• 血糖・血圧・脂質の同時強化介入が大血管合併症を抑制 J-DOIT3、EASD2017で発表

    糖尿病患者の血糖・血圧・脂質の管理指標がより厳格なものへと見直しが進むかもしれない。
    約2,500人の糖尿病患者を対象とした大規模臨床試験(J-DOIT3研究)で、これらの管理指標を現行よりも厳格に設定すると、2型糖尿病患者の心筋梗塞や脳卒中といった大血管合併症リスクの低減につながる可能性があることが分かった。

    血糖・血圧・脂質を同時に強化介入することで大血管合併症を減らせることを大規模な研究で示したのは世界初。今後、国内外の糖尿病診療指針に影響を与えるものと注目される。

    研究結果は、東京大学病院糖尿病・代謝内科教授の門脇 孝氏と国立国際医療研究センター研究所糖尿病研究センターのセンター長を務める植木浩二郎氏らが第53回欧州糖尿病学会(EASD 2017、9月11~15日、ポルトガル・リスボン)で発表し、詳細は「Lancet Diabetes & Endocrinology」にも掲載される予定だ。

    J-DOIT3(Japan Diabetes Optimal Integrated Treatment study for 3 major risk factors of cardiovascular diseases)研究は、糖尿病に伴う心筋梗塞や脳卒中などの大血管合併症の発症や進行を抑制する介入法を見出すため、2006年に厚生労働省の研究事業の一環として開始された臨床試験。
    全国81の施設から2,542人の大血管合併症のリスクが高い2型糖尿病患者が参加した。

    対象の2型糖尿病患者を、現行のガイドラインに沿った治療を行う従来療法群または血糖・血圧・脂質の管理指標を厳格に設定して強化介入を行う強化療法群にランダムに割り付けて、平均で8.5年間追跡した。

    現行の管理指標は、合併症予防のためのHbA1c値は7.0%未満、血圧は130/80mmHg未満、LDL-コレステロール(LDL-C)値は120mg/dL(冠動脈疾患の既往がない場合)であるのに対し、強化療法群ではそれぞれ6.2%、120/75mmHg、80mg/dLの目標達成を目指した。
    主要評価項目は心筋梗塞、冠血行再建術、脳卒中、脳血管血行再建術、死亡と定義した。

    追跡期間中の治療状況をみると、強化療法群と従来治療群ではそれぞれ平均HbA1c値は6.8%、7.2%、平均血圧値は123/71mmHg、129/74mmHg、平均LDL-C値は85mg/dL、104mg/dLであった。

    解析の結果、主要評価項目の発症率は、従来療法群と比べて強化療法群では有意ではないものの19%抑制されたほか、患者登録時の喫煙状況などの危険因子を調整した解析では、強化療法群で24%有意に抑制されていた(P=0.042)。

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    また、事後解析によると、総死亡および冠動脈イベントの発生率には両群間で有意な差はみられなかったが、脳血管イベント(脳卒中および脳血管血行再建術)の発生率は強化療法群で58%有意に抑制されていた(P=0.002)。

    なお、細小血管合併症のうち、腎症や網膜症の発症や進展に関しては強化療法群で有意に抑制されたものの(それぞれ32%;P<0.001、14%;P=0.046)、下肢の切断などについては両群間で有意差はみられなかった。

    両氏らの研究グループによると、今回の強化療法群では心筋梗塞や脳梗塞による死亡例は1件もみられなかったほか、10年以上前に日本行われた同様の小規模な臨床試験よりもこれらのイベント発生率には50%以上の低下がみられた。

    このことから、両氏らは「現行のガイドラインによる治療法でも心筋梗塞や脳梗塞は減少しているが、血糖・血圧・脂質をより厳格かつ総合的に介入を行うことで大血管合併症の発症をさらに抑えられるのではないか」と述べており、国内外の糖尿病診療指針も厳格な治療を目指す方向で見直しが進む可能性があるとの見解を示している。

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    糖尿病とは?血糖値や症状に関する基本情報

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    HealthDay News 2017年9月25日
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  • 低出生体重の女性は糖尿病になりやすい? 成人後に肥満がなくてもリスクは有意に増加、日本人看護師調査

