• 流行のダイエット法“CICO”に専門家ら警鐘

    ケーキを我慢しなくても痩せられる“CICO(Calories In, Calories Out)”と呼ばれる流行のダイエット法を知っているだろうか。

    CICOの考え方は極めて単純で、食べる物はジャンクフードでも何でもよいが、毎日必ず摂取カロリーを計算し、それを上回るカロリーを運動で消費すれば減量できるというもの。
    しかし、意外なことではないが、多くの専門家がCICOについて否定的な見解を示している。

    CICOでは摂取カロリーの計算だけが必要で、食べる物は果物や野菜とキャンディーや加糖飲料が同レベルに扱われ、栄養バランスは考慮されない。
    しかし、米テキサス大学サウスウェスタン医療センター臨床栄養学のLona Sandon氏は「健康のためには減量さえすればよいというわけではない。
    CICOで減量は可能だが、栄養不足あるいは栄養失調に陥る可能性がある。
    栄養バランスに注意して食品を選ばなければ身体が必要とする全ての栄養素を摂取できず、骨粗鬆症やがん、心疾患などのリスクが上昇する」と指摘している。

    同氏は「(CICOのような)その場しのぎの考え方はやめて、健康的な食事と運動を組み合わせた方法で時間をかけて減量するのが望ましい」と強調。
    具体的には「一皿分の量を減らすか、一食分の量が決まっている冷凍食品を利用して全体的な食事の量を抑える」とともに、「息が切れるくらいの速さでのウォーキングやランニング、サイクリング、水泳などの有酸素運動とレジスタンス運動を定期的に行う」ことを勧めている。
    なお、減量には週に計300~400分の運動が必要だという。

    米ニューヨーク大学メディカルセンター臨床栄養士のSamantha Heller氏も「急速な体重減少を伴う極度のカロリー制限は思わぬ問題を招く可能性があるだけでなく、減量を試みる人にフラストレーションを感じさせるだけの場合もある」と指摘。

    また、これまでの研究で体重の増減が繰り返されると肥満や心血管疾患などのリスクが高まることが示されていることにも言及し、「われわれは、減量してやせ型の体型になりたいという願望にとらわれ、健康を維持するという最も重要なことを忘れてしまいがちだ。

    しかし、減量よりもブロッコリーや枝豆、ピーカンナッツ、ベリー類などの健康的な食品を食べることの方がはるかに重要である」と話している。

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  • 65歳以上のがん診断例、4人中1人が過去にもがんを経験

    65歳以上でがんと診断された米国人の4人中1人を、以前にも同じ部位あるいは別の部位のがんを経験したことのある「がんサバイバー」が占めていることが米テキサス大学サウスウェスタン医療センターのCaitlin Murphy氏らの研究で明らかになった。

    詳細は「JAMA Oncology」11月22日オンライン版に掲載された。

    Murphy氏らは今回、全米のがん患者が登録されたSEERプログラムのデータを用い、2009~2013年にがんと診断された74万990人におけるがんサバイバーの割合を調べた。

    その結果、65歳以上の患者の約25%、65歳未満の患者の11%をがんサバイバーが占めていた。また、がんサバイバーの割合は年齢やがんの種類によって4~37%の範囲でばらつきがみられた。
    なお、以前に診断されたがんのほとんどが別の部位のがんだった。

    米フォックス・チェイスがんセンター外科腫瘍学のMarc Smaldone氏は「がん治療の向上に伴い患者の寿命は延びているが、それと引き換えに以前のがんとは無関係のがんや、以前のがん治療に起因した新たながんを発症する可能性がある人も増えている」と説明している。

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    また、同氏は「がんと診断された患者の多くは抑うつ症状に苦しんだり治療費への不安を感じたりする。
    複数回にわたるがんの診断は、ただでさえニーズが満たされていないがんサバイバーの問題を、さらに複雑かつ深刻なものにしてしまう」と指摘。
    このほか、有望ながん治療薬の臨床研究の多くががんサバイバーを対象から除外していることも問題点として挙げている。

    一方、米レノックス・ヒル病院のStephanie Bernik氏は、がん発症に影響する遺伝的要因や生活習慣に問題がある一部の人ががんにかかりやすくなる可能性を指摘。
    「複数の種類のがんには遺伝的要因が関与することが分かっているため、以前がんを発症した人が再び新たにがんを発症するリスクが高いことは理解できる。

    また、喫煙や飲酒も複数の種類のがんリスクを高めるため、こうした生活習慣のある人はがんを発症しやすいと考えられる」と説明している。

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  • 赤ワインで「リラックス」、蒸留酒で「攻撃的」に?

    酒を飲んでどんな気分になるかは、飲んだ酒の種類によって左右されるという研究結果が「BMJ Open」11月21日オンライン版に掲載された。

    英国の研究グループが21カ国の約3万人を対象とした調査データを分析した結果、赤ワインやビールはリラックスした気分をもたらす一方、蒸留酒は攻撃的な気分や涙もろさにつながりやすいことが分かったという。

    この研究を実施したのは英パブリックヘルス・ウェールズNHSトラストのMark Bellis氏ら。アルコールや薬物に関する世界的な調査であるGlobal Drug Survey(世界ドラッグ調査)のデータを分析した。
    今回の結果を踏まえ、Bellis氏は「アルコールによる情緒への悪影響を知ることは重要だ」と話している。

    対象は、2015年11月~2016年1月に実施された調査に協力した21カ国の18~34歳の男女のうち、調査時点から遡って1年間にビール、赤および白ワイン、蒸留酒の4種類を全て飲んだことがあり、自宅および自宅外でよく飲む飲み物としてこれらの中から1種類を挙げた2万9,836人。

