• 膀胱炎を放置していませんか?膀胱炎が重症になる前にしっかり知識を身につけましょう!

    膀胱炎について

    膀胱炎は、誰にでもかかりやすくて、すぐに治る病気と考えていませんか?実は進行すると大変な事態になります。そうなる前に膀胱炎についてきちんと知って対処することで自分を守りましょう。
    1. 1. はじめに
    2. 2.膀胱炎とはどんな病気?
    3. 3.膀胱炎になりやすいって、体質?
    4. 4.くりかえす膀胱炎に対抗するには
    5. 5.膀胱炎の治療は自己管理も必要
    6. 6.まとめ

    はじめに

    膀胱炎の発症は5人に1人といわれるほど身近な病気の一つです。
    膀胱炎が発症するメカニズムは非常に単純なものです。
    いつでも自分に関わる可能性がある病気ですので、対処するためにも身体と膀胱炎の関係について知識を持っておきましょう。

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    膀胱炎とはどんな病気?

    膀胱炎の症状は?

    • 排尿が終わってもスッキリしない残尿感
    • 何度も排尿したくなるという膀胱の神経伝達異常による頻尿
    • 感染により白血球の死骸などの混入が原因で起こる尿の濁り
    • 排尿はじめか終わりごろにツーンとした鋭い痛み
    • 膀胱粘膜のダメージによる少量の血尿
    • 下腹部の鈍い痛みまたは不快感

    膀胱炎を放置すると?
    細菌感染は膀胱でとどまらず、膀胱より上に位置する腎臓や腎盂といった部分まで移動してしまいます。
    ここで炎症が生じる病気を腎盂腎炎と言います。
    尿のフィルターや尿収集作業する大切な場所であり、炎症が悪化すると腎臓機能が低下してしまいます。
    ここには血管が多数集まっている場所なので、血液中に悪影響を及ぼすことにもなり、さらには血液が感染してしまうと敗血症という重篤なレベルまで進んでしまうことがあります。

    間質性膀胱炎という例外も
    間質性膀胱炎は、原因不明であり細菌感染を伴わない特殊な膀胱炎になります。
    症状は頻尿と尿を我慢しきれない尿意切迫感、膀胱痛です。

    細菌感染が無いので 通常の急性膀胱炎の治療薬では効果がありません。
    進行すると、膀胱内の粘膜の硬結がみられてきます。

    膀胱炎になりやすいって、体質?

    女性であること
    身体の構造上において感染しやすい条件となります。
    女性の尿道は6cm以下で、男性と比較すると3分の1なります。

    尿道が短いので、細菌が膀胱に侵入しやすいです。また、女性の尿道口は、肛門と膣とも非常に近い位置にあるため、感染源となる細菌がいつも側にあることも原因となります。

    トイレを我慢する人
    膀胱には細菌から粘膜を守る作用や、排尿することによって、細菌も一緒に外に流れるため、常時感染が起きることはありません。
    しかし、尿が膀胱に停滞している時間が長いと粘膜が弱って感染しやすくなります。

    水分をあまり摂らない人、アルコールを多量摂取する人、よく汗をかく人
    膀胱の中の尿が濃縮されてしまい、細菌が繁殖しやすいことと、それを流しだすための水分が不足するためです。
    アルコールは、飲んでいる間は排尿回数も増えるかもしれませんが、その後にはアルコール分解時に脱水傾向になるためです。

    疲労、ストレスがたまった人
    疲労とストレスは 自律神経の乱れにつながります。乱れが原因で身体の均衡を崩してしまい、免疫力が低下するためです。

    冷え性の人
    体温が低下すると、細胞が不活発になります。冷え性で、特に下半身が冷えてしまうと、尿路の動きをコントロールする筋肉の働きが悪くなり感染しやすくなります。

