• 高齢者の4割超に「医師の話を聞き取れない」経験あり

    高齢者の4割超に医師の話を聞き取れなかった経験があることが、ユニバーシティ・カレッジ・コーク(アイルランド)医学部のSimon Smith氏らによる調査で明らかになった。患者と医師のコミュニケーションに問題があると医療事故が起きやすいため、同氏は「難聴の高齢患者が医師の話を聞き損ねたり、聞き違えたりすることで、思いがけない医療事故のリスクが高まる可能性がある」と警鐘を鳴らしている。詳細は「JAMA Otolaryngology–Head & Neck Surgery」8月24日オンライン版に掲載された。

    Smith氏らは今回、コーク大学病院の60歳以上の外来患者100人を対象とした聞き取り調査を実施した。その結果、57人に難聴があり、特に80歳以上でその頻度が高いことが分かった。また、26人が補聴器を使用していた。

     さらに、43人が「診療所や病院で医師や看護師の話を聞き損ねたり聞き違えたりしたことがある」と回答。主な状況として、「言われた内容を誤解する」「医師の診断やアドバイスを正確に聞き取れない」「難聴が原因で全般的に医師とコミュニケーションが取れない」などがみられた。

     Smith氏は、医師や看護師、家族の間でのコミュニケーションを向上させることで、医療事故の36%を回避できるとする過去の研究結果を紹介。医療事故を防止する上で円滑なコミュニケーションが重要であることを強調している。

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     ただし、同氏は「医師が大きな声で話せば解決する問題ではない」と指摘。「背景の雑音と話す声を聴き分ける機能は複雑で、音量だけの問題ではない」と説明する。補聴器の使用も、全ての高齢者に適した解決法とはならないという。このことから、同氏は「難聴を原因としたコミュニケーションの問題について、今後さらなる研究が必要」と話している。

     なお、米レノックス・ヒル病院のDarius Kohan氏によると、聴力の低下は60歳以降に始まることが多いという。特に医療現場では背景の雑音が会話での聞き取りを妨げる上に、医療従事者が話す内容は専門的でなじみがない言葉が使われる場合が多いため、既に病気に苦しんでいる患者にとってはストレスの多い環境といえる。こうしたことから、同氏は、静かな病室や診察室で医師、患者、家族だけで話すことを勧めている。

     一方、米ノースウェル・ヘルスのMaria Torroella Carney氏は「難聴があると脳への刺激が減り、記憶力も低下するため、適切に評価して治療する必要がある」としている。ただ、補聴器には保険が適用されないことが多く、購入をためらう患者は少なくない。そこでCarney氏は一部の患者に集音器(単純に耳の中で音を大きくする機器)を使用してもらっているという。「特に重要な情報を伝える必要がある場合には、集音器を使用することで格段にコミュニケーションが取りやすくなる」と同氏は話している。

     さらに同氏は「難聴は患者に孤独を感じさせ、QOLにも影響する」と指摘。認知機能の低下を予防するためにも高齢者には聴力検査を実施し、最善の対応策を見つけることが重要だとしている。

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    HealthDay News 2017年8月24日
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    記載記事の無断転用は禁じます。

  • 意外に多い「未診断の心房細動」、高リスク者の3人に1人で検出

    心房細動と診断されたことはないが、リスクは高いと考えられる患者の胸部に小型の心電図モニタリング機器を植え込み、長期間にわたって観察した結果、ほぼ3人に1人で心房細動が検出されたとする研究結果が「JAMA Cardiology」8月26日オンライン版に掲載された。この結果を踏まえ、研究を率いた米コロンビア大学医学部教授のJames Reiffel氏は「高齢者では、より高頻度に心房細動が発生している可能性が高い」としている。

    心房細動は、原因が特定できない脳梗塞の主な要因であると考えられているが、症状がない場合があるだけでなく、長期間の検査が必要であるため、検出が難しいことが課題となっている。今回、Reiffel氏らは胸部に植え込むタイプの小型の心電図モニタリング機器を使用して長期間観察することで、高リスク者における心房細動の発生頻度を調べた。

