• お酒はタブー!妊娠中のアルコール摂取が胎児に与える影響

    妊娠中にアルコール摂取について

    妊娠している女性が避けなければいけないものの代名詞として、アルコールがあります。妊娠期間中の飲酒は赤ちゃんにどのような影響を与えるのでしょうか?妊娠中のアルコール摂取と赤ちゃんやお母さんのリスクについて解説します。
    1. 1.妊娠中にアルコールを控える理由
    2. 2.アルコールが与える胎児への影響
    3. 3.妊娠の時期別アルコール摂取の影響
    4. 4.アルコールを摂取してしまったら

    妊娠中にアルコールを控える理由

    妊娠中にはたくさんの我慢しなければいけないものがありますよね。

    • お酒
    • タバコ
    • 甘いもの
    • 塩分
    • 夜更かし

    などなど。

    特に妊娠初期におけるアルコールの摂取には注意が必要です。

    アルコールは胎盤を通過する
    お母さんの胎盤には、赤ちゃんにとって有害な物質をブロックしてくれるフィルターとしての機能があります。
    しかし、中には胎盤を通過して赤ちゃんにまで移行してしまう成分もあるのです。
    その一つがアルコール。
    健康な大人にとっても、大量飲酒は心身に大きな影響を与えますよね。
    それがまだ未熟な胎児である場合、どうなるのかはなんとなくでも想像できそうです。
    特に、胎盤が出来上がっていない妊娠初期には、アルコールはダイレクトに赤ちゃんまで届いてしまいます。
    そして、そんな妊娠初期は赤ちゃんにとって一番重要な時期。脳や神経、内臓などといったとても重要な器官のもとが作られていく期間なのです。
    アルコールは神経系に直接作用し、催奇形性という奇形を誘発しやすい要素を持っています。
    アルコールの影響を受けて出来上がった器官が正常に発達しない可能性は十分考えられませんか?
    おなかの赤ちゃんの成長発達に大きな影響を及ぼすリスクが高くなるのが、妊娠中のアルコール摂取なのです。

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    流産・早産のリスク
    アルコールと流産や早産、死産などには密接な関係があります。
    お腹の赤ちゃんが順調に成長しないことが原因です。
    もちろん、流産や早産の原因のすべてがお母さんの行動にあるわけではありません。
    しかし、万が一悲しい結果になってしまったとき、「お酒を飲んだせいだ」と自分を責めることになります。
    そのような後悔を残さないためにも、妊娠中のアルコールは控えるべきなのです。

    アルコールが与える胎児への影響

    胎児性アルコール症候群という言葉を知っていますか?
    妊娠中の飲酒が原因となって、様々な障害などを伴って産まれてきてしまう赤ちゃんたちのことです。
    妊娠中にお母さんと一緒に「飲酒」していた赤ちゃんたちが一生涯抱えるのが胎児性アルコール症候群のリスクなのです。
    そのような状態で生まれた赤ちゃんにはどのような障害が現れるのでしょうか?

    胎児性アルコール症候群の特徴
    胎児性アルコール症候群の赤ちゃんに現れるのは、主に次のような症状です。
    どのような症状がどの程度現れるのかには、様々な要因が絡み合ってきますから、一概に言うことはできませんが、多くの赤ちゃんに現れる代表的な症状を紹介します。

    1.低身長・低体重などの発育の遅れ
    妊娠中のアルコール摂取によって、骨や内臓などの発育に影響を及ぼします。
    お腹にいるときから正常に発育していくことができなくなるため、出生時に低身長・低体重であることが多く、その後も身体的な発育が遅れがちになります。

    2.発達障害
    アルコールによって、脳などの中枢神経系が正常に発育していきません。
    すると、自閉症スペクトラム症候群やADHD(注意欠陥多動性障害)、LD(学習障害)などといった発達障害のリスクが高まってしまいます。
    大人ですら、脳に影響を及ぼすのがアルコールです。発育途中にある胎児が「飲酒」してしまっては、正常な機能を持った脳が育たなくなる恐れがあるのは当然なのです。

    3.精神発達遅延・精神障害
    アルコールが脳に影響を及ぼすことによって、精神的な機能にも異常が現れることが考えられます。
    例えば、精神疾患にかかるリスクが高まったり、精神障害や知的障害などといった精神発達障害を抱えていたりなどです。

