• 男性がインフルや風邪の症状に弱いのには理由がある?

    インフルエンザや風邪といった呼吸器感染症の症状はつらいものだが、特に男性はその症状を大げさに訴える傾向があると感じている医師や女性は多いのではないだろうか。

    しかし、男性が呼吸器感染症の症状に弱いのは、ただ弱虫だからではなく、男性は実際に女性と比べて免疫系が弱く、症状が重くなりやすいからではないかとする研究論文が発表された。
    この論文は毎年ユーモラスなテーマの研究論文を集めることで知られる「BMJ」12月11日オンライン版のクリスマス特集に掲載された。

    この論文を執筆したのはニューファンドランド・メモリアル大学(カナダ)のKyle Sue氏。英語圏では軽い風邪の症状でも「インフルエンザに罹った」と騒ぎ立てる男性を揶揄する際に“man flu(男性特有のインフルエンザ)”という言葉がよく使われる。
    同氏は今回、動物およびヒトの複数の研究をレビューし、“man flu”に科学的根拠があるのか否かについて検証した。

    その結果、ある香港の研究では、女性よりも男性の方がインフルエンザによる入院リスクが高いことが示されていた。
    また、インフルエンザを含む呼吸器疾患を発症した場合の合併症リスクは女性と比べて男性で高いことを示した研究もあった。

    さらに、複数のマウスの研究において、男女の性ホルモンの違いがインフルエンザの症状の重症度に関係している可能性が示されているほか、ヒトの研究でも男性と比べ女性ではインフルエンザ発症時の免疫反応が強いこと、また男性ホルモンの分泌量が多いと免疫反応が抑制されることが示唆されているという。

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    Sue氏は、さらに詳細な検討が必要であることを認めつつも、「男性が呼吸器症状に弱いことには、ある程度の根拠はある」と述べ、「インフルエンザの治療も性差を考慮する必要があるかもしれない」との見方を示している。
    さらに、同氏は「女性よりも男性の方が若いうちに心血管疾患を発症しやすいとして、男性には早期から心血管疾患のスクリーニングが実施されているにもかかわらず、なぜ男性が風邪やインフルエンザの症状でより苦しんでいると問題視されるのだろうか」と疑問を投げかけている。

    一方、米ペンシルベニア大学ペレルマン医学大学院のEbbing Lautenbach氏は、今回の論文について「われわれが共通して抱いている印象を裏付けるデータが、実際にどの程度あるのかを調べたという点は素晴らしい」と評価した上で、「女性と比べて男性では呼吸器感染症への免疫反応が弱いということは証明されているわけではない」と指摘。
    性差が本当に存在するのか、もし存在するならどのような機序で性差が生じるのかについて、今後さらなる研究が必要だと強調している。

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    HealthDay News 2017年12月11日
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  • ノロウイルスの拡散を防止する

    ノロウイルスは、嘔吐や下痢を引き起こす非常に感染力の強い病原体です。クルーズ船や学生寮などの人が大勢集まっている閉じられた空間に潜んでいることが多いとされています。

    米国では年間のノロウイルスの感染者数は2,100万人に上り、ノロウイルス感染によって約7万人が入院し、800人が死亡しています。ノロウイルスから身を守るため、以下の対策によって感染を防ぎましょう。

    • こまめに石けんで手を洗いましょう。
    • 食品を扱う際には十分に注意しましょう。
    • 感染した人が接近した後は、壁や床などを殺菌しましょう。
    • 汚染された体液や排泄物のついた衣類は、お湯を使って念入りに洗濯しましょう。

    情報元:米疾病対策センター(CDC)

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    HealthDay News 2017年12月8日
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  • 難治性てんかんに食事療法が有効、2件の研究で明らかに

    薬物治療が奏効しない難治性てんかんの小児患者に対し、ケトン食療法と呼ばれる食事療法を実施したところ、発作症状が軽減したとする2件の研究結果が米国てんかん学会(AES 2017、12月1~5日、米ワシントンD.C.)で発表された。