     今回の研究は、米国および欧州の57施設で2012年11月から2017年1月まで実施された。対象は、心房細動の診断歴はないが、心房細動や心房細動を原因とした脳梗塞のリスクが高い(CHADS2スコア3以上または2以上かつ他にもリスク因子が1つ以上)と評価された446人。7割以上が65歳以上の高齢者で、平均年齢は71.5歳、52.2%が男性だった。また、対象者の約90%に疲労や呼吸困難、動悸などの症状があった。

     このうち385人(86.3%)の胸部皮下に単4電池ほどのサイズの心電図モニタリング機器を植え込み、18~30カ月間観察した。このモニタリング機器は、自動的に心電図データを記録。データは患者を担当する循環器医に送信されるという。今回の研究で使用されたモニタリング機器は、研究資金とともにMedtronic社が提供した。

     その結果、6分以上持続する心房細動の検出率は、観察を開始してから18カ月の時点で29.3%だった。また、モニタリング機器による観察期間が長くなるほど検出率は高まり、24カ月時点では33.6%、30カ月時点では40.0%に達していた。ただ、脳卒中リスクを大幅に上昇させると考えられている24時間以上持続する心房細動が検出された患者の割合は10.2%だった。経口抗凝固薬が処方された患者の割合は56.3%だった。

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     この研究結果を受け、米メイヨークリニック教授のSamuel Asirvatham氏は「高リスクの人たちでは極めて高い確率で心房細動が検出されることを明確に示した重要な情報」とした上で、「原因が特定できない全ての脳梗塞患者に対して、心房細動が検出された場合と同様に抗凝固薬を使用すべきかどうかについては、大規模研究で検証する必要がある」との見方を示している。

     一方、Reiffel氏は循環器医に対し、今回の研究で使用した心電図モニタリング機器の導入を「積極的に考慮すべき」と勧めている。その理由として、「他の検査法と比べて格段に優れていると考えられる」ことを挙げ、「合併症の発生率は極めて低く、患者にも受け入れられやすい」と付け加えている。

     これに対し、米バージニアコモンウェルス大学ポーリー循環器センターのKenneth Ellenbogen氏は「脳卒中の既往がなく、心房細動の症状もない患者に心電図モニタリング機器の植え込みを行うのは現時点では時期尚早だ」と指摘。「こうした患者で心房細動が検出された場合、それに対してわれわれはどのように対処すべきなのかを明らかにすることが先決だ」と主張している。

     この研究結果は、欧州心臓病学会(ESC 2017、8月26~30日、バルセロナ)でも報告された。

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    HealthDay News 2017年8月26日
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  • 子宮がん検診ってすごく大事!手遅れにならないために

    子宮がん検診について

    子宮がん検診を受けて早期発見できれば早期治療ができる病気ということはご存知でしょうか?産婦人科や検診機関で受けられる子宮がん検診を定期的に受けることが大切です。本記事は、子宮がんとはから検診内容についてご説明します。

    1. 1. はじめに
    2. 2. 子宮がんとは
    3. 3. 子宮がんの症状 可能性のある人
    4. 4. 子宮がん検診の検査項目、見方、料金
    5. 5.子宮がんにならないために
    6. 6. まとめ

    はじめに

    現在、日本人の2人に1人は一生の間に一度はがんにかかると言われています。
    その中でも子宮がん(特に子宮の入り口付近にできる子宮頸(けい)がん)は検診による早期発見・早期治療により、治癒の望めるがんの一つです。
    今回は子宮がんとは何か、原因、そして検診や予防法について説明します。

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    子宮がんとは

    子宮がんってどれくらいいるの?
    2012年の1年間に子宮がんと診断された女性(罹患(りかん)数)は約25,000人います。女性の罹るがんの中では、乳がん、大腸がん、胃がん、肺がんに続いて5番目に多いがんになります。
    また、2014年の1年間に子宮がんで亡くなった女性(死亡数)は約6,400人に上ります。部位別の死亡数は大腸がん、肺がん、胃がん、膵臓がん、乳がんの順に多くなっています。

    子宮がんには2種類ある
    子宮がんは、がんのできる場所によって2種類に分類されます。子宮の入り口付近(足側)にできるがんを子宮頸(けい)がんと言います。それに対して、子宮の奥(お腹側)にできるがんを子宮体がんと言い、婦人科がんの中で最も多いのは子宮体がんです。この2種類はそれぞれ罹りやすい年齢・治療方法・予後いずれも異なるため注意が必要です。

