• 周りに“ワクチン否定派”がいると子どもの予防接種が遅れがちに?

    妊娠中に家族や友人から小児期のワクチン接種に関する否定的な情報を入手した女性は、子どもに予防接種をスケジュール通りに受けさせない可能性が高まることが、オークランド大学(ニュージーランド)のCameron Grant氏らの研究で分かった。

    なお、否定的な情報に触れたことによる影響は、その後に肯定的な情報に触れても消えないという。

    今回の研究では、2009~2010年にニュージーランドで生まれた子どもの母親約6,000人のデータを解析した。対象者は妊娠39週(中央値)の時点で、妊娠中に触れた小児期の予防接種に関する情報に関する質問票に回答した。子どもの出生後の実際のワクチン接種状況は、同国の予防接種レジストリからデータを入手した。

     その結果、妊婦の56%は予防接種に関する情報を全く入手していなかった。30%は肯定的な情報のみ、4%は否定的な情報のみを入手しており、10%は肯定的な情報と否定的な情報の両方を入手していた。情報源は「医療従事者」が3分の1を占め、「家族や友人」「メディア」はいずれも14%だった。

     医療従事者から予防接種を推奨する情報のみを入手したという女性が最も多く、否定的な情報は主に家族や友人、メディアから入手していた。ただ、「否定的な情報を入手したと答えた女性の6人に1人が情報源として医療従事者を挙げていることは気がかり」とGrant氏は話している。

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     妊娠中に情報を全く入手しなかった母親は、71%が子どもにスケジュール通りに予防接種を受けさせていた。一方、否定的な情報のみを入手した場合、スケジュール通りに予防接種を受けさせる可能性は57%に低下し、肯定的な情報と否定的な情報の両方を入手した場合でも61%に留まった。なお、肯定的な情報のみを入手した場合は73%と、情報を入手しなかった場合と同程度だった。

     Grant氏は「子どもの予防接種について親を教育するためには、妊娠中の関わりが重要であり、出生後まで待つべきではない。妊婦のケアに関わる医療従事者は、子どもの出生後の予防接種に対する親の意思決定を左右する重要な役割を担っている。これは小児の予防接種率を向上させられるかどうかにもつながる問題だ」と述べている。

     研究の詳細は「Pediatrics」8月号に掲載された。

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    HealthDay News 2017年8月18日
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  • 痩せた女性でも高カロリー食でがんリスク上昇

    ハンバーガーやピザといった高カロリー食を頻繁に食べる女性では、たとえ体形は痩せていても、肥満に関連する一部のがんリスクがわずかに高いことが米アリゾナ大学ズッカーマン公衆衛生学部教授のCynthia Thomson氏らによる研究で示唆された。詳細は「Journal of the Academy of Nutrition and Dietetics」8月17日オンライン版に掲載された。

    Thomson氏らは今回、研究開始時に50~79歳であった米国人女性9万2,295人を対象に、ポテトチップスやファストフード、菓子などの加工食品を中心とした高カロリーで低栄養の食品の摂取と、乳がんや大腸がん、卵巣がん、腎臓がん、子宮体がんなどの肥満に関連するがんのリスクとの関連について検討した。

     対象者が日常的に摂取している食品が「高カロリー食」かどうかについては、研究開始時に提供された食物摂取頻度に関するデータに基づき、食品の重量に対するカロリーの割合(エネルギー密度)を算出して調べた。

     15年間に9,600人弱が肥満に関連するがんを発症した。このうち最も多かったのが乳がんで、次いで大腸が続いた。解析の結果、エネルギー密度の最高5分位群(高カロリー食の摂取量が最も多い群)では、最低5分位群(高カロリー食の摂取量が最も少ない群)と比べて肥満に関連するがんのリスクが10%高いことが分かった。