    AESはプレスリリースで「小児てんかん患者の約5人に1人は薬で発作をコントロールできないのが現状。これらの研究結果はそうした薬剤抵抗性てんかんの患者に希望をもたらす研究結果だ」と紹介している。

    ケトン食療法とは糖質を減らし、脂肪を増やす食事療法で、脳内でのエネルギーの使われ方を変化させ、てんかん発作を抑える効果があると考えられている。
    標準的なケトン食療法では、食事中の脂肪に対する糖質およびたんぱく質の比率が3~4:1となるように厳密に管理することが求められる。
    脂肪は主にクリーム、バター、ナッツや種子のオイルから摂取する。
    ケトン食用の食品を除けば、一般的なクッキーやキャンディーなどの菓子類は食べられない。パンや米、イモ類、パスタなどの炭水化物も制限の対象となる。

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    今回報告された一つ目の研究は、米デル・チルドレンズメディカルセンター・オブ・セントラルテキサスのDave Clarke氏らが生後8カ月~20歳の薬剤抵抗性てんかん患者210人を対象に実施したもの。
    このうち150人が迷走神経刺激法(VNS)、44人が脳梁離断術と呼ばれる外科手術、98人がケトン食療法を受けた。その結果、50%以上の発作軽減がみられた患者の割合は、VNS群で52%、外科手術群で54%、ケトン食療法群で63%だった。

    一方、二つ目の研究ではマクマスター大学(カナダ)のRajesh RamachandranNair氏らが生後5カ月~16歳の薬剤抵抗性てんかん患者40人を対象に比較的緩やかなケトン食療法について検討した。
    従来のケトン食療法は短期入院により集中的に実施されるが、この研究では脂肪の割合を低め(脂肪に対する糖質およびたんぱく質の比率を0.67~1:1)に設定したケトン食療法を開始。
    これによって発作がコントロールできるようになった場合には同じ比率のケトン食療法を継続し、効果がみられない場合には2~3週間ごとに脂肪の割合を徐々に高めた。

    その結果、6カ月後に約半数の患者で50%以上の発作の低減が認められ、完全に発作がみられなくなった患者も6人(15%)いた。最終的なケトン食療法の脂肪に対する糖質およびたんぱく質の比率は平均で1.5~2:1だった。

    AESのスポークスパーソンであるJames Wheless氏は「てんかん治療では薬物治療が主軸となるが、ケトン食療法も極めて効果の高い治療選択肢となりうる」とコメントしている。

    ただし、全ての患者で食事療法の効果が得られるわけではない。同氏によると、6週間試せばその患者にケトン食療法が有効かどうかを見極めることができるという。

    学会発表された知見は、査読を受けて医学誌に掲載されるまでは予備的なものとみなされる。

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    HealthDay News 2017年12月5日
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  • 通勤通学時の騒音で難聴に?

    トロント大学(カナダ)などの研究グループがトロント市街地で実施した騒音調査から、通勤や通学で地下鉄やバスなどの公共交通機関や自転車などを利用する人は、日常的に基準値を超えるレベルの騒音にさらされていることが明らかになった。

    同グループは「騒音が原因で難聴になる可能性がある」として、対策を呼び掛けている。詳細は「Journal of Otolaryngology — Head & Neck Surgery」11月23日オンライン版に掲載された。

    騒音調査は2016年4月から8月にかけて平日の午前7時から午後7時までトロント市街地で実施した。
    装着型の騒音計を用いて地下鉄や路面電車、バスの車内およびプラットホームのほか、自動車や自転車の利用時の騒音レベルを測定した。
    測定回数は計210回だった。

    その結果、騒音レベルは路面電車(車内とプラットホームでの測定値の平均)の71.5デシベルに対して地下鉄(同)で79.8デシベル、バス(同)で78.1デシベルと高いことが分かった。
    また、自動車の車内と比べて地下鉄のプラットホームの方が騒音レベルの平均値が高いことも明らかになった(76.8デシベル対80.9デシベル)。