    4.奇形
    胎児性アルコール症候群の大きな特徴として奇形があります。
    アルコールには催奇形性があるためですね。
    特に、顔に現れやすいと言われており、胎児性アルコール症候群の子供は独特の顔貌となります。
    例えば、

    • 凹凸の少ないのっぺりとした顔
    • 目や鼻、口などが小さい
    • 頭自体が小さい
    • 顎が小さい
    • 唇が薄い
    • 耳の位置が低い

    などです。

    胎児性アルコール症候群の発生リスク

    胎児性アルコール症候群を持つ赤ちゃんは、心身の発達の遅れ、発達障害、奇形などといった先天性の異常を抱えて産まれてくる確率が非常に高くなります。

    その発症率に大きく関わっているのが、飲酒の量と飲酒の時期です。
    妊娠初期の飲酒である程、そして、アルコール摂取量が多い程、胎児性アルコール症候群の発症リスクは高まります。

    妊娠の時期別アルコール摂取の影響

    妊娠期間は、妊娠超初期・妊娠初期・妊娠中期・妊娠後期の4つに区切られています。
    それぞれの時期の飲酒が赤ちゃんに及ぼす影響についてみてみましょう。

    妊娠超初期
    妊娠超初期とは、妊娠0週0日(=最後の生理開始日)~妊娠3週6日目までをいいます。
    実際に妊娠が成立するのは妊娠3週に入ってからです。
    つまり、妊娠超初期に「妊娠している期間」は1週間程度です。
    この期間の赤ちゃんは、成長を始めたばかりで、まだまだ卵の状態。
    人間としての主要な器官が作られる前の段階ですから、妊娠超初期における飲酒は赤ちゃんへの影響はないと考えられます。
    そもそも、妊娠に気が付くのは一般的に妊娠4週目以降が大半ですよね。それ以前の飲酒は気に留める必要はないでしょう。

    妊娠初期
    妊娠初期とは、妊娠4週0日目~妊娠15週6日目までをいいます。
    アルコールが赤ちゃんに対して一番影響を及ぼすのがこの時期なのです。
    妊娠4週目に入ると、赤ちゃんは卵の状態から人間へと成長する準備府段階に入ります。
    骨や神経、内臓や脳といった主要な器官のもとが作られていく時期が、妊娠4週~6週ごろにかけてなのです。
    この時期にアルコールの影響を受けてしまうと、赤ちゃんの脳や体の原型が正しく作られなくなってしまいます。原型自体に異常がある器官が大きくなっていったとしても、正常な機能を備えることができませんよね。
    妊娠初期は特に注意が必要な時期なのです。

    妊娠中期
    妊娠中期とは、妊娠16週0日目~妊娠36週6日目までです。
    安定期とも呼ばれ、お母さんと赤ちゃんの状態が一番落ち着いている時期でもあります。
    ならばアルコールを摂取してもよいかと言えば、決してそうではありません。
    妊娠中期には、胎盤が完成しています。しかしアルコールは胎盤を通過してしまいますよね。
    お母さんが飲酒するということは、同時に赤ちゃんもお酒を飲んでいるのと同じなのです。
    妊娠中期は、初期にできた器官のもとを大きく成長させていく時期です。たとえ初期に飲酒を我慢していたとしても、中期に飲酒をしてしまうと、器官の成長を阻害してしまうのです。
    その結果、心身機能が十分に成長発達することができません。これにより、低身長・低体重や精神発達遅延が引き起こされると考えられています。

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    妊娠後期
    妊娠後期とは、妊娠37週0日目~妊娠41週6日目までのことです。
    このころは正産期とも呼ばれ、いつ赤ちゃんが産まれてきても問題ない時期とされています。
    そんな妊娠後期におけるアルコールの影響はどの程度なのでしょう?
    結論から言えば、初期よりはまし。といった程度です。
    妊娠中期までにアルコールを摂取しなければ、ほかの要因がない場合は赤ちゃんは健康に成長してくれています。
    妊娠後期になると、多くの臓器は出来上がっていますので、妊娠初期よりは直接の影響を「受けにくく」はなっています。

    しかし、アルコールはお母さんの2倍以上赤ちゃんの体に影響を与えます。それはとても負担になることだと思いませんか?
    せっかく順調に育ってきてくれていた大切な赤ちゃんですが、最後のひと時の飲酒によって、突然心臓が止まってしまうこともゼロではないのです。