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    調査では、これらのアルコール飲料を飲んだ時に(1)活力がみなぎる、(2)リラックスする、(3)セクシーな気分になる、(4)自信が増す―といったポジティブな気分、あるいは(5)疲れる、(6)攻撃的になる、(7)気分が悪くなる、(8)落ち着かない、(9)涙もろくなる―といったネガティブな気分を経験するかどうかについて聞いた。
    なお、蒸留酒にはウイスキーやブランデー、ジン、テキーラなどさまざまな種類があるが、蒸留酒の種類に関するデータは含まれていない。

    その結果、「飲んだ時に攻撃的な気分になる」との回答率が29.8%と最も高かったのが蒸留酒だった。
    これに対し、赤ワインを飲んで攻撃的な気分になると回答した人の割合は7.1%だった。

    また、リラックス効果が最も高かったのは赤ワインで、回答者の52.8%が「赤ワインを飲んだ時にリラックスする」と回答していた。
    ビールについても約半数の回答者が「リラックスする」としていた。

    一方、蒸留酒は攻撃的な気分だけでなく、気分の悪さ、落ち着きのなさ、涙もろさをもたらしやすいことも分かった。
    ただし、赤ワインにもネガティブな作用はあり、「飲んだ時、疲れた気分になる」と回答した人が最も多かったのは赤ワインだった。

    Bellis氏は「アルコール濃度の違いを考えれば、酒の種類によって脳や情緒への作用が異なるのは当然である」とした上で、「蒸留酒は早いペースで飲まれることが多く、アルコール濃度も高いため、短時間で気分に刺激を与える一方、それ以外のアルコール飲料は食事とともにゆっくり飲まれることが多い。
    こうしたことが今回の研究結果に影響しているのではないか」との見方を示している。

    アルコールの作用には男女差もみられ、男性よりも女性の方がアルコールによってポジティブあるいはネガティブな感情を抱きやすい傾向が認められた。
    しかし「攻撃的な気分」だけは例外で、飲酒した時にこのような気分になる確率は女性よりも男性の方が高かった。

    さらに、アルコール依存症患者は飲酒によってポジティブな気分になる確率が高いことも示された。
    例えば、飲酒した時に活力がみなぎると回答した人の割合は、依存症でない人の5倍であった。
    ただし、アルコール依存症患者では飲酒した時に攻撃的な気分や疲れなどネガティブな気分を味わう確率も高かった。

    「自分の酔い方に問題があると感じる場合は、飲む酒を蒸留酒からビールや赤ワインに変えるのも場合によっては有効である」とBellis氏は助言する。
    ペースを守って飲み、アルコール度数の低い酒やノンアルコール飲料を選ぶのもよいという。

    ただし、アルコール依存症の人の場合は1杯飲めば抑制できなくなる可能性が高いため注意が必要だと専門家は呼び掛けている。

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  • 「砂糖に心疾患やがんのリスク」業界団体がデータ隠蔽か

    砂糖の主成分であるショ糖が心疾患や膀胱がんのリスクを高める可能性を示唆した約50年前の研究結果を、米国の砂糖の業界団体が隠蔽し続けてきたと指摘する論文が「PLOS Biology」11月21日オンライン版に掲載された。

    内部文書の分析に基づきこの論文を執筆した米カリフォルニア大学サンフランシスコ校(UCSF)のStanton Glantz氏らは「喫煙の害を示す研究結果を大手たばこ企業がもみ消した事例と共通した問題だ」としている。

    Glantz氏らは今回、1967~1971年に砂糖研究財団(Sugar Research Foundation ; SRF、現・砂糖協会)による資金提供を受け英バーミンガム大学の研究者らが実施した「プロジェクト259」と呼ばれる研究に関する内部文書を分析した結果を発表した。
    この研究では、ラットにショ糖とでんぷんのいずれかが多く含まれた餌を与えたところ、ショ糖を与えたラットではでんぷんを与えたラットと比べ、心疾患リスクと強く関連するトリグリセライド値(中性脂肪)が上昇し、当時から膀胱がんとの関連が指摘されていたβ-グルクロニダーゼと呼ばれる酵素の値も上昇する可能性が示唆された。

    しかし、研究者らがこれらの予備データをSRFに提示したところ、研究を続けるための資金提供が打ち切られてしまったという。
    また、この予備データはその後公表されることはなかった。

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    「研究者たちは砂糖の有害性を示唆するデータを彼ら(SRFの関係者)に示し、『研究を終わらせるにはあと数週間必要だ』と説明した。
    ところが彼らはデータを見て『その必要はない』と回答し、全てをなかったことにした」とGlantz氏は話す。同氏は「この研究データは砂糖の取り過ぎと心血管リスクとの関連について解明を進める一助となったはずだが、業界団体はそれを求めていなかった」との見方を示している。

    なお、プロジェクト259が実施された当時、米食品医薬品局(FDA)は砂糖の含有量が多い食品に対して規制を強化するかどうかを検討中であった。
    論文の筆頭著者であるUCSF のCristin Kearns氏は「この結果が公になっていれば、砂糖はもっと厳しく監視されていた可能性がある」としている。

    一方、今回Glantz氏らがまとめた論文について、砂糖協会は「プロジェクト259は進捗が大幅に遅れ、予算も超過していた」と説明。
    「砂糖協会は設立当初から一貫して科学研究と技術革新を尊重してきた。現在も消費者の食習慣における砂糖の役割について理解を深めるための研究支援に尽力している」としている。

    米レノックス・ヒル病院で減量プログラムを実施しているSharon Zarabi氏は、Glantz氏らの報告を受け「われわれが何を食べるべきかを示す政府のガイドラインが、食品業界のロビイストによって左右されている実態が明らかになった」とコメント。
    特定の食品の摂取を支持する研究の多くが業界の資金援助によるものであることを指摘している。

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  • ビタミンD不足で不妊治療の成功率が低下する可能性

    血中ビタミンD濃度が低い女性は体外受精などの不妊治療が成功する確率が低いとする研究結果が「Human Reproduction」11月15日オンライン版に掲載された。