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    さらに、測定ごとの最も大きな騒音を「ピーク騒音」とした場合、地下鉄で測定されたピーク騒音の19.9%が114デシベルを、路面電車で測定されたピーク騒音の20%が120デシベルを超えていた。
    バスのプラットホームではピーク騒音の85%が114デシベルを超え、54%が120デシベルを超えていた。
    このほか、自転車利用者がさらされているピーク騒音は全て117デシベルを超え、このうち85%が120デシベル超の騒音だった。

    なお、米国環境保護庁(EPA)は難聴リスクをもたらす騒音レベルの基準を114デシベルで4秒以上、117デシベルで2秒以上、120デシベルで1秒以上としている。
    今回の研究を実施した同大学耳鼻咽喉科頭頸部外科のVincent Lin氏らは「われわれの研究は騒音にさらされると難聴になるという因果関係を明らかにしたものではないが、トロントの交通機関で測定されたピーク騒音はEPAの基準値を超えていた」と指摘する。

    Lin氏によると、短時間であっても大きな騒音にさらされることで、それよりも小さな騒音に長期的にさらされる場合と同程度の有害な影響がもたらされることが分かっている。
    また、慢性的な過度の騒音への曝露は抑うつや不安、慢性疾患などのリスクを上昇させるなど、全身に影響することも明らかになりつつあるという。
    こうしたことから、同氏は「今後、公共スペースや公共交通機関を設計する際には騒音による健康リスクについても考慮すべきだ」と強調している。

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    HealthDay News 2017年12月4日
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  • いつから始まる?つわりの時期・症状と過ごし方

    つわりについて

    妊娠初期にみられるつらい症状がつわりです。つわりはいつから始まり、いつ頃終わるのでしょう。また、つわりの時はどのように過ごせばいいのか、食事はどうしたらいのか、産婦人科の受診が必要になる症状の目安についてまとめました。
    1. 1.はじめに
    2. 2.つわりとは
    3. 3.つわりが始まる時期
    4. 4.つわりの症状
    5. 5.妊娠悪阻と受診の目安
    6. 6.つわりのときの過ごし方
    7. 7.つわりの時の食事
    8. 8.まとめ

    はじめに

    妊娠に気づくきっかけの一つにもなるのが「つわり」です。
    突然の吐き気でトイレに駆け込む… つわりにはそんなイメージがありますね。
    つわり=吐き気というイメージを持たれがちですが、つわりの症状は実に多岐にわたります。
    つわりの時期や症状、つわりを軽くするためにできることをまとめました。

    つわりとは

    つわりとは、主に妊娠初期にみられる吐き気などの症状のことをいいます。
    妊娠中の女性の過半数が経験するといわれ、妊娠の代名詞でもあります。吐き気や眠気、だるさなどの症状が特徴です。
    つわりの症状がひどくなる状態を妊娠悪阻(にんしんおそ)と呼び、治療の対象となります。
    つわりの特徴として、非常に個人差が大きいことがあげられます。現れる症状や程度、期間なども人それぞれで、一人目と二人目ではつわりの症状が全く異なる場合も珍しくはありません。

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    つわりの原因
    つわりの原因には諸説あり、はっきりとしたメカニズムはわかっていないのが現状です。しかし、妊娠成立後から分泌が始まるhCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)や女性ホルモンであるエストロゲン(卵胞ホルモン)が関係しているといわれています。
    妊娠の成立を機に、これらのホルモンの分泌量が急激に高まります。hCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)は胎盤を作るためのホルモンで、胎盤が完成する16週ごろまでの時期に盛んに分泌されます。
    このようなホルモンバランスの急激な変化に体がついていけなくなった結果、つわり症状が現れるのではないかというのが現在の医学上の見解となっています。

    つわりが始まる時期

    妊娠初期にみられる身体的変化の主要なものがつわりです。
    早い人では着床後すぐの妊娠4週程度からはじまり、妊娠5週程度から徐々に症状が強くなってくるのが一般的です。
    つわり症状の出現によって妊娠に気づくケースも少なくありません。

    つわりの続く時期
    ほとんどの場合、つわり症状は妊娠13週ごろから徐々に軽くなっていき、16週ごろには消失します。
    妊娠15週程度が胎盤の完成時期です。それに伴ってhCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)の分泌が減るため、つわりの症状がおさまると考えられています。
    とは言っても個人差が大きいのが妊娠や出産です。少数ではありますが、なかには妊娠後期までつわりが続く人も存在しています。