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     問題は、この関連性が適正体重の女性でのみ認められたことだった。Thomson氏らは、今回の研究から「新たな知見」が得られ、それは「予想外」だったとしている。その上で、「一部のがんは肥満に関連していると話すと、適正体重の人は『私は大丈夫』と考えてしまう。しかし、痩せていれば代謝面で健康であるというわけではない」と説明。今回の研究で痩せている人でもリスクの上昇が認められたのは、“代謝の調節異常”が一因となっている可能性があるとの見方を示している。

     一方、米国がん協会(ACS)で栄養疫学の戦略部門長を務めるMarji McCullough氏は、がんリスクの上昇には“代謝の調節異常”に加え、高カロリー食の摂取量が多い女性では果物や野菜、豆、全粒穀物といった植物性食品の摂取量が少ないことが影響した可能性もあると指摘。「これまで、われわれ専門家は『植物性食品の摂取によるメリットは体重管理だけに留まらない』として、その摂取を推奨してきたが、今回の研究結果はそれを裏付けるもの」と話している。

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    HealthDay News 2017年8月17日
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  • 体外受精から排卵誘発法の特徴までを解説   

    不妊症である多くの人の悩みを解決している体外受精ですが、よりよい妊娠へと導くには排卵を正常にすることが大切となってきます。実際に取り組むにしてもある程度の知識は持って臨みたいものです。体外受精から排卵誘発法の詳細までを解説いたします。
    1. 1. はじめに
    2. 2. 体外受精とはこういうもの
    3. 3. 体外受精で用いられる排卵誘発法とは
    4. 4. 排卵誘発方法5つの特徴
    5. 5. 排卵誘発方法を選ぶときに留意すること
    6. 6. まとめ

    はじめに

    体外受精が世界に誕生したのは1978年のイギリスが最初です。今では日本においても普及率は目まぐるしく、産まれてきた赤ちゃんの50人に1人は体外受精によって命を授かったといわれます。

    不妊に悩む多くの夫婦が体外受精法によって新たな道を歩むようになりました。その「体外受精」とはどんなものなのか、「排卵誘発」とはどんなものか、詳しく見てみましょう。

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    体外受精とはこういうもの

    体外受精(ART)は女性の卵子と男性の精子を体外に取り出し、シャーレのなかに共に保存することで自然な受精をさせ、細胞分裂が一定の段階まで進んでから子宮に着床させる方法です。

    似たような方法に人工授精がありますが、体外受精との違いは自力で排卵するのを待ってから受精させるか、排卵をさまざまな力を使って誘発するかという排卵方法の部分になります。

    性行為によって受精させるかどうかの違いはありますが、受精卵を着床させたあとはお腹の中で赤ちゃんが育つ過程においては差がないので親となる実感は自然妊娠とは差異がありません。
    人工授精でも難しいと判断された方たちの不妊治療の最終療法となります。

    適応する人は?

    • 卵管が閉塞している場合
    • 手術などで卵管がない場合
    • 抗精子抗体と診断された場合
    • 子宮内膜症
    • 女性の年齢が高く卵子の老化が考えられる場合
    • 男性が乏精子症や精子無力症
    • 免疫系の疾患が原因の不妊症

    どんな流れ?

    • 各選択方法で排卵を促す
    • 膣内から卵子を採取する
    • 自宅または病院で射精によって精子を採取
    • 培養容器内(シャーレ)で卵子と精子を自然受精させる(3~12時間)
    • 細胞分裂させる(3~4日)
    • 膣から受精卵を女性の子宮内にもどす
    • 妊娠判定(2~4週間後)
    • 体外受精で用いられる排卵誘発法とは

      体外で卵子と精子を受精させる前段階として排卵を促進させる手法が用いられます。
      排卵はあるけれど毎回ではなく不規則に起きる方や自力では排卵が起きないといった方を適応として排卵をサポートするわけですが、排卵誘発はただ卵子を引き出すのではなく、卵子を正常な機能を維持させるように育てるという目的のものです。

      受精に対して体外で行われる方法も多くの改良方法が生み出されていますが、体内環境で卵子に受精能力を高める自然な方法には勝てません。そういった点でも排卵誘発が重要となります。誘発方法としては排卵誘発剤を内服薬として投与か、注射によって投与かという2種類があります。

