• 2型糖尿病と肥満の併存は駆出率保持心不全のリスク因子 神戸大

    2型糖尿病患者は肥満を伴うと左室拡張機能が悪化しやすく、左室駆出率が保持された心不全(HFpEF)のリスクが高まる可能性のあることが、神戸大学大学院循環器内科学講師の田中秀和氏らの検討で分かった。

    左室長軸方向の心筋収縮能と左室拡張能は密接に関連しているが、健康な人では肥満による左室長軸方向の心筋収縮能への影響は認められなかったのに対し、2型糖尿病患者では肥満により左室長軸方向の心筋収縮能は有意に障害されていた。
    詳細は「Cardiovascular Diabetology」11月9日オンライン版に掲載された。

    2型糖尿病と肥満はHFpEF発症の重要なリスク因子であることが知られている。
    また、2型糖尿病と肥満があると左室拡張機能は悪化することも示されているが、糖尿病や肥満と心機能との関連は明らかにされていない。
    田中氏らは今回、左室駆出率が保たれた無症候性の2型糖尿病患者を対象に、肥満が左室拡張機能といった心機能に及ぼす影響を検討した。

    2型糖尿病に関する治験・臨床試験(新しい治療薬)情報はこちら
    郵便番号を入力すると、お近くの治験情報を全国から検索できます。

    対象は、2013年7月~2015年9月に同大学病院に入院し、左室駆出率が55%以上に保たれ、冠動脈疾患が認められない無症候性の2型糖尿病患者145人と、年齢と性、左室駆出率をマッチさせた健康な成人90人(対照群)。

    参加者には標準的な心エコー図検査を行い、左室長軸方向の心筋収縮能の指標として、心尖部3断面からGlobal Longitudinal Strain(GLS)を計測した。
    2型糖尿病患者群と対照群をそれぞれ肥満(BMI 25以上)の有無で分けて左室拡張機能を比較検討した。

    解析の結果、肥満のある2型糖尿病患者では、肥満のない2型糖尿病患者と比べてGLS値が有意に低かったが(17.9±2.4%対18.9±2.6%、P<0.05)、対照群では肥満の有無でGLS値に差はみられなかった(19.8±1.3%対20.4±2.1%、P=0.38)。

    また、2型糖尿病患者においてGLS値はBMIと有意な正相関を示したほか、多変量回帰分析からBMIは左室心筋重量係数とともにGLS値の独立した決定因子であることが分かった。

    以上の結果を踏まえて、田中氏らは「2型糖尿病と肥満を合併すると心機能により悪影響を及ぼし、HFpEFの発症リスクを高めることが分かった。
    こうした心不全を予防するためにも2型糖尿病患者では厳格な体重管理が必要になると考えられる」と述べている。

    糖尿病の基本情報についての詳しい解説はこちら

    糖尿病とは?血糖値や症状に関する基本情報。体内のインスリン作用が不十分であり、それが起因となり血糖値が高い状態が続いていきます。症状など分類別に解説しています。

    糖尿病とは?血糖値や症状に関する基本情報

    参考情報:リンク先
    HealthDay News 2017年12月4日
    Copyright c 2017 HealthDay. All rights reserved.
    SMTによる記事情報は、治療の正確性や安全性を保証するものではありません。
    病気や症状の説明について間違いや誤解を招く表現がございましたら、こちらよりご連絡ください。
    記載記事の無断転用は禁じます。
  • 女性の糖尿病は男性とは異なる

    糖尿病は男女とも有病率に差はありません。しかし、その特徴には性別による違いがみられるといいます。

    女性の糖尿病患者は、特に以下のような点に注意する必要があります。

    • 最もよくみられる糖尿病の合併症である心疾患が、高いリスクで生じます。
    • 心筋梗塞を起こすと、その後の生存率が低く、生活の質(QOL)も低下する傾向があります。
    • 失明も比較的高い確率でみられます。
    • うつ病リスクが高い傾向があります。

    情報元:FDA 女性の健康対策室(OWH)

    2型糖尿病に関する治験・臨床試験(新しい治療薬)情報はこちら
    郵便番号を入力すると、お近くの治験情報を全国から検索できます。
    糖尿病の基本情報についての詳しい解説はこちら