    つわりの症状

    つわりの症状は多岐にわたります。程度も個人差が非常に大きいため、ほかの人からはなかなか理解されにくい側面を持っているのが辛いところです。
    ここでは、多くの人が経験するつわりの代表的な症状を紹介します。

    吐きづわり
    吐き気や嘔吐等の症状が強いつわりのことを吐きづわりといいます。つわりと聞いて多くの人が思い浮かべるのがこのタイプです。
    吐きづわりでは、口に何かが入ると吐き気を催したり、気分が悪くなったりします。何の前触れもなく吐き気に襲われることも多く、水分摂取や歯磨きすら難しくなるケースも存在します。

    食べづわり
    吐きづわりとは逆に、空腹になると吐き気に襲われるのが食べづわりです。
    吐きづわりよりも割合は少なくはありますが、よくみられるつわり症状の一つです。吐きづわりでは、とにかく常時何かを口に入れていないと気持ちが悪くなってしまうため、体重管理が非常に難しくなる場合が多いのが特徴です。

    ニオイづわり
    妊娠するとニオイに対して非常に敏感になる人がいます。そのような場合、特定のニオイに対して吐き気を催すことがあります。このようなつわりをニオイづわりと呼んでいます。

    • ご飯を炊く匂い
    • 洗剤や柔軟剤の匂い
    • 乗り物の匂い
    • 野菜や肉、魚などの匂い

    などが吐き気を誘発しやすいとされています。

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    唾液づわり
    唾液づわりとは、通常をはるかに超える量の唾液が分泌されるようになり、口の中が気持ち悪くなる症状です。
    あまり多くみられるものではありませんが、吐いても吐いても唾液が湧き出てくるので、本人は非常に不快で苦しい思いをします。

    不眠や過眠
    妊娠によるホルモン変化で、睡眠のリズムが乱れることがあります。吐き気とは異なりますが、これらも立派なつわり症状のひとつです。
    夜眠れなくなる不眠タイプと、眠くて仕方がない過眠タイプがあります。

    朝が一番つらい
    つわりは英語では「Morning Sickness(朝の不調)」と呼ばれています。それだけに、つわりは朝が一番症状が強く出やすいのが特徴です。
    夕方ごろには一時的に症状が楽になる人もいますが、仕事をしている場合では、疲労によって夕方から夜間に症状が強く出ることもあります。

    妊娠悪阻と受診の目安

    つわりは妊娠に伴う生理現象としてとらえられていますが、妊娠悪阻はそうではありません。
    つわりと妊娠悪阻はどう違うのでしょうか?

    妊娠悪阻とは
    妊娠悪阻とは、つわり症状が非常に重く、母体のダメージが大きい場合をいいます。
    定期検診では尿検査が行われますよね。
    その際、尿中のケトン体という物質が一つの指標となります。尿からケトン体が検出されることは、体が代謝異常を起こしている証拠だからです。
    その状態のまま放置しておくと、繰り返す嘔吐によって脱水症状や栄養失調に陥り、母体に危険が及ぶリスクが高まるため、治療の対象となります。
    症状緩和のための吐き気止めや栄養・水分の点滴などを行うのが一般的な治療法です。
    重症の場合は入院治療となりますから、つわり症状が辛い場合や妊娠悪阻が疑われる場合は、早期の受診が必要となります。

    それでは具体的な受診の目安を紹介します。

    受診の目安
    妊娠悪阻での受診の目安として、次の状態があげられます。

    • 少量の水分ですら吐いてしまう
    • 尿量が減少し、色が濃いオレンジ色になる
    • 体重減少が著しい
    • めまいやボーっとするなど、意識レベルがおかしい
    • 嘔吐しすぎで喉から出血がある
    • 吐いたものが緑がかった色をしている
    • 体や息からケトン臭(果物が腐ったような甘酸っぱいにおい)がする
    これらの症状が現れたときは、定期検診日でなくても受診をしましょう。

    つわりのときの過ごし方

    基本的につわりは終わるのを待つしかありません。しかし、少しでも症状を軽くできる方法を知りたいですよね。
    つわりの時はどのように過ごせばいいのでしょうか?

