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7月 13 2017 アウトドアで食事するときの注意点
公園でのピクニックや庭でのバーベキューを計画するとき、メニューは何にしようか、どこで食料を買ってこようか、といったことで頭がいっぱいになるかもしれない。しかし、食中毒を避けるためには、調理方法や持ち運び方、配膳の方法にも注意が必要だと、米国食品医薬品局(FDA)が呼びかけている。
①生の牛肉や豚肉、鶏肉、魚介類は、庭先で食べる場合も容器に詰めて持ち運ぶ場合も、細菌による相互汚染を防ぐために他の食品と分けて保存すること。これらの食品を調味料に漬け込むときは、調理台の上に放置せず冷蔵庫に保管する。グリルに運ぶ途中で汁をこぼさないように気をつける。使用したボウルに残った液体は処分する。
②生肉に使用した皿や調理器具は、焼き上がった食品に使用する前に洗うこと。焼き加減を確認するときは料理用の温度計を使うよう習慣づけ、温かい料理はグリルの脇に置くことで冷めにくくする。
③冷たい料理は十分に冷やしておくこと。自宅では、食事の準備ができるまで料理を冷蔵庫に入れておく。ピクニックの場合は、断熱材を使ったクーラーボックスに保冷剤と一緒に入れておく。ただし、クーラーボックスを開ける頻度を最小限に抑えるために、飲料は別のクーラーボックスに入れること。
④アウトドアで食事をする場合の一般的なルールとして、冷蔵保存されていた食品は外に出してから2時間以内に食べ切ること。ただし、気温が32℃以上の場合は1時間以内に食べ切らなければならない。暑い季節ほど細菌の繁殖は速くなる。
⑤果物や野菜は丁寧に洗って乾かしてから、食卓に並べたりクーラーボックスに詰めたりすること。
アウトドアでの食事会は夏のイベントにぴったりだが、暑さで食品が傷むことのないよう、衛生管理を怠らないようにしたい。
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7月 13 2017 子宮筋腫の漢方薬~加味逍遥散・芎帰膠艾湯の効果・効能
子宮筋腫の薬物療法と並行して使われる漢方薬。いくつ処方されるうちの桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)、当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)、加味逍遥散(かみしょうようさん)、芎帰膠艾湯(きゅうききょうがいとう)等ありますが、今回は芎帰膠艾湯と加味逍遥散の漢方を中心にどういった効果があるのか。どういった効能があるのか詳しく解説していきます。
加味逍遥散(かみしょうようさん)痛みや日々の疲れが残ったり精神的にも疲労がたまっているときに用いられる漢方薬です。不定愁訴(ふていしゅうそ)の症状、いわゆるイライラや眠れない。慢性的な疲労感があるときに処方されます。子宮筋腫に伴う過多月経による影響などによる心気症的なものが起因でおきる腰痛や頭痛、胃の痛みなどの症状を和らげるときに広く用いられるケースが多いようです。
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お近くの治験情報を全国から検索できます。芎帰膠艾湯(きゅうききょうがいとう)加味逍遥散と同様に、特に体力が弱っているときに用いられる漢方薬です。過多月経、不正出血などの症状があるときに処方されるケースが多い漢方薬です。体の血のめぐり、循環をよくし貧血症状の緩和改善、神経症による冷え症で起こる身体の痛み。そして痛みを抑制する働きがある効果・効能があります。
漢方を服用する上での注意点身体によいイメージのある漢方ですが、できれば漢方の専門医。もしくは漢方を得意としている医師の元、処方するのがベストな環境です。市販の漢方(ツムラ、クラシエetc)など大手のメーカーも出していますが、体質によっては副作用が生じる場合もあります。初めて使う際などは、特に子宮筋腫が小さくなるという情報などに惑わされず、きちんと医師の診断基準の元服用するのが良いでしょう。もちろん、漢方を専門している薬局もあり、食べ物や生活環境、日々のストレス解消法や適度な運動。治療スタイルなどのプラス要素も加わって、筋腫が小さくなるということもあるようです(個人差による)。自己判断でチェックするよりも、きちんと安心して服用できる状態が何よりなので、通常の治療で症状が重かったり、緩和したい場合は治療と併用して漢方薬を使用するのも良いかもしれません。
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子宮筋腫とは?症状や原因、過多月経や貧血。手術やそれ に伴う費用や入院期間の目安。どういった検査方法があるのかなど詳しく解説しています。
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7月 13 2017 歩行速度の低下は認知障害のサイン?
年齢を重ねるにつれて、高齢者の動作が少しずつ遅くなるのは珍しいことではない。しかし、高齢者の歩行速度の低下は認知障害のサインである可能性が、米ピッツバーグ大学疫学部のAndrea Rosso氏らによる研究で示唆された。この研究結果は「Neurology」6月28日オンライン版に掲載された。
Rosso氏は「通常、医師は患者の歩行速度の低下に気づいても身体機能の問題と考え、理学療法を勧める場合が多い。しかし、脳の病態が歩行速度の低下に関与している可能性も考慮し、認知機能の評価についても検討する必要があるかもしれない」としている。
今回の研究は、研究開始時に認知機能が正常だった70~79歳の男女175人を対象に実施された。14年間以上にわたって複数回、歩行速度を評価したほか、研究開始から10年後または11年後にはMRIにより脳の特定の領域の容積を測定。さらに14年後には認知機能を評価した。
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お近くの治験情報を全国から検索できます。その結果、追跡期間中に歩行速度が低下した高齢者では、14年後に認知障害がみられる可能性とともに、脳の右側の「海馬」と呼ばれる領域が萎縮する可能性が高いことが示された。この領域は記憶のほか、安静時や運動時に空間に対する姿勢を制御する空間識を司っているという。
Rosso氏らは「歩行速度の低下は、追加の検査を必要とする認知機能の低下を示す兆候である可能性があるため、医師は高齢患者の歩行速度を時々チェックして、変化がないかどうか確認すべき」と指摘。また同氏は「認知症の予防と早期治療は全世界で課題となっているが、現在行われているスクリーニング法は侵襲性が高く、費用も高い。それに対し、今回われわれが検討した検査法はストップウォッチとテープ、18フィート(約5.5m)の廊下があれば実施でき、年1回5分ほどの時間しかかからない」と強調している。
さらに同氏は、「認知機能の低下に早期に気づくことができれば、その進行を遅らせる治療がある。また、患者や家族にとっても、余裕をもって将来必要になるかもしれない介護の準備をする時間を確保できる」と話している。
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軽度認知障害(MCI)の症状や原因、セルフチェック方法。また認知症へ進行しないための予防策や治療方法にはどのようなものがあるのか、詳しく解説しています。