    英バーミンガム大学産婦人科講師のJustin Chu氏らがこれまでに発表された11件の研究データを解析した結果、血中ビタミンD濃度が充足している女性と比べ、不足あるいは欠乏している女性では妊娠率や生児獲得率が低いことが示されたという。

    Chu氏らは今回、体外受精や凍結胚移植、顕微授精といった生殖補助医療(ART)による不妊治療中の女性の血中ビタミンD濃度と治療アウトカムとの関連について検討したコホート研究11件(計2,700人)のデータを用いてメタ解析を実施した。

    その結果、血中のビタミンD濃度が充足している女性では、不足または欠乏している女性と比べて生児を獲得できる可能性が1.33倍であることが示された。
    さらに、臨床的に妊娠が確認される可能性も、ビタミンD濃度が充足している女性では、不足または欠乏している女性と比べて1.46倍であることが分かった。ただし、ビタミンD濃度と流産リスクとの間に関連は認められなかった。

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    なお、ビタミンD濃度が充足していたのは解析対象となった女性の26%のみだったという。
    ビタミンD濃度の基準値は統一されていないが、米国の内分泌学会は血中25(OH)D濃度で30ng/mL超を「充足」、21 ~29 ng/mLを「不足」、20 ng/mL未満を「欠乏」と定義している。

    今回の研究結果について、Chu氏らは「関連性が示されたに過ぎず、ビタミンDサプリメントを使用することでART後の生児獲得率が高まることが証明されたわけではない」と説明。
    「妊娠を希望している女性は、ビタミンD濃度を高める介入の効果が臨床試験で示されるまでは、ビタミンDサプリメントの購入を急ぐべきではない。
    ビタミンDの過剰摂取によって体内にカルシウムが蓄積し、骨が脆弱になるほか心臓や腎臓に悪影響がもたらされる可能性がある」と話し、慎重な解釈を求めている。

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  • 「毎年インフル予防接種で免疫低下」説にエビデンスなし

    「毎年インフルエンザの予防接種を受けると次第に免疫力が低下していく」と信じる人がいるが、そのようなエビデンスはない。むしろ、インフルエンザワクチンの接種歴が1回だけという人よりも、毎年接種してきた人の方が、免疫力が高いことを示した研究結果があるという。

    この研究は、ベルゲン大学(ノルウェー)臨床科学部のRebecca Cox氏らが実施したもの。以前、繰り返しワクチンを接種することでウイルスなどに感染した細胞を破壊するキラーT細胞(CD8陽性T細胞)の働きが阻害されることが、動物実験と免疫の低下した小児を対象とした研究で示されていた。
    そこで同氏らは健康な成人でも繰り返しインフルエンザワクチンを接種すると免疫が低下するのかどうか調べたという。

    対象は、2009年にインフルエンザワクチンを接種し、それ以降は接種したことがない医療従事者と、同年以降も毎年ワクチンを接種していた医療従事者の計250人。
    インフルエンザの流行シーズンが始まる前またはワクチン接種時に採取された血液サンプルを用い、抗体価とキラーT細胞およびヘルパーT細胞(CD4陽性T細胞)の活性を評価した。

    その結果、ワクチンを接種した人では接種回数にかかわらずインフルエンザウイルスの感染を予防できるレベルの抗体価が維持されていた。
    また、接種歴が1回だけの人と比べ、毎年接種していた人ではヘルパーT細胞の活性が高く、ウイルス感染と戦う能力が高いことが示された。

    呼吸器専門医である米レノックス・ヒル病院のLen Horovitz氏は「毎年予防接種を受けてもウイルスから身を守るもう1つの防御力が失われるわけではないことを示した研究結果であるといえる」と説明。

    一方、米ノーザン・ウェストチェスター病院の感染症診療部門に所属するDebra Spicehandler氏も「この研究結果は、毎年インフルエンザワクチンを接種しても、自然免疫は低下しないことを示している」と話している。

    Cox氏らによる研究の詳細は「The Journal of Infectious Diseases」3月号に掲載されている。

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  • 一般的な肩の手術、偽手術を上回る効果認められず

    肩の痛みに対して実施されている一般的な手術の有効性に疑問を投げかけるランダム化比較試験(RCT)の結果が「The Lancet」11月20日オンライン版に掲載された。

    肩甲骨の一部である肩峰の痛みが続いている患者を対象に関節鏡視下肩峰下除圧術を実施しても、手術を実施しない場合を上回る症状の緩和はみられなかったという。

    肩の痛みは仕事や家事などに支障をもたらし、深刻な問題となりうる。
    米国では肩の痛みによる受診件数は年間450万件に上る。肩の痛みの約7割は肩峰の痛みが原因とされているが、その治療法の一つとして広がっているのが関節鏡視下肩峰下除圧術だ。
    これは、関節鏡と呼ばれる内視鏡を皮膚にあけた小さな穴から挿入し、関節の内部を確認しながら肩峰を削って関節内の摩擦や引っ掛かり(インピンジメント)を軽減するというもの。
    英国ではその実施件数は2000年の2,523件から2010年には2万1,355件に増加したという。

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    今回報告されたRCTは、この手術の有効性について検証するために英オックスフォード大学教授のAndrew Carr氏らが英国内の32施設で実施した。
    試験では、理学療法やステロイド注射などの非外科的治療を受けても肩峰の痛みが3カ月以上続いており、回旋筋腱板の腱の接触が認められる患者313人(平均年齢53歳、女性が50%)を(1)関節鏡視下肩峰下除圧術群(以下、手術群)、(2)偽手術群、(3)経過観察のみの群―の3群にランダムに割り付けた。
    偽手術群では関節鏡を用いて関節の内部を確認するが、手術は行わなかった。

    試験開始から6カ月後および12カ月後には患者に肩の症状(痛みと機能)の程度を0~48点(点数が高いほど症状が軽い)で評価してもらった。

    その結果、6カ月後および12カ月後のいずれの時点においても、経過観察群を含む全ての群で肩の症状が改善していた。
    6カ月後の症状の評価スコア(平均)は手術群で32.7点、偽手術群では34.2点で、両群間に有意差はなかった。
    一方、経過観察群の評価スコアは29.4点で、手術群および偽手術群と比べると有意に低かったが、実際の症状に明らかな差はなかった。

