• 肥満合併で日本人2型糖尿病患者の医療費が増大 滋賀医大の研究グループ

    肥満を伴う日本人の2型糖尿病患者は、肥満がない場合と比べて外来での薬剤費と入院費が増えることで医療費が増大することが滋賀医科大学糖尿病内分泌・腎臓内科准教授の荒木信一氏らの検討で分かった。

    肥満を合併すると血糖や血圧、脂質コントロールに処方される治療薬の種類が増え、より手厚い治療が必要となるにもかかわらず、血糖コントロールが不十分なケースが多くみられたという。
    詳細は「Journal of Diabetes Investigation」10月25日オンライン版に掲載された。

    糖尿病と肥満は公衆衛生や健康上の問題だけでなく、社会経済的にも大きな負荷をかけることが懸念されている。
    しかし、欧米人に比べて比較的やせ型が多い日本人の2型糖尿病患者では、肥満が血糖コントロールや治療内容、医療費にどのような影響を及ぼすのかは明らかにされていなかった。
    荒木氏らは今回、2型糖尿病患者を対象に肥満が薬物治療や年間の医療費に与える影響を調べるため横断研究を行った。

    対象は同大学で行われている前向き観察研究に参加し、2011年4月~2013年3月に経過観察のため外来を受診した2型糖尿病患者402人。
    平均年齢は66歳、約66%が男性で、BMIは平均で24.7であった。

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    対象患者をBMIが25以上の肥満群(165人;41%)と肥満がない群(237人)に分けて年間の医療費と血糖・血圧・脂質コントロールに要した薬物治療の内容を比較検討した。
    なお、BMIが30以上の極端な肥満は35人(8.7%)にみられた。

    その結果、肥満がない群と比べて肥満群は年齢が若く、ウエスト周囲長やHbA1c値、収縮期血圧値、総コレステロールや中性脂肪(トリグリセリド)の値(いずれも平均値)のほか高血圧の合併率が高かった。

    対象患者全体の年間総医療費の中央値は26万9,333円であった。
    年間の総医療費は肥満群では肥満がない群と比べて有意に高かった(29万4,548円対25万2,263円、P<0.001)。

    特に肥満群では血糖や高血圧、脂質異常症の薬物治療にかかる費用と入院費が有意に高かった。

    さらに、肥満群では肥満がない群と比べて血糖降下薬および降圧薬の平均併用数が有意に多く(それぞれ2.0対1.6、1.6対1.1、いずれもP<0.001)、3剤以上の併用を必要とする患者の割合も高かった。

    以上の結果から、荒木氏らは「肥満を伴う日本人2型糖尿病患者では、主に薬剤費や入院費が増えることで医療費が増大するほか、必要とする治療薬の種類が増えるにもかかわらず血糖や血圧、脂質コントロールは不良であることが分かった。
    今後、過体重や肥満の2型糖尿病患者では減量が医療費の抑制や必要とする治療薬の減少に有用かどうかを検討する必要がある」と述べている。

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    HealthDay News 2017年10月6日
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  • プロバイオティクス飲料摂取で2型糖尿病患者の慢性炎症が抑制か 順天堂大の研究グループ

    日本人の2型糖尿病患者が腸内環境を整えるプロバイオティクス飲料を4カ月間継続して摂取すると、腸内で乳酸菌のラクトバチルス属(Lactobacillus)の中でも腸管のバリア機能を向上させる善玉菌の数が増えたほか、慢性炎症の原因となり得る腸内細菌の血中への移行を抑制することを、順天堂大学大学院代謝内分泌内科学准教授の金澤昭雄氏と准教授の佐藤淳子氏、教授の綿田裕孝氏とプロバイオティクス研究講座特任教授の山城雄一郎氏らの研究グループが(株)ヤクルト本社との共同研究で見出した。

    プロバイオティクス飲料を継続的に摂取すると腸内細菌の侵入を防ぐ腸管のバリア機能が強化され、全身の慢性炎症の抑制につながる可能性があるという。

    詳細は「Scientific Reports」9月21日オンライン版に掲載された。
    研究グループはこれまで、日本人の2型糖尿病患者は腸内フローラのバランスが乱れており、このバランスの乱れから腸管バリア機能が低下して腸内細菌が血液中へ移行するバクテリアルトランスロケーション(bacterial translocation)を引き起こしていることを突き止めていた(Diabetes Care 2014; 37: 2343-2350)。