      アルコールを摂取してしまったら

    • 妊娠に気づくのが遅れた結果、知らずに飲酒してしまっていた。
    • ついつい飲んでしまった。
    • 付き合いなどでどうしても断り切れずに口をつけてしまった。

    長い妊娠期間中には、このようなことが起こる可能性は十分にあり得ますよね。
    アルコールを摂取してしまったからといって、確実に赤ちゃんが障害を抱えるわけではありません。

    また、その逆もしかり。こればかりは誰にもわからないのです。
    もし、アルコールを摂取してしまった場合、とにかくまずは水分をたくさん摂取しましょう。
    そして、飲酒の時間や量などを記録しておき、正直に医師に相談しましょう。
    「医師や助産師などに怒られるのでは?」と、隠したくなる気持ちになるのもわかります。
    ですが、赤ちゃんを守ることができるのはお母さんしかいません。
    「あのときお酒を飲んだから…」という思いをしなくて済むよう、妊娠・授乳中は「休肝期間」にしておきましょう。

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  • ウォーキングも場所によっては健康に有害に?

    高齢者に健康のために近所をウォーキングするよう勧める医師は少なくないだろう。ところが、交通量が多く空気の悪い場所でこうしたアドバイスに従うと、むしろ健康に有害である可能性が英国立心肺研究所のKian Fan Chung氏らによる研究で示された。

    この研究では公園でのウォーキングは肺機能や動脈硬化の指標を改善するが、交通量の多い通りでのウォーキングはそれほどの利益はなく、むしろこれらの指標を悪化させる場合もあることが明らかになったという。
    詳細は「The Lancet」12月5日オンライン版に掲載された。

    Chung氏らは今回、60歳以上の慢性閉塞性肺疾患(COPD)患者40人および虚血性心疾患患者39人と、年齢をマッチさせた健康な男女40人の計119人を対象としたランダム化クロスオーバー試験を実施した。
    対象者に過去1年間で喫煙した経験がある人は含まれていなかった。

    同試験では、対象者をロンドン市内の交通量が多い地区(オックスフォード通り)または公園(ハイド・パーク)のいずれかの場所で2時間をかけて平均で5km の距離をウォーキングする群にランダムに割り付けた。
    その3~8週間後に場所を入れ替えて同じように2時間のウォーキングをしてもらった。

    また、ウォーキングの前後およびウォーキング中には大気中の汚染物質〔黒色炭素や微小粒子状物質(PM)、超微粒子(UFP)、二酸化窒素(NO2)〕の濃度を測定し、対象者の心肺機能を含む健康状態も評価した。

    その結果、ハイド・パークと比べてオックスフォード通りでは大気中の汚染物質の濃度が高いことが分かった。
    また、COPD患者では、ハイド・パークをウォーキングした時と比べ、オックスフォード通りをウォーキングした時には咳や喀痰、息切れ、喘鳴が増えることが示された。

    さらに、COPD患者だけでなく虚血性心疾患患者や健康な男女を含めた全ての対象者において、ハイド・パークでのウォーキングによって肺機能や動脈硬化の指標である脈波伝播速度(PWV)や脈波増大係数(AI)が改善した。

    その一方で、オックスフォード通りでのウォーキングによって健康な男女では肺機能の改善効果は小さく、運動による効果が大気中の汚染物質を吸い込むことで打ち消されてしまう可能性が示唆された。
    また、全ての対象者でオックスフォード通りでのウォーキングによる動脈硬化の指標の悪化が認められた。

    ただ、今回の研究ではスタチンやACE阻害薬、カルシウム拮抗薬などの薬剤を使用している虚血性心疾患患者では、オックスフォード通りをウォーキングしても動脈硬化の指標の悪化は認められなかったことから、Chung氏らは「虚血性心疾患患者はこれらの薬剤を使用すれば大気汚染による悪影響を防げる可能性がある」との見方を示している。

    一方、論文の共著者で米デューク大学のJunfeng Zhang氏は「わずか2時間という短時間でも自動車の排気ガスにさらされるだけで心血管や呼吸器に有害であるとのエビデンスが、今回の研究によってさらに蓄積されることになった」とした上で、「大気中の汚染物質の規制や都市部での交通規制を強化する必要性が明確に示された」と強調している。

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    治験・臨床試験についての詳しい説明

    参考情報:リンク先
    HealthDay News 2017年12月6日
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