コーヒーが飲めない?カフェインが胎児に与える影響とは

カフェインについて

妊娠中のカフェイン摂取はよくないと知っていますか?今回は妊娠中のママのコーヒー摂取について、コーヒーの成分と控えるべき理由や胎児への影響、摂取していいコーヒーの量の目安、コーヒーの代わりにおすすめの飲み物をまとめました。
  1. 1.はじめに
  2. 2.コーヒーの成分と控えるべき理由
  3. 3.コーヒーの胎児への影響
  4. 4.摂取していいコーヒーの目安
  5. 5.カフェインレスコーヒーと妊娠中におすすめの飲み物
  6. 6.まとめ

はじめに

心を落ち着けたり、疲労や眠気を吹き飛ばそうとしてコーヒーを飲む人は多いのではないでしょうか?
しかし、実は妊娠している女性がコーヒーを飲みすぎるのはよくありません。
そこで、今回は妊娠中のママのコーヒー摂取について、コーヒーの成分と控えるべき理由や胎児への影響、摂取していいコーヒーの量の目安、コーヒーの代わりにおすすめの飲み物をまとめました。

コーヒーの成分と控えるべき理由

コーヒーの約99%は水分です。残りの1%の中に、たんぱく質や脂質が含まれているので、その量はとても微量です。
また、そのほかにもカフェイン、カフェー酸、クロロゲン酸、タンニン、ポリフェノール、褐色色素、ニコチン酸、トリゴネリンなどの成分が含まれています。
その中でもコーヒーの成分としてよく知られているのがカフェインであり、妊娠中または授乳中の女性がコーヒーを飲むにあたって気にすべき成分です。
カフェインの作用として、一般的な成人が感じるものは、疲労感の改善、眠気の抑制などです。
これは、カフェインが中枢神経を刺激し、一時的に興奮状態にさせるので起こります。
しかし、妊娠中や授乳中の女性にとっては、それ以外に気をつけるべき作用があるのです。

妊娠に関する治験・臨床試験(新しい治療薬)情報をsmtで検索
郵便番号を入力すると、お近くの治験情報を全国から検索できます。

1.カルシウムが排出される
カフェインを多量に摂取すると、体内のカルシウムを尿中に排出してしまいます。
妊娠中は赤ちゃんの骨や歯を作るため、授乳中は母乳として赤ちゃんにカルシウムを供給するために、ママはカルシウムが不足しがちです。
また、将来的な骨粗しょう症のリスクも高まるため、カルシウムを体外に排出してしまう作用のあるカフェインの摂取はおすすめできません。

2.鉄分の吸収を妨げる
カフェインには、鉄分の吸収を妨げる作用があります。
妊娠中は赤ちゃんに血液を送るために血液が薄くなっていて、貧血になりやすいです。その点からも、妊娠中のカフェイン摂取はおすすめできません。

3.赤ちゃんに悪影響を及ぼす
妊娠初期のママが多量にカフェインを摂取していると、自然流産の可能性が高くなることが指摘されています。
また、赤ちゃんの発育不全による低体重なども研究より分かってきています。カフェインの赤ちゃんへの影響については、次項で詳しく説明します。
このように妊娠中のカフェインの摂り過ぎは、ママの体にも赤ちゃんの体にも影響を及ぼすため控えましょう。

コーヒーの胎児への影響

それでは、ここからはお腹の赤ちゃんに対するカフェインの作用をまとめていきます。

1.自然流産、低体重出産のリスクが高まる
カフェインは血管を収縮する作用があるため、胎盤への血流も低下します。
その結果、自然流産や、発育不全による低体重出産のリスクが増加してしまいます。また、乳幼児突然死症候群の発生率も高まります。

2.赤ちゃんの肝臓に負担がかかる
赤ちゃんの臓器は未熟なため、カフェインを分解する機能がまだ備わっていません。
そのため、ママの体ではカフェインが分解できても、カフェインの含まれた血液が赤ちゃんの体内に入ると、それが体内に蓄積されてしまいます。

特に、妊娠後期はママの代謝機能が低下し、体内にカフェインが残りやすいため、注意が必要です。

3.興奮作用が赤ちゃんにも働く
カフェインには、眠気を抑制するなど中枢神経を興奮させる作用がありますが、それがお腹の赤ちゃんに働くと、生まれた後も落ち着きがない、イライラしがちなどの症状が残る場合があります。