    前立腺肥大症がある男性
    前立腺が大きくなることで尿道の圧迫が生じ、排尿後にも残尿となってしまうため慢性膀胱炎に発展しやすくなります。

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    くりかえす膀胱炎に対抗するには

    膀胱炎にならないようには、どうしたら良いのでしょうか?下記を心がけることで、膀胱炎を防ぎましょう。
    • 女性は生理の時にはナプキンをこまめに交換するなど、清潔を心がける
    • 排便後は、女性は前から後ろに向かって拭き取る
    • セックスをする前後は性器周囲をきれいに保つ
    • 疲れやストレスをためないように、普段から心身ともにリフレッシュさせる
    • 無理なダイエットなどで抵抗力を弱くさせない
    • 水分をこまめに摂取する
    • トイレを我慢しない
    • 寒い場所で仕事や遊ぶときには、衣服などの調節でしっかり保温する
    • アルコールは多飲しない

    膀胱炎の治療は自己管理も必要

    病院の検査では、採尿検査といって、排尿した尿の成分を調べたり、血液検査によって炎症反応などを調べます。
    膀胱炎が確定されると、抗生物質や、抗菌剤の投与が施されます。

    内服治療中は、いつもより多めに意識的に水分摂取し、膀胱の中の細菌を洗い流しましょう。
    また、デリケートゾーンの清潔を保つ意味でも、シャワーはもちろん必要ですが、セックスなどはできるだけ避けることが良いと思われます。

    膀胱炎治療として処方された薬によって、たいていは治癒しますが、前立腺肥大など原因疾患がある場合は、膀胱炎の対処治療とともに、おおもとの治療が主体となります。

    そのほか、細菌感染を原因としない原因不明の膀胱炎(間質性膀胱炎)に対しては、膀胱自体の機能障害なので水圧拡張療法を使用した膀胱訓練や刺激物を控えるなどの食事治療、手術が適応となることもあります。

    まとめ

    原因疾患が無い場合の膀胱炎は、繰り返す兆候があります。
    膀胱炎にかかった時は、苦痛や痛さから逃れようと、治すための努力をするものです。
    しかし、一旦治ってしまうと、喉元過ぎれば熱さを忘れるです。

    膀胱炎は日頃の生活から見出される疾患の一つです。日々気を付けることによって回避できるものですので、つらかった記憶を少しだけ残しながら生活に留意していきましょう。

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    治験・臨床試験は新しいお薬の開発に欠かせません。治験や疾患啓発の活動を通じてより多くの方に治験の理解を深めて頂く事を目指しています。治験について知る事で治験がより身近なものになるはずです。

    治験・臨床試験についての詳しい説明

    SMTによる記事情報は、治療の正確性や安全性を保証するものではありません。
    病気や症状の説明について間違いや誤解を招く表現がございましたら、こちらよりご連絡ください。
  • 薬のキホン~効き方から副作用まで~

    薬について

    病気や調子の悪い時などに飲む薬、飲んでからどのように体の中を巡って効いてくるのか?また副作用についての対処法についても解説します。
    1. 1.はじめに
    2. 2.様々な薬の種類
    3. 3.薬が体に入ってから排出されるまで
    4. 4.副作用とは?
    5. 5.どんな薬にでも起こりうる”アナフィラキシー”とは?
    6. 6.副作用救済制度とは?
    7. 7.まとめ

    はじめに

    皆さんは風邪を引いたときや花粉症で鼻水が止まらない時、運動していてケガで打撲や捻挫した時は病院へ受診して薬を貰ったり、ドラッグストアで自分で薬を購入するかと思います。

    飲み薬や湿布薬には様々な種類が販売されており、体に入ってから様々な効果を発揮しますが、その反面副作用が起こってしまうこともあります。

    本記事では、薬の種類から副作用に対する対処法を解説します。

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    様々な薬の種類

    薬はまず漢方とそれ以外の製剤(化学的に合成、製造された薬)に分類されます。
    漢方以外の製剤には、使用部位用途により、まず大きく11種類に分類されます。

    • 錠剤やカプセルなど経口投与製剤
    • 口腔内に適用する製剤
    • 注射投与する製剤
    • 透析に用いる製剤
    • 吸入剤など気管支肺に作用する製剤
    • 目薬など目に投与する製剤
    • 耳に投与する製剤
    • 点鼻薬など鼻に適用する製剤
    • 座薬など直腸に適用する製剤
    • 膣に適用する製剤
    • 塗り薬など皮膚などに適用する製剤

