• 恥骨が痛い!妊娠後期に起こる恥骨痛の原因と対処法

    妊娠後期の恥骨痛について

    妊娠後期に腰痛と並んでよく見られるのが恥骨痛です。恥骨痛が悪化すると、歩けなくなったり、寝返りが打てなくなったりなど、日常生活に大きな支障が出てきます。そもそも恥骨とはどこなのか、どうして妊娠後期に恥骨痛がおこるのか、その原因と対処法を紹介します。
    1. 1.はじめに
    2. 2.恥骨とは
    3. 3.妊娠後期の恥骨痛の症状
    4. 4.妊娠後期の恥骨痛の原因
    5. 5.妊娠後期の恥骨痛の対処法
    6. 6.まとめ

    はじめに

    妊娠期間も後期に入りいよいよ出産までの期間が短くなってきますが、
    妊娠後期になり妊婦さんが悩まされる事に恥骨痛があります。
    この記事では恥骨痛の症状から原因、対処法までを紹介します。

    恥骨とは

    恥骨とは、骨盤群の骨の一部で、骨盤を下から支えている一対の骨です。
    そして恥骨は恥骨結合という軟骨でつながっています。
    画像でいうブルーの場所が恥骨結合です。
    体でいうと、ちょうど足の付け根の三角部分(股間)にあるのが恥骨です。おへそから指を下ろしてきた時に触れることができます。

    妊娠後期の恥骨痛の症状

    痛みとは、人によって感じ方が様々です。
    恥骨痛ではどのような痛みを感じる人が多いのでしょうか?
    また、どんな時に恥骨が痛むのでしょう?
    恥骨痛の症状をまとめました。

    ずきずき、チクチク、電気が走るような痛み
    恥骨痛の症状として、どちらかというと生理痛のような鈍い痛みというよりも、ズキッとするような鋭い痛みを感じます。

    最初は恥骨部の違和感や軽い痛みから始まり、悪化するにつれて痛みが強くなっていきます。
    最終的には電気が走るような強く鋭い痛みに襲われる人が多いようです。

    足の付け根が痛む
    恥骨痛の初期段階では、明確に恥骨が痛いと感じられることはあまりありません。
    なんとなく足の付け根がだるい、違和感がある、歩くと痛みを感じる時がある、などの症状から始まります。
    経験者でもない限り、恥骨痛だと自覚できる人はほとんどいない状態です。

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    寝返りなど、体を動かすと痛む
    症状が進んでくると、痛むのが恥骨部がと明確にわかるようになります。
    体を動かしたり、体勢を変えたりするときに激し痛みを感じるようになり、日常生活に支障が出てきます。
    睡眠中の寝返りで何度も目が覚めてしまう人、布団から起き上がれなくなる人なども少なくありません。

    下半身に力が入らず立てない
    恥骨痛がさらに悪化すると、最終的には下半身に力が入らなくなり、立てなくなる人も出てきます。
    このころには、何もしなくてもズキズキと痛み、ほとんど動くことができません。

    妊娠後期の恥骨痛の原因

    日常生活にも困難が出るほどの恥骨痛。その原因はどこにあるのでしょう?

    痛むのは恥骨結合
    恥骨痛といっても、実際に痛みが発生している場所は恥骨自体ではありません。
    本当に痛む部位は、恥骨と恥骨をつなぐ恥骨結合という軟骨部分です。
    恥骨痛は、医学的には恥骨結合離開(ちこつけつごうりかい)と呼んでいます。

    骨盤が開くにつれて、恥骨結合が伸びる
    恥骨結合が痛む原因は、骨盤が開いてくることにあります。
    出産に向けて、赤ちゃんが通れるように徐々に骨盤が広がっていきます。
    すると当然恥骨も左右に引っ張られて開いてきます。
    その結果、恥骨をくっつけている恥骨結合が伸びてくるのです。
    伸びた軟骨は薄くなりますから、ちょっとした体勢の変化や動作でも大きな負担となります。
    恥骨結合に負荷がかかりすぎることが恥骨痛の原因です。