    低出生体重で生まれた女性は、成人後の肥満度(BMI)にかかわらず糖尿病になりやすい可能性があることを、国立がん研究センターがん対策情報センターの片野田耕太氏らが発表した。

    たとえ成人後のBMIが低めの正常値(18.5~20.9)であっても、出生体重が2,500g未満だった女性は3,000~3,500g未満だった女性に比べて糖尿病を発症するリスクが5倍近くに上るという。
    詳細は「JournalofEpidemiology」9月号に掲載された。

    出生体重は成人後に発症する糖尿病の重要な決定因子であると考えられているが、成人期のBMIによる影響は明らかにされていない。
    片野田氏らは日本の女性看護職員を対象とした疫学研究、日本ナースヘルス研究(JapanNurses’HealthStudy;JNHS)のデータを用いて、成人期のBMIを考慮した上で出生体重と成人発症糖尿病との関連を調べる観察研究を行った。

    対象はJNHSに参加した女性看護師2万6,949人。
    30歳未満、妊婦、30歳未満で糖尿病を発症した女性は解析から除外した。
    対象女性には2001~2007年のベースライン時に自記式質問紙による調査を行い、糖尿病の既往歴、出生児の体重に加えて、母親の妊娠期間、成人後(現在の)BMI、両親の糖尿病既往歴について尋ねた。

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    その結果、年齢やBMI、両親の糖尿病既往歴を調整した解析によると、出生体重が低い女性ほど成人後に糖尿病を発症するリスクが高まっており、出生体重が100g増えるごとに糖尿病を発症するリスクは7%低下していた(オッズ比0.93、95%信頼区間0.90~0.96)。
    なお、出生体重を妊娠期間のパーセンタイルに置き換えても同様の結果が得られた。

    また、対象女性を現在のBMIで5つの群(18.5~20.9、21.0~22.9、23.0~24.9、25.0~26.9、27.0以上)に層別化して解析したところ、成人期に過体重~肥満(BMI25.0以上)の女性では出生体重にかかわらず糖尿病リスクは高まっていたが、BMIが低めの正常値の女性では、出生体重が低いほど糖尿病になりやすく、2,500g未満だった女性は3,000~3,500g未満だった女性に比べて糖尿病の発症リスクは4.75倍に上っていた。

    以上の結果を踏まえ、片野田氏らは「出生体重は成人後の糖尿病発症に影響を及ぼす可能性がある」とし、成人後に肥満がなくても出生体重が低い女性では糖尿病リスクが高まる点に留意すべきだとアドバイスしている。

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    HealthDay News 2017年9月25日
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  • 自宅ホワイトニングで白い歯に‼

    自宅ホワイトニングについて

    芸能人などの白く美しい歯に憧れたことはありますか?実は、ホワイトニングは自宅でも行うことができるのです!ホワイトニングに興味はあるけれど、お金がっかかると二の足を踏んでいる方の為に、自宅で行えるホワイトニングの方法を解説していきます。
    1. 1.はじめに
    2. 2.ホワイトニングとは
    3. 3.歯が変色する原因
    4. 4.自宅でホワイトニングを行う方法
    5. 5.歯の着色を防ぐ為には
    6. 6.まとめ

    はじめに

    「白い美しい歯を手に入れたいけど、あまりお金はかけられない…」と二の足を踏んでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか?

    確かに歯科医院でホワイトニングを行えば、確実に白い美しい歯を手に入れる事が出来るでしょう。
    しかし、ホワイトニングを歯科医院で行うと保険適用外なので自費負担になってしまいます。

    そこで今回は自宅で行えるホワイトニングの方法をお伝えします。

    ホワイトニングとは

    ホワイトニングは歯の表面に付着した色素のみを落とすのではなく、歯全体を白く美しくする方法です。歯の表面を傷つけずに歯の中にある色素を分解して歯の明るさを上げ、歯を白くしていきます。
    歯医者で行う場合は、使用する薬剤や治療院によって費用は大きく異なり、数千円から数万円で行うことができます。

