• がんを防ぐ食事と習慣

    がんの発症リスクに食事や運動との関連がみられることは、多数の研究で明らかにされています。以下のポイントを踏まえて、がんにならない生活習慣を心掛けましょう。
    • 健康的な体重を維持しましょう。
      肥満になるとエストロゲンやインスリンなど、がんの増殖を促進するホルモンの分泌が増大します。

    • 定期的に運動をしましょう。
      毎日の運動は体重維持にも役立ち、ホルモン値の改善や免疫系の強化にも有効です。適度な運動を週に150分以上、または激しい運動を週に75分以上することが推奨されています。

    • 植物性の食品をたくさん食べましょう。
      また、加工肉や赤肉は控えましょう。

    • 飲酒量を制限しましょう。
      女性は1日1杯、男性は1日2杯までにしましょう。

    • たばこは止めましょう。
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        HealthDay News 2017年9月4日
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        SMTによる記事情報は、治療の正確性や安全性を保証するものではありません。
        病気や症状の説明について間違いや誤解を招く表現がございましたら、こちらよりご連絡ください。
        記載記事の無断転用は禁じます。
  • 前向きに考える癌(がん)治療。癌(がん)の治療法におけるメリット、デメリット

    癌の治療法について

    「がんは日本人の死因のナンバーワン」と言われており、いまや国民病となっています。その中で、治療法においても広がりを見せており、オーダーメイドの先進医療も登場しています。諦めずに、前向きに癌(がん)治療と向き合いましょう。この記事では癌(がん)の基礎知識と治療法について解説していきます。

    1. 1. 癌(がん)は死因のナンバーワン?
    2. 2. 誰もが、癌(がん)に狙われている?
    3. 3. 50歳を過ぎたら、あなたも癌(がん)年齢かも
    4. 4. 主治医とセカンドオピニオンを選ぶ道とは?
    5. 5. 癌(がん)治療におけるメリットとデメリット
    6. 6. オーダーメイドも登場?進化する癌(がん)の治療法
    7. 7. まとめ

    癌(がん)は死因のナンバーワン?

    「がんは日本人の死因のナンバーワン」と言われています。

    その中でも、3大がん病の「胃、肺、大腸」がトップを競い合っています。

    これまで、がんの代表と言われた「胃がん」は診断技術や手術の進歩によって完治する人も増えています。それに伴い、治療率はかなり上昇しています。

    現在は、健康診断が市町村や勤務先で行われるようになっており、自分の健康状態も数値で把握できるようになっています。
    ※胸、胃、大腸検査などはオプションの病院もたくさんあるようです。

    検査により、正常であれば心配もないですが、小さくても異常が出れば再検査となります。
    健診は結果とその内容が非常に重要です。

    また状況によっては即時に治療を開始する必要があります。

    異常が指摘されれば、放置せずに年齢に関係なく、再検査は受けましょう。

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    誰もが、癌(がん)に狙われている?

    最近の医師は遠慮なく、癌(がん)告知をする傾向にあるかと思います。

    かつて10年ほど前までは、日本の医師の「がん告知」は控えられていました。
    患者本人への告知はタブーであり、告知は家族か身内の人への病理説明が多かったようです。
    本人には、潰瘍(かいよう)だと伝えられていたこともあったようです。

    この『告知』についても、そうした歴史があるのです。
     
    現在では、医師が「残念ですが、癌(がん)です」「ステージ2です」などと告知をして、内視鏡や検査の写真をもとに説明をするのが一般的です。

    告げられた本人は、どんなに強気の方でもショックを受けるものです。

    癌(がん)は「死」に直結するイメージがあります。
    告知を受けて、茫然として、何も感じない人もいるようですが、癌(がん)との闘いはここから始まります。

    正確な情報を集めることも必要な対応です。
    身近に相談できる方がいれば勇気を出して経験談や情報を聞きましょう。

    50歳を過ぎたら、あなたも癌(がん)年齢かも

    ここでは、胃癌(がん)を例として取り上げさせて頂きます。
    胃癌(がん)には、なりやすい人の特徴に一般的なデータが存在します。

    これによりますと以下のポイントが重要です。

    • 煙草や酒を長期間嗜好している。
    • 塩分の多い食生活である。
    • 肉や脂質が多く、野菜不足である。
    • 日常のストレスがある。
    • 慢性的に胃炎を発症している。
    • 胃にポリープがある。
    • ピロリ菌に感染している。