    子宮が恥骨結合を圧迫
    臨月になり、出産が間近に迫ってくると、赤ちゃんが骨盤内に収まるように下がってきます。
    すると赤ちゃんの頭が恥骨結合を圧迫するようになります。
    そのころには、恥骨結合もさらに緩んで薄くなっていますから、子宮の圧迫によって常時痛みを感じることもあるのです。

    妊娠後期の恥骨痛の対処法

    恥骨痛は、基本的には産後になると消失するといわれています。
    しかし、骨盤のゆがみがひどい人や骨盤の戻りが悪い人は、産後も続く場合があります。
    つらい恥骨痛を改善する方法はいくつかありますので、ご紹介します。

    骨盤ベルトを着用する
    恥骨痛に一番効果があるのが骨盤ベルトです。
    骨盤ベルトを着用することで、恥骨をサポートしてくれるため、恥骨結合への負担が軽減されます。

    正しく着用することで、骨盤のゆがみに対しても効果を発揮しますから、恥骨痛だけでなく腰痛や坐骨神経痛などの改善にも効果があります。

    産院の医師や助産師に聞けば、おすすめのものを紹介してもらえることでしょう。

    ただし、骨盤ベルトは正しいサイズのものを正しく着用してこそ効果が得られます。
    間違った使い方をすると、恥骨痛が悪化するだけでなく赤ちゃんにも悪影響が及ぶ恐れがあります。
    自己判断で購入・着用することは避けましょう。

    クッションなどの上に座る
    床や固い椅子などは避け、クッションやソファなどの柔らかいものの上に座ります。
    すると、恥骨部にかかる負担が分散されるとともに、恥骨部をクッションなどが保護してくれます。
    どうしても固い床や椅子に座る必要がある場合、正座やあぐらなどの姿勢が恥骨部への負荷を軽減してくれます。

    また、背筋を伸ばしてなるべく足を組まないようにします。
    こうすることで、骨盤がゆがむのを防ぐことができるため、恥骨痛の悪化を防ぐことができます。

    マッサージ
    つらくない範囲であおむけになり、鼠径部(足の付け根)をマッサージします。
    手のひらでさするようにマッサージしてください。
    恥骨結合をほぐす効果があるので、痛みの軽減効果があります。
    力は入れすぎず、気持ちいと感じる程度の力で行います。
    マッサージの際の注意点をひとつ。
    おなかの張りを感じたら、いったん中止して休むようにしましょう。
    あおむけが辛い場合、お尻の下にクッションを入れると楽になります。

    体操
    恥骨痛の改善には体操も効果があります。
    代表的なものをいくつか紹介します。
    かかりつけの産院でも詳しい方法を教えてもらえるでしょうから、ぜひ聞いてみてください。

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    1.腰まわし
    腰を回すことで、骨盤周辺の筋肉や軟骨などをほぐすことができます。
    やり方はとても簡単。
    転倒を防ぐため、足をしっかり開き姿勢を安定させて行ってください。

    1.足を肩幅に開いて立つ(姿勢が安定する幅で)
    2.両腰に手を当てる
    3.上半身は動かさないようにして、円を描くようにゆっくりと腰を回す
    4.この動作を10回行う
    5.反対回しで同様に行う

    2.クッション挟み
    クッションを足に挟んで内側に力を入れます。この動作では緩んでしまった恥骨結合や骨盤底筋群を鍛えることができます。

    1.椅子に腰かけるか、あおむけに寝る
    2.クッションを膝の間に挟む。あおむけの場合は膝を立てて挟む。
    3.膝と内もも、おしりに力を入れてクッションを潰すように押す
    4.5回程度繰り返す