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    歯が変色する原因

    歯を変色する原因は外因性と内因性に分かれます。
    では、具体的に見ていきましょう。

    <外因性>

    1.飲食物が原因
    色の濃い飲食物や酸性度の強い飲食物、硫黄成分を多く含む食べ物が挙げられます。

    ・色の濃い飲食物‥コーヒー、紅茶、カレー、赤ワイン、ココア、ウーロン茶、チョコレート、ほうれん草、醤油、ソース、ケチャップ等
    ・酸性度の強い飲食物‥柑橘系の果物、炭酸飲料、白ワイン、スポーツドリンク等
    ・硫黄成分の高い物‥ネギ類、ニンニク、ニラ等

    またアルコール度数の高い飲み物も歯の表面の水分を奪ってしまって歯の変色を招いてしまうので注意が必要です。

    2.タバコ
    歯の表面はペリクルという膜で覆われていて、ペリクルにはエナメル質を酸から守る働きがあります。しかし、このペリクルは粘着力を持っており、細菌やポリフェノール等の着色成分を付着させてしまうのです。ここでポイントとなるのは、タバコに含まれているタールも粘着力の強い成分だという事です。

    この2つはお互い粘着質ですので、お互い引付ける力も強く、その為歯にヤニが付着しやすくなります。そのためヤニが歯に付着する量が他の着色成分より多くなり、歯が黄ばんで見えます。またヤニは一度付着してしまうと執拗に付着してしまうので、なかなか取れないという特徴があります。

    3.虫歯や詰め物が原因
    汚れが原因で虫歯になってしまうと、歯が変色してしまう原因になります。
    また口の中に入れる詰め物は様々な種類がありますが、どの詰め物にしても材質が劣化してしまうと変色する可能性があります。そしてそれが黒ずみ、黄ばみの原因になるケースもあります。

    <内因性>

    次に内因性について見ていきましょう。

    1.加齢
    歯の表面はエナメル質という半透明のもので覆われていますが、その下には象牙質があります。歯磨きの時に強く擦り続けたり、歯ぎしり等が原因で、歯の表面にあるエナメル質が少しずつ年齢を重ねるごとに削られてしまいます。
    そのことにより、象牙質の歯が見えてしまって歯が黄ばんで見えてしまいます。これはいわゆる老化現象によるものなので、どんなに気を付けていても避けられるものではありません。

    2.テトラサイクリン系の抗生物質
    最近は使用が避けられる傾向にありますが、大体20代から40代位の方が小児の時に風邪薬で処方されたシロップに使用されていたのがテトラサイクリン系の抗生物質です。
    このテトラサイクリン系の抗生物質が入ったシロップを歯の形成時期に服用していると歯がグレーっぽく変色してしまう場合があります。

    3.フッ素
    高濃度のフッ素によって、歯に白斑が出来てしまう事があります。また重度の場合、歯が黒褐色になってしまう事があります。
    ただし通常の濃度のフッ素では歯の変色は起こりません。

    4.失活歯
    失活歯とは神経を取った歯の事です。
    失活歯は色素沈着が多く見られ、歯の変色の原因になります。

    自宅でホワイトニングを行う方法

    自宅で歯のホワイトニングを行う方法は主に4つあります。

    1.ホワイトニング専用の歯磨き粉を使う
    ホワイトニング専用の歯磨き粉は研磨剤の成分が含まれていて、歯の着色をキレイにしてくれる働きがあります。
    ただし、磨き過ぎると歯の表面のエナメル質まで傷つけてしまう可能性があります。
    エナメル質を削ってしまうとその下の象牙質が露出して却って黄ばんで見えてしまうので注意しましょう。それを予防するのにお勧めなのはフッ素です。
    フッ素は歯をコーティングしてくれる働きがあるので、歯磨きの跡にフッ素を使うと効果的です。

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    2.重曹を使う
    重曹は大掃除等に大活躍しますが、歯を白くする時にも大活躍してくれます。