    (1)子宮頸がんはなぜ起こるの?
    子宮頸がんの多くはヒトパピローマウイルス(HPV)に感染することによって起こります。HPVは性交渉によって感染します。しかしHPVに感染すると必ずがんに至るわけでなく、ほとんどの場合は感染しても自然に排除されます。また、喫煙も子宮頸がんのリスク要因(子宮頸がんになりやすい)になっています。

    (2)子宮体がんはなぜ起こるの?
    子宮体がんのほとんどはエストロゲンという女性ホルモンの影響を長期間受けることによって発生します。したがって子宮体がんのリスク要因として、肥満(※1)、初潮が早い(10歳以下)、閉経が遅い(55歳以上)、出産経験がない・少ないなどが挙げられます。
    ※1 脂肪細胞からエストロゲンに似たホルモンが分泌されるため。

    子宮がんの症状 可能性のある人

    子宮頸がんの多い年齢
    子宮頸がんは、年齢別では20代後半から40歳前後までの若い女性に多くなっています。最近は罹患率(がんに罹る率)も死亡率も若い世代では増加傾向にあります。この背景には性交渉の低年齢化、検診受診率の低さなどがあると言われています。

    子宮頸がんの症状
    初期症状はほとんどありません。現れる症状としては、性行為時の出血、月経の量や期間が長引く、普段とはおりものの量や性質が変わるなどです。これらの症状がある場合は、婦人科を受診しましょう。

    子宮体がんの多い年齢
    子宮体がんは、40代から60代の女性の罹患率が多く、近年は食生活の欧米化や晩・非婚化などの影響もあって増加傾向にあります。

    子宮体がんの症状
    子宮体がんの症状は、不正出血(月経とは関係なく出る性器からの出血)、おりもの、排尿痛や排尿困難、性交痛、骨盤の痛みなどがあります。これらの症状がある場合は、婦人科を受診しましょう。

    子宮がん検診の検査項目、見方、料金

    上述したように、がんの症状が出ることもありますが、子宮がんの初期症状はほとんどありません。そのため、自覚症状がなくても定期的に検診を受けることが早期発見のために重要となってきます。
    対象者
    20歳以上の女性になります。2年に1度は検診を受けましょう。
    検査項目

    • (1)問診

    質問項目に答えるものです。主な質問項目は、子宮がん検診の受診有無、妊娠・出産歴、不正出血や痛みの有無、月経周期などです。

    • (2)視診

    クスコ(膣鏡)という専用の道具を膣に入れて、子宮頸部の状態を診ます。炎症の有無やおりものの状態などを確認します。
    ちなみにクスコにも色々なサイズがあり、例えば経産婦(出産経験のある人)さんとそうでない人では使用するサイズを変えます。その人のサイズにあったクスコを使用しているため、特に痛み等はありません。

    • (3)細胞診

    専用の綿棒を膣から入れて子宮頸部や膣部の粘膜を採取した後、顕微鏡で観察します。1、2分かけて軽くこすり取るような感じで検査します。月経直前・直後は検査ができないため(細胞診に必要な細胞の採取が難しくなります)、細胞診をする際は注意しましょう。
    細胞診によって、がん細胞になる前段階の正常でない細胞を見つけることができるのが強みです。

    • (4)内診

     一方の手(指)を膣から入れて、もう一方の手で腹部を押さえて挟み込むようにしながらしこりや腫れがないかを触診します。この方法を双合(そうごう)診と言います。

    • (5)コルポスコープ(膣拡大鏡)検査

    (1)~(4)の検査を行って必要があると判断された場合に追加で行うことの多い検査です。コルポスコープという機器を使って子宮頸部や膣部の表面を拡大して細かく観察します。
     
    これらの検査項目は血液検査や胃カメラなどとは異なり、食事の有無に関わらず検査することができます。
    いずれの検査も基本的に痛みを伴うものではありません。しかし、炎症やただれなど子宮頚部から膣部にかけて何らかの異常がある場合は、痛みや検査後の軽度の出血など苦痛を伴うことがあります。