    そこで研究グループは今回、2型糖尿病患者を対象に腸内フローラのバランスを整えるプロバイオティクス飲料を継続して摂取してもらい、腸内フローラの組成や腸内細菌の血液中への移行に及ぼす影響などを調べた。

    対象は食事療法や運動療法、薬物療法を行っている2型糖尿病患者70人(30~79歳、HbA1c値は6.0%以上8.0%未満)。
    対象患者をプロバイオティクス飲料(400億個のラクトバチルス カゼイ シロタ株含有の低カロリータイプ)を継続摂取する群と摂取しない群(各群35人)にランダムに割り付けて16週間観察した。
    摂取前および摂取開始から8週後、16週後に便中および血中の腸内フローラを解析し、炎症性サイトカイン〔腫瘍壊死因子(TNF)-α、インターロイキン(IL)-6、高感度C反応性タンパク(hs-CRP)〕の血中濃度を調べた。

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    各群で34人が試験を完了した。
    腸内フローラの解析から、プロバイオティクス飲料を継続摂取した群では摂取していない群と比べてベースラインから試験終了時(16週後)には便中の総ラクトバチルス属菌が有意に増加し、特に善玉菌として知られるラクトバチルス カゼイ、ラクトバチルス ガセリ、ラクトバチルス ロイテリ、クロストリジウム コッコイデスグループの菌数が有意に増えていることが分かった。

    また、腸内から血液中に移行した細菌の総数は、試験開始から8週後では摂取群と非摂取群で差はみられなかったのに対し、16週後では血液1mL当たりの細菌数は非摂取群の6個に対し摂取群では1.8個にまで減少し、両群間に有意差が認められた(P<0.05)。
    一方で、プロバイオティクス摂取による炎症性サイトカインへの影響はみられなかった。

    研究グループは、プロバイオティクス飲料の摂取後に増加したラクトバチルス カゼイ、ラクトバチルス ガセリ、ラクトバチルス ロイテリは腸管の上皮細胞間の接着を強化する作用を持つとの報告があることから、「プロバイオティクス飲料の継続摂取は、2型糖尿病患者の腸内フローラに変化をもたらし腸管のバリア機能を強化して、血中への腸内細菌の移行を抑制すると考えられる」と述べている。

    また、腸内細菌の血中への移行は全身に慢性的な炎症を引き起こし、2型糖尿病の病態を悪化させることが懸念されることから、今後、腸管バリア機能を強化して慢性炎症を抑えることを標的とした新しい治療法の開発につながる可能性があると期待を示している。

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    HealthDay News 2017年10月30日
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  • 空腹時血糖異常と腹部肥満は糖尿病の強力な危険因子 日本人の成人男女で解析

    日本人の成人男女はメタボリック症候群の危険因子の数が増えるほど将来、糖尿病になりやすく、特に空腹時血糖異常(IFG)があるとリスクはさらに高まる可能性のあることが医薬基盤・健康・栄養研究所(東京都)栄養疫学・食育研究部の黒谷佳代氏らの研究で分かった。

    「Journal of Epidemiology」9月号に掲載されたこの研究では、保有する危険因子に腹部肥満が含まれると、危険因子の数は同じでも糖尿病リスクはより高まることも明らかにされた。

    これまで欧米で行われた小規模研究では、メタボリック症候群を構成する危険因子のうちIFGと腹部肥満はその他の因子よりも糖尿病リスクと強く関連することが報告されている。
    黒谷氏らは今回、日本の12企業で働く会社員10万人を対象とした職域多施設研究(Japan Epidemiology Collaboration on Occupational Health Study;J-ECOH Study)のデータを用いて、メタボリック症候群を構成する危険因子の数やその組み合わせと糖尿病リスクとの関連をIFGの有無別に調べる観察研究を行った。