    重曹を使用するとタバコのヤニを落としたり、歯の黄ばみや黒ずみを落とす事が可能です。ただし、重曹を使い過ぎるとこれも研磨剤の効果が強く出てしまって歯の表面のエナメル質を傷つけてしまうので注意が必要です。
    また重曹を使用する場合の注意点として、食用のものを使って下さい。
    ちなみにお掃除等に使用する重曹は工業用の物です。

    これを万が一、飲み込んでしまうと身体に悪影響を及ぼしてしまいます。
    また研磨剤の効果が強いので、歯磨きした後はフッ素を使う事をお勧めします。

    3.歯の消しゴムを使う
    歯の表面に付着してしまったコーヒーなどのステインやタバコのヤニ等を効果的に落とせる消しゴムが売られています。
    」これは歯と歯の間に汚れがあって落とせない時にお勧めです。

    歯のホワイトニングに使用する消しゴムの注意点ですが、使用する時は歯茎に当たらないように気を付けて下さい。
    また早く汚れを落としたいからといって、ゴシゴシ擦れば良いという訳ではありません。
    磨き過ぎるとこれも黄ばみの原因になりますので注意しましょう。

    4.ホワイトニングペンを使う
    これは歯に塗るだけで歯を白く美しく見せられる物になります。
    持ち運びも便利でお手入れが簡単で、気になった時にサッと使える便利グッズです。
    歯の色が気になる方は一度試してみてはいかがでしょうか。

    歯の着色を防ぐ為には

    歯の変色はホワイトニングをしていても起こってしまいます。そこで気を付けたいのは日頃の生活習慣です。
    では、どんな事に注意して生活すれば良いのでしょうか?

    1.着色しやすい飲食物や嗜好品をセーブする
    コーヒーやワイン、カレー等の飲食物は摂取するのを控え、摂取したらすぐに口腔ケアをしましょう。
    またタバコも歯の黄ばみの大きな原因になりますので、出来れば禁煙する事をお勧めします。

    2.着色しやすい飲食物や嗜好品を摂取したらうがいしよう
    着色しやすい飲食物でも、身体の事を考えたら摂取した方が良い物はたくさんあります。
    そして外出中では歯磨きが出来ない事もあると思います。
    摂取したら歯磨きするのが鉄則ですが、それが無理な場面ではうがいをするようにしましょう。うがいするだけでも色素が沈着するのを防げます。

    3.歯磨きをマメに行う
    歯の三大不潔域をいうものをご存知でしょうか?これは「歯と歯茎の間」「歯と歯の間」[奥歯の噛む表面」の事です。
    ここは歯磨きしていても磨き残ししやすく、歯垢や歯石が溜まりやすいです。
    ここを重点的に歯磨きしましょう。

    4.研磨剤の入った歯磨き粉を使おう
    歯磨き粉の殆どに研磨剤は含まれていますが、ジェル状等の歯磨き粉には研磨剤が含まれていない事がありますので、成分をしっかり確認して購入しましょう。

    まとめ

    ホワイトニングは歯全体を白く美しくする方法です。歯が変色する原因は外因性と内因性の2種類があります。
    自宅でのホワイトニングの方法は主に4つありますので、自分に合った方法を選んでください。

    歯の変色を防ぐ為には、着色しやすい飲食物やタバコを控え、これらを摂取したらすぐにうがいや歯磨きを行いましょう。

    今回ご紹介したことを意識しながらホワイトニングをして、きれいな歯を手にいれましょう!

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  • 食事で改善!男性も妊活を始めよう

    男性の妊活について

    なかなか知らない人の多い『男性の妊活』について、食生活の面から摂るべき栄養素やおすすめのレシピをまとめてみました。
    1. 1.はじめに
    2. 2.男女の妊活の違い
    3. 3.男性が妊活中に摂るべき栄養素
    4. 4.妊活中の男性におすすめのレシピ
    5. 5.まとめ

    はじめに

    妊活というと女性だけが頑張って妊娠しやすい体作りをすると思っている男性もまだまだ多いかと思います。しかし、不妊に悩む夫婦の半数は男性側にも原因を抱えているのが現実です。
    そこで、今回は男性の妊活について知っていただき、今日からでも始めていける食生活における妊活についてお話していきます。