    このように様々な薬があり、使用する薬の種類が多くなるほど、思わぬ副作用が出たり、薬の作用が効きすぎる、あるいは互いに効果を打ち消しあって効きにくくなるということがあります。

    病気にかかった際は、すでに使用している薬について、医師に報告した方が良いでしょう。

    薬が体に入ってから排出されるまで

    薬は体に入ってから吸収→分布→代謝→排出という大きく4つの過程を通ります。

    吸収
    飲み薬はまず口から入り胃を通って腸に辿り着き血液中へと吸収されます、薬の効果をしっかり発揮させるにはより効率よく腸から薬が吸収される必要があります。
    注射薬は直接血液中に入る為、腸を経由し吸収されることがありません。

    分布
    血流に乗った薬剤は全身を巡り標的の臓器へ分布します。例えば心臓の血管が過度に収縮する狭心症の薬であれば、薬が血流に乗って心臓の血管に到達し血管の収縮を抑えます。

    代謝
    薬剤は体に残り続けると、効果がずっと現れて逆に効きすぎたりして問題となる事があります。その為、化学物質などを分解する酵素を多数含んでいる肝臓で薬も分解(=代謝)されます。
    逆に代謝されてから効果を発揮する薬や代謝されても効果はそのままの薬もあります。

    排泄
    血液中の老廃物が腎臓によって尿になり膀胱を通って体外へ排泄されるように薬物や肝臓によって分解された薬物も腎臓を通って尿として排泄されます。
    腎臓で尿として排出されることで体への作用が無くなる薬剤を腎排泄型と呼びます。高齢者などでは腎臓の機能が弱っている為に腎排泄型の薬剤が中々排出されずに体に留まり続けることで副作用が起こることもある為、投与する量を減らしたりします。

    副作用とは?

    病気の治療に必要な作用を主作用とよび、副作用はそれ以外の作用や有害な作用の事を指します。
    病気の予防や診断、治療に通常用いられる用量で起こる好ましくない反応のことを特に有害反応と呼びます。

    副作用は、胃腸障害、腎障害、肝障害、アレルギー、眠気、のどの渇き、ふらつき、めまい、発疹などの様々な症状が起こり得ます。また、副作用には個人差があるため、いつもと様子が違うときは医師薬剤師に相談するようにしましょう。

    副作用への対処法
    副作用の症状がでたときは、どうしたら良いのでしょうか?
    体調に少しでも異常を感じたら、自己判断で使用を止めるのではなく、速やかに医療機関で診察を受け医師や薬剤師に相談して今後の治療方針を決めるようにしましょう。
    薬によっては、使用を中断することで、病状を悪化させる場合もあるため、注意が必要です。

    副作用を防ぐためにも、飲む時間、間隔、量や飲みあわせ、生活上の注意点などについてもよく理解して、正しく薬を飲むようにすると良いかと思います。

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    どんな薬にでも起こりうるアナフィラキシーとは?

    アナフィラキシーとは薬による過敏症の一つで、まれですが、どの薬でも起こりうる副作用の一つです。
    特に画像診断で用いられる造影剤、抗がん剤、解熱消炎鎮痛薬、抗菌薬、血液製剤、生物由来製品、卵や牛乳を含む医薬品(タンニン酸アルブミンなど)で見られる場合があります。

    多くの場合は30分以内で、蕁麻疹(じんましん)などの皮膚症状や、腹痛や嘔吐などの消火器症状、そして息苦しさなどの呼吸器症状が現れます。また突然、顔面や体の蒼白、意識の混濁などのショック症状が現れることがあります。

    早急に対応しなければ命に関わることもあるので救急車やすぐに医療機関で診てもらいましょう。

    副作用救済制度とは?