    注意点として、腹圧をかけないように行う点があげられます。
    お腹が張ってきたら中止してください。

    シムス位で眠る
    画像のような体勢をシムス位と言います。

    体を横に傾け、脚の間にクッションやまくらなどを挟むことで、お腹や骨盤、恥骨にかかる負担を軽減できます。
    妊娠後期に一番楽な体勢がシムス位なのです。

    まとめ

    恥骨痛は、軽い段階のうちに対策を行うことが重要です。
    改善法で上げた姿勢や体操を行うとともに、違和感や痛みを感じたらまずは休むことを優先しましょう。
    恥骨痛で大切なことは悪化させないことです。そのためにも、軽度のうちに安静を保つように心がけてください。

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  • 妊娠初期に体重が急増!理想的な体重と管理の仕方とは?

    妊娠初期の体重について

    一般に、妊娠初期の体重は増加よりも減少傾向にあります。しかし、中には妊娠初期から体重が増加してしまうお母さんも少なくありません。妊娠初期の体重増加量はどの程度が理想的なのでしょうか?

    また、体重が増加傾向にある場合の原因や、効果的な体重管理の方法をお教えします。

    1. 1.妊娠初期の体重の目安
    2. 2.妊娠初期に体重が急増する原因
    3. 3.妊娠初期に体重が急増した場合の胎児への影響
    4. 4.妊娠初期の体重の急増を防ぐには
    5. 5.妊娠初期に体重が増えすぎると、後々の体重管理が大変

    妊娠初期の体重の目安

    妊娠期間の体重管理が大切!ということは耳にタコができるくらい言われていることでしょう。
    妊娠は、初期・中期・後期と別れていますよね。約一年にもわたる長期間です。
    赤ちゃんの成長分も考慮に入れながら、体重管理を行っていかなければいけません。
    まずは妊娠初期。このころの赤ちゃんは100グラムにも満たない小さな存在です。
    赤ちゃんの重さはお母さんの体重にはほとんど影響を与えることはありません。
    妊娠初期の体重増加量はどの程度までにしておくのがよいのでしょうか?

    BMIによって体重増加量の目安は異なる
    お母さんの体重増加量は、妊娠前の体重によって異なっており、BMIによって目安が定められています。
    なぜなら、痩せすぎても太りすぎても赤ちゃんやお母さんにとって好ましくないからです。
    まず、BMIを計算しましょう。

    BMI計算式:BMI= 体重kg ÷ (身長m)2
    18.5未満:痩せている
    18.5~25未満:標準
    25以上:太っている

    BMIごとの体重増加量の目安は次の通りです。
    18.5未満:10~12kg程度
    18.5~25未満:7~10kg程度
    25以上:5kg程度(基本的には個別に医師が判断)

    これは、出産までの妊娠全期間での数値です。
    妊娠初期にはどの程度までに収めるのがよいのでしょう?

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    妊娠初期の体重増加量の目安
    妊娠中に本格的に体重が増加し始めるのは、16週目、いわゆる妊娠中期移行です。
    妊娠中期に入ると、つわりも収まり、胎盤も完成します。お母さんの食欲が増すとともに、赤ちゃん自体もどんどん成長していくためです。
    つまり、妊娠初期にはできるだけ体重増加は少なめにしておくのがよいとされています。

    それでは、BMI区分ごとに、妊娠初期の体重増加量の目安を紹介します。
    18.5未満:2~3kg未満
    18.5~25未満:2kg未満
    25以上:増やさない

    ただし、3kg以上の減少がみられる場合は、体が脱水などの危険な状態にあることも考えられます。
    体重減少が著しい場合は、必ず医師に相談してください。

    妊娠初期に体重が急増する原因

    一般的に、妊娠初期は体重が増加しにくい時期です。
    しかし、初期に体重が急増してしまうには理由があります。

    たとえばこんなことです。

    食べづわり
    一般的なつわりの症状と言えば、「吐く」「食べると気持ち悪くなる」などです。
    ところが、食べづわりでは全く逆の症状が現れます。「食べないと気持ちが悪くなる」のが食べづわりの症状です。
    食べづわりタイプのお母さんは、空腹を感じると吐き気に襲われてしまうため、絶えず何かを口にしなければいけなくなってしまいます。
    その結果、カロリーを摂りすぎて体重が急増してしまうのです。