    Carr氏は同誌のプレスリリースで「関節鏡視下肩峰下除圧術は肩の痛みを訴える患者の症状を緩和し、有害事象や合併症のリスクは低いと信じられ、30年以上にわたって実施されてきた。

    しかし、今回のわれわれの試験から、全く治療をしない場合と比べればわずかに効果がある可能性はあるが、偽の手術を上回るベネフィットはないことが分かった」と説明している。

    この試験結果に対し、ラドバウド大学医療センター(オランダ)のBerend Schreurs氏は、同誌の付随論評で「信頼に足る研究グループによる今回の報告が、今後の日常診療に変化をもたらすことを期待している。
    合併症リスクが低くても得られるメリットがなければ高額な外科手術を実施すべきではない」としている。

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  • 妊娠したら食事も変える?妊娠初期に摂るべき栄養とは?

    妊娠初期に摂るべき栄養について

    妊娠初期には赤ちゃんにとって重要な器官が出来上がっていきます。お母さんもつわりでしんどい期間でもあります。

    食事が大切とはわかっていても、栄養管理が思うように行かない場合も少なくないでしょう。
    そこで今回は、最低限押さえておきたい妊娠初期の栄養について解説します。

    1. 1.妊娠初期とは
    2. 2.妊娠初期に摂りたい栄養素と食材
    3. 3.妊娠初期に避けたい食べ物
    4. 4.当然アルコールやたばこはNG!

    妊娠初期とは

    妊娠初期とは、妊娠0週0日~妊娠15週6日目までの期間を言います。
    最後の生理が始まった日を0週0日とみなし、0日目~6日目までの7日間を1週間と数えます。
    妊娠初期にはお母さんと赤ちゃんにはたくさんの変化が訪れます。

    妊娠初期のお母さんに訪れる変化
    妊娠初期にお母さんに起こる最大の変化は「つわり」の出現です。
    つわりは早い人で妊娠4~5週目ごろから見られます。ピークは妊娠8~12週ごろで、胎盤が完成する妊娠15~16週ごろには落ち着いてくるのが一般的です。
    つわり中は、ニオイや食べ物に敏感になり嘔吐を繰り返したり、眠気や不眠、胃のむかつきや頻尿・便秘など、様々な不快な症状が現れます。
    お母さんにとって最初の試練がつわりと言えるでしょう。

    妊娠初期の赤ちゃんの状態
    赤ちゃんが子宮に着床することを妊娠の成立とみなします。
    それは排卵日から約1週間後。つまり、実質的に妊娠がスタートするのは妊娠4週目からです。
    妊娠4週目ごろからは、赤ちゃんは細胞分裂を繰り返しながら、少しずつ人間の形になっていきます。
    そんな妊娠初期には生きていくうえで一番重要な脳や神経系、内臓などの原型が作られていきます。妊娠初期のアルコールや薬の服用が特に注意とされているのは、これが理由です。
    妊娠初期も終盤になってくると、身長が20センチ程度、体重も20グラム程度にまで成長。エコー画像で手足や鼻などが確認できるようになってきます。

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    妊娠初期に摂りたい栄養素と食材

    妊娠初期にはつわりもあり、思うように栄養摂取がコントロールできない時期でもあります。
    そんななかでも「これだけは!」という栄養素を紹介します。
    つわりの時期でも食べやすいと思われる代表的な食材もあわせてご覧ください。
    重要なのは、「コレばかり」という単品食べをしないこと。食べられる範囲で構わないので、できるだけ多くの食品を組み合わせるようにするとベターです。

    1.葉酸
    葉酸とは、ビタミン類の一種です。主に細胞分裂を促進してくれる作用を持っています。
    妊娠中、特に初期に積極的な葉酸摂取が勧められる理由として、

    ・赤ちゃんの神経系の発達を正常にする
    ・赤ちゃんの奇形を防ぐ

    などがあげられます。

    お母さんの貧血予防にも効果的ですから、ぜひ葉酸を積極的に摂取しましょう。

    葉酸の摂取量の目安とおすすめ食材
    葉酸の1日の摂取量は480マイクロミリグラム(μmg)が推奨されています。
    葉酸を多く含んでいる食材として有名なのはレバー類や枝豆、いちご、アボカドなどがあります。
    それぞれの摂取量としては

    ・レバー:約40グラム
    ・枝豆(粒の状態):約150グラム(約80さや)
    ・いちご:約500グラム(1パック半)
    ・アボカド:約50グラム(半個)

    このなかでつわり中でも食べられそうなものは、いちごや枝豆などでしょうか?これらは他のビタミン類やたんぱく質も豊富ですからおススメです。

    2.食物繊維
    妊娠初期はホルモンバランスの変化やつわりによって便秘になりやすくなります。
    腸の動きが抑制されがちになるためです。そこでおすすめなのが食物繊維。
    食物繊維には不溶性と水溶性の2種類があります。

    ・不溶性食物繊維:便のカサを増やしてくれる
    ・水溶性食物繊維:便の動きをスムーズにしてくれる

    どちらか片方だけの摂取では便秘改善効果が薄いため、両方ともバランスよく摂取しましょう。

    食物繊維の摂取量の目安とおすすめ食材
    食物繊維の1日の摂取量は17グラムが適量とされています。不溶性・水溶性をバランスよくとり、水分も多めにとることが重要です。

    不溶性食物繊維を多く含んでいる食材には豆類、キノコ、キャベツなどがあります。
    それぞれの摂取量の目安は

    ・キノコ:20~30グラム(エリンギだと3~4本程度)
    ・キャベツ:500グラム(半個)