    男女の妊活の違い

    不妊に悩む夫婦が増えている昨今、妊活や不妊治療の方法は様々ですが、妊活に励む女性の中には、パートナーである男性の妊活に対する考え方や姿勢に悩んだり不満を持つ人がたくさんいるようです。

    妊娠しにくい環境にある原因は、女性でなく男性側にある場合もたくさんありますが、なんとなく昔から不妊の原因は妊娠、出産をする女性にあると思われがちです。

    その結果、女性は体質改善や食事など妊娠に適した体にするためにたくさんのことを試したり、ストレスを抱えたりしているにもかかわらず、男性は特に生活習慣を変えることなく過ごしていてなかなか妊娠に至らないということも多々あります。

    女性の場合、卵子の質を高めたり、受精卵が着床しやすく妊娠を維持しやすい子宮の状態にすることが妊活の中心になるのに対し、男性の場合は、精液の中の精子の数が十分であること、またその精子が卵子と出会い、受精に至るだけの活動性があることが重要なポイントになります。

    妊娠し、元気な赤ちゃんを出産するためには、どちらも良好な状態でなければなりません。
    晩婚化が進んでいる現代の中で、健康な状態で妊娠および出産ができる期間にはリミットがあります。
    年齢を重ねれば重ねるほど、その可能性も低くなってしまうので、夫婦ともに新しい命を望むのであれば、できるだけ早い段階で夫婦そろって妊活、または不妊検査を始めることをおすすめします。

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    男性が妊活中に摂るべき栄養素

    1.亜鉛
    妊活中の男性に最も積極的に摂取してほしいといっても過言ではない栄養素が『亜鉛』です。
    亜鉛は、骨や皮膚の成長を促し、免疫力を高める効果のあるミネラルですが、生殖機能にも大きく関わっています。
    性欲をつかさどる男性ホルモンである『テストロン』の生成を助けたり、精子の生成を促す、精子の運動率を高めるなど大切な要素をたくさん持っています。

    亜鉛を多く含む食品には、牡蠣、牛肉、豚レバー、しじみ、納豆、そら豆などがあります。
    一度に多量の亜鉛を摂り過ぎると、急性中毒になってしまう恐れがあるので気をつけなければならない一方、通常の亜鉛の腸内吸収率は約30%となっており、食べているつもりでもしっかり吸収されていないという問題もあります。

    そこで、亜鉛の吸収を助けるものとして一緒に摂取したいものが『動物性たんぱく質』と『クエン酸』です。
    『動物性たんぱく質』はご存知の通り、肉や魚、卵、乳製品、『クエン酸』はグレープフルーツやレモンなどの柑橘類や梅干しになります。
    逆に、亜鉛をせっかく摂取しても一緒に摂取することで吸収の妨げになるものあります。『食品添加物』と『アルコール』です。

    いずれも多少の量であれば、問題ありませんが、一度に摂取する量が多いと、亜鉛の吸収を妨げてしまい、亜鉛不足になってしまいますので、特に妊活中の男性は注意するようにしましょう。

    2.たんぱく質
    精子は主にたんぱく質から生成されるので、必須アミノ酸をバランスよく含む良質なたんぱく質の摂取が大切です。
    たんぱく質の摂り過ぎは体重増加の原因にもなるので、動物性たんぱく質である肉や魚、卵や乳製品ばかりでなく、豆腐や納豆などの植物性たんぱく質もしっかり摂取するようにしましょう。

    3.ビタミン類
    ビタミンA・C・E群には、抗酸化作用があるため、精子の老化を防ぐ効果があります。ビタミンAはうなぎ、レバー、にんじんなどに、ビタミンCはピーマン、ブロッコリー、ビタミンEはカニ、カボチャ、アーモンドに多く含まれています。

    また、ビタミンB群は疲労回復、精力増強に効果のある栄養素です。
    豚肉、うなぎ、卵、玄米、納豆に豊富に含まれています。
    さらにビタミンB群に含まれる『葉酸』は、妊活中の女性が摂取するとよいことでは有名ですが、男性にとっても、精子の質を高め、染色体異常などのリスクを下げる効果があります。
    葉酸を多く含む食品には、ブロッコリー、納豆、焼きのり、レバー、うなぎなどがあります。