    つわりがない
    つわりというのは人によって症状や程度が全く異なっています。
    入院が必要なレベルのお母さんもいれば、妊娠前と何も変わらず過ごすことができる場合もあります。
    つわりの症状がない場合、体重増加量が多くなってしまいがちになります。
    それは「妊娠初期はできるだけ安静に」と考えすぎるためです。
    妊娠初期は、確かに流産などのリスクが一番高い時期です。しかし、激しい運動や過労、重度のストレスなどがない程度にすれば、普通の生活を送ることには何の問題もありません。
    ところが、食事量は変わらないにもかかわらず、活動量が低下してしまう結果、体重が急増してしまうのです。

    二人分の栄養が必要という思い込み
    これもよくある思い込みです。
    確かに、妊娠中は普段よりも多めに栄養を摂取する必要があります。
    しかし二人分は必要ありません。
    妊娠初期ならばなおさらです。
    栄養摂取とカロリー摂取は全く異なっています。
    妊娠中には摂取カロリーも増やす必要がありますが、本当に必要なのはビタミンやミネラル、たんぱく質などなのです。

    妊娠初期に体重が急増した場合の胎児への影響

    妊娠初期に体重が急増してしまった場合、妊娠中期以降の体重管理が非常に大変になってきます。
    中期以降の増加量を抑えながら、うまく体重コントロールが行えればよいのですが、なかなかそうはいきません。

    妊娠初期に増えすぎた体重は、お母さんの体に様々なリスクを及ぼします。それはつまり、赤ちゃんの命にもかかわってくるということなのです。

    お母さんのリスクが赤ちゃんに影響してくる
    妊娠初期の大幅な体重増加が直接的に赤ちゃんに与える影響はそれほどでもありません。
    しかし、お母さんの体にはとても悪い影響があります。
    お母さんの体に異常が出る=赤ちゃんも元気に成長できない、ということですよね。
    体重が増えすぎると生じるリスクには、妊娠高血圧症や妊娠糖尿病などがあげられます。

    妊娠高血圧症
    妊娠高血圧症とは、最高血圧が140mmHg 以上で、最低血圧が90mmHg 以上の高血圧である状態をいいます。たんぱく尿やむくみなどの症状を伴う場合が多いのが特徴です。
    かつて「妊娠中毒症」と呼ばれていた疾患です。
    妊娠高血圧症が赤ちゃんやお母さんに与えるリスクにはこのようなものがあります。

    • 赤ちゃんの発育不全
    • 早産
    • 尿毒症
    • 出産時の大量出血
    • 胎盤早期剥離

    など。

    特に、お母さんの大量出血については命にかかわる場合があるため、帝王切開での分娩が選択されることがあります。

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    妊娠糖尿病
    妊娠糖尿病とは、その名の通り妊娠をきっかけにして糖尿状態になることです。
    定期健診時に尿検査で糖が出てしまった場合、妊娠糖尿病かどうかの検査を行って診断します。
    妊娠糖尿病は、妊娠中のみの一過性の場合がほとんどですが、中には出産後に糖尿病に移行してしまうケースもあります。糖尿病は一生涯自己管理が必要となる慢性疾患です。
    妊娠をきっかけに糖尿病を発症してしまうのは避けたいところです。
    妊娠糖尿病のリスクには次のようなものがあります。

    • 巨大児になりやすい
    • 出産後、赤ちゃんが急激な低血糖状態になりやすい
    • 妊娠高血圧症になりやすい
    • 早産
    • 羊水の異常
    • 難産
    • お母さんの体に糖尿合併症(腎臓の異常網膜症神経障害など)がでやすい