    料金
    検診を受ける機関によって料金は変動するものの、問診・視診・細胞診・内診のセットで3000円から4000円程度のところが多いです。
    住んでいる自治体または職場から補助金がもらえる場合がありますので、自治体のホームページなどを確認しましょう。

    検診を受けられる場所
    婦人科のある病院または健診機関になります。

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    子宮がんにならないために

    子宮がんに罹らないためには、がんのリスクを高める要因を一つ一つ排除していく必要があります。
    ここでは子宮がんの予防法について説明します。

    不特定多数の人と性交渉しない
    子宮頸がんはほとんどがヒトパピローマウイルスに感染することによって起こります。実はヒトパピローマウイルスにも100種類ほどあり、その中の数種類のみが子宮頸がんの発生に関わるとされています。そのため、自分やパートナーが多くの人と性交渉をすればするほど、がんの原因となるウイルスに感染する危険性が増すことになります。

    ヒトパピローマウイルスに感染しても、子宮頸がんになる可能性は高くありませんし、がん化するまでに5年から10年の時間を要すると言われています。しかし、すでに不特定多数の人と性交渉の経験がある女性は、毎年がん検診を受けることをお勧めします。

    性交渉の経験がある人は検診を受ける
    最近は初めて性交渉をする年齢がどんどん若くなっており、それが20代から30代の若い世代に子宮頸がんが増加している一因とされています。そのため、たとえ20歳未満であっても性交渉の経験がある人はがん検診を受けましょう。

    禁煙する
    子宮がんに限ったことではありませんが、様々ながんは喫煙によってリスクが高まります。禁煙によって、非喫煙者レベルまで子宮がんの発生を抑えることができると言われています。

    子宮頸がんワクチンを受ける
    現在日本の子宮頸がんワクチンには、サーバリックスとガーダシルという2種類のワクチンがあります。これらのワクチンによって90%以上の子宮頸がんを予防したとされています。インフルエンザワクチンなどと同様に、予防効果は100%でなく、接種したからといって子宮がんに罹らないということではありません。接種後も検診と合わせた予防対策が必要です。

    しかし、ごく一部ですが以下のような症例があります。予防接種後に慢性疼痛や神経障害などの副反応が数十例ほど出ていると報告があり、2013年に厚生労働省は因果関係を否定できないものの、現在は積極的な接種勧奨はしないとしています。

    まとめ

    20代から60代という若い世代に増加している子宮がんを予防し、早期発見・早期治療につなげるためには、好発年齢やリスク要因、症状、予防接種のメリット・デメリット、検診について知識を得て、自分に合った方法を取ることが大切です。

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  • 前向きに考える癌(がん)治療。癌(がん)の治療法におけるメリット、デメリット

    癌の治療法について

    「がんは日本人の死因のナンバーワン」と言われており、いまや国民病となっています。その中で、治療法においても広がりを見せており、オーダーメイドの先進医療も登場しています。諦めずに、前向きに癌(がん)治療と向き合いましょう。この記事では癌(がん)の基礎知識と治療法について解説していきます。

    1. 1. 癌(がん)は死因のナンバーワン?
    2. 2. 誰もが、癌(がん)に狙われている?
    3. 3. 50歳を過ぎたら、あなたも癌(がん)年齢かも
    4. 4. 主治医とセカンドオピニオンを選ぶ道とは?
    5. 5. 癌(がん)治療におけるメリットとデメリット
    6. 6. オーダーメイドも登場?進化する癌(がん)の治療法
    7. 7. まとめ

    癌(がん)は死因のナンバーワン?

    「がんは日本人の死因のナンバーワン」と言われています。

    その中でも、3大がん病の「胃、肺、大腸」がトップを競い合っています。

    これまで、がんの代表と言われた「胃がん」は診断技術や手術の進歩によって完治する人も増えています。それに伴い、治療率はかなり上昇しています。

    現在は、健康診断が市町村や勤務先で行われるようになっており、自分の健康状態も数値で把握できるようになっています。
    ※胸、胃、大腸検査などはオプションの病院もたくさんあるようです。

    検査により、正常であれば心配もないですが、小さくても異常が出れば再検査となります。
    健診は結果とその内容が非常に重要です。

    また状況によっては即時に治療を開始する必要があります。

    異常が指摘されれば、放置せずに年齢に関係なく、再検査は受けましょう。

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    誰もが、癌(がん)に狙われている?

