• 「脳の老化」で信じられている根拠のない俗説

    科学者たちの努力によって、ヒトの脳について新しい情報が次々と明らかにされています。ところが、科学的根拠のない誤った情報を信じている人もいまだに多いようです。そこで、加齢と脳について最近明らかになった事実を紹介します。

    俗説:歳をとると新しいことは覚えられない。
    事実:新しい友達に会い、その人の名前を記憶するといった単純なことでも脳を刺激し、脳を活発に保つには十分です。再び習い事をしたり、新たな趣味を始めたりするのも脳の健康を向上させます。

    俗説:持って生まれた脳は変えられない。
    事実:学習のための脳経路の多くは生まれる前に作られますが、記憶や学習に関わる経路には新たに作られるものもたくさんあります。

    俗説:脳の仕組みについては専門家も分かっていない。
    事実:脳は人の体のなかでも最も複雑な器官です。しかし、科学者たちは常に脳について新たな発見をしています。神経学的疾患に有効な新治療も日々開発されています。

    俗説:歳をとると認知症になるのは避けられない。
    事実:認知症はアルツハイマー病や脳卒中などの疾患に起因するものです。高齢者が必ず認知症を発症するわけではありません。

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    HealthDay News 2017年9月11日
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  • ペットのイヌと同じベッドで寝ると睡眠効率が低下

    ペットとして飼っているイヌと寝室を共にしても睡眠への影響はないが、ベッドを共有すると睡眠効率が低下する可能性があるという小規模研究の結果が「MayoClinicProceedings」9月号に掲載された。

    今回の研究は、普段ペットのイヌ1匹と同じ寝室で寝ている睡眠障害のない健康な飼い主40人(平均年齢44歳、88%が女性)を対象に実施された。
    7日間にわたり飼い主には手首に活動量計を装着してもらい、睡眠と覚醒の時間を評価したほか、睡眠日記もつけてもらった。
    また、イヌにはイヌ専用の活動量計である“FitBark”を装着し、動きを測定した。

    その結果、飼い主の睡眠効率は平均で81%、イヌの睡眠効率は同85%だった。ただ、イヌと同じベッドで寝ると、寝室は同じだがベッドは共有していない場合と比べて睡眠効率が低下することが分かった。
    一方、イヌの睡眠の質はイヌが眠る場所によって左右されることはなかった。

    この研究を実施した米メイヨークリニックのLoisKrahn氏らの研究グループは「ペットのイヌと寝室を共にしていても、飼い主の睡眠効率は良好だったが、イヌが同じベッドで寝るかどうかによって睡眠効率に差がみられた」と結論づけている。

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    また、Krahn氏は「ペットが眠っている飼い主の身体の上を歩いたり、動き回ったり、もぞもぞ身体を動かしたり、いびきをかいたりして、飼い主を起こしてしまうことは頻繁にある。
    毛布に潜り込んで飼い主を起こそうとするペットもいる」と説明している。

    一方、今回の研究には関与していない米シャーロッツヴィル神経学・睡眠医学クリニック長のW.ChristopherWinter氏は、「これはカフェインの問題に似ている。
    自分は寝る前にコーヒーを飲んでも眠れると主張する人がいるが、普段からコーヒーを飲んでいる人にはぐっすり眠った経験がないため、その影響を認識できていない可能性もある。
    同様に、イヌと20年間ベッドをともにした人にとって、“普段通り”の眠りとはどのようなものかを知るのは難しい」と話している。

    Krahn氏らによれば、イヌと寝室を共にすることがヒトの睡眠に及ぼす影響を客観的に評価した研究は今回が初めて。
    ただ、複数のイヌを飼っている場合や、ネコなどの他のペットによる影響を明らかにするためには、さらなる研究が必要だとしている。

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    HealthDay News 2017年9月12日
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  • 妊娠中、少しだけなら飲酒しても大丈夫なのか

    妊娠中には飲酒すべきでないと考えられているが、1、2杯のビールやワインでも本当に胎児に悪影響があるのだろうか。多くの妊婦が抱くこの疑問に対し、現代の科学は最終的な結論を導き出せていない。

