• 身長が伸びなくなっても骨の成長は続く

    「身長が伸びなくなったら成長期は終わり」というわけではないことが、米フィラデルフィア小児病院のShana McCormack氏らによる研究で示された。米国内の5~19歳の男女2,014人を最長で7年間追跡調査した結果、10歳代後半に身長の伸びが止まった後も、骨量は増加し続けることが分かったという。詳細は「JAMA Pediatrics」7月3日オンライン版に掲載された。

     McCormack氏らは今回、2002~2010年に実施されたThe Bone Mineral Density in Childhood Study (BMDCS)に参加したさまざまな人種の小児および青少年の身長や骨量の経時的な変化について調べた。その結果、身長よりも骨の方が成長が遅く、10歳代後半に身長が伸びなくなった後も、骨量は約10%増え続けることが示された。また、骨の成長の速度は骨格の部位によって異なること、アフリカ系米国人は他の人種の米国人と比べて早く骨の成長のピークを迎えることも分かったという。

     小児や青少年では骨折率が高いが、この研究結果によってその説明がつきそうだ。成人するまでに骨折を経験する小児や青少年の割合は30~50%に上ると推定されている。

     McCormack氏らは「小児の成長といえば身長が指標にされがちだが、全体的な骨の発達も重要」と強調。「10歳代後半には喫煙や飲酒、乱れた食生活、運動不足といったリスキーな行動をとり始める若者もいるが、こうした行動は骨の発達を妨げる可能性がある。親や保護者は、特にこの年代の若者に対しては、健康的な食事や運動の習慣といった健康的な行動を勧めるべき」と呼びかけている。

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    HealthDay News 2017年7月17日
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  • 乳頭や乳輪を残す乳房切除術で再発リスクは上昇せず

    がんのある乳房を切除する「乳房切除術」の新しい方法として、近年、乳頭や乳輪、乳房の皮膚を残して切除する「乳頭乳輪温存乳房切除術」が注目されている。その長期的な安全性について検証した研究から、この術式によって乳がんの再発リスクは上昇しないことが示された。詳細は「Journal of the American College of Surgeons」7月17日オンライン版に掲載された。

     この研究を率いた米マサチューセッツ総合病院のBarbara Smith氏によると、近年、外見上の問題から乳頭乳輪温存を希望する乳がん患者が増えているという。乳頭乳輪温存乳房切除術では、術後の胸が自然に見えるだけでなく、乳房切除術と同時に乳房の再建術も受ける「一期再建」を選択できることが多い。

     同氏は「医師として、外見のために患者の安全が脅かされることは望まない」とした上で「女性の多くは乳頭が残っている方が自分らしい本来の身体であると感じやすい」と説明。また、今回の研究について「乳頭乳輪温存乳房切除術後、かなり長期にわたって追跡した研究の1つ。その結果は、少数の例外を除けば乳頭を残しても安全であることをあらためて裏づけるものとなった」と話している。

     今回の研究でSmith氏らは、2007~2012年に乳頭乳輪温存乳房切除術を受けたステージ0~3の乳がん患者297人の転帰を追跡した。このうち14人は両側の乳房にがんがあり、両側の乳房切除術を受けたため、手術数は計311件だった。中央値で51カ月の追跡期間における乳がんの再発率は約5.5%だったが、再発例で乳頭乳輪が関わるものはなかったという。なお、同氏によると、この対象集団での再発率は標準的な乳房切除術後の再発率と同程度だった。

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     この研究報告を受け、米ニューヨーク大学(NYU)ウィンスロップ病院乳腺外科のVirginia Maurer氏は「乳頭乳輪温存術を診療に取り入れるために、長期の成績の報告を待っていたわれわれ医師にとって勇気づけられる結果だ」と話している。また、米レノックス・ヒル病院乳腺外科のLauren Cassell氏は「患者も医師も、これまで乳頭乳輪の局所再発リスクを警戒してきたが、今回の研究により恐怖心が安心感に変わった」と述べている。

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    HealthDay News 2017年7月19日
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