    4.アルギニン
    アルギニンは、鶏肉、大豆、アーモンド、レーズン、ごま、アボガドに多く含まれる成分です。成長ホルモンの分泌を促し、精子の生産量を増やす、精子の運動率を上げる効果があります。

    5.ムチン
    ムチンは、精子を作るのに必要なアミノ酸やたんぱく質の吸収を促進する働きをします。山芋やモロヘイヤ、納豆やオクラなどねばねばした食品に含まれており、熱に弱いので生で食べるのが効果的です。

    妊活中の男性におすすめのレシピ

    それでは、妊活中の男性に必要な栄養素を豊富に含み、日常に取り入れやすいレシピをいくつかご紹介します。

    1.しじみのお味噌汁
    しじみは亜鉛を多く含む食品の一つです。お味噌汁にすれば、作る手間もさほどかからず継続的に作ることができますし、しじみの栄養素が入り込んだお汁ごと飲むことができるので、しじみを使った他の料理に比べて効率よく亜鉛を摂取することができます。

    2.牛肉の野菜炒め
    牛肉の赤身は、亜鉛を多く含む食材です。ビタミンCを含む食品とともに食べることで、亜鉛の体内への吸収率が高くなりますので、ブロッコリー、ピーマン、セロリなどと一緒に炒めて一品にするのがおすすめです。

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    3.ウナギのかば焼き
    ウナギはたくさんの種類のビタミン類を豊富に含みます。
    免疫力を高めるビタミンA、疲労を回復し、スタミナ増進に効果的なビタミンB、ホルモンバランスを整え、生殖機能を高めるビタミンEが全てウナギには入っています。コストの問題もあり、なかなか頻繁には買わない食材かもしれませんが、妊活中のご夫婦は是非妊活に励む自分たちへのご褒美も兼ねてお二人で食べてみてはいかがでしょうか。

    4.アボガド納豆丼
    アボガドにはビタミンEやアルギニンが多く含まれており、精子の量や運動量を高めます。また、納豆には、ムチンが含まれ精子の生産を促進します。
    アボガドと納豆の相性もよく、ご飯にかけるだけで簡単にできるので、是非朝食などに食べていただきたいレシピです。

    他にも前項にあげたような食材を使用したレシピはたくさんありますが、一度に大量摂取するよりは、妊活に適した食材を頭の中にいれておいていただき、日頃の料理にもう一種加えるといった感じでそれらの食材を織り交ぜていくのが始めやすい方法かと思います。

    まとめ

    男性の食生活は、パートナーである女性が管理していることが多く、なかなか自分で食事の内容を変えるということは難しいかもしれません。
    しかし、夫婦ともに妊娠を望んでいるのであれば、男性の妊活に対する積極的な気持ちはきっと喜んで受け止めてくれると思います。
    夫婦の絆を今以上に強くしていくためにも、是非夫婦そろって妊活食に励んでみてはいかがでしょうか。

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  • 今どきの中高生は「大人の経験」が遅い?

    一昔前の中高生と比べ、現代の中高生では飲酒やデート、セックス、アルバイトといった「大人の経験」をしたことがある者の割合が低下していることが、米サンディエゴ州立大学心理学教授のJeanTwenge氏らによる研究で明らかになった。

    同氏らは「最近の若者は成長が遅れているのではないか」と指摘している。詳細は「ChildDevelopment」9月19日オンライン版に掲載された。

    Twenge氏らは今回、1976~2016年に米国の13~19歳の男女約830万人を対象に実施された調査のデータを分析した。
    その結果、2010年代の中高生では、1970年代~2000年代の中高生と比べ、飲酒やデート、セックス、アルバイト、自動車運転、親の同伴なしでの外出といった「大人の経験」をしたことがある者の割合が低いことが分かった。
    また、こうした傾向は性別や人種、社会経済的状況、居住地域などに関係なく認められたという。