    このようなポイントを指摘しています。

    さらにこんな症状がある方は特に注意が必要です。

    • 上腹部に痛みや胸やけがある。
    • 慢性的な痛みや食後の痛みがある。
    • 腹部の膨満感がある。

    また日頃のトイレでも便の色が教えてくれることもあります。
    黒色ではないか?ということも重要な情報になります。

    日常的に「貧血がないか?」などの具体的な症状にも注意することを上げています。

    こんな症状がある方が、すべて、癌(がん)というわけでもないのですが、
    胃がんの診断前には、これらのポイントが自分の症状に思い当たることが多いようです。

    これらの症状では、すでに危険エリアに入っていることを示唆するものもあります。
    予防や治療をすることで、多くの危険エリアから脱出可能性があるので日頃からの注意が必要です。

    癌(がん)は「大きさや、ステージはどのくらいか?」「はたして治る病気なのか?」という恐れや不安、それに「死」のイメージがあります。
    さらに「現実の治療費はどのくらいなのか?高額な場合はどうすればよいのか?」などが頭の中を駆け巡り、目の前が真っ暗になってしまうこともあります。

    しかし、癌(がん)は適切な治療をすれば、多くの人が完治する時代になっています。
    治療費が減額される制度等もあります。

    癌(がん)に負けない!癌(がん)を克服するぞ!という前向きな姿勢で対処することが、その治療の第一歩に繋がるのです。

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    主治医とセカンドオピニオンを選ぶ道とは?

    症状や状況を正しく理解するためにも、情報や知識はとても重要です。

    癌(がん)は家族歴なども関係することから、家族や親戚などに癌(がん)治療の経験者がいないか?
    ということもポイントになってきます。
    もしいる場合は情報源として大切なことを聞けるチャンスです。

    主治医には、癌(がん)の大きさや、別の臓器への転移など、検査において自分の置かれた状態をよく聞き、把握しましょう。

    そして自分の気持ちに余裕があれば、主治医とは別の医師である「セカンドオピニオン」を訪ねる道もあります。

    セカンドは「第二の」という意味です。他の医師の第二の意見「オピニオン」を聞くのです。

    もちろん主治医の元で治療をしてもよいし、自分の納得する医師を探して良いのです。
    小さなクリニックでは、設備の整った大きな病院への紹介状も書いてくれます。

    医師には患者への説明義務(インフォームドコンセント)があるように、医療現場には患者自身が治療法に納得して、同意することで治療を進めることが認められているのです。

    自分の大切な「いのち」です。自分が納得するまで意見を聞くようにしましょう。

    癌(がん)治療におけるメリットとデメリット

    癌(がん)治療の基本には三大療法があります。

    • 手術療法
    • 化学療法、薬物療法 
    • 放射線療法

    この中から、病状によって選択されます。
    ※化学療法、放射線療法については次項で説明しています。

    基本は手術療法ですが、他の二療法の進歩で、癌(がん)の状態によって併用という方法がとられます。
    しかし、それぞれにメリットとデメリットがあるので注意が必要です。

    手術療法のメリットは

    • 癌(がん)を取り除ける。
    • 根治性が高い。
    • 再発のリスクが低い。

    デメリットは

    • 組織や臓器が傷つくことにより機能が損なわれることがある。
    • 回復に時間が掛かる。
    • 年齢や体力、合併症などが考えられる。
    • 治療費が高額な場合がある。

    上記のメリットとデメリットが一般的です。

    手術療法にもさまざまな方法があり「外科的手術(開腹手術)」「腹腔鏡手術」などがあります。
    外科的手術(開腹手術)は、皮膚を切開し、がんに侵された部分を切除するので切除をするので回復まで時間が掛かります。

    腹腔鏡手術は外科的手術に比べて傷が小さくて済むためメリットも多いのですが、癌(がん)が大きいと適さないとされています。
    具体的には、腹部に数か所の穴を開けて、内視鏡や鉗子を挿入してがんを切除します。
    これには条件があり、転移がない、癌(がん)の個数が少ない、大きさが切除可能な範囲である。という部分を確認しながら手術が可能か否か、が判断されます。
    また適応である場合には、胃癌(がん)、大腸癌(がん)、前立腺癌(がん)、子宮癌(がん)等で行われています。