    糖尿病とは?血糖値や症状に関する基本情報。体内のインスリン作用が不十分であり、それが起因となり血糖値が高い状態が続いていきます。症状など分類別に解説しています。

    糖尿病とは?血糖値や症状に関する基本情報

    参考情報:リンク先
    HealthDay News 2017年11月21日
    Copyright c 2017 HealthDay. All rights reserved.
    SMTによる記事情報は、治療の正確性や安全性を保証するものではありません。
    病気や症状の説明について間違いや誤解を招く表現がございましたら、こちらよりご連絡ください。
    記載記事の無断転用は禁じます。
  • アーミッシュに「不老」の遺伝子変異、糖尿病の少なさにも関係

    米インディアナ州で移民当時の生活スタイルを守りながら暮らすアーミッシュ(キリスト教の一派)の住民を対象とした調査から、一部の住民に共通した遺伝子変異があり、変異がある人ではない人と比べて平均寿命が10年長いことが分かった。

    この遺伝子変異がある人では細胞の老化に関係するテロメア(染色体の末端を保護している部位)が長く、糖尿病の有病率や空腹時インスリン値が低いことも明らかになったという。
    詳細は「Science Advances」11月15日号に掲載された。

    この調査は米ノースウェスタン大学や東北大学などのグループが実施したもの。インディアナ州バーンのアーミッシュのコミュニティーで暮らす18~85歳の住民177人を対象に遺伝子検査を実施したところ、43人にプラスミノーゲンアクチベータ・インヒビター(PAI)-1をエンコードするSERPINE1遺伝子の変異があった。

    また、この遺伝子変異がある住民では平均寿命が85歳(範囲73~88歳)だったのに対し、変異がない住民では75歳(同70~83歳)で、10年の差が認められた。
    さらに、遺伝子変異がある住民では、変異がない住民と比べてテロメアが10%長かったほか、糖尿病の有病率が低く、空腹時インスリン値が低いことも明らかになった。
    このほか、血管のスティフネス(硬さ)にも違いが認められたという。

    2型糖尿病に関する治験・臨床試験(新しい治療薬)情報はこちら
    郵便番号を入力すると、お近くの治験情報を全国から検索できます。

    PAI-1は血液凝固を促進するタンパク質として知られる。
    これまでにPAI-1が老化に関係することはマウスの研究で示されていたが、ヒトへの影響については分かっていなかった。

    論文の筆頭著者である米ノースウェスタン大学のDouglas Vaughan氏は、同大学のプレスリリースで「テロメアという分子レベルの老化マーカーだけでなく、代謝(空腹時インスリン値)や心血管(血圧および血管の硬さ)の老化マーカーの全てにおいて、加齢による変化から守られている人たちが存在することが分かった」と説明。
    「彼らは長寿であるだけでなく、健康に長生きしている。これは望ましい長寿の在り方だ」と話している。

    現在、こうしたベネフィットが期待できるのは特定の遺伝子変異があるアーミッシュの一部の住民に限定されているが、将来、遺伝子変異がなくても同じようなベネフィットが得られる可能性はある。
    東北大学の宮田敏男氏らがPAI-1の産生を阻害する薬剤を開発し、既にヒトを対象とした臨床試験でその安全性が確認されている。これを受け、Vaughan氏らも米国の2型糖尿病および肥満の患者を対象とした同薬の臨床試験を計画中で、半年以内の開始を目指し米食品医薬品局(FDA)への申請を予定しているという。

    また、同氏はPAI-1阻害薬の臨床試験を実施するだけでなく、今後も定期的にアーミッシュのコミュニティーを訪問し、遺伝子変異による影響についてさらに詳しく調べたいとの意向を示している。

    糖尿病の基本情報についての詳しい解説はこちら

    糖尿病とは?血糖値や症状に関する基本情報。体内のインスリン作用が不十分であり、それが起因となり血糖値が高い状態が続いていきます。症状など分類別に解説しています。

    糖尿病とは?血糖値や症状に関する基本情報

    参考情報:リンク先
    HealthDay News 2017年11月15日
    Copyright c 2017 HealthDay. All rights reserved.
    SMTによる記事情報は、治療の正確性や安全性を保証するものではありません。
    病気や症状の説明について間違いや誤解を招く表現がございましたら、こちらよりご連絡ください。
    記載記事の無断転用は禁じます。
  • 尿pH測定が糖尿病の高リスク者発見に有用 低値で耐糖能異常リスク上昇、愛媛大

    健診を受けた成人男女約4,900人を調査した結果、日本人の男女は尿pH値が低いほど耐糖能異常を有する確率が高い可能性があると愛媛大学大学院消化器・内分泌・代謝内科学(第三内科)の三宅映己氏らが発表した。

    特にこれらの関連は男性で強く、尿pH測定は糖尿病リスクが高い人を早期発見するのに有用な指標になり得るという。
    詳細は「Journal of Diabetes Investigation」11月16日オンライン版に掲載された。