    具体的には、12年生(日本の高校3年生)のアルバイト経験者の割合は、1990年代には72~73%だったのに対し、2010年代には55%に落ち込んでいた。
    また、デート経験者の割合も、1990年代の81~84%から2010年代には63%に低下していた。

    セックスの経験者の割合は、9年生(日本の中学3年生)では1990年代の38%から2010年代には29%に低下し、12年生では同じ期間に64~68%から62%に低下した。
    さらに、飲酒の経験者の割合も、10年生(日本の高校1年生)では同じ期間に71~72%から51%に低下し、12年生では81%から67%に低下していた。

    飲酒やセックスの経験がある中高生の減少は、歓迎すべきニュースともいえそうだが、今回の研究では、かつて大人になる上での重要な節目となっていたアルバイトや自動車運転の経験のない若者が増えていることも明らかになった。
    Twenge氏は「中高生の成長のスピードが遅くなっているのが良いことなのか、悪いことなのかは、受け止め方次第だ」としているが、「(成長が遅いと)自立心を養う経験が全くないまま大学に進学し、就職することになる可能性がある」と指摘している。

    一方、今回のTwenge氏らの報告を受け、米ニューヨーク大学ランゴン医療センター小児精神科のYamalisDiaz氏は「確かに最近の学生は、学業成績は優秀でも計画を立てたり、時間を管理したり、問題を解決するといった基本的なライフスキルに乏しい者が多い」とコメント。
    その上で、「ティーンエージャーは急いで大人になるべきというわけではない。ただ、大人と同様の責任を負う経験や、同級生たちと付き合う時間が少ないと、大人になった時に十分な筋力がないまま重い物を持ち上げなくてはならないような日々を送ることになってしまう」と警鐘を鳴らしている。

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  • トライアスロン中の死亡リスクは予想外に高い

    トライアスロンの参加者がレース中に死亡するリスクは、これまで考えられていた以上に高い可能性が、米アボット・ノースウェスタン病院ミネアポリス心臓研究所のKevinHarris氏らが実施した研究で示唆された。

    詳細は「AnnalsofInternalMedicine」9月19日オンライン版に掲載された。

    Harris氏らは今回、米国のアスリートにおける突然死を登録したデータベース(U.S.NationalRegistryofSuddenDeathinAthletes)と米国トライアスロン連盟(USAT)のデータを用い、1985~2016年にトライアスロンのレース中に死亡あるいは心停止となった競技者のデータを調べた。

    その結果、同期間に(1)突然死(2)心停止(3)外傷による死亡が計135件発生していた。このうちほとんどの突然死および心停止がスイミングのレース中に発生しており、発生件数は90件だった。次いでランニング中(15件)、自転車レース中(7件)が続き、レース後のリカバリー中にも8件発生していた。
    このほか、自転車レース中には外傷による死亡が15件発生していた。

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    死亡した競技者の85%は男性で、死亡時の平均年齢は46.7歳だった。
    USATの大会への参加者(計477万6,443人)における死亡または心停止の発生率は、10万人当たり1.74人(男性2.40人、女性0.74人)で、男性の死亡リスクは女性の3倍を超えていた。
    また、男性では加齢に伴い同リスクが上昇し、60歳以上の男性競技者の場合、死亡または心停止の発生率は10万人当たり18.6人に達していた。

    Harris氏によると、今回の研究で示されたトライアスロン中の死亡リスクは、これまでの推定を上回っているだけでなく、マラソンのレース中の死亡リスクの約2倍に相当するという。
    同氏は「絶対リスクとしてはトライアスロン競技者の死亡リスクは高くはないが、特に40歳以上の男性はこのリスクについて心に留めておくべき」と強調するとともに、「トライアスロンの競技の中ではスイミングのレース中に最も死亡リスクが高まるため、スイミングのために準備を整えておくことは極めて重要」と話している。

    また、一見健康そうでも実際には深刻な心血管疾患があり、激しい運動によるストレスで症状が現れることも考えられるという。
    このため、Harris氏は40歳以上の男性のトライアスロン競技者に対し、レースに参加する前に冠動脈疾患のリスク因子を精査しておくことを勧めている。

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    HealthDay News 2017年9月18日
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