    など。

    特に、出産直後の赤ちゃんが低血糖状態になってしまうと、赤ちゃんには命に関わるリスクとなります。糖分の摂りすぎは甘く見てはいけないのです。

    妊娠初期の体重の急増を防ぐには

    妊娠期間中の体重をうまくコントロールしていくには、初期に体重を増やしすぎないことがポイントとなります。
    気を付けたい項目をまとめました。

    妊娠初期の赤ちゃんにはそれほど栄養は必要ない
    妊娠初期には、赤ちゃんに必要な栄養はお母さんの体に蓄えられているもので十分賄うことができます。
    「妊娠したら二人分食べる」と言われることも少なくありませんが、それは現代では間違った常識なのです。

    食べづわりの場合の工夫
    自分でではどうすることもできないのが、食べづわりによる体重増加です。
    つわりの期間における食事の原則は「食べられるときに食べられるものを」ですが、食べづわりである場合には少し注意が必要です。
    食べなければ気持ちが悪くなってしまいますから、食べるなとは言いません。
    ですが、口にするものを少し工夫することはできないでしょうか?

    例えば、ガムやタブレット、寒天などのカロリーの低いもの。あまり糖分や塩分の含まれていない野菜や果物。炭酸水など。
    すべての食べ物を変える必要はありません。何回かに一回は低糖質・低塩分・低カロリーのものを摂るように心がけてみてください。

    妊娠初期に体重が増えすぎると、後々の体重管理が大変

    妊娠初期には赤ちゃんの重さはほとんど増えることはありません。
    初期の急激な体重増加はお母さんの体によるものです。
    赤ちゃんが本格的に大きくなりだす中期以降は体重の増加幅が大きくなってきますから、とてもシビアな管理が求められるようになってきてしまいます。

    また、初期の体重増加は、中期以降の様々なリスクにつながりかねません。
    妊娠初期の食べすぎにはくれぐれもご注意を!

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  • 旅行もOK?安定期の理想的な過ごし方

    安定期について

    妊娠初期を過ぎると安定期に入ります。安定期は妊娠中の状態が一番安定していることからそう呼ばれていますが、具体的にはいつからいつまでを指すのでしょう?

    安定期には旅行もOKと言われますが、実際はどうなのか気になります。安定期の体の状態や過ごし方の注意点などをまとめました。

    1. 1.安定期とは
    2. 2.安定期の過ごし方
    3. 3.安定期に注意したいこと

    安定期とは

    不安定な妊娠初期を過ぎると、安定期と呼ばれる期間に入ります。
    安定期とはいつからいつまでのことを指し、ママと赤ちゃんはどのような状態にあるのでしょうか?

    安定期はいつからいつまで?
    安定期とは、妊娠中期のことをいいます。妊娠16週~27週までの期間で、母子の状態が一番安定しているためこのように呼ばれているのです。
    つわりも治まり、おなかが大きくなってくるなど、マタニティライフが一番楽しめる時期でもあります。

    安定期とはどんな時期?
    妊娠初期の流産などの危険が高い時期を過ぎると、胎盤が完成し、妊娠状態が安定してきます。
    胎盤とへその緒を通じて赤ちゃんに栄養や新鮮な酸素を供給できるようになり、おなかの中で赤ちゃんがどんどん成長していく時期です。
    おなかが徐々に大きくなってきて、20週ごろから胎動を感じられるようになってきます。
    つわり症状も治まってくるため、心身共に充実した期間といえるでしょう。

    安定期の過ごし方

    安定期では、妊娠初期よりも活動的に過ごすことができます。安定期はどんなふうに過ごすのが良いのでしょうか?