    つらいときは無理をしない
    妊娠中には様々なリスクを抱えることになります。中には母子の命に係わるケースも少なくはないのです。
    つわりの時期に限りませんが、妊娠中は原則として無理をしてはいけません。つらいと感じたら無理せず休む勇気も必要になってきます。

    とくにつわりの時期は栄養状態も悪化しやすいので疲れやすくなります。できるだけ休むことで疲労を回復させましょう。

    意識しすぎるとつわりが重く感じる
    つわり症状によって、ほとんどベッドから出られない日々を送る人も多いことでしょう。
    いつまで続くかわからないつらい日々や周囲に理解が少ない場合はストレスも多くなります。
    ストレスはホルモンバランスなどにも影響しますから、つわりを悪化させる可能性があります。
    つわりのことを考えすぎると、よけいにつらい症状にばかり意識が行ってしまいます。
    すると、より強くつわりを感じてしまうのです。
    できる範囲で自分の好きなことをして気分転換を図るだけでも、つわり症状の緩和効果が期待できます。

    つわりのときの食事

    思うように栄養が取れないのがつわりの時期です。赤ちゃんに影響がないのか心配になると思います。
    つわりの時期の食事はどのようにしたらよいのでしょう?

    つわりの時期は栄養は考えなくても大丈夫
    つわりの時期はまだ赤ちゃんも小さいため、必要な栄養素は微量で済みます。ですから無理に食べようとしなくても大丈夫です。
    つわりの時期は栄養のことはひとまず置いておきましょう。無理やり食べて嘔吐を繰り返してしまうほうが何倍も危険です。

    食べられるものを食べられるときに
    つわりの時期の食事のスタンスは「食べられるときに、食べられるものを、食べられるだけ」です。
    無理に三食にこだわる必要もありませんし、時にはジャンクフードや甘いジュースでも構いません。
    つわりの時期は自分のペースで食事をし、「脱水や栄養失調を防げればよし」くらいに考えておきましょう。

    食べづわりの人は食事内容に工夫を
    ただし、食べづわりの人は少し注意が必要です。
    カロリーの高いものばかりを口に運んでいると、後々の体重管理が大変になってきます。特に妊娠後期に入ると体重は増加しやすいですから、初期のうちからの過度な体重増加は避けたいものです。
    食べないのではなく、食べるものを工夫しましょう。ガムやローカロリーのもので代用できそうなものを探してみてください。
    余談ですが、食べづわりの人は虫歯にも注意が必要です。もし虫歯を発見したら、つわりが落ち着いたらできるだけ早く治療を受けておきましょう。

    まとめ

    いかがでしたでしょうか。妊婦の方を多く悩ませるつわり。
    本記事を参考につわりの症状について知り対処していきましょう。
    また、つわりがひどい場合はしっかりと休んで病院を受診しましょう。

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  • 女性によくみられる膀胱の問題

    女性には加齢とともに膀胱にさまざまな問題が生じることがありますが、恥ずかしさや、加齢による正常な現象であるとの思い込みから医師の診察を受けない人も多いようです。

    以下のような症状がみられる場合は膀胱の疾患を疑いましょう。

    • 1日に8回以上トイレに行く。
    • 夜中にトイレのために起きる必要がある。
    • 急に強い尿意を催すことがあり、トイレに間に合わないかもしれないという不安を感じる。
    • 意思に反して尿が漏れることがある(尿失禁)。

    情報元:Womenshealth.gov

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    HealthDay News 2017年11月29日
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  • 脂質の摂取がDPP-4阻害薬の血糖降下作用に影響する可能性 関電研究所

    関西電力医学研究所糖尿病研究センターの清野裕氏と矢部大介氏らの研究グループは、日本人の2型糖尿病患者において、脂質の中でも飽和脂肪酸の摂取はDPP-4阻害薬の単剤治療による血糖降下作用を減弱させる可能性があると発表した。