    もう一つご紹介するのは「内視鏡治療」です。
    大きな手術ではなく、内視鏡によって胃の中で切除を行うことから、体の負担が少なく、粘膜内にとどまる早期の癌(がん)においてはメリットが多いとされています。

    医師でも、どの療法を選択するか、判断に悩む場合があります。
    いずれにしても、メリットとデメリットはしっかりと理解することが大切です。

    オーダーメイドも登場?進化する癌(がん)の治療法

    あと二療法の一つは、「化学療法」です。

    いわゆる、抗がん剤治療と言われています。
    内服薬、注射、点滴などで薬剤を体内に投与します。

    その中にも、分子標的薬があり、一定の遺伝子や酵素を作っている癌(がん)細胞特有の分子だけを攻撃する薬も登場してきています。

    これは癌(がん)化した細胞や、癌(がん)細胞が増殖するときに現れる、得意な分子を狙い撃ちすることで攻撃してしまう優れものです。しかしながら個人差もあるので、使用する人の条件が合致する必要があります。また、副作用の発生も考えねばなりませんので、主治医に相談をするなど、効果的に治療を進めましょう。

    常に前向きで、癌(がん)をおそれない気持ちで治療に対応したいものです。
    医師の指導のもと、自主的に体力作りや運動が治療に大きく役立つことも多いようです。
    トレーニングよって筋肉は年齢に関係なく、鍛えれば丈夫になるとされています。
    気分のリフレッシュをしながら治療に臨みましょう。

    三つ目の療法は「放射線療法」があります。
    これは高い放射線を病変部に照射することによって、癌(がん)細胞を攻撃する治療法です。

    先進医療では重粒子線治療や陽子線治療というものも存在します。
    これは照射量や照射部位が異なるので、オーダーメイドの治療と言われており、高い治療効果が期待されています。末期癌(がん)と言われながら、希望を託して生還した例もあるようです。
    先進医療は、まだ保険適用外で高額の料金がかかる場合があります。

    集めた情報をもとに病院や医師、ご家族と相談しながら後悔のない判断を心がけましょう。

    まとめ

    癌(がん)治療には、様々な患者家族支援の組織や団体が存在します。
    インターネットで検索すること可能です。
    多くの場所で紹介されており、誰でも参加できるのがほとんどです。
    こうしたコミニティや情報もとても参考になるだけでなく、精神的にも勇気づけられるはずです。

    癌(がん)は生命を脅かす大変恐ろしいものですが、様々な方向性からポジティブな部分を見つけましょう。
    前向きに、おそれない癌(がん)治療で完治を目指したいものです。

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  • 痩せた女性でも高カロリー食でがんリスク上昇

    ハンバーガーやピザといった高カロリー食を頻繁に食べる女性では、たとえ体形は痩せていても、肥満に関連する一部のがんリスクがわずかに高いことが米アリゾナ大学ズッカーマン公衆衛生学部教授のCynthia Thomson氏らによる研究で示唆された。詳細は「Journal of the Academy of Nutrition and Dietetics」8月17日オンライン版に掲載された。

    Thomson氏らは今回、研究開始時に50~79歳であった米国人女性9万2,295人を対象に、ポテトチップスやファストフード、菓子などの加工食品を中心とした高カロリーで低栄養の食品の摂取と、乳がんや大腸がん、卵巣がん、腎臓がん、子宮体がんなどの肥満に関連するがんのリスクとの関連について検討した。

     対象者が日常的に摂取している食品が「高カロリー食」かどうかについては、研究開始時に提供された食物摂取頻度に関するデータに基づき、食品の重量に対するカロリーの割合(エネルギー密度)を算出して調べた。

     15年間に9,600人弱が肥満に関連するがんを発症した。このうち最も多かったのが乳がんで、次いで大腸が続いた。解析の結果、エネルギー密度の最高5分位群(高カロリー食の摂取量が最も多い群)では、最低5分位群(高カロリー食の摂取量が最も少ない群)と比べて肥満に関連するがんのリスクが10%高いことが分かった。