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    ストレスをためずにリフレッシュ
    妊娠初期の不安定な時期を過ぎたため、毎日を楽しく過ごすことができる期間です。妊娠初期には出来なかったことを少しずつ行い、ストレスをためないようにしましょう。
    また、ママの体の変化が一番大きいのが安定期の特徴です。その分疲れやすくなりますから、休息やリフレッシュを行って、心身の健康を保てるようにしたいものです。

    定期的な運動を
    つわりが治まると、食事が普通にとれるようになります。食べられなかった反動から、ついつい食べ過ぎてしまうなんてことも…
    ママの体や赤ちゃんの成長のためにも食事はしっかりとりましょう。しかし過度な体重増加を避けるためにも、定期的な運動を行っていくことをお勧めします。
    運動には体重のコントロール以外にも、お産に向けての体力作りや、むくみや高血圧などのマイナートラブル予防の効果があります。
    無理のない範囲で安全な運動を行っていきましょう。

    マタニティー用品の準備を
    おなかが大きくなるにつれて、妊娠前の服を着続けるのが難しくなってきます。体形に合わない服や下着を使用し続けると、全身を締め付けることになり、血流が悪くなります。
    すると、赤ちゃんに必要な栄養を含んだ血液が十分に届かないだけでなく、むくみや高血圧の原因になります。
    マタニティウェアやマタニティ下着の着用を始めましょう。
    そのほか、妊娠線を予防するクリームを塗り始めたり、虫歯の治療などを行っておきたい時期でもあります。

    ベビー用品の準備を
    妊娠後期に入っておなかが大きくなってしまうと、体を動かす作業がきつくなってきます。安定期のうちにできるだけ出産準備を進めておきたいものです。
    必要となるベビー用品や出産アイテムのリストアップから始めて、少しずつベビー用品をそろえておきます。中には「購入したけれどほとんど使わなかった」「レンタルで十分だった」といったものなどもありますから、情報収集をしっかりと行っておきましょう。
    もちろんママ一人ではなく、パパも巻き込んで一緒に行いましょう。

    男性は女性とは違ってなかなか父性が芽生えにくいものです。出産準備に係わってもらうことで、父親になる準備を始めてもらう効果が期待できます。

    部屋の片づけで赤ちゃんを迎える準備を
    赤ちゃんスペースを確保するために、家の中の片づけをしておきましょう。安定期である妊娠中期こそがベストタイミングです。
    まだおなかもそれほど大きくないため、大がかりな作業でも体の負担が少なくて済みます。ただし一人での作業は厳禁です。重いものを持つような腹圧のかかる動作は極力避けたいもの。そのような作業はパパにお願いしてください。

    母親学級などへの参加を
    妊娠中期以降では、お住いの自治体や出産予定の産院などで母親学級や両親学級が開かれるようになります。
    特に初めての出産の場合では積極的に参加したいものです。妊娠や出産、育児に関して教えてもらえるだけでなく、心配事の相談やママ友づくりなど、母親学級には大きなメリットがあります。
    病気ではないとはいえ、妊娠中や出産、育児に関する不安は尽きないものです。そんな時に相談にのってくれる助産師さんや保健師さん、ママ友などを見つけておくと心強くなりますよ。

    戌の日のお祝い
    戌の日のお祝いとは、安産祈願の行事の一種です。
    妊娠5か月目に入った月の最初の戌の日に腹帯を巻いて安産をお祈りすることを言います。大きな神社などで御祈祷をお願いするのが一般的です。
    犬は多産でお産が軽い動物として有名です。そんな犬にあやかって、母子の健康なお産を願う意味が込められています。

    近距離・短期間なら旅行もOK
    産後の生活の中心は赤ちゃんになります。ゆっくりと自分の時間を持つことはほぼできません。
    出産前の最後の楽しみとして、旅行を楽しんでおくのもよいでしょう。
    妊娠後期に入ると体の負担も大きくなり、いつお産が始まるかわかりません。妊娠トラブルもなく、医師から許可を得ることができるなら、短期間で近距離の旅行は問題ないでしょう。
    ただし、万が一の事態を考えて健康保険証や母子手帳は必ず携帯します。また、あちこち移動するようなハードなスケジュールを組むのではなく、のんびりゆっくり過ごすことを目的にするのをお勧めします。

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    安定期に注意したいこと

    安定期が妊娠期間中で一番体調の良い時期とはいえ、何をしても良いというわけではありません。
    安定期に気を付けたいことにはどんな点があるのでしょう?