    しかし今回、妊娠中の少量のアルコール摂取により、早産や児の低出生体重のリスクがわずかに高まる可能性が、英ブリストル大学のLoubabaMamluk氏らによる研究で示唆された。

    米疾病対策センター(CDC)によると、妊娠中の飲酒は児のさまざまな医学的問題に関連する。特に大量飲酒は、胎児の小頭症や低身長・低体重、視覚や聴覚の問題、発話や認知機能の問題といった胎児性アルコール・スペクトラム障害(FASD)につながることが明らかにされている。

    今回の研究でMamluk氏らは、妊娠中の少量のアルコール摂取(週32g以下のアルコール摂取と定義)による児への影響を調べた過去の研究結果を検索し、26件の研究を特定。

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    これらの研究のデータを統合して解析した。
    なお、32gのアルコールは、アルコール度数が高めのビールであればジョッキ1杯、白ワインであればミディアムサイズのグラス1杯に相当するという。

    その結果、妊娠中の少量のアルコール摂取による低出生体重や早産のリスクへの影響について検討した研究はあったが、それ以外の医学的問題に対する影響については十分なデータがないことが判明した。

    また、26件中7件の研究を解析した結果、妊娠中に少量のアルコールを摂取した母親から生まれた児では、全くアルコールを摂取しなかった母親から生まれた児と比べて低出生体重となるリスクが8%高いことが明らかになった。

    さらに、9件の研究を解析した結果、妊娠中に少量のアルコールを摂取した母親から生まれた児では早産となるリスクも10%高いことが分かったが、この関連は統計学的に有意ではなかった。

    ただ、今回の解析の対象となった研究の中には母親の喫煙や経済的な状況による影響が考慮されていないものがあるなどの限界もあるため、この解析結果は決定的なものとはいえないとMamluk氏らは説明している。

    この研究結果は「BMJOpen」8月3日オンライン版に掲載された。

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    HealthDay News 2017年9月12日
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  • 産後のストレスを軽くするためのヒント

    母親になったばかりの女性は、大きなプレッシャーを抱える上に、さまざまなことに時間を奪われます。家族や周囲の人のしっかりしたサポートがなければ、すぐに抑うつや不安に襲われてしまいます。

    そうならないために、以下のポイントを心掛けましょう。

    • 地域やオンラインで、母親同士のつながりをもちましょう。同じ悩みをもつ人たちと経験を共有し合うことが助けになります。
    • 自分の時間をつくりましょう。
    • 現実的で有益な目標を設定しましょう。シンクに洗い物がたまっていても、昼寝の時間を取れるならよしとしましょう。
    • 家族や友人に助けを求めましょう。
    • 赤ちゃんが休んでいるときは自分も休みましょう。母親にも赤ちゃんと同じくらい睡眠が必要です。
    • すべての時間を赤ちゃんのために費やすのはやめましょう。同年代の人と過ごす時間を作るよう努めましょう。
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    HealthDay News 2017年9月6日
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  • 「嗅覚の衰え」あるとパーキンソン病リスク5倍に

    嗅覚の減退がパーキンソン病の前兆である可能性を示した後ろ向き研究の結果が「Neurology」9月6日オンライン版に掲載された。

    この研究では、米国の高齢者約2,500人を約10年間追跡した結果、嗅覚検査の成績が不良だった群では、最も良好だった群と比べてパーキンソン病を発症するリスクが約5倍に上ることが示されたという。

    今回の研究を実施したのは、米ミシガン州立大学医学部疫学・生物統計学教授のHongleiChen氏ら。同氏らは、平均年齢が約75歳の男女2,462人(白人1,510人、黒人952人)を平均9.8年間追跡した。
    研究対象者は1999~2000年に、一般的な食品や日用品など12種類のにおいを嗅ぎ、何のにおいかを回答する嗅覚検査を受けていた。同氏らはこの検査結果に基づき、対象者を嗅覚のレベルが「不良」「中等度」「良好」の3群に分類した。