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    対象は、2008~2013年に定期健診を受診した11企業で働く会社員5万5,271人(うち男性が4万7,160人)。
    メタボリック症候群を構成する危険因子は(1)ウエスト周囲長(男性90cm以上、女性80cm以上)、(2)中性脂肪150mg/dL以上または脂質異常症治療薬を服用、(3)HDL-コレステロール値が男性40mg/dL未満、女性50mg/dL未満、(4)血圧が130mmHgまたは85mmgHg以上あるいは降圧薬を服用、(5)空腹時血糖値が100mg/dL以上とし、(5)の空腹時血糖値が100~125mg/dLの場合をIFGと定義した。

    追跡期間中(中央値で4.95年)、3,183人が糖尿病を発症した。
    解析の結果、空腹時血糖値が正常な対象者では、危険因子がない場合と比べて糖尿病リスクは1個では2.0倍、2個では4.3倍、3個では7.0倍、4個では10.0倍にそれぞれ増加した。
    また、IFGがあると糖尿病リスクはさらに高まり、IFGのみのでも12.7倍、IFGに加えて危険因子が1個増えると17.6倍、+2個で23.8倍、+3個で33.9倍、+4個で40.7倍にまでリスクが増加することも分かった。

    さらに、危険因子(IFG、腹部肥満、高血圧、脂質異常症)の組み合わせ別に糖尿病リスクを比べたところ、危険因子に腹部肥満が含まれると、保有する危険因子の数がたとえ同じであってもさらに糖尿病リスクは増加することも明らかにされた。

    以上の結果から、黒谷氏らは「メタボリック症候群の危険因子の数やIFGの有無で将来の糖尿病リスクを予測できる可能性がある。
    また、保有する危険因子の数や血糖コントール状況が同じでも、腹部肥満があるかどうかで糖尿病リスクは変わってくることも分かった」と結論づけている。

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    HealthDay News 2017年10月16日
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  • 糖尿病患者1000万人の大台に、予備軍含め2000万人と推計 厚労省「国民健康・栄養調査」

    糖尿病患者とその予備軍は、2016年にはいずれも約1000万人に上ることが厚生労働省の国民健康・栄養調査で分かった。糖尿病患者数が1000万人の大台を記録したのは、1997年の調査開始以来初めて。

    厚労省は高齢化や特定健診(メタボ健診)による影響と分析しているが、糖尿病に関連した国内の医療費は年間で1兆円を超えており、国や地方自治体レベルでの対策強化が求められる。

    本調査は、厚労省が健康増進法に基づいて毎年実施しているもの。
    2016年は全国から抽出した約2万4,000世帯を対象に行われ、身長や体重、腹囲など毎年の基本項目に加えて約1万1,000人の成人男女を対象に血液検査を実施。

    測定したHbA1c値を基に糖尿病が「強く疑われる(HbA1c値が6.5%以上または糖尿病治療の有無に「有」と回答)」または「可能性を否定できない(同6.0%以上6.5%未満)」か否かを判定し、全国データに当てはめて患者および予備軍の数を推計した。

    調査の結果、糖尿病患者は1997年の約690万人から増え続け、2016年には前回(2012年)調査の950万人を上回る1000万人と推計された。

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    その割合は全体で12.1%、男性では16.3%、女性では9.3%であった。
    糖尿病患者のうち76.6%は治療を受けており(男性78.7%、女性74.1%)、その割合には増加傾向がみられたが、働き盛りの男性(40~49歳)では51.5%と他の年齢よりも低いといった課題も浮き彫りになった。

    また、糖尿病の可能性を否定できない予備軍は前々回(2007年)の1320万人をピークに減少し続けているが、2016年も1000万人を超えており、糖尿病患者およびその予備軍は合わせて2000万人に上ると推計された。

    さらに、体格(BMI)と生活習慣状況を調べ、都道府県別に年齢調整を行った上でそれぞれのデータを4等分に分けて上位群(上位25%)と下位群(下位25%)を比較したところ、「BMI」、「野菜や食塩の摂取量」、「歩数」、「男性の喫煙習慣の割合」で有意な差がみられ、地域格差の存在も明らかにされた。

    例えば、BMI(適正体重は18.5~25未満、25以上は肥満)が最も高いのは男性が高知(25.1)、女性が福島(23.9)、低いのはそれぞれ新潟(23.1)と福岡(21.8)であった。