    同薬を服用する2型糖尿病患者は脂質の摂取量を制限することで血糖降下作用を保てる可能性が示唆された。詳細は「Journal of Diabetes Investigation」11月24日オンライン版に掲載された。

    DPP-4阻害薬の服用を開始した2型糖尿病患者の中には、服用開始から3~6カ月後に血糖降下作用が減弱する患者がみられることが報告されている。
    こうした患者ではDPP-4阻害薬の服用開始後に体重増加が認められることから、健康的な食生活が守れていない可能性があり、研究グループは今回、食習慣による影響に着目した。

    そこでDPP-4阻害薬の単剤治療を受けている2型糖尿病患者を対象に日常的な食習慣について聞き取りを行い、食事に含まれる各栄養素がDPP-4阻害薬の血糖降下作用に与える影響を検討した。

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    対象は、関西電力病院における2006年9月~2017年6月の医療記録から、あらかじめ規定した条件に従い、DPP-4阻害薬の単剤治療を1年間継続した2型糖尿病患者63人のデータを抽出して後ろ向きに解析した。

    対象患者を、DPP-4阻害薬の服用開始半年後から1年後にかけてHbA1c値の推移に変化がみられなかった群(同期間のHbA1c変化量が0.4%未満の患者、53人)と半年後から1年後にかけてHbA1c値が上昇していた群(同期間のHbA1c変化量が0.4%以上の患者、10人)に分けて体重の変化や食習慣の状況を比較検討した。

    その結果、服用開始半年後から1年後にHbA1c値が上昇していた群は、変化がみられなかった群と比較して有意な体重増加が認められた。

    また、食習慣の状況をみると、HbA1c値が上昇していた群では総カロリー摂取量が有意に多く、栄養素別にみると脂質、特に飽和脂肪酸と一価不飽和脂肪酸の摂取量が有意に多かった。

    一方で、炭水化物とたんぱく質については、両群間で摂取量に差はみられなかった。
    多変量回帰分析の結果、服薬開始半年後から1年後のHbA1c変化量は飽和脂肪酸の摂取量と独立して有意に関連していることが分かった(P<0.01)。

    以上の結果を踏まえて、研究グループは「脂質の種類と摂取量はDPP-4阻害薬の血糖降下作用に影響を及ぼす可能性があり、同薬を服用する2型糖尿病患者は摂取する脂質の種類や量に注意する必要があるかもしれない。

    また、これまで民族間でみられてきた同薬の血糖降下作用の違いは、食習慣の違いによる可能性も考えられる」と述べている。

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    糖尿病とは?血糖値や症状に関する基本情報。体内のインスリン作用が不十分であり、それが起因となり血糖値が高い状態が続いていきます。症状など分類別に解説しています。

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  • アンピシリン耐性菌は臨床導入前から存在していた?

    ペニシリン系抗菌薬の一つであるアンピシリンに対する耐性菌は、同薬がヒトの感染症治療に使用されるようになった1960年代よりも前から存在していたことが、パスツール研究所(フランス)のFrancois-Xavier Weill氏らによる研究で明らかになった。

    詳細は「The Lancet Infectious Diseases」11月29日オンライン版に掲載された。

    アンピシリンは広域スペクトルのペニシリン系抗菌薬で、英国では1961年に感染症の治療薬として発売されて以降、尿路感染症や中耳炎、肺炎、淋病などの治療に使用されてきた。
    しかし、同国では発売のわずか数年後(1962~1964年)にアンピシリンに耐性を示す細菌(S. Typhimurium)の感染が広がった。

    今回、Weill氏らは1911~1969年に欧州、アジア、アフリカ、アメリカの各地域における31カ国でヒト、動物、食品、家畜の餌から分離された288のS. Typhimurium株のアンピシリンに対する感受性の検査を実施。
    また、全ゲノムシークエンス解析を行い、アンピシリンに対する耐性獲得のメカニズムを特定した。

    その結果、ヒトから採取された分離株の約4%で多様なアンピシリン耐性遺伝子が同定された。
    また、ヒトの感染症治療にアンピシリンが使用されるようになる前の1959~1960年にフランスやチュニジアでヒトから採取された分離株において、アンピシリン耐性に関連する遺伝子(blaTEM-1)が認められた。