    追跡期間中に42人がパーキンソン病を発症したが、解析の結果、嗅覚のレベルが不良だった群では、良好だった群と比べてパーキンソン病を発症するリスクが4.8倍であることが分かった。

    また、このような関連は喫煙やコーヒー摂取、頭部外傷の既往など、パーキンソン病リスクに影響しうる他の因子で調整後も認められた。
    さらに、このような関連は黒人よりも白人で、また女性よりも男性で強く認められた。

    Chen氏は「視覚障害や聴覚障害と違い、嗅覚障害は長い間気付かれないまま放置されることが多い。しかし、パーキンソン病や認知症といった根治療法のない神経変性疾患の患者では、これらの疾患を発症する何年も前から嗅覚障害がみられる可能性が高いことが、これまでの研究で示唆されている」と説明している。

    ただし同氏は「パーキンソン病は極めてまれな疾患であり、嗅覚障害がある患者の全てがパーキンソン病を発症するわけではない」と強調。
    その上で、「嗅覚障害に関する研究を重ねることによって、深刻な疾患であるパーキンソン病を発症するリスクが高い人の特定や、診断可能となる前の段階からの発症機序を解明する手掛かりが得られる可能性がある」と話している。

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    HealthDay News 2017年9月6日
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  • 子宮筋腫体験談、妊娠をするための手術の選択肢

    子宮筋腫に気づいたきっかけ。診断を受けた時の気持ち。治療体験談。治療費がいくらかかるのか?治療を受けた感想。気を付けていることや体験者のアドバイスを掲載しています。
    1. 1.病気に気づいたきっかけ
    2. 2.どのような診断を受けたのか?
    3. 3.どのような治療をおこなったのか?
    4. 4.治療費はいくらだったのか?
    5. 5.治療を受けてから感じた変化
    6. 6.診断を受けてから気を付けていること
    7. 7.他の患者さんにアドバイス

    病気に気づいたきっかけ

    生理痛がひどくなり、出血も多くなったので、病院に行くことにしました。そこで子宮筋腫が見つかったのです。元々生理不順で、ホルモンバランスが乱れたかな?と軽く考えていたので子宮筋腫が見つかりとてもショックでした。妊娠を望んでいたので、もっと早く病院に来ればよかったと後悔したのを覚えています。

    どのような診断を受けたのか?

    初診では、問診と内診、血液検査、超音波検査を受けました。筋腫のサイズはそこまで大きくなく、経過観察となりました。しかし、月経が経血過多で貧血状態だったので鉄剤が処方されています。副作用があるとも聞いていたので心配でしたが、私は全く感じませんでした。中には副作用に悩む人もいるようです。

    どのような治療をおこなったのか?

    経過観察は、三ヶ月に一度の定期検診を行いました。私は、妊娠を希望していたので子宮筋腫核手術をすることになりました。大きな筋腫ではなかったため、子宮鏡下手術ができると判断されました。まずは、薬を数週間処方され、それから手術に臨みました。

    治療費はいくらだったのか?

    手術・入院費用は、10万円ほどでした。薬などの費用を合わせると、15万円ほどになります。病院によっては、価格の差が大きく出ると聞いていたのでいくつかの病院をリサーチしました。

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    治療を受けてから感じた変化

    他の手術より負担が少ない手術だったので、二日後には退院することができました。手術後は、歩くと少しお腹が張るような痛みがありましたがしばらくすると一週間ほどで痛みは気にならなくなりました。ずっと悩んでいた経血過多もなくなり、生理痛も薬を飲むほどではなくなりました。

    診断を受けてから気を付けていること

    今までは生理不順でも気にせず、仕事や家事をしていましたが頑張りすぎるのは良くないということに気が付かされました。食生活も意識していなかったのですが、和食をメインに食べるようになりました。栄養成分を気にするようになったことで、今までどれだけ栄養が足りていなかったか、偏っていたかが初めてわかった気がします。