    また、1日当たりの野菜摂取量(厚労省の推奨では350g)は男女ともに長野県(各352g、335g)が最も多く、男性では愛知県(229g)、女性では大阪府(227g)で少なかった。
    食塩摂取量(男性8.0g/日、女性7.0g/日)は男女ともに沖縄(各9.1g、8.0g)で最も少なかった(多いのは男性が宮城;11.9g、女性が長野;10.1g)。さらに、1日の平均歩数は男性で最も多い大阪(8,762歩)と女性の神奈川(7,795歩)と比べて最も低い高知(男女それぞれ5,647歩、5,840歩)との間に約3,000歩の開きがみられた。

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    HealthDay News 2017年10月2日
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  • 血糖・血圧・脂質の同時強化介入が大血管合併症を抑制 J-DOIT3、EASD2017で発表

    糖尿病患者の血糖・血圧・脂質の管理指標がより厳格なものへと見直しが進むかもしれない。
    約2,500人の糖尿病患者を対象とした大規模臨床試験(J-DOIT3研究)で、これらの管理指標を現行よりも厳格に設定すると、2型糖尿病患者の心筋梗塞や脳卒中といった大血管合併症リスクの低減につながる可能性があることが分かった。

    血糖・血圧・脂質を同時に強化介入することで大血管合併症を減らせることを大規模な研究で示したのは世界初。今後、国内外の糖尿病診療指針に影響を与えるものと注目される。

    研究結果は、東京大学病院糖尿病・代謝内科教授の門脇 孝氏と国立国際医療研究センター研究所糖尿病研究センターのセンター長を務める植木浩二郎氏らが第53回欧州糖尿病学会(EASD 2017、9月11~15日、ポルトガル・リスボン)で発表し、詳細は「Lancet Diabetes & Endocrinology」にも掲載される予定だ。

    J-DOIT3(Japan Diabetes Optimal Integrated Treatment study for 3 major risk factors of cardiovascular diseases)研究は、糖尿病に伴う心筋梗塞や脳卒中などの大血管合併症の発症や進行を抑制する介入法を見出すため、2006年に厚生労働省の研究事業の一環として開始された臨床試験。
    全国81の施設から2,542人の大血管合併症のリスクが高い2型糖尿病患者が参加した。

    対象の2型糖尿病患者を、現行のガイドラインに沿った治療を行う従来療法群または血糖・血圧・脂質の管理指標を厳格に設定して強化介入を行う強化療法群にランダムに割り付けて、平均で8.5年間追跡した。

    現行の管理指標は、合併症予防のためのHbA1c値は7.0%未満、血圧は130/80mmHg未満、LDL-コレステロール(LDL-C)値は120mg/dL(冠動脈疾患の既往がない場合)であるのに対し、強化療法群ではそれぞれ6.2%、120/75mmHg、80mg/dLの目標達成を目指した。
    主要評価項目は心筋梗塞、冠血行再建術、脳卒中、脳血管血行再建術、死亡と定義した。

    追跡期間中の治療状況をみると、強化療法群と従来治療群ではそれぞれ平均HbA1c値は6.8%、7.2%、平均血圧値は123/71mmHg、129/74mmHg、平均LDL-C値は85mg/dL、104mg/dLであった。

    解析の結果、主要評価項目の発症率は、従来療法群と比べて強化療法群では有意ではないものの19%抑制されたほか、患者登録時の喫煙状況などの危険因子を調整した解析では、強化療法群で24%有意に抑制されていた(P=0.042)。

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    また、事後解析によると、総死亡および冠動脈イベントの発生率には両群間で有意な差はみられなかったが、脳血管イベント(脳卒中および脳血管血行再建術)の発生率は強化療法群で58%有意に抑制されていた(P=0.002)。

    なお、細小血管合併症のうち、腎症や網膜症の発症や進展に関しては強化療法群で有意に抑制されたものの(それぞれ32%;P<0.001、14%;P=0.046)、下肢の切断などについては両群間で有意差はみられなかった。

    両氏らの研究グループによると、今回の強化療法群では心筋梗塞や脳梗塞による死亡例は1件もみられなかったほか、10年以上前に日本行われた同様の小規模な臨床試験よりもこれらのイベント発生率には50%以上の低下がみられた。