    水溶性食物繊維を多く含んでいる食材には、海藻、オクラ、山芋などがあります。
    それぞれの摂取量の目安は

    ・オクラ:5本程度
    ・海藻:250グラム

    枝豆は水溶性食物繊維と不溶性食物繊維の両方をバランスよく含んでいます。さらに葉酸も多いため、妊娠初期には積極的に摂りたい食品です。

    3.ビタミンB1
    ビタミンB1はチアミンとも呼ばれます。糖質の代謝を助けたり、脳内の神経伝達物質の合成に必要となる成分です。
    つわりの時期にはビタミンB1が不足しがちになります。するとエネルギー代謝に異常をきたしたり、手足のしびれなどの神経症状が現れたりすることも。
    お母さんの健康維持には欠かせないビタミンのひとつです。

    ビタミンB1の摂取量の目安とおすすめ食材
    ビタミンB1は水溶性ビタミンです。多くとりすぎても、不要な分は尿として体外に排出されるため、過剰摂取の心配はありません。
    ビタミンB1の1日の摂取量は1.1ミリグラムが推奨されています。
    ビタミンB1を豊富に含む食材には豚肉、うなぎがあります。
    豚肉は、低脂肪で高たんぱくなヒレ部分が特におすすめです。
    それぞれの摂取量の目安は

    ・豚肉:100グラム
    ・うなぎ:200グラム(1尾)

    そのほかにも、ナッツ類や豆類にもビタミンB1は豊富に含まれています。

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    妊娠初期に避けたい食べ物

    妊娠初期に積極的に摂取したい栄養素があるように、過剰摂取を避けたい栄養素や成分も存在しています。
    これから紹介する栄養素の過剰摂取は、赤ちゃんに影響を及ぼすリスクもありますから、過剰な摂取は控えたほうがよさそうです。

    1.ビタミンA
    ビタミンAは脂溶性ビタミンです。
    水溶性のビタミンとは違って、過剰に摂りすぎた分は体内に蓄積されていくのです。
    ビタミンAの過剰摂取は、赤ちゃんが奇形になりやすくなるということがわかっています(催奇形性といいます)。重要な器官が作られ始める妊娠初期には特に注意が必要です。

    2.カフェイン
    カフェインというのは、思いのほか様々な食品に含まれています。
    コーヒーだけでなく、紅茶や緑茶、ウーロン茶。それにコーラや栄養ドリンクなど。
    そしてチョコレートにもカフェインは含まれています。
    カフェインにも催奇形性があることがわかっているため、過剰摂取は避けたいところです。

    普通の食事からの摂取は問題なし
    催奇形性を持つビタミンAとカフェイン。
    過剰摂取がNGとはわかっていても、いったいどれくらいの量からが問題になってくるのかが肝心ですよね。

    これらの成分に対して、過度に敏感になる必要はありません。普段の食事から摂取する程度ならば、赤ちゃんに影響するほどの量にはならないからです。
    特にビタミンAについては、栄養不足を補おうとしてサプリメントを併用しているお母さんもいるかもしれません。そんな場合は要注意。マルチビタミンタイプですと、蓄積されていくビタミンAの量が過剰になる恐れがあります。

    カフェインも、実は1日の摂取量を合計してみると思ったよりも摂取しているケースが考えられます。カフェインフリーの製品を選ぶ・普段よりも少し控えめにするなごの工夫をしてみてください。

    当然アルコールやたばこはNG!

    さて、妊娠初期に積極的に摂りたい栄養、逆に過剰摂取に気を付けたい栄養を紹介してきました。
    当然ながら、妊娠中のアルコールや喫煙は絶対にNGです。
    妊娠中は、お母さんと赤ちゃんの体はつながっています。お母さんが飲酒や喫煙をするということは、赤ちゃんも同じようにアルコールを摂取したばこを吸っているのと同じなのです。
    うまれたばかりの小さな命。そしてお母さんにすべてをゆだねるしかないのが妊娠中の赤ちゃんです。
    「ちょっとくらいなら問題ない」とは言われていたとしても、習慣性があるのがたばことお酒。一度だけでは済まない可能性は十分に考えられますよね。
    パパや周囲の人とも協力をしながら、妊娠期間中だけでもお休みしてみてください。

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    SMTによる記事情報は、治療の正確性や安全性を保証するものではありません。
    病気や症状の説明について間違いや誤解を招く表現がございましたら、こちらよりご連絡ください。
  • 薬は飲んでも大丈夫?妊娠初期の頭痛と対処法

    妊娠初期に現れる頭痛について

    妊娠初期につわりと並んで悩まされることが多いのが頭痛です。しかし、妊娠初期は特に薬の服用には注意が必要な時期。頭痛薬を服用していいのか迷いますよね。妊娠初期にみられる頭痛の原因と、薬の服用も含めた頭痛の対処法を紹介します。
    1. 1.妊娠初期に現れる頭痛の症状
    2. 2.妊娠初期に現れる頭痛の原因
    3. 3.妊娠初期に現れる頭痛の対処法
    4. 4.妊娠初期の薬の服用の仕方
    5. 5.自己判断は絶対NG!必ず医師に相談を!

    妊娠初期に現れる頭痛の症状

    妊娠がわかるとほぼ同時に悩まされるのがつわりと頭痛です。
    つわりだけでも辛いのに、そこに頭痛も加わってくると普段の生活もままならなくなりますよね。
    妊娠初期に現れる頭痛はどのような痛みを伴うのでしょう?