    他の患者さんにアドバイス

    子宮筋腫と知らされたときはショックを受けましたが、よくある病気のひとつということを知りました。しばらくは、もう妊娠できないんじゃないかと不安に思っていたことを思い出します。やはり受精卵が着床しにくくなったり、筋腫が卵管をふさいだりと不妊の原因にはなるようです。しかし、筋腫があっても絶対妊娠ができないというわけではありません。実際に私も無事出産することができました。

    もし、妊娠を望んでいる人は早めに婦人科に行き、筋腫がないか見てもらうのをおすすめします。また、子宮筋腫があっても妊娠できないと心配しすぎてストレスをためないように注意しましょう。

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    症状や原因、過多月経や貧血。手術やそれ に伴う費用や入院期間の目安。どういった検査方法があるのかなど詳しく解説しています。

    子宮筋腫に関する基本情報

  • 子宮筋腫体験談、生理(月経痛)の痛み。定期健診がきっかけ

    子宮筋腫に気づいたきっかけ。診断を受けた時の気持ち。治療体験談。治療費がいくらかかるのか?治療を受けた感想。気を付けていることや体験者のアドバイスを掲載しています。
    1. 1.病気に気づいたきっかけ
    2. 2.どのような診断を受けたのか?
    3. 3.どのような治療をおこなったのか?
    4. 4.治療費はいくらだったのか?
    5. 5.治療を受けてから感じた変化
    6. 6.診断を受けてから気を付けていること
    7. 7.他の患者さんにアドバイス

    病気に気づいたきっかけ

    正直仕事が忙しくて、生理痛もみんなこんなもんじゃないかなと自分が特にひどい方だとも感じていませんでした。子宮筋腫に気づいたのは会社の定期健診でした。

    どのような診断を受けたのか?

    会社の定期健診で子宮筋腫に気づき、近くの病院に行き再検査を受けると良性の腫瘍だと判断されました。まだ小さいということで経過観察となりました。良性とか経過観察と言われたことで安心してしまい、また放置していました。

    「これはまずいかも…」と思うころには生理の日数が2週間ほどになっていたこと、出血量が多くてめまいや立ちくらみなど貧血もひどくなっていました。病院で検査すると腫瘍の数がとても増えていて、子宮の大きさも普通の人の1.5倍くらいになっていました。経過観察と言われたのだから定期的に病院に行っていれば良かったと深く後悔しました。

    どのような治療をおこなったのか?

    両親からの後押しもあって勇気を出して手術を受けることにしました。貧血がひどかったので手術までずっと鉄分補給の薬を飲んでいました。食事も鉄分の多いもの、レバーなどを積極的に食べるようにしました。

    子宮周りの手術は出血量が多いので自分の血液を事前に採取して輸血用にストックすることになりました。子宮筋腫で貧血がひどかったので採血は辛かったです。

    実際の手術では腹部を開き、見つかった筋腫を取り除きました。小さいものも取り除きましたが、子宮筋腫は体質みたいなものなので再発する可能性は高いと医師に言われています。

    治療費はいくらだったのか?

    手術費用と入院費用で21万円ほど、さらに検査と外来を合わせた通院治療で5万円程度、合わせて26万円ほどかかりました。インターネットで調べてみると大体子宮筋腫の治療にはこの位かかるようです。

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    治療を受けてから感じた変化

    治療を受けてから生理は徐々に軽くなり、1週間ほどで終わるようになりました。いま思えば子宮筋腫が大きくなったり増えたりしている間に、生理が長くなったり貧血がひどくなったり体は私に異常を知らせてくれていました。自分の体に無頓着だったことを、つらい治療を経験して実感しました。大変勉強になったと思っています。

    いくら仕事が忙しくても身体が資本ですね、本当に。治療を受けてから自分の体の変化(異常)、特に生理期間については注意するようになりました。先生から再発の可能性を言われているので、注意しています。

    診断を受けてから気を付けていること

    子宮筋腫の原因は分からないので完全な解決策はないと先生に言われ、個人的に調べてみて血行不良が原因の1つと言われているので体を冷やさないように心がけています。過剰な警戒は生活に支障もあるし、私自身も疲れてしまうので、食事や睡眠など基本的な生活の仕方を見直した程度ですが、どんなに忙しくても自分の体をきちんとケアする気持ちを持つようになりました。