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     問題は、この関連性が適正体重の女性でのみ認められたことだった。Thomson氏らは、今回の研究から「新たな知見」が得られ、それは「予想外」だったとしている。その上で、「一部のがんは肥満に関連していると話すと、適正体重の人は『私は大丈夫』と考えてしまう。しかし、痩せていれば代謝面で健康であるというわけではない」と説明。今回の研究で痩せている人でもリスクの上昇が認められたのは、“代謝の調節異常”が一因となっている可能性があるとの見方を示している。

     一方、米国がん協会(ACS)で栄養疫学の戦略部門長を務めるMarji McCullough氏は、がんリスクの上昇には“代謝の調節異常”に加え、高カロリー食の摂取量が多い女性では果物や野菜、豆、全粒穀物といった植物性食品の摂取量が少ないことが影響した可能性もあると指摘。「これまで、われわれ専門家は『植物性食品の摂取によるメリットは体重管理だけに留まらない』として、その摂取を推奨してきたが、今回の研究結果はそれを裏付けるもの」と話している。

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    HealthDay News 2017年8月17日
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  • 代替療法のみで治療するがん患者は生存率が低い

    限局性のがんに対して代替療法のみで治療することを選択した患者では、死亡リスクが高まる可能性のあることが新たな研究で報告された。

    研究の筆頭著者である米イェール大学医学大学院、イェールがんセンターのSkyler Johnson氏は「実績のある従来のがん治療の代わりに代替療法を選んだ場合、生存率が低下することを示唆するエビデンスが得られた。がん治療が生存率に及ぼす影響について医師や患者が話し合う際に、この情報を活用してほしい」と話している。

     米アップル社の共同設立者で元CEOのスティーブ・ジョブズ氏は、代替療法のみでがんを治療する選択をした人物として最もよく知られる1人である。同氏は結局、代替療法だけで膵臓がんを抑えることができずに従来の医療に頼ることになったが、その時点で治癒の可能性がある段階を過ぎ、手遅れになっていたといわれている。

     研究著者らによると、がんの代替療法にどの程度の効果があるかを検討した研究は、これまでほとんどなかったという。同センター放射線治療科准教授のJames Yu氏は「効果も実績もない代替療法のみを受けた後、がんが進行した状態でわれわれのクリニックを受診する患者があまりに多いことから、この問題に関心を抱くようになった」と話す。

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     今回の研究では、米国内のがん患者のデータベースから、限局性の乳がんまたは前立腺がん、肺がん、大腸がんと診断され、代替療法のみを受けることを選択した患者280人を特定。これらの患者とがんの状態や年齢などが同様であり、従来のがん治療(化学療法、外科手術、放射線療法、ホルモン療法など)のみを受けた患者560人を1対2の割合で一致させて比較した。追跡期間は2004年から2013年までとした。

     その結果、代替療法のみを受けた患者は、従来のがん治療のみを受けた患者に比べて診断から5年以内に死亡する可能性が2.5倍であることが分かった(ハザード比2.50、95%信頼区間1.88~3.27)。

     研究共著者の1人である同大学教授のCary Gross氏は「がんの代替療法について分かっていることは少ない。患者は暗闇の中で治療法を選ぶようなものだ。新しい免疫療法にしても高用量ビタミン療法にしても、われわれはどの治療法が有効で、どれが無効なのかをもっとよく理解し、患者が十分な情報に基づいて治療を決定できるようにする必要がある」と述べている。

     今回の研究は、「Journal of the National Cancer Institute」8月10日オンライン版に掲載された。

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    HealthDay News 2017年8月17日
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  • 歯周病があると高齢女性のがんリスクが上昇

    閉経後の女性では、歯周病があると発がんリスクが14%上昇するという大規模研究の結果が「Cancer Epidemiology, Biomarkers & Prevention」8月1日号に掲載された。特に食道がんの発症リスクは、歯周病のある人ではない人に比べて3.28倍になることが分かった。また、肺がんや胆嚢がん、メラノーマ、乳がんでもリスクが上昇していたという。

     喫煙歴のない女性であっても、歯周病と発がんリスクの関連は同様に認められた。喫煙歴があり歯周病のある女性では、乳がん、肺がん、胆嚢がんのリスクが高かったのに対し、喫煙歴はないが歯周病のある女性では、メラノーマなどその他のがんのリスクが高かった。

