• 職場のストレスで労働者のメタボリスク上昇か 前向き観察研究のメタ解析

    要求度が高いのに裁量権が低い仕事やシフト勤務といった職場のストレスを抱える労働者は、そうでない労働者に比べてメタボリック症候群になりやすい可能性のあることが、北里大学公衆衛生学教授の堤明純氏と東京大学らの共同研究グループの検討で分かった。

    これらの関連を前向きに検討した観察研究をメタ解析し、職場のストレス要因がメタボリック症候群リスクと関連することを示したのは世界で初めて。研究グループは「労働者のメタボリック症候群を予防するには、職場環境の改善が重要な可能性がある」と話している。
    詳細は「Obesity Reviews」7月25日オンライン版に掲載された。

    これまでの研究で、長時間労働やシフト勤務、仕事の裁量権や自由度、上司や同僚との関係性といった職場のストレス要因はメタボリック症候群の発症リスクを高めることが報告されている。
    しかし、これらの関連を検討した質の高い観察研究の論文を網羅的に分析した研究は行われていなかった。

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    研究グループは今回、2016年12月までに公表され、職場のストレス要因とメタボリック症候群の発症リスクとの関連を前向きに検討した観察研究の論文を系統的に検索。
    抽出した4,664件のうち条件を満たした8件の論文を対象にメタ解析を実施し、これらの関連を検討した。

    解析の結果、職場でストレス要因を抱える労働者では、そうでない労働者に比べてメタボリック症候群の相対リスクは1.47倍であり、質の高い論文に限定して解析してもこのリスクは1.4倍であることが分かった。

    また、対象とした研究では、ストレス要因の中でも、仕事の要求度が高いにもかかわらず裁量権が低い「仕事のストレイン」と「シフト勤務」を検討した研究が多くみられ、これらはメタボリック症候群リスクとの関連も強いことが明らかになった。

    研究グループは「今回の結果は、働き盛りの世代でメタボリック症候群の有病率が高く、心血管疾患や2型糖尿病の発症につながりやすいことの説明になるのではないか」と指摘。
    今後、こうした世代において生活習慣病の発症に職場の心理社会的要因がどのように関与するのか、その機序の解明が進むことに期待を示している。

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  • 「健康寿命をのばそう!アワード」応募受付を開始、厚労省

    厚生労働省は7月2日、健康づくりのために優れた取り組みを行う企業や団体、自治体を表彰する「第7回 健康寿命をのばそう!アワード」(生活習慣病予防分野)の応募受付を開始したと公表した。募集期間は8月31日(金)まで。

    この表彰制度は、厚労省が進める国民運動「スマート・ライフ・プロジェクト」が掲げる4つのテーマ(適度な運動、適切な食生活、禁煙、健診・検診の受診)について、生活習慣病予防の啓発や健康増進を目指した独自の取り組みを行う企業や団体、自治体を表彰するもの。
    第7回を迎えた今回から「スポーツ庁長官賞」を新たに設立し、特にスポーツや運動を通じた優れた取り組みを行っている企業などを表彰するとしている。

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    昨年度は70件の応募の中から18件の企業や団体、自治体が表彰された。生活習慣病予防分野では特に優れた取り組みとして、竹富診療所(沖縄県)の「ぱいぬ島健康プラン21 in竹富島~健康長寿復活を目指した小さな島の取組み~」が厚生労働大臣最優秀賞に輝いた。
    その他、同大臣優秀賞(3件)や同省健康局長優良賞(12件)などが選ばれた。

    表彰式は11月19日に東京都内で行われる予定。実施概要の詳細は厚労省ホームページを参照のこと。

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  • 血糖値の変化は2型糖尿病における血圧反射システムの変化マーカー

    糖尿病性自律神経障害の指標である圧反射感受性(血圧の値を一定の範囲に保持するための反射システム)と、心血管イベントの独立したリスク因子であるHbA1cの測定時変動(医療機関で測定するたびに値が変わること)は逆相関することが、東京慈恵会医科大学糖尿病・代謝・内分泌内科の坂本昌也氏らの研究により分かった。

    詳細は「Cardiovascular Diabetology」7月10日オンライン版に掲載された。

    坂本氏らは、以前の研究で2年間に8回以上HbA1cを測定した患者94人のデータを遡って分析した。
    HbA1cの測定時変動は、2年間にHbA1cを8回以上連続測定した患者内変動係数、標準偏差および調整標準偏差を用いて評価し、圧反射感受性を分析した。

    短期血糖変動は、24時間連続グルコースモニタリング中のグルコース変動係数を測定することによって評価した。
    主な目的は、HbA1cの測定時変動と圧反射感受性との間に関係があるかどうかを判断することで、二次的な目的は、他の変数と圧反射感受性との関係、および圧反射感受性に対する長期血糖変動および短期血糖変動のそれぞれの組み合わせ効果を調べることであった。

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    この研究の基準に合致した57人の患者(平均年齢67.2±7.7歳、平均HbA1c 7.3±1.0%)が最終的に分析された。
    検査した独立項目ごとの解析では、HbA1c患者内変動係数(r=-0.354、p= 0.007)、HbA1c標準偏差(r =-0.384、p=0.003)、HbA1c 調整標準偏差(r=-0.391、p=0.003)が 圧反射感受性低下と有意に関連していた。
    独立した項目二つ以上を関係させた分析では、HbA1c患者内変動係数、HbA1c標準偏差、およびHbA1c調整標準偏差が圧反射感受性に逆相関が示した。

    さらに、長期血糖変動または短期血糖変動のいずれかの増加は、圧反射感受性と逆相関したが、長期血糖変動および短期血糖変動が中央値を超える患者では、圧反射感受性のさらなる低下はみられなかった。

    以上の結果から、坂本氏らは「HbA1cの測定時変動は、2型糖尿病患者の平均HbA1cとは独立して、圧反射感受性と逆相関していた。
    したがって、HbA1cの測定時変動は、2型糖尿病における圧反射感受性低下のマーカーとなり得る可能性がある」と結論している。

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    糖尿病とは?血糖値や症状に関する基本情報。体内のインスリン作用が不十分であり、それが起因となり血糖値が高い状態が続いていきます。症状など分類別に解説しています。

    糖尿病とは?血糖値や症状に関する基本情報

    参考情報:リンク先
    HealthDay News 2018年7月23日
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