    他の患者さんにアドバイス

    子宮筋腫は珍しい病気ではないこと、そして腫瘍=ガンと思わないことです。子宮筋腫は基本的に良性であることが多く、治療法もきちんと確立されています。

    ただ経過観察と言われたらきちんと経過を見るようにしましょう。放置、とは違うということです(私は勘違いしていました)。症状等により間隔は人によって違いますが、経過観察後そして治療が終わった後も、大体の人が半年に1回の頻度で定期的な健診を受ける様です。

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    子宮筋腫に関する基本情報

  • 子宮筋腫体験談、下腹部やめまいの症状…検査で発覚

    子宮筋腫に気づいたきっかけ。診断を受けた時の気持ち。治療体験談。治療費がいくらかかるのか?治療を受けた感想。気を付けていることや体験者のアドバイスを掲載しています。
    1. 1.病気に気づいたきっかけ
    2. 2.どのような診断を受けたのか?
    3. 3.どのような治療をおこなったのか?
    4. 4.治療費はいくらだったのか?
    5. 5.治療を受けてから感じた変化
    6. 6.診断を受けてから気を付けていること
    7. 7.他の患者さんにアドバイス

    病気に気づいたきっかけ

    私の場合、もともと生理は正常だった方なのに、下腹部の張りがあり、めまいやたちくらみなどの貧血の症状が何ヶ月か続きおかしいなと感じていました。
    そんな時、たまたま子宮頸がん検診の無料券が自宅に届いたのがきっかけで、無料の検診のほかに子宮全般を検査してもらうことにしました。

    どのような診断を受けたのか?

    内診と超音波検査の際に子宮筋腫の疑いがあったため、MRI検査により精密検査をすることになったのですが、診断の結果は『粘膜下筋腫』。これが貧血の原因につながっていたのではなかということでした。
    この他にも、『筋層内筋腫』や『漿膜下筋腫(しょうまくかきんしゅ)』、いろいろな種類の筋腫がたくさんできる『多発性筋腫』というものもあるらしく、治療法については、筋腫の位置や大きさや症状などをもとに相談しながら決めていくとのことでした。

    どのような治療をおこなったのか?

    私の場合、筋腫が大きかったため、手術をすすめられました。正直不安で、本当に手術が必要なのか?という点や、手術の内容も含め詳しく相談しました。
    この先妊娠を希望するということはなかったのですが、子宮がなくなることだけは受け入れられなかったので、子宮全摘術ではなく“筋腫核手術”を選択。
    また、仕事の都合上長期入院はできないことから、腹腔鏡での手術が可能なギリギリの大きさだったため、開腹手術ではなく腹腔鏡下手術することになりました。

    治療費はいくらだったのか?

    最初の検査から入院・手術に至るまで、健康保険が適用されましたが、それでも20~25万くらいはかかりました。
    ただし、比較的新しい治療法の中には保険適用外の方法もあるようで、入院期間やどの治療法を選択するのかによって費用は違ってくると思います。

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    治療を受けてから感じた変化

    術後の経過もよく、想像していたよりも痛みなどはなかったので、1週間ほどで職場復帰できました。
    検査前にあった貧血の症状も、手術後はまったくなくなって、手術をして本当に良かったと思っています。

    診断を受けてから気を付けていること

    全摘出ではなかったので再発の可能性も残っていますが、普段の食事の内容に気をつけ、定期的に検査を受けているおかげか、今のところ再発には至っていません。

    他の患者さんにアドバイス

    やはり定期的に定期検診を受けることが大切だと考えています。
    自分自身、子宮筋腫が分かった時は手術しか選択できない状態でしたので、症状が重くならないように定期的な検査は必須です。特に妊娠を考えている方には、自覚症状がなくてもスルーしないでほしいなと思います。

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    症状や原因、過多月経や貧血。手術やそれ に伴う費用や入院期間の目安。どういった検査方法があるのかなど詳しく解説しています。

    子宮筋腫に関する基本情報