    副作用救済制度(正式名称:医薬品副作用被害救済制度)は病院やクリニックなどの診療所において服用または処方せんにより処方された医薬品、およびドラッグストアなどで購入できる一般用医薬品(市販薬)を適正な目的、適正な用量用法で使用したにも関わらず、重篤な副作用を起こし、入院したり、後遺症が残ったり、死亡などの健康被害が起こった場合にその際にかかった費用などが給付されるというものです。

    具体的な給付としては、下記になります。

    入院の場合:医療費、障害児養育年金
    障害が残った場合:障害年金、障害児養育年金
    死亡した場合:遺族年金、遺族一時金、埋葬料

    これらの給付を行う機関が”独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)”です。
    以下に制度について詳しい情報が載っていますので、ご興味ある方は見てみると良いでしょう。
    医薬品副作用被害救済制度

    まとめ

    薬には様々な種類があり、体に入ってからいくつかの過程を得て効果を表し、そして排出されていきます。

    また、副作用についても100%起こらないとは限りません。副作用の起こる可能性を最小限に留めるにはキチンと用法用量を守ることが大事です。

    アナフィラキシーなどの薬剤過敏症については、1度起こった場合はその薬剤を記録しておき、医師や薬剤師に見てもらい類似の薬剤で再び起さないように注意しましょう。

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    病気や症状の説明について間違いや誤解を招く表現がございましたら、こちらよりご連絡ください。
  • 辛い咳に効く?咳に効果のあるアストミンとは?

    アストミンについて

    辛い咳の時、みなさんはどのように対処されていますか?咳止めには様々な種類が存在します。
    アストミンは依存性のない中枢性非麻薬性鎮咳薬として使用されています。
    1. 1.はじめに
    2. 2.アストミンとは?
    3. 3.アストミンはなぜ効くの?
    4. 4.アストミン用量は?
    5. 5.アストミンの副作用は?
    6. 6.最後に

    はじめに

    風邪をひいた時に辛いのが咳です。
    病院へ行ったり、自分で治す為にドラッグストアなどで咳止めの薬を手に入れる方が多いかと思います。
    本稿では数ある咳止めの一つであるアストミンについて解説します。

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    アストミンとは?

    アストミンは1974年から販売された歴史の長い薬です。
    アストミンという名前はメーカーから販売されている商品名で有効成分はジメモルファンリン酸塩です。
    アストミンは錠剤の形をしています。
    アストミンは有効成分であるジメモルファンリン酸を10mg含んだものが販売されています。

    鎮咳薬には比較的に依存性がでやすい中枢性麻薬性鎮咳薬と中枢性非麻薬性鎮咳薬に分けられます。
    アストミンは身体的依存や精神依存性がない非麻薬性の鎮咳薬になります。

    アストミンはなぜ咳に効くの?

    咳は主に咽頭に存在する知覚神経と延髄に存在する咳中枢によって引き起こされます。
    何かしらの刺激によって知覚神経から電気信号が送られます。
    電気信号が咳中枢に達する際に閾値(いきち)とよばれる一定の数値に達すれば咳反射が起こります。
    風邪で喉に強い炎症が起こり、強めの電気信号が何度も起これば、どんどん閾値に達する回数が多くなり、咳が何度も出てしまいます。
    アストミンはこの咳中枢に直接働くことで咳を起こりにくくします。

    アストミンの用量は?

    アストミンは15歳以上には1回1~2錠を1日3回に分けて服用する薬です。
    咳が強い場合は1回2錠飲むことが多いです。
    高齢者では量を減らすなど注意が必要です。

    アストミンの副作用は?

    アストミンの主な副作用は、

    • 食欲不振
    • 口渇
    • 悪心
    • 眠気
    • めまい

    があります。
    眠気やめまいがすることから車やバイクなどの運転には注意しなければなりません。

    また、アストミンを服用する事によって空腹時の血糖値が高くなった事も報告されており、特に糖尿病の人には注意が必要です。

    最後に

    アストミンについて解説しました。
    アストミンは咳の症状を抑えるだけなので軽い風邪であれば時間が経てば自然に治癒してゆきますが、細菌感染などであれば抗菌薬が必要となってくる場合があるので、アストミンを飲んでいても中々咳が治らない場合は再度医療機関へ受診しましょう。

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