    これまでの研究で、尿pHはBMI値やインスリン抵抗性と負の相関を示し、尿pHが低値であることは2型糖尿病の発症とも関連する可能性が示されているが、詳細は明らかにされていない。
    三宅氏らは今回、尿pH値と耐糖能異常との関連を調べる住民ベースの横断研究を実施し、尿pH値が糖尿病前症や2型糖尿病の予測因子となり得るのかを男女別に検討した。

    2型糖尿病に関する治験・臨床試験(新しい治療薬)情報はこちら
    郵便番号を入力すると、お近くの治験情報を全国から検索できます。

    対象は、2013年4月~2014年3月に健康診断を受診した23~86歳の男女4,945人(うち男性が2,490人)。
    対象者を空腹時血糖(FPG)値で(1)110mg/dL未満群(4,494人)、(2)110mg/dL以上126mg/dL未満群(269人)、(3)126mg/dL以上群(182人)の3群に、あるいはHbA1c値で(1)5.8%未満群(4,494人)、(2)5.8%以上6.2%未満群(269人)、(3)6.2%以上群(182人)の3群に分けて、それぞれ尿pH値との関連を調べた。
    さらに、対象者を尿pH値で5つの群(5.0、5.5、6.0、6.5および7.0以上)に分けて耐糖能異常との関連を男女別に解析した。

    年齢やBMI、収縮期血圧、トリグリセライド、HDL-コレステロール、尿酸、クレアチニンの各値、糖尿病治療薬の使用の有無を調整した多変量解析の結果、男性では尿pH低値(5.5以下)はFPG高値およびHbA1c高値と有意に関連した(傾向P値はそれぞれ0.0260、0.0075)。
    また、男性では同様に調整した多変量解析により耐糖能異常の有病率は尿pH値が低下するに伴って有意に上昇した(同0.0483、0.0181)。

    さらに、女性では尿pH低値でFPG値およびHbA1c値はいずれも上昇傾向が認められたが有意ではなかった。
    こうした男女差がみられた点について、三宅氏らは耐糖能異常を有する女性が少なく、十分な症例数が確保できなかったほか、体脂肪の分布やエストロゲン値の性差が影響した可能性を指摘している。

    糖尿病の基本情報についての詳しい解説はこちら

    糖尿病とは?血糖値や症状に関する基本情報。体内のインスリン作用が不十分であり、それが起因となり血糖値が高い状態が続いていきます。症状など分類別に解説しています。

    糖尿病とは?血糖値や症状に関する基本情報

    参考情報:リンク先
    HealthDay News 2017年11月27日
    Copyright c 2017 HealthDay. All rights reserved.
    SMTによる記事情報は、治療の正確性や安全性を保証するものではありません。
    病気や症状の説明について間違いや誤解を招く表現がございましたら、こちらよりご連絡ください。
    記載記事の無断転用は禁じます。
  • 細小血管合併症の重症化や重複でQT間隔延長リスク高まる、日本医大

    日本人の2型糖尿病患者において、糖尿病網膜症や腎症といった細小血管合併症が重症化する、もしくは神経障害を含めた3つの細小血管合併症が重複すると、致死的な不整脈につながる心電図のQT間隔延長リスクが高まることが、日本医科大学付属病院糖尿病・内分泌代謝内科の小林俊介氏と長尾元嗣氏らの研究グループの検討で分かった。

    2型糖尿病患者の死亡リスクを低減するためには、QT間隔といった心電図所見にも注意する必要があるという。
    詳細は「Journal of Diabetes Investigation」11月2日オンライン版に掲載された。

    心電図のQT間隔延長は致死的な不整脈を引き起こし、心臓突然死のリスク因子になることが知られている。
    また、大血管合併症や細小血管合併症は糖尿病患者における心臓突然死の独立したリスク因子であり、これらを合併した患者ではQT間隔延長リスクが高いことも知られている。

    研究グループは今回、2型糖尿病患者の細小血管合併症(糖尿病神経障害、網膜症、腎症)に着目し、これらの合併症の重症度や重複数とQT間隔との関連を調べる観察研究を行った。

    2型糖尿病に関する治験・臨床試験(新しい治療薬)情報はこちら
    郵便番号を入力すると、お近くの治験情報を全国から検索できます。

    対象は、同大学病院に血糖コントロールのために入院した2型糖尿病患者219人(平均年齢は60歳、31%が女性、平均HbA1c値は9.5%)。QT間隔は、入院当日に行った12誘導心電図の第II誘導の記録で評価し、Bazett法の補正式を用いて心拍数の影響を補正した。