    体重増加に注意
    つわりが終わり胎盤が完成すると、食欲が増してきます。
    これは妊娠の自然な摂理ですから、極端な食事制限はおすすめできません。しかし欲望に任せて食べてばかりいると、体重が増加しすぎてトラブルに見舞われるリスクが高まります。
    体重が増えていくことは望ましいことではありますが、増やしすぎには注意が必要です。ウォーキングやマタニティヨガなどで定期的に運動を行いながら、体重コントロールを行っていってください。

    塩分の取りすぎに注意
    つわり時の反動で、なんでもおいしく感じられるのが安定期です。
    食事内容に関して、特に注意が必要なのが塩分です。
    妊娠すると体内の血液量を増やす必要があるため、体の中に水分が溜まりやすくなります。そんななかで、塩分をとりすぎてしまうとむくみや高血圧などに繋がり、妊娠高血圧症(妊娠中毒症)になってしまう危険があるのです。
    だしなどをきかせて、塩分のコントロールをしながらおいしく食べる工夫をしてみてください。

    安定期でも流産や早産のリスクはある
    いくら安定期と呼ばれていても、何のトラブルも起こらないというのではありません。
    無理をしたりすれば流産や早産の危険も存在していますし、妊娠高血圧症や妊娠糖尿病などがおこる可能性もゼロではありません。
    無理をせず、何事もほどほどにしておくほうが賢明です。日に日に大きくなる赤ちゃんを思い浮かべながら、マイペースの生活を心がけてください。

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  • アーミッシュに「不老」の遺伝子変異、糖尿病の少なさにも関係

    米インディアナ州で移民当時の生活スタイルを守りながら暮らすアーミッシュ(キリスト教の一派)の住民を対象とした調査から、一部の住民に共通した遺伝子変異があり、変異がある人ではない人と比べて平均寿命が10年長いことが分かった。

    この遺伝子変異がある人では細胞の老化に関係するテロメア(染色体の末端を保護している部位)が長く、糖尿病の有病率や空腹時インスリン値が低いことも明らかになったという。
    詳細は「Science Advances」11月15日号に掲載された。

    この調査は米ノースウェスタン大学や東北大学などのグループが実施したもの。インディアナ州バーンのアーミッシュのコミュニティーで暮らす18~85歳の住民177人を対象に遺伝子検査を実施したところ、43人にプラスミノーゲンアクチベータ・インヒビター(PAI)-1をエンコードするSERPINE1遺伝子の変異があった。

    また、この遺伝子変異がある住民では平均寿命が85歳(範囲73~88歳)だったのに対し、変異がない住民では75歳(同70~83歳)で、10年の差が認められた。
    さらに、遺伝子変異がある住民では、変異がない住民と比べてテロメアが10%長かったほか、糖尿病の有病率が低く、空腹時インスリン値が低いことも明らかになった。
    このほか、血管のスティフネス(硬さ)にも違いが認められたという。

    2型糖尿病に関する治験・臨床試験(新しい治療薬)情報はこちら
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    PAI-1は血液凝固を促進するタンパク質として知られる。
    これまでにPAI-1が老化に関係することはマウスの研究で示されていたが、ヒトへの影響については分かっていなかった。

    論文の筆頭著者である米ノースウェスタン大学のDouglas Vaughan氏は、同大学のプレスリリースで「テロメアという分子レベルの老化マーカーだけでなく、代謝(空腹時インスリン値)や心血管(血圧および血管の硬さ)の老化マーカーの全てにおいて、加齢による変化から守られている人たちが存在することが分かった」と説明。
    「彼らは長寿であるだけでなく、健康に長生きしている。これは望ましい長寿の在り方だ」と話している。

