• 「傍尿細管基底膜滲出性病変」は糖尿病腎症の有用な腎予後因子 – 日本人2型糖尿病患者で検討 –

    傍尿細管基底膜滲出性病変(paratubular basement membrane insudative lesions;PTBMIL)は腎生検で糖尿病腎症と診断された2型糖尿病患者における有用な腎予後因子である可能性のあることが、岡山大学大学院腎・免疫・内分泌代謝内科学の三瀬広記氏と山口病理組織研究所の山口裕氏、虎の門病院腎センター内科部長の乳原善文氏らの研究グループの検討で分かった。詳細は「PLOS ONE」8月15日オンライン版に掲載された。

    Capsular dropやfibrin capに代表される糸球体の滲出性病変は、糖尿病腎症の特徴的な病理学的所見として知られている。腎生検を用いたこれまでの研究で、糸球体や細動脈の滲出性病変は糖尿病腎症の腎予後と関連することが報告されているが、間質の線維化・尿細管萎縮(IFTA)や結節性病変ほどの強い関連は認められていない。そこで今回、研究グループは滲出性病変の中でも、糸球体尿細管極から近位尿細管を進展していくPTBMILに着目。腎生検により糖尿病腎症と確定診断された2型糖尿病患者を対象に、同病変の広がりと腎予後との関連を調べた。

     対象は、1998年1月~2011年6月に虎の門病院で腎生検を施行され、糖尿病腎症と診断された2型糖尿病患者136人。腎生検時に推算糸球体濾過量(eGFR)が10mL/分/1.73m3未満だった患者は解析から除外した。患者背景は、平均年齢は61歳、男性が80%で、ベースライン時の平均eGFR値は43.9±22.8mL/分/1.73m3であり、対象患者の92%(125人)は顕性蛋白尿を呈していた。

     対象患者をPTBMILの広がりの程度により軽度群(PTBMILスコア0~2、34人)と中等度群(同3および4、50人)、重度群(同5および6、52人)の3群に分けた。主要評価項目は、eGFRのベースライン時から40%以上の低下、あるいは末期腎不全による透析導入とし、Cox回帰分析によって主要評価項目とPTBMILの程度との関連を調べた。

     中央値で1.8年の追跡の結果、対象患者のうち104人に主要評価項目が認められた。腎生存率には3群間で有意差がみられ、PTBMILの広がりが高度な群ほど腎生存率は有意に低下した。

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     また、糖尿病の罹病期間や糖尿病網膜症、収縮期血圧、eGFR、蛋白尿量(いずれも腎生検時)といった腎予後因子で調整したCox回帰分析において、主要評価項目(eGFRの40%以上の低下または透析導入)に対するリスクはPTBMILの広がりが軽度の群に比べて、中等度群では2.32倍(ハザード比、95%信頼区間1.20~4.51)、重度群では3.12倍(同、1.48~6.58)と有意に高かった。さらに、これらの代表的な腎予後因子による多変量Cox回帰モデルに、PTBMILスコアまたは群(上記の3群)といった因子を加えると腎予後の予測能が有意に向上することも分かった。

     以上の結果から、3氏らは「今回検討した進行期の糖尿病腎症患者において、PTBMILは尿細管の萎縮を伴いながら多様に広がっていることが確認できたため、IFTAの原因となり得る」と指摘しつつ、「PTBMILはこれまで知られている予後因子とは独立して腎予後と強く関連し、腎予後因子として有用な可能性が考えられる」と結論。今後、早期糖尿病腎症患者においても検証が必要だと付け加えている。

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    糖尿病を患うと合併に悩まされる可能性があります。合併の中には命の伴うものもあり、透析治療を受けている中でも、原因の疾患の第一位と呼ばれるほど糖尿病性腎症について詳しく解説しています。

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    Abstract:リンク先
    HealthDay News 2017年9月4日
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  • 脱水症を予防する                  

    気温の高い日が続く季節は、身体の水分が危険なレベルまで不足する脱水症に常に気を付けなくてはなりません。特に運動するときや、屋外で過ごすときには注意が必要です。

    脱水症を予防する最善の方法は、1日を通してこまめに水分を摂取することです。特に屋外で活動する際には以下を目安にしっかり水を飲みましょう。

    • 運動を始める2時間前に500 ml以上の水を飲む。
    • 運動中は10~20分毎に200 ml以上の水を飲む。
    • 運動後は体重が減少した分と同量の水を飲む。
    脱水症の徴候には以下のようなものがあります。
    • 疲労感
    • 食欲低下
    • 皮膚の紅潮
    • 暑さに耐えられない
    • 頭部のふらつき感
    • 尿の色が濃くなる
    • 乾いた咳
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    情報元:米国運動協議会(ACE)
    HealthDay News 2017年8月21日
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  • 恐ろしい病気から身を守る!予防接種を受けるべき第一類疾病のワクチンとは?