    このことから、両氏らは「現行のガイドラインによる治療法でも心筋梗塞や脳梗塞は減少しているが、血糖・血圧・脂質をより厳格かつ総合的に介入を行うことで大血管合併症の発症をさらに抑えられるのではないか」と述べており、国内外の糖尿病診療指針も厳格な治療を目指す方向で見直しが進む可能性があるとの見解を示している。

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  • 低出生体重の女性は糖尿病になりやすい? 成人後に肥満がなくてもリスクは有意に増加、日本人看護師調査

    低出生体重で生まれた女性は、成人後の肥満度(BMI)にかかわらず糖尿病になりやすい可能性があることを、国立がん研究センターがん対策情報センターの片野田耕太氏らが発表した。

    たとえ成人後のBMIが低めの正常値(18.5~20.9)であっても、出生体重が2,500g未満だった女性は3,000~3,500g未満だった女性に比べて糖尿病を発症するリスクが5倍近くに上るという。
    詳細は「JournalofEpidemiology」9月号に掲載された。

    出生体重は成人後に発症する糖尿病の重要な決定因子であると考えられているが、成人期のBMIによる影響は明らかにされていない。
    片野田氏らは日本の女性看護職員を対象とした疫学研究、日本ナースヘルス研究(JapanNurses’HealthStudy;JNHS)のデータを用いて、成人期のBMIを考慮した上で出生体重と成人発症糖尿病との関連を調べる観察研究を行った。

    対象はJNHSに参加した女性看護師2万6,949人。
    30歳未満、妊婦、30歳未満で糖尿病を発症した女性は解析から除外した。
    対象女性には2001~2007年のベースライン時に自記式質問紙による調査を行い、糖尿病の既往歴、出生児の体重に加えて、母親の妊娠期間、成人後(現在の)BMI、両親の糖尿病既往歴について尋ねた。

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    その結果、年齢やBMI、両親の糖尿病既往歴を調整した解析によると、出生体重が低い女性ほど成人後に糖尿病を発症するリスクが高まっており、出生体重が100g増えるごとに糖尿病を発症するリスクは7%低下していた(オッズ比0.93、95%信頼区間0.90~0.96)。
    なお、出生体重を妊娠期間のパーセンタイルに置き換えても同様の結果が得られた。

    また、対象女性を現在のBMIで5つの群(18.5~20.9、21.0~22.9、23.0~24.9、25.0~26.9、27.0以上)に層別化して解析したところ、成人期に過体重~肥満(BMI25.0以上)の女性では出生体重にかかわらず糖尿病リスクは高まっていたが、BMIが低めの正常値の女性では、出生体重が低いほど糖尿病になりやすく、2,500g未満だった女性は3,000~3,500g未満だった女性に比べて糖尿病の発症リスクは4.75倍に上っていた。

    以上の結果を踏まえ、片野田氏らは「出生体重は成人後の糖尿病発症に影響を及ぼす可能性がある」とし、成人後に肥満がなくても出生体重が低い女性では糖尿病リスクが高まる点に留意すべきだとアドバイスしている。

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  • 糖尿病でも外食を楽しもう

    インスリン療法を行っている糖尿病患者にとって、血糖変動のリスクを伴う外食はストレスの元です。血糖値に注意しながら安全に外食を楽しむためのヒントを紹介します。
    • 普段の食事と同じ時間にレストランの予約を取りましょう。予約が取れないときは、待ち時間の長い混雑した店を避けるか、早めに出かけましょう。
    • 食事が遅れたときのために、クラッカーなどを常に持っておきましょう。
    • いつもより食事が遅くなるときは、普段食事をする時間に果物やでんぷんを摂取し、その後できちんとした食事を摂りましょう。
    • 食事の時間が変わるときはどうすればよいかを医師に相談しましょう。
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  • 塩分の取り過ぎで糖尿病の発症リスクが上昇か

    食塩の摂取量が多い成人は、糖尿病を発症するリスクが高い可能性があることが、スウェーデンの後ろ向き研究で示された。

    研究を実施したカロリンスカ研究所(スウェーデン)環境医学研究所のBaharehRasouli氏が第53回欧州糖尿病学会(EASD2017、9月11~15日、ポルトガル・リスボン)で結果を報告した。