    最近の医師は遠慮なく、癌(がん)告知をする傾向にあるかと思います。

    かつて10年ほど前までは、日本の医師の「がん告知」は控えられていました。
    患者本人への告知はタブーであり、告知は家族か身内の人への病理説明が多かったようです。
    本人には、潰瘍(かいよう)だと伝えられていたこともあったようです。

    この『告知』についても、そうした歴史があるのです。
     
    現在では、医師が「残念ですが、癌(がん)です」「ステージ2です」などと告知をして、内視鏡や検査の写真をもとに説明をするのが一般的です。

    告げられた本人は、どんなに強気の方でもショックを受けるものです。

    癌(がん)は「死」に直結するイメージがあります。
    告知を受けて、茫然として、何も感じない人もいるようですが、癌(がん)との闘いはここから始まります。

    正確な情報を集めることも必要な対応です。
    身近に相談できる方がいれば勇気を出して経験談や情報を聞きましょう。

    50歳を過ぎたら、あなたも癌(がん)年齢かも

    ここでは、胃癌(がん)を例として取り上げさせて頂きます。
    胃癌(がん)には、なりやすい人の特徴に一般的なデータが存在します。

    これによりますと以下のポイントが重要です。

    • 煙草や酒を長期間嗜好している。
    • 塩分の多い食生活である。
    • 肉や脂質が多く、野菜不足である。
    • 日常のストレスがある。
    • 慢性的に胃炎を発症している。
    • 胃にポリープがある。
    • ピロリ菌に感染している。

    このようなポイントを指摘しています。

    さらにこんな症状がある方は特に注意が必要です。

    • 上腹部に痛みや胸やけがある。
    • 慢性的な痛みや食後の痛みがある。
    • 腹部の膨満感がある。

    また日頃のトイレでも便の色が教えてくれることもあります。
    黒色ではないか?ということも重要な情報になります。

    日常的に「貧血がないか?」などの具体的な症状にも注意することを上げています。

    こんな症状がある方が、すべて、癌(がん)というわけでもないのですが、
    胃がんの診断前には、これらのポイントが自分の症状に思い当たることが多いようです。

    これらの症状では、すでに危険エリアに入っていることを示唆するものもあります。
    予防や治療をすることで、多くの危険エリアから脱出可能性があるので日頃からの注意が必要です。

    癌(がん)は「大きさや、ステージはどのくらいか?」「はたして治る病気なのか?」という恐れや不安、それに「死」のイメージがあります。
    さらに「現実の治療費はどのくらいなのか?高額な場合はどうすればよいのか?」などが頭の中を駆け巡り、目の前が真っ暗になってしまうこともあります。

    しかし、癌(がん)は適切な治療をすれば、多くの人が完治する時代になっています。
    治療費が減額される制度等もあります。

    癌(がん)に負けない!癌(がん)を克服するぞ!という前向きな姿勢で対処することが、その治療の第一歩に繋がるのです。

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    主治医とセカンドオピニオンを選ぶ道とは?

    症状や状況を正しく理解するためにも、情報や知識はとても重要です。

    癌(がん)は家族歴なども関係することから、家族や親戚などに癌(がん)治療の経験者がいないか?
    ということもポイントになってきます。
    もしいる場合は情報源として大切なことを聞けるチャンスです。

    主治医には、癌(がん)の大きさや、別の臓器への転移など、検査において自分の置かれた状態をよく聞き、把握しましょう。

    そして自分の気持ちに余裕があれば、主治医とは別の医師である「セカンドオピニオン」を訪ねる道もあります。

    セカンドは「第二の」という意味です。他の医師の第二の意見「オピニオン」を聞くのです。

    もちろん主治医の元で治療をしてもよいし、自分の納得する医師を探して良いのです。
    小さなクリニックでは、設備の整った大きな病院への紹介状も書いてくれます。

    医師には患者への説明義務(インフォームドコンセント)があるように、医療現場には患者自身が治療法に納得して、同意することで治療を進めることが認められているのです。

    自分の大切な「いのち」です。自分が納得するまで意見を聞くようにしましょう。

    癌(がん)治療におけるメリットとデメリット

    癌(がん)治療の基本には三大療法があります。

    • 手術療法
    • 化学療法、薬物療法 
    • 放射線療法

    この中から、病状によって選択されます。
    ※化学療法、放射線療法については次項で説明しています。

    基本は手術療法ですが、他の二療法の進歩で、癌(がん)の状態によって併用という方法がとられます。
    しかし、それぞれにメリットとデメリットがあるので注意が必要です。