    ワクチンについて

    学校への入学や海外への渡航などでは感染症などの病気に対してワクチンを打つように推奨される事があります。 本記事では、病気から身を守るワクチンについて解説します。
    1. 1. はじめに
    2. 2. 法律で定められた予防接種
    3. 3. 対象疾病の予防接種の内容について
    4. 4. ワクチン接種の注意事項
    5. 5.まとめ

    はじめに

    子育てをしてゆくにあたって避けて通れないのがワクチンなどの予防接種です。
    予防接種の種類や受けるべき年齢ついては市町村によって定められています。

    また子供でなくても成人でもインフルエンザのような予防接種を受ける場合があります。
    予防接種に用いられるワクチンには様々な種類があり、受けるべき年齢やうけてはならないタイプの人が存在します。

    今回は、その予防接種のワクチンについて受けるべき予防接種である一類疾病のワクチンについて解説します。

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    法律で定められた予防接種

    一類疾病の予防接種は、予防接種法に基づき対象者は予防接種を受けるよう努めなければならないとされています。

    対象となる疾病は以下の通りです。

    これらの疾病は致死率が高く、集団感染の予防に努めなければならないとされています。
    • ジフテリア
    • 百日咳
    • 破傷風
    • ポリオ
    • 麻しん
    • 風しん
    • 日本脳炎

    対象疾病の予防接種の内容について

    ジフテリア・百日咳・破傷風のワクチン
    ジフテリア・百日咳・破傷風の3つのワクチンを混合したDPTワクチンが用いられます。
    無毒化したジフテリア菌及び破傷風菌の産生する毒素と百日咳菌から取り出した感染防御抗原が含まれています。基本的には生後3ヵ月~生後12ヵ月で接種を行い3週間から8週間の間隔で計3回打ちます。
    妊娠している人には接種することができません。
    副反応として打ったところの赤・腫脹、硬結が見られますが数日で自然に収まることがほとんどです。

    ポリオのワクチン
    注射ではなく飲み薬として服用するワクチンです。生後3月に達した時から生後18月に達するまでの期間に接種するのが標準とされています。

    ポリオウィルスには3種類のタイプがあり、この3種類の弱毒化したものを適切に混合し、生ワクチンとしたものがポリオワクチンです。

    1回の服用では3種のウィルスが必ずしも同じように増殖するとは限らないので、2回の服用が行われます。1回目の服用で増強しなかったタイプのウィルスが2回目で増殖する仕組みとなっており、全てのタイプでポリオの免疫が獲得できます。2回の間隔は基本的に6週間以上とされています。体内に入ったワクチン中のポリオは腸内で増殖し、数週間に渡って大便中に排泄されるので、保護者などの二次感染に注意が必要です。

    妊娠している人には接種することはできません。

    麻しんのワクチン
    生後12月に達した時から生後15月に達するまでの期間に接種するのが標準とされています。
    弱毒化した麻しんウィルスを凍結乾燥した生ワクチンです。
    副反応として1~2日の発熱がよく見られます。

    風しんのワクチン
    生後12月に達した時から生後36月に達するまでの期間に接種するのが標準とされています。
    弱毒化した風しんウィルスを凍結乾燥した生ワクチンです。
    妊娠の可能性のある年代の女性に接種する場合は、胎児への感染を防止するため妊娠していないことを確かめ、ワクチン接種後は2ヶ月の避妊が必要です。

    日本脳炎のワクチン
    年齢に応じて1期~3期に分けて接種を行います。
    1期は生後3歳に達した時から4歳に達するまでの期間に1~4週の間隔で2回接種するのが標準とされています。
    2期は9歳に達した時から10歳に達するまでの期間に1回接種するのが標準とされています。
    3期は14歳に達した時から15歳に達するまでの期間に1回接種するのが標準とされています。
    日本脳炎ウィルスをマウスの脳に植え付け、増殖したウィルスを取り出し、ホルマリンで無効化したワクチンです。

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    ワクチン接種の注意事項

    複数のワクチンを同時に投与しても良いか?
    日本脳炎などの不活化ワクチンは接種後1週間後にワクチンの反応がなくなるので他のワクチンを接種できます。ポリオ、麻しん、風しんなどの生ワクチンはウィルスの干渉を避けるため4週間以上間隔を空けて次のワクチンを接種します。
    ただし、上記は医師が必要と認めた場合は、この限りではなく同時に2種類の接種も可能です。