    糖尿病神経障害、網膜症、腎症の有無や重症度は、それぞれ神経障害症状やアキレス腱反射の有無、眼底検査、尿中アルブミン排泄量で評価した。

    全ての対象患者のQT間隔は430±22msecであり、35%(76人)にQT間隔延長が認められた。単変量解析の結果、QT間隔延長と関連する患者の特徴として女性(P=0.025)、2型糖尿病の罹病期間(P=0.041)、BMI(P=0.0008)、収縮期血圧(P=0.0011)、インスリンの使用(P<0.0001)が浮かび上がった。

    また、糖尿病神経障害または網膜症、腎症を合併した患者群では、これらの合併症がみられない患者群と比べてQT間隔が有意に延長していた(それぞれP=0.0005、0.0019、0.0001)。
    特に網膜症と腎症の病期が進行するにつれてQT間隔は有意に延長したほか(いずれも傾向のP<0.001)、3つの細小血管合併症が重複するとQT間隔は有意に延長した(傾向のP<0.001)。

    さらに、多変量回帰分析の結果、神経障害または腎症の合併と細小血管合併症の重複数がQT間隔延長と独立して関連することも明らかにされた。

    以上の結果から、研究グループは「日本人2型糖尿病患者における心電図のQT間隔延長には細小血管合併症の重症化や重複が影響することが分かった。
    QT間隔延長は心臓突然死のリスク因子であることから、2型糖尿病患者の死亡リスクを低減するためには心電図所見にもっと注意を払う必要がある」と述べている。

    糖尿病の基本情報についての詳しい解説はこちら

    糖尿病とは?血糖値や症状に関する基本情報。体内のインスリン作用が不十分であり、それが起因となり血糖値が高い状態が続いていきます。症状など分類別に解説しています。

    糖尿病とは?血糖値や症状に関する基本情報

    参考情報:リンク先
    HealthDay News 2017年11月20日
    Copyright c 2017 HealthDay. All rights reserved.
    SMTによる記事情報は、治療の正確性や安全性を保証するものではありません。
    病気や症状の説明について間違いや誤解を招く表現がございましたら、こちらよりご連絡ください。
    記載記事の無断転用は禁じます。
  • 飲酒量が多いほどインスリン分泌不全や抵抗性になりやすい 日本人男女2,100人の解析、帝京大

    日本人の成人男女は飲酒量が多いほどインスリン分泌不全やインスリン抵抗性になりやすく、2型糖尿病の発症リスクが高まる可能性があると、帝京大学衛生学公衆衛生学の辰巳友佳子氏らの研究グループが発表した。

    30歳以上の男女2,100人の検査データを解析したもので、これらの関連には性差はみられないことも分かった。
    詳細は「Diabetes Research and Clinical Practice」10月27日オンライン版に掲載された。

    日本人を対象に、飲酒によるインスリン分泌不全とインスリン抵抗性への影響を検討した研究はほとんど行われていない。
    国外では飲酒量が多いほどインスリン抵抗性のリスクは低いという研究結果が報告されているが、これは過剰な飲酒が2型糖尿病の発症リスクを上昇させるという国内外の多数の報告と合致しない。
    そこで、辰巳氏らは人間ドックを受けた成人男女を対象に前向きに追跡し、これらの関連を調べる観察研究を行った。

    対象は、2008年4月~2009年3月に75g経口ブドウ糖負荷試験(75gOGTT)を含む検査を受け、2型糖尿病とインスリン分泌不全、インスリン抵抗性が認められなかった30~74歳の男女2,100人。

    2型糖尿病に関する治験・臨床試験(新しい治療薬)情報はこちら
    郵便番号を入力すると、お近くの治験情報を全国から検索できます。

    対象者を純アルコール摂取量で(1)非飲酒群、(2)軽度の飲酒群(週に男性では1~139g、女性では1~69g)、(3)中等度の飲酒群(それぞれ週に140~274g、70~139g)、(4)過度な飲酒群(それぞれ週に275g以上、140g以上)の4群に分けてアルコール摂取量と追跡時に毎年行った75gOGTTで評価したインスリン分泌不全(インスリン分泌指数が51.7以下)またはインスリン抵抗性(HOMA-IRが2.5以上)の発症との関連を調べた。