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      排卵誘発方法5つの特徴

      排卵誘発方法は排卵誘発剤の使い分けだけではなく排卵を抑制しながら必要なタイミングで排卵を誘発する、あるいは卵巣への刺激の大きさや効果の強弱によっても方法の種類は変わってきます。
      刺激の大きさで分類すると5種類に大別されます。

      完全自然周期
      内服でも注射でも排卵誘発剤を一切使わない方法です。
      その人が持っている排卵周期に合わせて採取するものですので培養する卵子は一つとなります。女性の卵巣や体に負担をかけないことが最大のメリットであり、その分複数の卵子に比べると受精の確立が低くなる、採卵も複数回になると費用も高くなるというデメリットがあります。

      低刺激周期
      排卵誘発剤を内服薬として投与し卵子を数個育てる方法です。
      経口薬剤といっても卵巣に与える刺激が少なく、注射を打たなきゃならない苦痛からも逃れられ負担が軽い用法です。
      またできるだけ自然体に近い方法ですので、その分卵子の質が良いとされます。
      しかし排卵のタイミングが合わなかいことや卵子が基本的に1個のため受精しにくいというデメリットがあります。

      高刺激(ショート法)
      1ヶ月で採卵するというもので、月経が開始してからGnRHアゴニスト製剤を投与し(点鼻薬)、排卵させないようにホルモンをコントロールしながら、卵胞を育てるためのhMG製剤の注射も並行して行います。
      採卵日が決定したら今度はhMG製剤を中止して、排卵を促す作用のhCG製剤を投与し採卵となります。

      治療期間が短いので時間の拘束が少なく、投与する薬も少なくて済みます。しかしhCG注射の副作用で卵巣過剰刺激症候群(OHSS)になりやすいというデメリットもあります。

      高刺激(ロング法)
      月経1か月前からGnRHアゴニスト製剤を投与し排卵を抑制します。hMG注射で卵子の成長を促し、採卵日が決まってからhMG製剤を中止して、排卵を促す作用のhCG製剤を投与し採卵となります。

      ショート法に比べて採卵日を調整しやすく、育てた卵子の数も多くなるので妊娠率が高くなります。反面、注射の回数も多く苦痛、治療費も高額となる、卵巣過剰刺激症候群(OHSS)のリスクもあるというデメリットがあります。

      高刺激(アンタゴニスト法)
      排卵反応を抑えるためにアゴニスト製剤を使用しますが、同じような働きをするアンタゴニスト製剤を注射で投与する方法です。
      点鼻薬は約3週間にもわたって投与していかなければならないのに対して、排卵のタイミングを見てから投与できるというメリットがあります。デメリットは注射の苦痛や費用が高価という部分になるでしょう。

      排卵誘発方法を選ぶときに留意すること

      女性の年齢や妊娠歴、流産歴、卵巣や子宮の機能、女性ホルモンの状態などが選択するためのベースとなります。

      女性の体を重要視するならば完全自然法から低刺激法が良いと思われますが、卵子の老化などがあっては適応しないこともあります。
      また多嚢胞性卵巣症候群などで排卵コントロールが難しい場合や確実性を一番重視するには高刺激法が適応することになるでしょう。しかし、治療期間や費用なども関わってきますので、まずは担当医師としっかり話し合うことが必要です。

      まとめ

      体外受精を決定したとしても排卵誘発方法が変わってきます。
      個人の環境や体の状態に合わせてテーラーメイドされますので種類も多くなります。

      良いとされている方法でも自分には合わないとか費用や治療期間の融通さも必要になってきます。なによりも体にとって負担がゼロのものはありませんので、しっかりと内容を把握し、医師との相談を重視することが必要です。

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  • 今さら人には聞けない、STD(性感染症)のはなし