    まとめ

    ワクチンの予防接種について解説しました。基本的には小さい子供の頃に小学校で定められたワクチンを接種しているのが通常ですが、大人になってから免疫を得れているか不十分、不確定な場合もあります、医療機関では抗体の数値が測れるので気になる人は測ってもらいましょう。
    小さなお子さんがいる方はしっかりと予防接種のスケジュールを把握して将来重い病気にかからないようにしっかりと備えてあげましょう。

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  • 帯状疱疹かも?帯状疱疹の症状や原因、治療法、予防法について

    帯状疱疹について

    帯状疱疹(たいじょうほうしん)という病気を聞いたことがありますか?帯状疱疹(たいじょうほうしん)とは、皮膚がピリピリして痛い、赤い発疹と水ぶくれが帯状に現れ始める病気になります。本記事では、帯状疱疹の症状、原因、治療法、予防法について説明します。
    1. 1. はじめに
    2. 2. 帯状疱疹(たいじょうほうしん)とは
    3. 3. 帯状疱疹(たいじょうほうしん)はなぜ起こる?
    4. 4. 帯状疱疹(たいじょうほうしん)の症状
    5. 5. 帯状疱疹(たいじょうほうしん)の治療法
    6. 6. 帯状疱疹(たいじょうほうしん)の予防法
    7. 7. まとめ

    はじめに

    皆さん、帯状疱疹(たいじょうほうしん)という病気を聞いたことがあるでしょうか。
    何年か前に皇族の方がこの病気に罹り、ニュースになりました。
    帯状疱疹(たいじょうほうしん)とは、実は水ぼうそうに罹ったことのある人なら誰でも罹りうる病気なのです。
    今回は帯状疱疹(たいじょうほうしん)の症状、原因、治療法、予防法について説明します。

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    帯状疱疹(たいじょうほうしん)とは

    帯状疱疹(たいじょうほうしん)とは、免疫力の低下によって、体内の神経節に潜伏していた水痘(すいとう)・帯状疱疹(たいじょうほうしん)ウイルスが活発になることで発疹や神経痛などの症状を伴う皮膚疾患です。
    従来は50歳以上の中高年に多い病気でしたが、近年は若い人にも見られるようになっています。

    基本的には帯状疱疹(たいじょうほうしん)を発症するのは生涯に一度のみです。
    詳しい原因や症状については後述します。

    帯状疱疹(たいじょうほうしん)はなぜ起こる?

    1) 水痘・帯状疱疹ウイルス(正式にはヒトヘルペスウイルス3)

    • まず水ぼうそうになる
       私たちは水痘(すいとう)・帯状疱疹(たいじょうほうしん)ウイルスに感染すると、まず水痘(水ぼうそうとも言います)を発症します。水痘(すいとう)の発症ピークは4歳から5歳頃で、約9割の人は10歳までに罹るとされています。
      水痘(すいとう)に罹ると、約2週間の潜伏期間を経て、微熱が出ます。(3日くらい)その後発疹が出現し、発疹は水疱(すいほう:水ぶくれのこと)となり、この際強いかゆみを生じます(7日から10日前後)。次第に水疱は痂皮(かひ:かさぶたのこと)化し、水痘(すいとう)は治癒します。
    • 水ぼうそうのウイルスが体内に
      しかし、水痘(すいとう)・帯状疱疹(たいじょうほうしん)ウイルスは完全に私たちの体内から排除されたわけではなく、神経節(神経細胞の集まっているところ)に数十年も潜伏しています。ですが、健康体であればウイルスが悪さをすることはありません。

    2)免疫力の低下
    体内に潜伏した水痘(すいとう)・帯状疱疹(たいじょうほうしん)ウイルスは私たちの免疫力が低下することで活発に活動し始めます。これが帯状疱疹(たいじょうほうしん)です。
    免疫力の低下は、過労、加齢、睡眠不足、過剰なストレス、免疫抑制剤などの使用など様々な要因によって引き起こされます。

    帯状疱疹(たいじょうほうしん)の症状

    1)痛み
    発疹が出る前に、その部位に軽いやけどをして皮膚が薄くなったような痛み、ヒリヒリとした痛み、痛痒い感じが出ます。この状態が数日から1週間程度続きます。
    部位は片側の知覚神経に沿って出ます。
    上半身(胸から背中)に出ることが多く、顔面や頭部に出ることもあります。

    2)発疹・水疱
    赤い発疹の上に水疱ができます。水疱(すいとう)の中には水痘(すいとう)・帯状疱疹(たいじょうほうしん)ウイルスがたくさん存在するため、潰してはいけません。また潰すと痕が残りやすくなります。
    水疱が自然と潰れ、痂皮化(かさぶた)になるのを待ちます。水疱は約2週間かけて痂皮化します。