    同氏らは今回、スウェーデンの35歳超の2型糖尿病患者1,136人、成人潜在性自己免疫性糖尿病(LADA)患者355人と、年齢や性をマッチさせた糖尿病のない健康な男女1,379人(対照群)のデータを解析した。
    その結果、1日当たりのナトリウム摂取量が1g(食塩約2.5gに相当)増えるごとに2型糖尿病を発症するリスクが65%上昇することが示されたという。

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    また、食塩の摂取量が少ない群(6g未満/日)と比べて多い群(7.3g/日以上)では2型糖尿病の発症リスクが72%、LADAを発症するリスクが約2倍に上昇することも分かった。
    なお、LADAとは極めて緩徐に進行し、成人してから発症するタイプの1型糖尿病。今回の研究では、特に高リスクのヒト白血球抗原(HLA)遺伝子型の保有者において、食塩の高摂取がLADAの発症リスクを大幅に上昇させることも明らかになったという。

    今回の研究では、食塩の高摂取がどのような機序で糖尿病リスクを高めているのかについては検討されていないが、考えられる機序としてRasouli氏らは「食塩の摂取量が増えるとインスリン抵抗性が増強するのではないか」との見方を示している。
    また同氏らは、食塩の高摂取が体重の増加に関連する可能性も示唆している。

    今回の研究は因果関係を証明するものではなく、関連性を示したに過ぎないが、Rasouli氏らは「今後、この研究結果が成人の糖尿病予防に向けた取り組みで重要なものとなるかもしれない」としている。

    なお、学会発表された研究は、査読を受けて医学誌に掲載されるまでは予備的なものとみなされる。

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    HealthDay News 2017年9月14日
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  • 血中アディポネクチン濃度の上昇が骨折の予測因子に日本人糖尿病患者の大規模コホート研究を解析

    閉経後女性を含む2型糖尿病患者では、血中アディポネクチン濃度の上昇に伴い、骨折全体のリスクだけでなく骨粗鬆症性骨折を来すリスクも高まる可能性があることを、白十字病院(福岡県)副院長・糖尿病センター長の岩瀬正典氏らの研究グループが発表した。

    糖尿病患者における血中アディポネクチン濃度と骨折リスクとの関連を大規模なコホート研究で検証したのは今回が初めて。
    高アディポネクチン血症による骨粗鬆症性骨折リスクへの影響も示された。詳細は「Diabetologia」10月号に掲載された。

    脂肪細胞から分泌されるホルモンのアディポネクチンはインスリン抵抗性の改善に働くことが知られているが、アディポネクチンとその受容体はヒトの骨芽細胞にも発現するため骨代謝にも大きな影響を及ぼすと考えられている。
    これまで糖尿病がない男性では、血中アディポネクチン濃度の上昇は骨折リスクの増加と関連することが報告されているが、2型糖尿病患者では十分に検討されていなかった。

    そこで、岩瀬氏らは今回、大規模な前向き疫学調査である福岡県糖尿病患者データベース研究(FukuokaDiabetesRegistry;FDR)のデータを用いて、血中アディポネクチン濃度と骨折リスク(全ての骨折および骨粗鬆症性骨折)との関連を調べた。

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    対象は、2008年4月~2010年10月に同県内の糖尿病専門施設に通院する外来糖尿病患者5,131人のうち、1型糖尿病患者などを除き、骨折の発生を追跡し得た4,869人。このうち男性が2,754人で、女性のうち1,951人は閉経後女性であった。
    平均年齢は65歳、平均罹病期間は15.4年であった。

    その結果、中央値で5.3年(追跡率は97.6%)の追跡期間中に682人がいずれかの骨折を来し、このうち277人では骨粗鬆症性骨折が認められた。
    解析の結果、(対数変換した)血中アディポネクチン濃度が1標準偏差(SD)増加するごとに閉経後女性では全ての骨折リスクが1.27倍、骨粗鬆症性骨折リスクが1.35倍に増え、男性ではそれぞれ1.22倍、1.40倍となることが分かった(いずれのリスクも年齢調整ハザード比)。

    また、閉経後女性と男性における骨折のリスク因子を調べたところ、両者の骨粗鬆症性骨折の有意なリスク因子として高アディポネクチン血症(血中アディポネクチン濃度が20μg/mL以上)が浮かび上がった。