    日本では欧米諸国と比べてまだまだSTDの認知度が低いですが、STDは感染症としての影響だけではなく、倫理やモラルを問われる重大な問題です。自分やパートナーの感染を予防し、差別や偏見をなくすためにも、STDに関する正確な知識を学びましょう。ここでは代表的なSTDとして知られるHIVとHHVについて解説します。
    1. 1. はじめに
    2. 2. HIVの感染経路と感染リスク
    3. 3. AIDSの治療
    4. 4. AIDSの予防
    5. 5. HHVの感染経路と症状
    6. 6. HHVの予防と治療
    7. 7. まとめ

    はじめに

    STDとは性感染症のことで、その原因微生物は80種類以上にもなります。代表的なSTDにはHIV(ヒト免疫不全ウイルス)感染症であるAIDS(後天性免疫不全症候群)や梅毒、ヘルペスウイルス感染症があります。

    2014年7月に国連合同エイズ計画は、2013年末時点でのAIDSの流行状況に関する報告書を発表しています。報告によると世界のHIV感染者数は3,500万人と推定されています。新規感染者および死亡者数は減少していますが、2013年の1年間に新たに210万人がHIVに感染し、さらに150万人がAIDSで死亡しています。
    この数値は、AIDSが解決しなければならない重大な社会的問題であることを意味しています。

    ※国連合同エイズ計画とは
    エイズ対策の国際的な調整を目的とした国連機関のこと。

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    HIVの感染経路と感染リスク

    AIDSの原因はHIVで、コンドームの使用がHIVの感染に影響します。コンドームを使わずに挿入による性交渉を行った場合、感染の確率は約0.1~1%と考えられています。100回に1回くらいの確率なので軽く見られがちですが、1回の性交渉でHIVに感染した例もあります。

    感染は性器以外でも成立し、肛門を使った性交渉では受入側に0.5%、挿入側に0.067%のリスクがあります。

    また、男女では性器の構造が違うため、同じ感染率ではありません。男女が性交渉するときの感染確率は、男性0.05%、女性0.1%です。女性の方が感染率が高いにもかかわらず、男性に感染者が多いのは、同性愛者同士の肛門を使った性交渉が原因です。

    また、15歳以下および45歳以上の女性も感染しやすいといわれています。それには膣(ちつ)粘液に含まれるムチンという成分の分泌量と割合が影響していると考えられていますが、まだ不明な点も多いです。

    AIDSの治療

    AIDSの治療開始が遅れると、生活の質の低下させるうえ、急速に病状が悪化して死期を早めてしまいます。しかし、現状ではAIDSを発症して初めてHIVに感染したことに気が付く例が、HIV感染者全体の3割を占めています。

    AIDS発症時に未治療の場合、予命は2~3年です。発症後の治療もある程度は成果がありますが、発症前と比較して明らかに劣ります。症状が出ていない発症前にHIV感染を知ることができれば、定期的な医療機関での受診やフォローアップ検査により、最適な治療を始めることができます。

    HIVを体内から完全に取り除く治療法は、残念ながら今のところありません。現状は抗HIV薬によってウイルスの増殖を抑え、AIDSの発症を防ぐことで、長期間にわたって健常時と変わらない生活が送れるようにしています。

    AIDSの発症には異物に反応する免疫担当細胞の1種である、CD4+T細胞が関与しています。健康なときには1マイクロリットル(1,000分の1ミリリットル)の血中に700~1,500個ありますが、それが350個未満になった場合にHIV療法の開始を検討します。

    日本における抗HIV薬は、2008年11月現在、核酸系逆転写酵素阻害剤10種類、非核酸系逆転写酵素阻害剤3種類、プロテアーゼ阻害剤8種類、インテグラーゼ阻害剤1種類で、これらを3剤以上組み合わせて服薬します。この治療のことをHAART療法(Highly Active Anti-Retroviral Therapy)といい、HIVが血中から検出されなくなるように薬剤を組み合わせます。
    いったん治療を開始したら、特別な場合を除き、治療を継続する必要があります。これら治療薬や治療法の進歩により、感染者の治療の経過は飛躍的に良くなっています。