    3)後遺症(帯状疱疹後神経痛)
    帯状疱疹による痛みは発疹が出る前がピークで、ほとんどは発疹が痂皮化するまでに消失します。
    しかし、一部の人はヒリヒリとした痛み、刺すような痛みが残ってしまいます。これを帯状疱疹後神経痛と言います。
    この後遺症が出るのは高齢者に多く、また初期治療が遅れた人、初期症状が重症だった人に多くなります。
    中には眠れないほどの痛みが残る場合もあり、皮膚科やペインクリニックに相談しましょう。

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    帯状疱疹(たいじょうほうしん)の治療法

    帯状疱疹(たいじょうほうしん)の発疹が出ると、皮膚科の問診と視診で診断がつくことがほとんどです。
    重症化すると後遺症の残る可能性も高くなってしまうため、できるだけ早い段階で放置せず、皮膚科を受診しましょう。

    1)内服薬(飲み薬)

    • (1)抗ウイルス薬
      原因となるウイルスを死滅させるため、抗ヘルペスウイルス薬(ソビラックス、バルトレックス、ファムビルなど)が処方されます。早期(発疹が出現してから48時間以内)で治療が開始された場合は、1週間程度の内服で治療できることが多いです。ちなみに抗ウイルス薬は薬局等では入手できません。医師の処方が必要です。
    • (2)痛み止め
      発疹による痛みがある場合は、消炎鎮痛剤の内服薬(ロキソニン、カロナールなど)が処方されることが多いです。
    • (3)ビタミン剤(必要時)
      帯状疱疹はピリピリとした神経痛であることから、補助的にビタミン剤の内服薬も処方されることがあります。
      ビタミン剤は神経組織を修復し、感覚機能や運動機能の障害を改善する働きのあるビタミンB12が配合された薬(メチコバールなど)であることが多いです。

    2)休養
    帯状疱疹は免疫力の低下によって発症するため、3食バランスのとれた食事をとり、7時間以上の睡眠をとるなど規則正しい生活を心がけ、できるだけ過剰なストレスを排除するようにしましょう。

    3)もしこんな症状があったら、耳鼻科や眼科へ
    帯状疱疹(たいじょうほうしん)の後遺症として、帯状疱疹後神経痛というものがあります。発疹が消えた後もピリピリとした神経痛が残ってしまうのです。帯状疱疹が重症化した場合や高齢者に多い症状のようです。
    この帯状疱疹後神経痛が耳や目のあたりで起こった場合は注意が必要です。
    耳や目の神経を障害が出る恐れがあるため、耳の場合は耳鼻科へ、目の場合は眼科を受診しましょう。

    帯状疱疹(たいじょうほうしん)の予防法

    1)予防接種を受ける
    帯状疱疹(たいじょうほうしん)と水痘(すいとう)の原因ウイルスは同じであるため、予防接種も水痘用のものを使用します。水痘ワクチンの接種によりほぼ一生帯状疱疹の予防ができるとされ、さらに帯状疱疹後神経痛が残る可能性が低くなります。
    ただし、大人の場合、ワクチン接種代は保険適応とならず全額自己負担となります。
    医療機関によって料金は異なりますが、1万円前後のことが多いようです。
    医療機関にワクチンのストックがない場合があるため、事前に料金も含めて確認してから受診するようにしましょう。
    予防接種が推奨される大人は、①50歳以降の人、②2型糖尿病の人、③がんの人です。理由としては、これらは帯状疱疹が起こりやすい年齢であることや免疫力が低下しているためです。

    2)妊娠中や免疫力が落ちているときは人混みを避ける
    妊娠中に帯状疱疹(たいじょうほうしん)に感染しても、一般的に胎児が帯状疱疹(たいじょうほうしん)に感染することはないとされています。
    しかし、帯状疱疹(たいじょうほうしん)の治療薬(抗ウイルス薬など)は胎児に悪影響があるため、服用することはできません。
    そのため、水痘(すいとう)にかかったことのない妊婦さんは、水痘(すいとう)や帯状疱疹(たいじょうほうしん)に感染しないようにするために人混みは避けるようにしましょう。
    疲れや病気の治療などで免疫力が落ちている人も同様です。

    まとめ

    いかがだったでしょうか?

    帯状疱疹(たいじょうほうしん)と聞くと大変で大きな病気というイメージがるかもしれないですが、しっかりと対策すれば感染や悪化を防ぐことができます。
    まずは感染しないようにすること、そして感染してしまったら何をすれば良いのか覚えておきましょう。

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