    脈打つようにズキズキ痛む
    このタイプは片頭痛(偏頭痛とも記します)と呼ばれています。
    片頭痛の症状として、

    • 頭や体を動かしたときに起こる
    • 頭の一部分のみに痛みが現れる
    • 脈打つようにズキズキ痛む
    • 横になって休んでいると痛みは出ない

    などがあります。

    頭全体をギューッと押しつぶされるように痛む
    このタイプは緊張型頭痛と呼ばれています。
    特徴的な症状として、

    • 頭全体を締め付けられるような鈍い痛み
    • 肩や首なども痛みを感じる
    • 横になっても改善されない
    • 同じ姿勢でいると悪化してくる

    などがあります。

    片頭痛と緊張型頭痛は真逆の症状
    ご覧いただいたように、片頭痛と緊張型頭痛は正反対の症状を呈します。
    片頭痛は

    • 動くと痛い
    • 鋭い痛み
    • 頭の一部が痛む

    のが特徴です。

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    一方、緊張型頭痛は

    • 同じ姿勢でいると痛い
    • 鈍い痛み
    • 頭全体が痛む

    といった症状が出ます。
    その理由は、片頭痛と緊張型頭痛の原因が全く異なっているからなのです。

    妊娠初期に現れる頭痛の原因

    片頭痛と緊張型頭痛の症状が正反対であるのは、頭痛の起こる仕組みが異なっていることが理由です。
    頭痛の原因を正しく理解しなければ有効な対策を講ずることはできません。
    というわけで、まずは片頭痛と緊張性頭痛の起こる原因について解説します。

    片頭痛
    片頭痛の原因は、頭部の血管が広がることによって脳神経を圧迫するためと言われています。
    妊娠初期にみられる頭痛の大半は片頭痛です。
    どうして妊娠すると片頭痛が起こりやすくなるのでしょう?
    その原因は女性ホルモンにあります。

    女性ホルモンはエストロゲンとプロゲステロンの2種類が存在しています。
    妊娠に大きく関与しているのはプロゲステロンです。
    エストロゲンは卵子を育て、排卵させるのが仕事です。

    一方、プロゲステロンは妊娠しやすい環境を整えたり、妊娠を継続させるために分泌されます。
    生理前にみられる様々な不快な症状はプロゲステロンが原因で引き起こされていたのです。
    さて、妊娠が成立すると、プロゲステロンの分泌量が通常よりも高まります。
    プロゲステロンの作用の一つに、血管を拡張させる働きがあります。
    これが妊娠初期に片頭痛が起こりやすくなる仕組みです。

    緊張型頭痛
    緊張型頭痛とは、片頭痛とは逆に、血流が阻害されることが原因で起こります。
    人間の体は絶えず血液が循環しています。しかし、肩や首のコリ、長時間の同じ姿勢などによって、筋肉が緊張して血管が収縮します。
    その結果、頭部への血流が阻害されて頭痛が引き起こされるのです。
    妊娠初期はつわりなどによって寝たきり状態になってしまう人も多いでしょう。
    動かないことによって血行が悪くなった結果、緊張型頭痛が現れるのです。

    脱水による頭痛
    妊娠初期は脱水になりやすい時期です。
    つわりによって繰り返し吐いてしまう状態が続くと、体内の水分量やミネラル量が不足してしまいます。

    その結果、血液が濃くドロドロになったり、血流が悪くなったりします。
    すると、体が「血管を拡張させて血液循環量を増やせ」という命令を出すのです。
    脱水による頭痛は、片頭痛と同じ仕組みで起こります。ですが、ホルモンが原因となっている片頭痛に対して、脱水が原因の頭痛は危険度が非常に高いと言えるのです。

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    妊娠初期に現れる頭痛の対処法

    頭痛のタイプと仕組みがわかれば、おのずと対処法も見えてきますよね。
    ここでは、種類ごとの効果的な対処法を紹介します。

    片頭痛の対処法
    片頭痛の原因は血管が広がりすぎていることです。
    ならば対処法は血管を収縮させることですよね。
    一番簡単な血管の収縮方法は「冷やす」ことです。
    冬場など、指先が冷たく青白くなってしまうことはありませんか?
    それは、冷たい空気によって血管が冷えて収縮してしまうからです。
    この仕組みをうまく利用することで、片頭痛を改善することができます。
    痛みを感じる部位にアイスノンなどをあてて冷やしましょう。
    そして症状が治まるまではできるだけ安静するのがおススメです。

    緊張型頭痛の対処法
    緊張型頭痛の原因は、筋肉の緊張(こり)です。それによって血管が圧迫されて収縮してしまう結果、頭痛が引き起こされます。
    ならば、血管を拡張させてあげましょう。
    血管は冷えると収縮します。ということは、温めれば拡張するのです。
    緊張型頭痛の際は、首や肩などを温めてあげることで症状を改善することができます。

    さらに、首や肩の筋肉をほぐすことによって、血行が促進されます。
    マッサージやストレッチ、軽い運動なども効果的です。

    脱水症状による頭痛の対処法
    脱水による頭痛の場合、対処法はとにかく脱水状態を解消する以外にはありません。

    可能なら、少量ずつスポーツ飲料や経口補水液を摂取します。できるだけ常温のほうが吸収が早くなるのでおススメです。
    とはいえ、水分すら吐いてしまうから脱水になっているのもまた事実でしょう。
    そんなときはできるだけ早く受診が必要になります。
    脱水時に頭痛が現れてくるのは、症状がだいぶ進行している証拠です。
    我慢したり放置したりしていると、意識を失ったりする危険もあります。
    お母さんも赤ちゃんも大変危険な状態になりかねないのが、脱水による頭痛なのです。

    妊娠初期の薬の服用の仕方

    妊娠初期には極力くすりの服用は避けたいものです。
    これは頭痛薬に限った話ではありません。
    妊娠初期は赤ちゃんの発育にとって非常に大切な時期だからです。

    妊娠初期に薬は服用しても大丈夫?
    妊娠初期の薬は、原則として服用は避けるべきとされています。
    中には赤ちゃんに影響がないものや、赤ちゃんへの影響のリスクよりも薬の服用の優先度が高い場合もあります。
    しかし、妊娠4週目~12週目くらいまでの間は特に慎重になる必要があります。

    妊娠初期の赤ちゃんの発育段階
    妊娠4週目~12週目までの期間、赤ちゃんはどのような発育段階にあるのでしょうか?
    脳や神経、内臓や骨などといった、人間として生きていくためには欠かすことのできない器官の原型が作られていくのがこの時期です。