    高アディポネクチン血症を伴う閉経後女性では骨粗鬆症性骨折リスクは1.72倍に、男性では2.19倍にそれぞれ高まっており、そのリスクの程度は70歳以上の高齢者や女性と同程度であった。

    以上の結果を踏まえ、岩瀬氏らは、2型糖尿病患者の血中アディポネクチン濃度を測定することで、将来、骨折を来すリスクが高いかどうかを予測できる可能性があるとしている。

    糖尿病の基本情報についての詳しい解説はこちら

    糖尿病とは?血糖値や症状に関する基本情報。体内のインスリン作用が不十分であり、それが起因となり血糖値が高い状態が続いていきます。症状など分類別に解説しています。

    糖尿病とは?血糖値や症状に関する基本情報

    参考情報:リンク先
    HealthDay News 2017年9月19日
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  • 高血糖値は大きな病の入り口です。血糖を上げすぎないための基礎知識について

    血糖値について

    生活習慣病が増えてきています。その中でも糖尿病は深刻ですが、今一つよくわからないという人もいるのではないでしょうか?大きく関わってくる高血糖という症状について、予防のためにもしっかり知っておきましょう。
    1. 1.はじめに
    2. 2.血糖値の基本
    3. 3.日常生活のなかに、高血糖の原因が!
    4. 4.高血糖が引きがねとなる怖い病気と症状
    5. 5.血液検査の血糖値を判断
    6. 6.健康診断で血糖値に問題!再検査の内容は?
    7. 7.血糖値の安定と病気予防のための心がけ
    8. 8.まとめ

    はじめに

    最近では、健康診断でも血糖値が重要視されています。
    血糖値と言っても、ただ甘いものを食べすぎるだけとはちょっと違う意味を持ってそうと疑問に思う方もいると思います。

    本記事では、自分の血糖値のコントロールや、生活における健康管理ができるように、血糖値に関することについて説明します。

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    血糖値の基本

    食べ物を口から食べると、胃や腸などにおいて、酵素の力で分解され吸収されます。
    血管に栄養分として吸収されるには、ぶどう糖という成分まで小さな成分にならなければなりません。
    このぶどう糖が血管中に、どれだけあるかを調べるときの呼び名が血糖値です。
    血液1dL中何mgの糖という単位で表現されます。

    日常生活のなかに、高血糖の原因が!

    過食と偏食
    血糖値が急速に上がってしまう食べ物は、甘いものと炭水化物です。しかし、油もの、脂肪分の多い物でも血糖値は上がります。
    自宅で料理する場合は、ある程度の調節ができますが、外食で摂取する糖質はかなり高いものになります。外食が多い人は注意が必要です。
    また食事時間が不規則なため、空腹に任せて過食してしまう人は、一度に摂取する量が多いという点で高血糖になりやすいです。

    過度な飲酒
    酒類は、水分だからと安心していては大変です。酒の原料は糖分を多く含んでいるものが多く、飲んでいる間にトイレに行っても、身体から排泄されるのは水分だけです。糖質はしっかり残っています。
    また、酒の肴として摂取するものも、糖質や脂質が多いものであると高血糖のリスクは倍増します。

    肥満
    血糖値が上昇すると、インスリンという膵臓から出るホルモンが、糖分を臓器や細胞にエネルギー源として運びます。
    しかし、肥満によって脂肪細胞が蓄積されると、その脂肪細胞がインスリンを効きにくくするとされています。結果、血糖を下げにくいということになります。

    運動不足
    ぶどう糖の消費の多くは筋肉です。筋肉を活かす原料なのですが、運動不足で筋肉量が低ければ消費されにくく、高血糖となってしまいます。

    ストレス
    ストレス信号が神経を通じて脳に伝達されると、ストレスに対抗するために、肉体的、精神的にエネルギーを蓄えなければならないと判断され、脳は、血糖値をあげるように体に指令を出します。
    特に、ストレスが加わったときに分泌されるストレスホルモン「コルチゾール」は、血糖値をあげる作用のあるホルモンです。その結果、血糖値が上昇、高血糖が起こります。

    遺伝
    糖尿病を前提としての高血糖ならば、遺伝が原因となることがあります。
    糖尿病にも発症原因に伴った分類が成されているため、どの分類に当てはまるかは個別的に違います。