    4.3年(中央値)の追跡期間中に708人がインスリン分泌不全を発症し、5.0年(中央値)の追跡期間中に191人がインスリン抵抗性を発症した。
    解析の結果、インスリン分泌不全になるリスクは、全く飲酒をしない群と比べて軽度の飲酒群では1.16倍、中等度の飲酒群では1.35倍、過度な飲酒群では1.64倍であり(傾向P<0.001)、インスリン抵抗性のリスクについても同様にそれぞれ1.22倍、1.42倍、1.59倍(傾向P=0.044)であったことから、飲酒量の増加に伴ってこれらのリスクは有意に上昇することが分かった。

    また、追跡期間中に89人が2型糖尿病を発症しており、そのリスクは飲酒量の増加に伴い上昇していたが(非飲酒群と比べて軽度群で1.05倍、中等度群で1.46倍、過度な飲酒群で1.83倍、P=0.014)、糖尿病リスクと飲酒量の量反応関係は多変量調整後の解析では消失していた。

    以上の結果から、辰巳氏らは「全く飲酒をしない人と比べて、飲酒量が多い人ほどインスリン分泌不全やインスリン抵抗性になるリスクは上昇することが分かった。
    過度な飲酒は、インスリン分泌不全とインスリン抵抗性の両方を介して糖尿病の発症に影響を及ぼしている可能性がある」と述べている。

    糖尿病の基本情報についての詳しい解説はこちら

    糖尿病とは?血糖値や症状に関する基本情報。体内のインスリン作用が不十分であり、それが起因となり血糖値が高い状態が続いていきます。症状など分類別に解説しています。

    糖尿病とは?血糖値や症状に関する基本情報

    参考情報:リンク先
    HealthDay News 2017年11月13日
    Copyright c 2017 HealthDay. All rights reserved.
    SMTによる記事情報は、治療の正確性や安全性を保証するものではありません。
    病気や症状の説明について間違いや誤解を招く表現がございましたら、こちらよりご連絡ください。
    記載記事の無断転用は禁じます。
  • 肥満合併で日本人2型糖尿病患者の医療費が増大 滋賀医大の研究グループ

    肥満を伴う日本人の2型糖尿病患者は、肥満がない場合と比べて外来での薬剤費と入院費が増えることで医療費が増大することが滋賀医科大学糖尿病内分泌・腎臓内科准教授の荒木信一氏らの検討で分かった。

    肥満を合併すると血糖や血圧、脂質コントロールに処方される治療薬の種類が増え、より手厚い治療が必要となるにもかかわらず、血糖コントロールが不十分なケースが多くみられたという。
    詳細は「Journal of Diabetes Investigation」10月25日オンライン版に掲載された。

    糖尿病と肥満は公衆衛生や健康上の問題だけでなく、社会経済的にも大きな負荷をかけることが懸念されている。
    しかし、欧米人に比べて比較的やせ型が多い日本人の2型糖尿病患者では、肥満が血糖コントロールや治療内容、医療費にどのような影響を及ぼすのかは明らかにされていなかった。
    荒木氏らは今回、2型糖尿病患者を対象に肥満が薬物治療や年間の医療費に与える影響を調べるため横断研究を行った。

    対象は同大学で行われている前向き観察研究に参加し、2011年4月~2013年3月に経過観察のため外来を受診した2型糖尿病患者402人。
    平均年齢は66歳、約66%が男性で、BMIは平均で24.7であった。

    2型糖尿病に関する治験・臨床試験(新しい治療薬)情報はこちら
    郵便番号を入力すると、お近くの治験情報を全国から検索できます。

    対象患者をBMIが25以上の肥満群(165人;41%)と肥満がない群(237人)に分けて年間の医療費と血糖・血圧・脂質コントロールに要した薬物治療の内容を比較検討した。
    なお、BMIが30以上の極端な肥満は35人(8.7%)にみられた。

    その結果、肥満がない群と比べて肥満群は年齢が若く、ウエスト周囲長やHbA1c値、収縮期血圧値、総コレステロールや中性脂肪(トリグリセリド)の値(いずれも平均値)のほか高血圧の合併率が高かった。

    対象患者全体の年間総医療費の中央値は26万9,333円であった。
    年間の総医療費は肥満群では肥満がない群と比べて有意に高かった(29万4,548円対25万2,263円、P<0.001)。

    特に肥満群では血糖や高血圧、脂質異常症の薬物治療にかかる費用と入院費が有意に高かった。

    さらに、肥満群では肥満がない群と比べて血糖降下薬および降圧薬の平均併用数が有意に多く(それぞれ2.0対1.6、1.6対1.1、いずれもP<0.001)、3剤以上の併用を必要とする患者の割合も高かった。