    薬の中には、赤ちゃんの発育に異常を及ぼすリスクが明らかになっているものも存在しています。
    そのような薬を知らずに服用してしまうと、赤ちゃんは、生まれた時から障害や奇形などの先天性の疾患を抱えてしまう可能性が高くなってしまうのです。

    頭痛薬の種類
    頭痛薬には、成分によっていくつかの種類が存在しています。

    妊娠中でも服用可能なもの、絶対に避けたほうが良いものを知っておきましょう。

    1.産科医の処方薬はOK
    産科の医師は妊娠の専門家です。当然、薬の成分と赤ちゃんへの影響度について熟知しています。
    かかりつけの産科医ならば、お母さんや赤ちゃんの状態も把握していますよね。
    服用しても赤ちゃんに問題がない薬だけが医師から処方されるのです。

    2.アセトアミノフェン・イブプロフェンもOK
    この二つを主成分とする頭痛薬は、赤ちゃんへの影響はないと考えられています。
    しかし、イブプロフェンに関しては少し注意が必要です。
    イブプロフェンは妊娠後期での服用は禁忌とされています。
    妊娠後期にイブプロフェンが赤ちゃんに移行してしまうと、赤ちゃんの血液循環に異常が起こる可能性があります。
    その結果、最悪の場合はおなかの中で亡くなってしまうことも考えられるのです。

    上記以外は基本的にNG!特にアスピリンは絶対に避けて!
    産科医の処方薬、アセトアミノフェン、イブプロフェン(後期はNG)以外の頭痛薬は服用しないようにしましょう。
    特に、アスピリンは絶対に服用NGです。
    アスピリンの成分には、赤ちゃんの奇形を起こす性質があります。必ず奇形になるわけではありませんが、妊娠12週未満の妊婦への使用は禁忌となっています。

    自己判断は絶対NG!必ず医師に相談を!

    妊娠初期はお母さんの心や体に大きな負担がかかる時期です。
    そんな時に頭痛まで加わるのは非常に辛いですよね。
    妊娠中の頭痛には、緊急度の高いものも存在しています。我慢せずに受診することは決して悪いことではありません。

    ただし、自己判断で薬を服用するのだけは絶対に避け、必ず産科を受診てください。
    お母さんと赤ちゃんを守るためにいるのが、産科の医師なのですから。

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  • 太り過ぎに注意!妊娠中期の体重の目安と管理方法

    妊娠中期について

    お母さんも赤ちゃんも不安定な妊娠初期を過ぎると、状態が最も安定した妊娠中期に入ります。

    この時期に気を付けたいのが体重管理。
    つわりの反動や、赤ちゃんの成長のために食欲が出て来るため、体重が増えすぎてしまう傾向があるのです。
    妊娠中期の体重管理のコツを紹介します。

    1. 1.妊娠中期とはどのような時期か
    2. 2.妊娠中期の理想的な体重
    3. 3.体重が増加しすぎた場合のリスク
    4. 4.妊娠中期の体重管理の仕方
    5. 5.妊娠中期は油断しやすい時期

    妊娠中期とはどのような時期か

    妊娠中期とは、妊娠16週目から36週目までを言います。期間にしておよそ5か月間。
    この時期には胎盤が完成しているため、流産や早産の可能性が低くなり、赤ちゃんがどんどん大きくなっていきます。
    妊娠20週程度になると胎動を感じられるようになってきたり、お腹も目立つようになり「妊婦」らしい体つきになってきます。
    つわりも終わり、心身ともに一番安定しているのが妊娠中期と言えるのです。

    妊娠中期の理想的な体重

    妊娠中期には体重が増加しやすくなります。
    その理由は主に3つ。
    まず一つ目は赤ちゃん側の要因。
    二つ目はお母さんの自然な体重増加。
    そして三つ目がむくみなどによる体重増加です。

    赤ちゃんや様子による体重増加の目安
    赤ちゃんや胎盤・羊水などによる体重増加は、妊娠によるごく自然な増加なので問題ありません。
    各月の重さの目安を紹介します。

    ・16週目~19週目:約0.8キロ
    赤ちゃん:330g
    胎盤:160g
    羊水:350ml

    ・20週目~23週目:約1.2キロ
    赤ちゃん:640g
    胎盤:230g
    羊水:370ml

    ・24週目~27週目:約2キロ
    赤ちゃん:1100g
    胎盤:300g
    羊水:600ml

    ・28週目~31週目:約3キロ
    赤ちゃん:1700g
    胎盤:365g
    羊水:850ml

    ・32週目~35週目:約3.5キロ
    赤ちゃん:2300g
    胎盤:410g
    羊水:850ml

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    理想的な体重増加の目安
    妊娠中の体重増加の目安は、もともとの体重によって異なってきます。
    BMIによって計算される増加量の目安は以下の通りです。

    • BMI18.5未満(痩せ気味):10~12キロ
    • BMI18.5~25未満(標準):7~10キロ
    • BMI25以上(太り気味):5~7キロ

    これは、出産時までの増加量で、当然赤ちゃんや胎盤などの増加量も含まれています。
    臨月になると赤ちゃんや胎盤・羊水などの平均的な重さは約5キロにもなります。
    この5キロを引いた重さが、お母さん自身が増やしてもよい体重ということができます。

    妊娠中期の体重増加の目安
    赤ちゃん関連だけで、妊娠中期には約3キロ程度体重が増加します。
    BMIが標準の人について考えてみると、妊娠中期に増加しても問題ない体重の目安は約5キロ程度です。
    つまり、妊娠中期を通してお母さん自体が増やしてもOKな体重は1.5~2キロ程度。
    なかなかシビアな数字ですね。

    一般的に、1週間の体重増加は200グラム程度までが適正とされています。
    この数字は赤ちゃん分も含んだ重さです。
    1週間に500グラム以上増えている場合は、お母さんの体重が増えすぎる、もしくはむくみによって体重が増加していると考えることができます。
    健診時にむくみを指摘されるかどうかで、お母さんの体重管理が上手くいっているかどうかがわかります。