    手術療法のメリットは

    • 癌(がん)を取り除ける。
    • 根治性が高い。
    • 再発のリスクが低い。

    デメリットは

    • 組織や臓器が傷つくことにより機能が損なわれることがある。
    • 回復に時間が掛かる。
    • 年齢や体力、合併症などが考えられる。
    • 治療費が高額な場合がある。

    上記のメリットとデメリットが一般的です。

    手術療法にもさまざまな方法があり「外科的手術(開腹手術)」「腹腔鏡手術」などがあります。
    外科的手術(開腹手術)は、皮膚を切開し、がんに侵された部分を切除するので切除をするので回復まで時間が掛かります。

    腹腔鏡手術は外科的手術に比べて傷が小さくて済むためメリットも多いのですが、癌(がん)が大きいと適さないとされています。
    具体的には、腹部に数か所の穴を開けて、内視鏡や鉗子を挿入してがんを切除します。
    これには条件があり、転移がない、癌(がん)の個数が少ない、大きさが切除可能な範囲である。という部分を確認しながら手術が可能か否か、が判断されます。
    また適応である場合には、胃癌(がん)、大腸癌(がん)、前立腺癌(がん)、子宮癌(がん)等で行われています。

    もう一つご紹介するのは「内視鏡治療」です。
    大きな手術ではなく、内視鏡によって胃の中で切除を行うことから、体の負担が少なく、粘膜内にとどまる早期の癌(がん)においてはメリットが多いとされています。

    医師でも、どの療法を選択するか、判断に悩む場合があります。
    いずれにしても、メリットとデメリットはしっかりと理解することが大切です。

    オーダーメイドも登場?進化する癌(がん)の治療法

    あと二療法の一つは、「化学療法」です。

    いわゆる、抗がん剤治療と言われています。
    内服薬、注射、点滴などで薬剤を体内に投与します。

    その中にも、分子標的薬があり、一定の遺伝子や酵素を作っている癌(がん)細胞特有の分子だけを攻撃する薬も登場してきています。

    これは癌(がん)化した細胞や、癌(がん)細胞が増殖するときに現れる、得意な分子を狙い撃ちすることで攻撃してしまう優れものです。しかしながら個人差もあるので、使用する人の条件が合致する必要があります。また、副作用の発生も考えねばなりませんので、主治医に相談をするなど、効果的に治療を進めましょう。

    常に前向きで、癌(がん)をおそれない気持ちで治療に対応したいものです。
    医師の指導のもと、自主的に体力作りや運動が治療に大きく役立つことも多いようです。
    トレーニングよって筋肉は年齢に関係なく、鍛えれば丈夫になるとされています。
    気分のリフレッシュをしながら治療に臨みましょう。

    三つ目の療法は「放射線療法」があります。
    これは高い放射線を病変部に照射することによって、癌(がん)細胞を攻撃する治療法です。

    先進医療では重粒子線治療や陽子線治療というものも存在します。
    これは照射量や照射部位が異なるので、オーダーメイドの治療と言われており、高い治療効果が期待されています。末期癌(がん)と言われながら、希望を託して生還した例もあるようです。
    先進医療は、まだ保険適用外で高額の料金がかかる場合があります。

    集めた情報をもとに病院や医師、ご家族と相談しながら後悔のない判断を心がけましょう。

    まとめ

    癌(がん)治療には、様々な患者家族支援の組織や団体が存在します。
    インターネットで検索すること可能です。
    多くの場所で紹介されており、誰でも参加できるのがほとんどです。
    こうしたコミニティや情報もとても参考になるだけでなく、精神的にも勇気づけられるはずです。

    癌(がん)は生命を脅かす大変恐ろしいものですが、様々な方向性からポジティブな部分を見つけましょう。
    前向きに、おそれない癌(がん)治療で完治を目指したいものです。

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