    現在、こうしたベネフィットが期待できるのは特定の遺伝子変異があるアーミッシュの一部の住民に限定されているが、将来、遺伝子変異がなくても同じようなベネフィットが得られる可能性はある。
    東北大学の宮田敏男氏らがPAI-1の産生を阻害する薬剤を開発し、既にヒトを対象とした臨床試験でその安全性が確認されている。これを受け、Vaughan氏らも米国の2型糖尿病および肥満の患者を対象とした同薬の臨床試験を計画中で、半年以内の開始を目指し米食品医薬品局(FDA)への申請を予定しているという。

    また、同氏はPAI-1阻害薬の臨床試験を実施するだけでなく、今後も定期的にアーミッシュのコミュニティーを訪問し、遺伝子変異による影響についてさらに詳しく調べたいとの意向を示している。

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    糖尿病とは?血糖値や症状に関する基本情報。体内のインスリン作用が不十分であり、それが起因となり血糖値が高い状態が続いていきます。症状など分類別に解説しています。

    糖尿病とは?血糖値や症状に関する基本情報

    参考情報:リンク先
    HealthDay News 2017年11月15日
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  • 尿pH測定が糖尿病の高リスク者発見に有用 低値で耐糖能異常リスク上昇、愛媛大

    健診を受けた成人男女約4,900人を調査した結果、日本人の男女は尿pH値が低いほど耐糖能異常を有する確率が高い可能性があると愛媛大学大学院消化器・内分泌・代謝内科学(第三内科)の三宅映己氏らが発表した。

    特にこれらの関連は男性で強く、尿pH測定は糖尿病リスクが高い人を早期発見するのに有用な指標になり得るという。
    詳細は「Journal of Diabetes Investigation」11月16日オンライン版に掲載された。

    これまでの研究で、尿pHはBMI値やインスリン抵抗性と負の相関を示し、尿pHが低値であることは2型糖尿病の発症とも関連する可能性が示されているが、詳細は明らかにされていない。
    三宅氏らは今回、尿pH値と耐糖能異常との関連を調べる住民ベースの横断研究を実施し、尿pH値が糖尿病前症や2型糖尿病の予測因子となり得るのかを男女別に検討した。

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    対象は、2013年4月~2014年3月に健康診断を受診した23~86歳の男女4,945人(うち男性が2,490人)。
    対象者を空腹時血糖(FPG)値で(1)110mg/dL未満群(4,494人)、(2)110mg/dL以上126mg/dL未満群(269人)、(3)126mg/dL以上群(182人)の3群に、あるいはHbA1c値で(1)5.8%未満群(4,494人)、(2)5.8%以上6.2%未満群(269人)、(3)6.2%以上群(182人)の3群に分けて、それぞれ尿pH値との関連を調べた。
    さらに、対象者を尿pH値で5つの群(5.0、5.5、6.0、6.5および7.0以上)に分けて耐糖能異常との関連を男女別に解析した。

    年齢やBMI、収縮期血圧、トリグリセライド、HDL-コレステロール、尿酸、クレアチニンの各値、糖尿病治療薬の使用の有無を調整した多変量解析の結果、男性では尿pH低値(5.5以下)はFPG高値およびHbA1c高値と有意に関連した(傾向P値はそれぞれ0.0260、0.0075)。
    また、男性では同様に調整した多変量解析により耐糖能異常の有病率は尿pH値が低下するに伴って有意に上昇した(同0.0483、0.0181)。

    さらに、女性では尿pH低値でFPG値およびHbA1c値はいずれも上昇傾向が認められたが有意ではなかった。
    こうした男女差がみられた点について、三宅氏らは耐糖能異常を有する女性が少なく、十分な症例数が確保できなかったほか、体脂肪の分布やエストロゲン値の性差が影響した可能性を指摘している。

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    糖尿病とは?血糖値や症状に関する基本情報

    参考情報:リンク先
    HealthDay News 2017年11月27日
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