    ※核酸系逆転写酵素阻害剤、非核酸系逆転写酵素阻害剤とは
    HIV感染すると、ウイルス内のRNA(リボ核酸)がヒトのDNA(デオキシリボ核酸)をコピーし、それを基にRNAからDNAへ変わる。これを逆転写といい、この作用によって作られたHIVのDNAがヒトのDNAに組み込まれ、HIVを構成するタンパク質を作る。
    核酸系逆転写酵素阻害剤と非核酸系逆転写酵素阻害剤は、この逆転写の過程を防いでウイルスの増殖を抑える薬のこと。

    ※プロテアーゼ阻害剤とは
    HIVがタンパク質を作るのを阻害する薬のこと。

    ※インテグラーゼ阻害剤とは
    HIVのDNAがヒトのDNAに組み込まれる際に働く、インテグラーゼという酵素の動きを止めて、ウイルスのDNAがヒトのDNAに入るのを防ぐ薬のこと。

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    AIDSの予防

    HIVは体液からも感染します。性的接触や母子感染(胎盤、産道、母乳などからの感染)が原因であるため、日常生活でHIVに感染する可能性はまずないです。唾液や涙の中のウイルス量は非常にわずかで、お風呂やタオルの共用で感染した事例はありません。

    HIVは体外に出ると感染性を失う弱いウイルスですが、ウイルスを含む体液が直接触れ合うような性行為にはパートナーの同意が必要です。

    HHVの感染経路と症状

    俗にいう『ヘルペス』とはHHV(ヒトヘルペスウイルス)に感染して起こる病気のことです。

    必要以上にウイルスに感染した細胞は、正常な機能を失います。このような細胞が多くなると、組織として環境変化に対応できなくなり、やがて生命を維持することが困難になります。

    HHVの感染は口腔や生殖器などの粘膜で起こります。口腔で感染すると、頭や顔の感覚を支配する三叉(さんさ)神経節に、性器で感染すると、骨盤の中央にある仙骨を支配する仙髄神経節に潜伏します。

    潜伏後、HHVに増殖の刺激があると、再び活性化して神経を通り、感染箇所とほぼ同じ箇所に水疱(すいほう)を形成します。水疱(すいほう)の中には増殖したHHVが含まれているため、漏れ出た液を介して感染します。

    初めて感染した際、抵抗力が弱いと、発熱やずきずきした痛みを伴って水疱(すいほう)が急激に現れます。

    陰部に感染するHHVは2型(HHV2)が主流です。しかし、近年、性交渉のスタイルの変化によって口唇ヘルペスの原因となるHHVの1型(HHV1)がHHV2と混ざって、性器ヘルペスの炎症のある部分から検出されることがあります。
    HHV2は性器の外側部分を中心に下半身にのみ症状を引き起こしますが、HHV1は全身のどこでも症状が出ます。また、HHV1とHHV2を合わせて単純ヘルペスウイルス(HSV)といいます。

    HHVの予防と治療

    予防するために大事なことは2つで、1つは自分にとって良い健康状態を保つことです。HHVは、もともとヒトの体の中にあり、普段はその働きを制限されています。しかし、月経のときや心身の疲れが溜まっているときは、ウイルスが活動を強めます。
    皮膚(ひふ)が固くなってしこりのような違和感が現れ、やがて帯状疱疹(たいじょうほうしん)(水ぶくれが帯のように広範囲にできる症状)になります。

    もう1つは症状のある人との接触を制限することです。HSVは唾液に含まれるため、オーラルセックスのような陰部への直接交渉がなければ大部分は予防できます。パートナーへの感染の告知やコンドームの使用などモラルが問われています。

    また、抗ウイルス薬として、ウイルスそのものをターゲットにした軟膏や服用薬が開発されています。症状が現れやすい場所を把握して、まずはすぐに抗ウイルス薬を塗ることが大切です。

    まとめ

    「私は、パートナーは大丈夫」と思っていても、STDは誰にでも起こりうる感染症です。人にはなかなか聞けないデリケートな問題ではありますが、感染の可能性があることを認識し、正しい知識を身につけて自分とパートナーの健康を守りましょう。

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