(新しい治療薬)情報はこちら
お近くの治験情報を全国から検索できます。子宮筋腫は検査がカギ。症状があるときは病院へ子宮筋腫は必ずしも命を脅かす病気ではありません。ただ子宮筋腫が大きくなることで過多月経(生理中に出る異常)による大量出血で貧血やめまいを起こす症状が出る人も存在し、例えばそれが運転中などに起きた場合などによる事故の可能性は0パーセントではない以上、自分の体を知るということは非常に大切です。婦人科検診による触診、エコー検査。この二つの検査を受けることで発見に至るケースも多く、よく聞くMRIなど少し費用がかさむ大げさな検査は必ずしも必要ではありません(受ければ見落とすリスクはなくなるので無駄なことではありません)
痛い思いをする前に、手術が必要な状態になる前に。子宮筋腫は早期発見が本当に大切です。セルフチェックの一つの目安として、月経時に今までにない痛み、出血量が明らかに大きくなったなどは病気のサイン。放置すればするほど、大きくっていくのでこういった体の不調を決して見逃さずに、異常状態が続くようであれば病院に行ってみるという心構えを持っておくのも進行させないためには重要といえます。
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子宮筋腫とは?症状や原因、過多月経や貧血。手術やそれ に伴う費用や入院期間の目安。どういった検査方法があるのかなど詳しく解説しています。
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7月 27 2017 「痴話げんかの後に求める行動」に男女差
カップルがけんかをしたとき、仲直りのためにパートナーにしてほしいことには男性と女性で差がみられるとの研究結果が「Evolutionary Psychological Science」7月5日オンライン版に掲載された。女性は心からの謝罪と一緒に充実した時間を過ごすことを求めるのに対し、男性は優しい態度、特に性的な誘いを求める傾向があるようだという。
米バックネル大学のT. Joel Wade氏らは今回の研究で、2回のオンライン調査を実施した。1回目の調査では、18~54歳のボランティア74人(男性36人、女性38人)を対象に、「パートナーと仲直りしたいときにとる行動」を5つ回答してもらった。この回答を同氏らは21カテゴリに分類。2回目の調査では、18~61歳の別のボランティア164人(男性41人、女性123人)を対象に、これらの各カテゴリの行動について「パートナーがその行動をした場合、仲直りに有効だと思うか」を尋ねた。
その結果、全体としては「会話や電話、メールなどでコミュニケーションをとる」「謝る」「相手を許す」「一緒に時間を過ごす」「歩み寄る」「キスやハグで愛情を示す」の順に、仲直りに役立つと考えられていることが分かった。
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お近くの治験情報を全国から検索できます。その上で、男性は女性に比べて「優しくする(親切にする、褒めるなど)」「性的に誘う」ことが仲直りに有効だと考える傾向も示された。Wade氏は「女性は性的な誘いを男性との仲直りに利用できるかもしれない。そうすれば性的に受け入れられること、つまり2人の関係性を終わらせたくないという意思を男性に伝えられるだろう」と指摘している。
一方、女性は男性に比べて「謝る」「一緒に時間を過ごす」ことが仲直りに有効だと考える傾向がみられた。また、女性に対しては「泣く」ことも有効で、涙をこぼして心からの後悔を示し、感情に訴えられる男性は女性から許される可能性が高いことが分かった。
Wade氏は「女性が一緒に時間を過ごすことを大事だと考えるのは、2人の関係性を維持するために限られた資源(例えば時間など)を使用するという男性側の意思表示だと捉えられるからではないか。こうした行動は男性が子育てにも労力を割いてくれる可能性を示しており、女性に好まれる」と指摘。また、「謝罪が有効なのは、これが他人を優先しようとする利他的な行為だと捉えられるからだろう。謝罪はけんかの原因が男性自身にあることを示し、女性のために犠牲を払っても感情的に支援できるという男性の能力を表していると考えられる」と述べている。
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7月 27 2017 心筋梗塞の発症率は「月曜日」と「冬休み」に上昇
ストレスを感じやすい月曜日や冬休みは、心臓にも厳しい季節であることがウプサラ大学(スウェーデン)のJohn Wallert氏らによる研究で示唆された。約8年間に同国内で発症した心筋梗塞15万件超のデータを分析した結果、特に月曜日と冬休みに発症率が上昇することが示されたという。詳細は「American Heart Journal」6月3日オンライン版に掲載された。
これまでにも、複数の研究でストレスが心筋梗塞リスクを高めることが示されている。例えば、地震などの自然災害やサッカーのワールドカップの試合といったスポーツのイベントが心筋梗塞を誘発する可能性を示した研究結果が報告されている。
Wallert氏らは今回、2006~2013年のスウェーデンの心疾患患者の登録データを用いて同期間に登録された15万6,690件の心筋梗塞のデータを分析した。その結果、気温や大気汚染などの因子で調整後も、月曜日と冬休み中(クリスマスおよび年末年始の休暇中)は、他の曜日や季節に比べて心筋梗塞の発症率が高いことが示された。一方、週末や夏休み中は他の曜日や季節と比べて発症率が低いことも分かったという。
同氏らは「月曜日は仕事始めの曜日であり、冬休みはクリスマスの準備などで忙しく、いずれもストレスを感じやすいタイミング」と説明。「今回考慮されなかった他の要因が心筋梗塞リスクに影響を及ぼしている可能性はあるが、ストレスはかなり強い危険因子であると考えられる」としている。ただし、今回の研究は観察研究であるため、因果関係を証明するものではなく、心筋梗塞の発症と特定の時期との関連を示したに過ぎない。
心筋梗塞に関する治験・臨床試験(新しい治療薬)情報はこちら
お近くの治験情報を全国から検索できます。なお、同氏は「月曜日から金曜日まで働き、土日に休むというルーチンを変えて別の曜日に働いたとしても、心筋梗塞の発症率が高まる曜日が変わるだけで、意味がないだろう」としている。
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