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     この知見は、女性の健康イニシアティブ観察研究(WHI-OS)に参加した54~86歳の女性約6万6,000人を対象とした解析で得られたもの。対象者は1999~2003年に自己記入式の質問票で歯周病の有無について回答した上で、2013年9月まで追跡調査された。平均8.32年間にわたる追跡の結果、7,149件のがん発症が確認された。

     研究を率いた米ニューヨーク州立大学バッファロー校健康衛生学部長のJean Wactawski-Wende氏は「今回の研究結果から、口腔の衛生を保ち歯周病の予防や治療を行うことががん予防策として有効かどうかを検証する必要性が示唆された」としている。

     今回の研究は直接的な因果関係を証明するものではなく、歯周病が発がんリスクに関連する理由は明らかでないが、同氏は「歯周病は全体的な健康を表す指標なのではないか」と推測する。ただし、歯周病菌が口腔内の組織から血流に侵入したり、消化器や呼吸器を介して他臓器に到達したりした結果、局所または全身の炎症を引き起こしている可能性もあるという。

     この分野に詳しい専門家である米ノースショア大学病院歯科部長のRonald Burakoff氏は「本研究では対象者の報告に基づき歯周病を評価しているため、歯周病とがんの関連がどの程度強いものなのかは不明だ」とコメント。この関連を実際に証明するためにはさらなる研究が必要だとしつつ、「歯周病を治癒できれば発がんリスクを低減できる可能性がある。歯みがき時の出血など、歯周病の症状に注意してほしい」とアドバイスしている。

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  • 米国では農村部でがん死亡率が高い    

    米国では全体的ながんによる死亡率は減少傾向にあるが、農村地域ではわずかな減少にとどまっており、都市部との差が拡大していることを示した研究結果が米疾病対策センター(CDC)発行の「Morbidity and Mortality Weekly Report(MMWP)Surveillance Summaries」7月7日号に掲載された。

     研究を実施したCDC国立慢性疾患予防・健康促進センター(NCCDPHP)のグループは、「地理的条件が単独でがんリスクの予測因子となるわけではないが、予防や診断、治療の機会には影響する可能性がある。このことは、米国における重大な公衆衛生上の問題だといえる」と述べている。

     今回、同グループがCDCのがん登録データなどを分析した結果、得られた主な知見は以下の通り。

    ・がんによる死亡率は都市部に比べて農村地域で高かった。人口10万人当たりのがんによる死亡数は都市部の158例に対して農村地域では180例に上った。
    ・がんによる死亡率は都市部では年間1.6%の低下が認められたが、農村地域では同1.0%の低下にとどまった。
    ・全体的ながん罹患率は都市部に比べて農村地域ではやや低く、都市部の10万人当たり457人に対して農村地域では同442人だった。しかし、肺がんなどの喫煙に関連するがんや、スクリーニングによる予防効果が期待できる大腸がんや子宮頸がんなどの罹患率は、都市部に比べて農村地域で高かった。

     米オハイオ州立大学総合がんセンターのElectra Paskett氏は「この結果は意外ではない」とコメント。「われわれは長年にわたって農村地域で調査などを実施してきたが、農村地域が広がるアパラチア地方ではかなりの期間、がんが死亡原因の首位を占めていた。農村地域にはがん死亡率を高めるさまざまな要因がある」と説明している。

     一方、今回の研究を実施したグループの一員でCDCがん予防・対策部門のLisa Richardson氏は「私ががん患者を治療するときは、私1人で治療しているわけではない。治療中も、治療が終了した後も、他の医療従事者や患者の家族が患者を支援している。これは、地域レベルでの予防を目的とした介入にも必要なことだ。関係者の連携が、がんの罹患率を低減し、それに関連する不均衡を解消するための鍵となる」と指摘している。

     なお、CDCはがん死亡率の地域間における格差の縮小を目指す上で、農村地域の医療従事者も一定の役割を果たしうると強調。「がんリスクを低減させる習慣、例えば喫煙や副流煙に曝露する機会を減らすこと、日光や日焼けマシンから紫外線を浴びる量を制限すること、運動や健康的な食事を心がけることなどを推進することで地域差を解消できる可能性がある」としている。また、大腸がんや子宮頸がんの検診、ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチンやB型肝炎ワクチンなどのがんを予防するワクチンの接種率を向上させることも課題として挙げている。

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