    体重が増加しすぎた場合のリスク

    体重管理に苦労されるお母さんも多いですよね。
    増えすぎれば健診時にチクリと注意されたり、増えなければ赤ちゃんの成長が心配になったりします。

    しかし、体重の管理が重要視されるのにはそれだけの理由があります。体重が増えすぎた場合に起こるリスクについて考えてみましょう。

    妊娠高血圧症
    体重が増加しすぎた要因がむくみ(浮腫)の場合、特に注意が必要です。
    体重は単純に脂肪の増加のみが反映されるのではありません。
    体の中に不要な水分や老廃物がたまっている場合も体重増加として反映されてしまいます。

    特に、高血圧やむくみなどの症状が出ている場合、放置しておくと妊娠高血圧症(妊娠中毒症)になってしまう恐れがあるからです。
    体の中に水分がたまっているということは、血液の循環がスムーズではないことを意味しています。その結果、心臓はさらに強い圧力で血液を送り出そうとします。これが高血圧の仕組みです。

    妊娠高血圧症になると、出産時に大量出血や脳出血をおこしたり、赤ちゃんに十分な血液が供給されないことから胎児機能不全などにつながります。
    体重増加がむくみによるものであった場合、生活習慣の見直しや入院治療などを行う必要が出てきます。

    妊娠糖尿病
    定期健診の際、尿検査を行いますよね。
    尿検査では、尿中にたんぱくやケトン、糖などが含まれていないかを調べています。
    尿中に糖が検出された場合、妊娠糖尿病の恐れがあります。

    妊娠中は血糖値を下げるホルモンであるインスリンが分泌されにくくなります。
    妊娠中に糖質を摂りすぎると、体重が増加するだけでなく、高血糖状態が続きやすくなってしまうのです。
    血糖値が高いということは、赤ちゃんに送られる血液も糖分たっぷりだということです。つまり、巨大児のリスクや、出生後の低血糖状態、発達遅延などのリスクに赤ちゃんをさらすことになります。
    糖質は甘いものだけに含まれているのではありません。
    食欲に任せて食べることは、お母さんも赤ちゃんも危険にさらすことになるのです。

    難産
    体重が増えすぎると、産道にも脂肪がついてきます。
    これは、赤ちゃんの通り道を狭くしてしまうことを意味しています。
    当然お産はスムーズに進まず、分娩中に赤ちゃんの状態が悪化してしまうリスクが発生します。お産が長引けば、その分お母さんも赤ちゃんも消耗してしまいますよね。
    安産のためにも、体重管理はとても重要なことなのです。

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    妊娠中期の体重管理の仕方

    体重を増やしすぎないための上手な管理方法を紹介します。

    あまりストイックになりすぎる必要もありませんが、これから紹介するポイントを心がけてみましょう。

    毎日体重を測る
    体重管理の基本は何といっても毎日体重を測ることです。
    これは妊娠中に限らず、ダイエットなどでも当たり前のことですよね。
    妊娠中期の定期検診は月に1~2回です。
    最低でも1週間に1回は体重をチェックして、増えすぎていないかを確認しておきましょう。

    定期的な運動
    安定期になると流産などのリスクは低下しますから、積極的に運動を取り入れましょう。
    妊娠高血圧症や妊娠糖尿病を防ぐために最適なのが低負荷の有酸素運動です。
    ウォーキングや温水プールでのウォーキング、マタニティビクスなど、安全で長時間続けられる運動がよいでしょう。
    全身の有酸素運動によって、カロリー消費だけでなく、血糖値の低下やむくみの解消にも効果があります。
    週に3回以上、30分程度の運動を習慣にしましょう。

    むくみの解消
    むくみは実は危険な症状であることはご説明しました。
    むくみを解消することで余分な水分が体外に排出されますから、体重も減少します。
    体重だけでなく、むくみの状態も観察しましょう。
    妊娠中は特に足がむくみやすくなります。
    すねを指で押してみて、皮膚がもとに戻るまでに数秒以上かかる場合、むくみが出ていると考えられます。

    • 減塩
    • ウォーキング
    • カリウム摂取
    • 足を心臓より高くして寝る
    • 足のマッサージ

    などを行って、むくみを改善していきましょう。

    減塩
    塩分を摂りすぎると、体は水分をため込もうとします。
    つまり「むくむ」のです。
    1日の塩分の摂取量は7グラム程度に抑えるのが適正です。
    塩分を摂りすぎる場合は、カリウムの多い食品を摂取して、体内のナトリウム分の排出を促しましょう。

    糖質を摂りすぎない
    糖質は体を動かすためのエネルギー源です。
    ですから、糖質を控えすぎるのもよくありません。
    とはいえ、糖質は甘いものだけに含まれているのではありません。
    ご飯やパンなどの炭水化物も糖質ですし、イモ類や果物も糖質が豊富です。
    糖質は食物繊維と一緒に摂取されると吸収が穏やかになるといわれていますから、食べるときには繊維質の多い食材も一緒に摂取しましょう。

    規則正しく3食食べる
    体内の血糖値を安定させるために効果的なのが、規則正しく3食食べることです。
    食事と食事の間隔があきすぎると体は飢餓状態となり、次の食事の時に糖質の吸収率が高まります。
    その結果、血糖値は急上昇し安定しません。
    規則正しく3食食べることで、血糖値の乱高下を防ぐことができ、体脂肪の増加や妊娠糖尿病のリスクを低下させることができます。

    妊娠中期は油断しやすい時期

    妊娠中期は、心身状態が安定していることから、ついつい体調管理がおろそかになりがちです。
    しかし、妊娠中期はおなかの赤ちゃんが一番大きく成長していく時期。
    この時期の自己管理が安全なお産につながるかどうかの分かれ道ともいえるのです。

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