    以上の結果から、荒木氏らは「肥満を伴う日本人2型糖尿病患者では、主に薬剤費や入院費が増えることで医療費が増大するほか、必要とする治療薬の種類が増えるにもかかわらず血糖や血圧、脂質コントロールは不良であることが分かった。
    今後、過体重や肥満の2型糖尿病患者では減量が医療費の抑制や必要とする治療薬の減少に有用かどうかを検討する必要がある」と述べている。

    糖尿病の基本情報についての詳しい解説はこちら

    糖尿病とは?血糖値や症状に関する基本情報。体内のインスリン作用が不十分であり、それが起因となり血糖値が高い状態が続いていきます。症状など分類別に解説しています。

    糖尿病とは?血糖値や症状に関する基本情報

    参考情報:リンク先
    HealthDay News 2017年10月6日
    Copyright c 2017 HealthDay. All rights reserved.
    SMTによる記事情報は、治療の正確性や安全性を保証するものではありません。
    病気や症状の説明について間違いや誤解を招く表現がございましたら、こちらよりご連絡ください。
    記載記事の無断転用は禁じます。
  • プロバイオティクス飲料摂取で2型糖尿病患者の慢性炎症が抑制か 順天堂大の研究グループ

    日本人の2型糖尿病患者が腸内環境を整えるプロバイオティクス飲料を4カ月間継続して摂取すると、腸内で乳酸菌のラクトバチルス属(Lactobacillus)の中でも腸管のバリア機能を向上させる善玉菌の数が増えたほか、慢性炎症の原因となり得る腸内細菌の血中への移行を抑制することを、順天堂大学大学院代謝内分泌内科学准教授の金澤昭雄氏と准教授の佐藤淳子氏、教授の綿田裕孝氏とプロバイオティクス研究講座特任教授の山城雄一郎氏らの研究グループが(株)ヤクルト本社との共同研究で見出した。

    プロバイオティクス飲料を継続的に摂取すると腸内細菌の侵入を防ぐ腸管のバリア機能が強化され、全身の慢性炎症の抑制につながる可能性があるという。

    詳細は「Scientific Reports」9月21日オンライン版に掲載された。
    研究グループはこれまで、日本人の2型糖尿病患者は腸内フローラのバランスが乱れており、このバランスの乱れから腸管バリア機能が低下して腸内細菌が血液中へ移行するバクテリアルトランスロケーション(bacterial translocation)を引き起こしていることを突き止めていた(Diabetes Care 2014; 37: 2343-2350)。

    そこで研究グループは今回、2型糖尿病患者を対象に腸内フローラのバランスを整えるプロバイオティクス飲料を継続して摂取してもらい、腸内フローラの組成や腸内細菌の血液中への移行に及ぼす影響などを調べた。

    対象は食事療法や運動療法、薬物療法を行っている2型糖尿病患者70人(30~79歳、HbA1c値は6.0%以上8.0%未満)。
    対象患者をプロバイオティクス飲料(400億個のラクトバチルス カゼイ シロタ株含有の低カロリータイプ)を継続摂取する群と摂取しない群(各群35人)にランダムに割り付けて16週間観察した。
    摂取前および摂取開始から8週後、16週後に便中および血中の腸内フローラを解析し、炎症性サイトカイン〔腫瘍壊死因子(TNF)-α、インターロイキン(IL)-6、高感度C反応性タンパク(hs-CRP)〕の血中濃度を調べた。

    2型糖尿病に関する治験・臨床試験(新しい治療薬)情報はこちら
    郵便番号を入力すると、お近くの治験情報を全国から検索できます。

    各群で34人が試験を完了した。
    腸内フローラの解析から、プロバイオティクス飲料を継続摂取した群では摂取していない群と比べてベースラインから試験終了時(16週後)には便中の総ラクトバチルス属菌が有意に増加し、特に善玉菌として知られるラクトバチルス カゼイ、ラクトバチルス ガセリ、ラクトバチルス ロイテリ、クロストリジウム コッコイデスグループの菌数が有意に増えていることが分かった。

    また、腸内から血液中に移行した細菌の総数は、試験開始から8週後では摂取群と非摂取群で差はみられなかったのに対し、16週後では血液1mL当たりの細菌数は非摂取群の6個に対し摂取群では1.8個にまで減少し、両群間に有意差が認められた(P<0.05)。
    一方で、プロバイオティクス摂取による炎症性サイトカインへの影響はみられなかった。