    生活習慣に沿って発症するもの、インスリンの分泌異常によるもの、どちらでも高血糖の症状はあります。

    高血糖が引きがねとなる怖い病気と症状

    高血糖が続くと引き起こす病気はズバリ糖尿病です。
    血糖が高くなると、それをキャッチしてインスリンという膵臓からのホルモンが分泌されます。

    しかし、さまざまな原因でこのインスリンが分泌されなくなったり、インスリンが作用しないような体質になるなどの変化が起きて、常に血糖が高い状態になる病気です。

    血糖値が高いと動脈硬化も促進させます。
    そのほかに高血糖が引き金となって更なる病気を生み出します。これが合併症です。

    恐ろしいのは、この合併症によって、身体が危険にさらされることなのです。代表的な合併症をご紹介します。

    糖尿病性網膜症
    網膜は物を見るための大切な部分ですが、高血糖が続くと網膜を取り巻く細い血管が損 傷してしまい、やがては網膜の剥離を起こし、失明の域をたどります。

    糖尿病性腎症
    腎臓のろ過作用が利かなくなってしまうため、尿中に排出されるべく老廃物が、血液に残ったまま身体を駆け巡るので敗血症という生命にかかわる病気まで達してしまいます。

    糖尿病神経障害
    手足のしびれや、感覚が鈍いと感じる知覚異常から始まり、小さな傷が感染の悪化を経由して、やがては切断というところまで進行する恐ろしい症状です。

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    血液検査の血糖値を判断

    食べ物が口から入って、腸から吸収されて血糖値として反映されるまでに30分かかると言われます。
    たいていの血糖値検査は空腹時血糖値です。

    基準値は70~110mg/dl未満です。それ以下であれば低血糖、それ以上であれば高血糖といいますが、年齢や糖尿病を持っているかどうか、妊婦かなど、その人を取り巻く条件において数値は細かく変わってきます。

    糖尿病と動脈硬化は密接な関係がありますので、それぞれの検査結果は切り離さずに見ていくと良いです。

    健康診断で血糖値に問題!再検査の内容は?

    健康診断で、一回だけ血糖値が異常だったとしても、すぐに糖尿病の診断が下されるわけではありません。
    糖尿病の可能性があるかどうかの検査がなされます。

    血液検査でHbA1cの値を出す

    高血糖によって、血液中に余っているブドウ糖はヘモグロビンと結合していきます。
    この数を検査して、糖の量を判断します。
    HbA1cは、1~2か月前の血糖値を反映しており、基準値は4.3%~5.8%です。

    75gOGTT(75g経口ブドウ糖負荷試験)

    グルコースという糖質の飲料水を飲み、決められた時間に沿って、血液中の血糖の値を見る。
    インスリンによる糖の処理機能を調べる検査です。

    血糖値の安定と病気予防のための心がけ

    血糖値を高くしないための方法は、糖尿病予防だけには当てはまりません。
    動脈硬化予防にも適応される条件となります。

    食事方法の見直し
    ・3食規則正しい時間に摂るようにする
    ・夕食は就寝の3時間前に済ましておく
    ・野菜を多く摂る
    ・よく噛んで食べるようにして早食いを避ける
    ・野菜→たんぱく質→炭水化物または脂肪の順番で食べるように心がける

    習慣的な運動
    食後1時間以降で、30分程度の適度な有酸素運動が効果的です。

    ストレスのない生活
    ストレス社会においてストレスを蓄積させないということは難しいかもしれませんが、蓄積されても、解消する方法を見つけることです。

    また、寝不足は自律神経の乱れを生じますので、寝不足にならないような生活作りが大切です。

    まとめ

    高血糖は、軽い症状として受け止められやすいのですが、糖尿病の関連が強く、その後の合併症まで引きずってしまうという恐ろしい症状の一つになります。
    小さなことからきちんと知り、生活に取り入れることによって、大きな病から逃れられます。

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    糖尿病とは?血糖値や症状に関する基本情報。体内のインスリン作用が不十分であり、それが起因となり血糖値が高い状態が続いていきます。症状など分類別に解説しています。

    糖尿病とは?血糖値や症状に関する基本情報

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