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    Weill氏によると、北米や欧州では1950年代から1960年代にかけて、家畜の餌に低用量のペニシリン(主に狭域スペクトルのペニシリン系抗菌薬であるベンジルペニシリン)が添加されていた。
    同氏は「今回の研究では直接的な因果関係を明らかにすることはできなかった」としながらも、「病気の治療以外の目的で家畜にペニシリン系抗菌薬を投与していたことが、1950年代後半の耐性菌の出現につながった可能性がある」との見方を示している。

    さらに、同氏は同誌のニュースリリースで「この研究結果は農場の土壌や排水、肥料などに残留する抗菌薬が、考えられていた以上に耐性菌の拡大に影響していることを示唆している」と指摘。
    「細菌には国境はない。世界レベルでヒトだけでなく動物における耐性菌の監視と調査を実施すべきだ」と強調している。

    ヒトに重篤な感染症をもたらす細菌の多くは、アンピシリンなどの抗菌薬に対する耐性を獲得している。耐性菌による世界の死亡者数(年間)は2050年には1000万人を超えると予測されている。
    こうした問題を背景に、世界保健機関(WHO)は最近、健康な家畜への日常的な抗菌薬の使用を中止するよう呼び掛けている。

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    HealthDay News 2017年11月30日
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  • 厚労省推奨の全身持久力を達成すると2型糖尿病予防につながる 継続的な達成が重要、東北大

    厚生労働省が推奨する全身持久力(cardiorespiratory fitness)の基準を継続的に達成すると2型糖尿病リスクが低減できる可能性があると、東北大学大学院医工学研究科健康維持増進医工学分野の門間陽樹氏らが発表した。

    この研究は60歳未満の男性会社員を最大で23年間追跡したもの。
    2型糖尿病の予防には、厚労省が勧める全身持久力の基準を一時的にではなく、継続的に達成することがより重要であることが分かった。
    詳細は「Journal of Epidemiology」11月25日オンライン版に掲載された。

    全身持久力は定期的な中強度~高強度の身体活動によって高まることが知られており、2型糖尿病などの生活習慣病を予防するには全身持久力を高く保つことが有効であることは世界的にも認められている。

    日本では、2013年に厚労省が公表した「健康づくりのための身体活動基準2013」において、例えば40~59歳の男性の場合、167m/分(10km/時)の速度のランニングを3分間以上継続できる程度の全身持久力が推奨されている。

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    しかし、2型糖尿病のリスクを減らすためには、この基準をどのくらいの期間満たすべきなのか、また全身持久力は一時的に達成すればよいのか、最初に達成し、その後は達成できなくてもリスク低減に有効であるのかなどは明らかにされていなかった。

    そこで、門間氏らは今回、全身持久力を複数回測定した2型糖尿病を発症していない男性会社員を長期にわたり追跡し、全身持久力の基準達成状況と2型糖尿病の発症リスクとの関係を調べた。

    対象は、追跡調査を開始する以前の8年(1979年4月~1987年3月)の間に全身持久力を4回以上測定し、1986年4月~1987年3月に登録した糖尿病のない21~59歳の男性会社員2,235人。
    参加者それぞれの全身持久力の曲線下面積(AUC)を算出し、厚労省の基準に基づいて算出された面積を超えているか否かで2群に分け、2型糖尿病の発症率を2010年まで最大で23年(中央値で15年)間追跡した。

    追跡期間中に400人が2型糖尿病を発症した。複数の因子を調整した解析の結果、全身持久力の面積が基準に基づく面積を超えていた群と比べて、超えていなかった群では2型糖尿病の発症リスクは33%高いことが分かった(ハザード比1.33、95%信頼区間1.06~1.65)。

    また、初回の測定で基準に達し、その後も継続的に基準を満たしていた群(参照群)と、初回は基準に達していなくてもその後、継続的に基準を満たした群は2型糖尿病リスクが同程度であった。