摂取していいコーヒーの目安

ここでは一日に摂取していいコーヒーの目安をまとめます。
まず妊娠中期以降、カフェインは一日に200~300㎎にしましょう。
これは、カフェインを一定以上含む血液がママのへその緒を通して送られてくることが胎児の発達を抑制したり、代謝機能が未熟な胎児にとって負担になったりするということを避けるためです。

コーヒーの種類によってもカフェインの含有量は違うので、一概には言えませんが、100㎖のコーヒーに含まれるカフェインの量がドリップコーヒーでおよそ100㎎、インスタントコーヒーでおよそ60㎎なので、カップ一杯のコーヒーを2~3杯程度は飲んでもよいということになります。

しかし、妊娠初期のまだ流産が考えられる時期に関しては、研究によっても異なりますが、100~200㎎/日のカフェインが自然流産の確率を上げるというデータもでているようです。

それを考えると、健康な赤ちゃんを無事に出産したいと願うママであれば、妊娠初期にはカフェインレスのコーヒーなどを利用しするとよいのではないでしょうか?

カフェインレスコーヒーと妊娠中におすすめの飲み物

妊娠中にも量を気にせず飲むことができ、さらには妊娠中の健康によい効果のある飲み物を紹介します。

1.カフェインレスコーヒー(デカフェ)
カフェインレスコーヒーは、コーヒーに含まれているカフェインを水や二酸化炭素を使って取り除いたものです。
完全に取り除けるわけではありませんが、味もほとんど普通のコーヒーと変わらず、安心してコーヒーを飲むことができます。
最近では、市販のインスタントタイプやドリップタイプの商品のほか、カフェのメニューにある場もあります。

2.たんぽぽコーヒー(タンポポ茶)
西洋タンポポの根を乾燥させたものから抽出する飲み物です。
ノンカフェインである上に、ビタミンやミネラルが豊富に含まれ妊娠中のママにもってこいの飲み物です。

また、産後に母乳の出を良くする、乳腺炎を予防、体温を上げて血行をよくする、むくみ改善、便秘解消、リラックスできるなどの効果もあり、産後も飲み続けたい飲み物です。

3.ルイボスティー
ルイボスティーは、南アフリカの一部の地域でのみ栽培することのできる鉱物を多く含むお茶です。
ミネラルを豊富に含むため、母乳の質を高めることはもちろん、産前・産後のママに不足しがちなカルシウムも多く含んでいます。

また、抗酸化作用のある成分も豊富に含んでいるため、アンチエイジング、抗炎症作用、生活習慣病の予防、むくみや冷えの防止、アトピーなどアレルギー症状の緩和、安眠促進など様々な効果があります。
卵子の質を高めたり、子宮内膜を厚くすることで受精卵を受け入れやすい状態にしたりと、妊活中から産後まで、さらにはその先までも飲み続けたい飲み物です。

4.麦茶
ウーロン茶、緑茶、煎茶などのお茶はコーヒーまでは多くないもののカフェインを含みますが、麦茶はカフェインを含みません。
商品にもよりますが、ノンカフェインのお茶の中で味のくせの少ない一般的なお茶が麦茶です。

5.スムージー・ジュース
野菜や果物のスムージーは、カフェインを気にせず飲めるうえに、妊娠中にしっかり摂りたい葉酸や鉄分などを多く含むものも作ることができるので、妊娠中にはおすすめの飲み物です。

また、つわりの時期であってもさっぱりした味のものなど飲みやすいものを選んで飲むと栄養補給になります。
市販のものを選ぶ場合は、添加物や糖分、塩分などの成分に注意してなるべく少ないものを選ぶ方がよいでしょう。

また、果汁100%でない市販のジュースは糖分を多く含むため、少量であれば問題ないですが、飲みすぎには注意しましょう。

まとめ

妊娠中にコーヒーを一杯飲んだからといって、コーヒーを全く飲んではいけないわけではなく、適切な量であれば問題ありません。

また、ママが気にしすぎてストレスをためすぎるとお腹の赤ちゃんにとってよくありません。
カフェインの作用や許容量を知ったうえで、自分の体、そしてこれから生まれてくる我が子の体を大切に、楽しいマタニティライフを送りましょう!

治験に関する詳しい解説はこちら

治験・臨床試験は新しいお薬の開発に欠かせません。治験や疾患啓発の活動を通じてより多くの方に治験の理解を深めて頂く事を目指しています。治験について知る事で治験がより身近なものになるはずです。

治験・臨床試験についての詳しい説明

SMTによる記事情報は、治療の正確性や安全性を保証するものではありません。
病気や症状の説明について間違いや誤解を招く表現がございましたら、こちらよりご連絡ください。