    研究グループは、プロバイオティクス飲料の摂取後に増加したラクトバチルス カゼイ、ラクトバチルス ガセリ、ラクトバチルス ロイテリは腸管の上皮細胞間の接着を強化する作用を持つとの報告があることから、「プロバイオティクス飲料の継続摂取は、2型糖尿病患者の腸内フローラに変化をもたらし腸管のバリア機能を強化して、血中への腸内細菌の移行を抑制すると考えられる」と述べている。

    また、腸内細菌の血中への移行は全身に慢性的な炎症を引き起こし、2型糖尿病の病態を悪化させることが懸念されることから、今後、腸管バリア機能を強化して慢性炎症を抑えることを標的とした新しい治療法の開発につながる可能性があると期待を示している。

    糖尿病の基本情報についての詳しい解説はこちら

    糖尿病とは?血糖値や症状に関する基本情報。体内のインスリン作用が不十分であり、それが起因となり血糖値が高い状態が続いていきます。症状など分類別に解説しています。

    糖尿病とは?血糖値や症状に関する基本情報

    参考情報:リンク先
    HealthDay News 2017年10月30日
    Copyright c 2017 HealthDay. All rights reserved.
    SMTによる記事情報は、治療の正確性や安全性を保証するものではありません。
    病気や症状の説明について間違いや誤解を招く表現がございましたら、こちらよりご連絡ください。
    記載記事の無断転用は禁じます。
  • 空腹時血糖異常と腹部肥満は糖尿病の強力な危険因子 日本人の成人男女で解析

    日本人の成人男女はメタボリック症候群の危険因子の数が増えるほど将来、糖尿病になりやすく、特に空腹時血糖異常(IFG)があるとリスクはさらに高まる可能性のあることが医薬基盤・健康・栄養研究所(東京都)栄養疫学・食育研究部の黒谷佳代氏らの研究で分かった。

    「Journal of Epidemiology」9月号に掲載されたこの研究では、保有する危険因子に腹部肥満が含まれると、危険因子の数は同じでも糖尿病リスクはより高まることも明らかにされた。

    これまで欧米で行われた小規模研究では、メタボリック症候群を構成する危険因子のうちIFGと腹部肥満はその他の因子よりも糖尿病リスクと強く関連することが報告されている。
    黒谷氏らは今回、日本の12企業で働く会社員10万人を対象とした職域多施設研究(Japan Epidemiology Collaboration on Occupational Health Study;J-ECOH Study)のデータを用いて、メタボリック症候群を構成する危険因子の数やその組み合わせと糖尿病リスクとの関連をIFGの有無別に調べる観察研究を行った。

    糖尿病に関する治験・臨床試験(新しい治療薬)情報をsmtで検索
    郵便番号を入力すると、お近くの治験情報を全国から検索できます。

    対象は、2008~2013年に定期健診を受診した11企業で働く会社員5万5,271人(うち男性が4万7,160人)。
    メタボリック症候群を構成する危険因子は(1)ウエスト周囲長(男性90cm以上、女性80cm以上)、(2)中性脂肪150mg/dL以上または脂質異常症治療薬を服用、(3)HDL-コレステロール値が男性40mg/dL未満、女性50mg/dL未満、(4)血圧が130mmHgまたは85mmgHg以上あるいは降圧薬を服用、(5)空腹時血糖値が100mg/dL以上とし、(5)の空腹時血糖値が100~125mg/dLの場合をIFGと定義した。

    追跡期間中(中央値で4.95年)、3,183人が糖尿病を発症した。
    解析の結果、空腹時血糖値が正常な対象者では、危険因子がない場合と比べて糖尿病リスクは1個では2.0倍、2個では4.3倍、3個では7.0倍、4個では10.0倍にそれぞれ増加した。
    また、IFGがあると糖尿病リスクはさらに高まり、IFGのみのでも12.7倍、IFGに加えて危険因子が1個増えると17.6倍、+2個で23.8倍、+3個で33.9倍、+4個で40.7倍にまでリスクが増加することも分かった。

    さらに、危険因子(IFG、腹部肥満、高血圧、脂質異常症)の組み合わせ別に糖尿病リスクを比べたところ、危険因子に腹部肥満が含まれると、保有する危険因子の数がたとえ同じであってもさらに糖尿病リスクは増加することも明らかにされた。

    以上の結果から、黒谷氏らは「メタボリック症候群の危険因子の数やIFGの有無で将来の糖尿病リスクを予測できる可能性がある。
    また、保有する危険因子の数や血糖コントール状況が同じでも、腹部肥満があるかどうかで糖尿病リスクは変わってくることも分かった」と結論づけている。