    一方、参照群と比べて、初回からその後も基準に達しなかった群では糖尿病リスクは約40%高いことも分かった。なお、同様に初回は基準を達してもその後、継続的に基準を満たさなかった群の場合も糖尿病リスクは約40%高い値を示したが、これらは統計学的な差は認められなかった。

    以上の結果を踏まえて、門間氏らは「今回の結果から、厚労省が勧める全身持久力の基準を継続的に達成すると中年期の男性は2型糖尿病リスクを低減できる可能性があることが分かった。
    厚労省が公表している全身持久力の基準は、2型糖尿病予防の観点から妥当なものだと言えるだろう」と述べている。

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    糖尿病とは?血糖値や症状に関する基本情報。体内のインスリン作用が不十分であり、それが起因となり血糖値が高い状態が続いていきます。症状など分類別に解説しています。

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    HealthDay News 2017年12月11日
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  • 米俳優の訴訟で話題のMRI用造影剤、有害性認められず

    米国では11月初旬、「MRI検査で使用したガドリニウムを含む造影剤が原因で、妻が重篤な状態に陥った」として俳優のチャック・ノリスが妻とともに訴訟を起こしたことが報じられ、その安全性をめぐって懸念が広がっている。

    しかし、ガドリニウム造影剤による脳神経への影響は認められなかったとする最新研究の結果が北米放射線学会(RSNA 2017、11月26日~12月1日、米シカゴ)で発表された。

    ガドリニウムはMRI検査用の造影剤に含まれている重金属の一種で、通常、静脈投与される。今回の研究を実施した米メイヨー・クリニックのRobert McDonald氏によると、ガドリニウムは1988年以降、長年にわたって使用され、これまでの使用回数は累計で約4億回と推定されているという。

    しかし近年、脳内に微量のガドリニウムが蓄積する可能性があるとの報告があったことなどから、米食品医薬品局(FDA)は2017年9月にガドリニウムを使用した造影剤の製品ラベルに、脳など複数の器官にガドリニウムが蓄積する可能性があるとの警告を追記するよう指示した。

    ノリスの妻はMRI検査の後、脱力感や疲労感、疼痛発作、灼熱感などに苦しんだとされている。しかし、実際に脳などに蓄積したガドリニウムは健康に悪影響を与えるのだろうか?

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    McDonald氏らは今回、メイヨー・クリニック加齢研究(MCSA)と呼ばれる前向きコホート研究に登録された50~90歳の正常な認知機能の男女4,261人(平均年齢71.9歳)のデータを用いて、ガドリニウムを含有するMRI用造影剤の使用による神経学的機能および神経認知機能への影響について検討した。

    対象者の25.6%(1,092人)にガドリニウム造影剤の使用経験が1回以上あった。使用経験者の使用回数の中央値は2回で、初めてガドリニウム造影剤を使用した日からベースライン時までの期間は中央値で5.6年だった。

    年齢や性、教育レベル、ベースライン時の神経認知機能などで調整して解析した結果、ガドリニウム造影剤の使用は認知機能の低下や認知症、神経心理学的能力の低下あるいは運動能力の低下に関連していなかった。

    また、ガドリニウム造影剤が認知機能の低下を速めたり、認知症への進行を速めたりするとのエビデンスも得られなかった。

    今回の研究結果を踏まえ、McDonald氏は「一般的に使用されている用量のガドリニウム造影剤であれば、仮に脳内に蓄積したとしても有害な影響をもたらすとのエビデンスはないことが分かった」としている。

    一方、米ケースウエスタンリザーブ大学放射線科准教授のVikas Gulani氏は「今回の研究ではガドリニウムの脳内での蓄積による害は認められなかったが、他の神経学的問題を引き起こす可能性は否定できない」と話す。
    同氏は「造影剤はMRIによってがんや心疾患、肝疾患などを正確に診断するために重要なものであり、リスクとベネフィットのバランスが大切だ」と強調するとともに、「造影剤を使わずにMRIを実施できる場合には使用を回避すべきだ」と助言している。

    なお、学会発表された研究は査読を受けて医学誌に掲載されるまでは予備的なものとみなされる。

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    HealthDay News 2017年11月29日
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