    糖尿病の基本情報についての詳しい解説はこちら

    糖尿病とは?血糖値や症状に関する基本情報。体内のインスリン作用が不十分であり、それが起因となり血糖値が高い状態が続いていきます。症状など分類別に解説しています。

    糖尿病とは?血糖値や症状に関する基本情報

    参考情報:リンク先
    HealthDay News 2017年10月16日
    Copyright c 2017 HealthDay. All rights reserved.
    SMTによる記事情報は、治療の正確性や安全性を保証するものではありません。
    病気や症状の説明について間違いや誤解を招く表現がございましたら、こちらよりご連絡ください。
    記載記事の無断転用は禁じます。
  • 糖尿病患者1000万人の大台に、予備軍含め2000万人と推計 厚労省「国民健康・栄養調査」

    糖尿病患者とその予備軍は、2016年にはいずれも約1000万人に上ることが厚生労働省の国民健康・栄養調査で分かった。糖尿病患者数が1000万人の大台を記録したのは、1997年の調査開始以来初めて。

    厚労省は高齢化や特定健診(メタボ健診)による影響と分析しているが、糖尿病に関連した国内の医療費は年間で1兆円を超えており、国や地方自治体レベルでの対策強化が求められる。

    本調査は、厚労省が健康増進法に基づいて毎年実施しているもの。
    2016年は全国から抽出した約2万4,000世帯を対象に行われ、身長や体重、腹囲など毎年の基本項目に加えて約1万1,000人の成人男女を対象に血液検査を実施。

    測定したHbA1c値を基に糖尿病が「強く疑われる(HbA1c値が6.5%以上または糖尿病治療の有無に「有」と回答)」または「可能性を否定できない(同6.0%以上6.5%未満)」か否かを判定し、全国データに当てはめて患者および予備軍の数を推計した。

    調査の結果、糖尿病患者は1997年の約690万人から増え続け、2016年には前回(2012年)調査の950万人を上回る1000万人と推計された。

    糖尿病の治験・臨床試験(新しい治療薬)情報をsmtで検索
    郵便番号を入力すると、お近くの治験情報を全国から検索できます。

    その割合は全体で12.1%、男性では16.3%、女性では9.3%であった。
    糖尿病患者のうち76.6%は治療を受けており(男性78.7%、女性74.1%)、その割合には増加傾向がみられたが、働き盛りの男性(40~49歳)では51.5%と他の年齢よりも低いといった課題も浮き彫りになった。

    また、糖尿病の可能性を否定できない予備軍は前々回(2007年)の1320万人をピークに減少し続けているが、2016年も1000万人を超えており、糖尿病患者およびその予備軍は合わせて2000万人に上ると推計された。

    さらに、体格(BMI)と生活習慣状況を調べ、都道府県別に年齢調整を行った上でそれぞれのデータを4等分に分けて上位群(上位25%)と下位群(下位25%)を比較したところ、「BMI」、「野菜や食塩の摂取量」、「歩数」、「男性の喫煙習慣の割合」で有意な差がみられ、地域格差の存在も明らかにされた。

    例えば、BMI(適正体重は18.5~25未満、25以上は肥満)が最も高いのは男性が高知(25.1)、女性が福島(23.9)、低いのはそれぞれ新潟(23.1)と福岡(21.8)であった。

    また、1日当たりの野菜摂取量(厚労省の推奨では350g)は男女ともに長野県(各352g、335g)が最も多く、男性では愛知県(229g)、女性では大阪府(227g)で少なかった。
    食塩摂取量(男性8.0g/日、女性7.0g/日)は男女ともに沖縄(各9.1g、8.0g)で最も少なかった(多いのは男性が宮城;11.9g、女性が長野;10.1g)。さらに、1日の平均歩数は男性で最も多い大阪(8,762歩)と女性の神奈川(7,795歩)と比べて最も低い高知(男女それぞれ5,647歩、5,840歩)との間に約3,000歩の開きがみられた。

    糖尿病の基本情報についての詳しい解説はこちら

    糖尿病とは?血糖値や症状に関する基本情報。体内のインスリン作用が不十分であり、それが起因となり血糖値が高い状態が続いていきます。症状など分類別に解説しています。

    糖尿病とは?血糖値や症状に関する基本情報

    参考情報:リンク先
    HealthDay News 2017年10月2日
    Copyright c 2017 HealthDay. All rights reserved.
    SMTによる記事情報は、治療の正確性や安全性を保証するものではありません。
    病気や症状の説明について間違いや誤解を招く表現がございましたら、こちらよりご連絡ください。
    記載記事の無断転用は禁じます。