• 血糖・血圧・脂質の同時強化介入が大血管合併症を抑制 J-DOIT3、EASD2017で発表

    糖尿病患者の血糖・血圧・脂質の管理指標がより厳格なものへと見直しが進むかもしれない。
    約2,500人の糖尿病患者を対象とした大規模臨床試験(J-DOIT3研究)で、これらの管理指標を現行よりも厳格に設定すると、2型糖尿病患者の心筋梗塞や脳卒中といった大血管合併症リスクの低減につながる可能性があることが分かった。

    血糖・血圧・脂質を同時に強化介入することで大血管合併症を減らせることを大規模な研究で示したのは世界初。今後、国内外の糖尿病診療指針に影響を与えるものと注目される。

    研究結果は、東京大学病院糖尿病・代謝内科教授の門脇 孝氏と国立国際医療研究センター研究所糖尿病研究センターのセンター長を務める植木浩二郎氏らが第53回欧州糖尿病学会(EASD 2017、9月11~15日、ポルトガル・リスボン)で発表し、詳細は「Lancet Diabetes & Endocrinology」にも掲載される予定だ。

    J-DOIT3(Japan Diabetes Optimal Integrated Treatment study for 3 major risk factors of cardiovascular diseases)研究は、糖尿病に伴う心筋梗塞や脳卒中などの大血管合併症の発症や進行を抑制する介入法を見出すため、2006年に厚生労働省の研究事業の一環として開始された臨床試験。
    全国81の施設から2,542人の大血管合併症のリスクが高い2型糖尿病患者が参加した。

    対象の2型糖尿病患者を、現行のガイドラインに沿った治療を行う従来療法群または血糖・血圧・脂質の管理指標を厳格に設定して強化介入を行う強化療法群にランダムに割り付けて、平均で8.5年間追跡した。

    現行の管理指標は、合併症予防のためのHbA1c値は7.0%未満、血圧は130/80mmHg未満、LDL-コレステロール(LDL-C)値は120mg/dL(冠動脈疾患の既往がない場合)であるのに対し、強化療法群ではそれぞれ6.2%、120/75mmHg、80mg/dLの目標達成を目指した。
    主要評価項目は心筋梗塞、冠血行再建術、脳卒中、脳血管血行再建術、死亡と定義した。

    追跡期間中の治療状況をみると、強化療法群と従来治療群ではそれぞれ平均HbA1c値は6.8%、7.2%、平均血圧値は123/71mmHg、129/74mmHg、平均LDL-C値は85mg/dL、104mg/dLであった。

    解析の結果、主要評価項目の発症率は、従来療法群と比べて強化療法群では有意ではないものの19%抑制されたほか、患者登録時の喫煙状況などの危険因子を調整した解析では、強化療法群で24%有意に抑制されていた(P=0.042)。

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    また、事後解析によると、総死亡および冠動脈イベントの発生率には両群間で有意な差はみられなかったが、脳血管イベント(脳卒中および脳血管血行再建術)の発生率は強化療法群で58%有意に抑制されていた(P=0.002)。

    なお、細小血管合併症のうち、腎症や網膜症の発症や進展に関しては強化療法群で有意に抑制されたものの(それぞれ32%;P<0.001、14%;P=0.046)、下肢の切断などについては両群間で有意差はみられなかった。

    両氏らの研究グループによると、今回の強化療法群では心筋梗塞や脳梗塞による死亡例は1件もみられなかったほか、10年以上前に日本行われた同様の小規模な臨床試験よりもこれらのイベント発生率には50%以上の低下がみられた。

    このことから、両氏らは「現行のガイドラインによる治療法でも心筋梗塞や脳梗塞は減少しているが、血糖・血圧・脂質をより厳格かつ総合的に介入を行うことで大血管合併症の発症をさらに抑えられるのではないか」と述べており、国内外の糖尿病診療指針も厳格な治療を目指す方向で見直しが進む可能性があるとの見解を示している。

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    HealthDay News 2017年9月25日
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  • 低出生体重の女性は糖尿病になりやすい? 成人後に肥満がなくてもリスクは有意に増加、日本人看護師調査

    低出生体重で生まれた女性は、成人後の肥満度(BMI)にかかわらず糖尿病になりやすい可能性があることを、国立がん研究センターがん対策情報センターの片野田耕太氏らが発表した。

    たとえ成人後のBMIが低めの正常値(18.5~20.9)であっても、出生体重が2,500g未満だった女性は3,000~3,500g未満だった女性に比べて糖尿病を発症するリスクが5倍近くに上るという。
    詳細は「JournalofEpidemiology」9月号に掲載された。

    出生体重は成人後に発症する糖尿病の重要な決定因子であると考えられているが、成人期のBMIによる影響は明らかにされていない。
    片野田氏らは日本の女性看護職員を対象とした疫学研究、日本ナースヘルス研究(JapanNurses’HealthStudy;JNHS)のデータを用いて、成人期のBMIを考慮した上で出生体重と成人発症糖尿病との関連を調べる観察研究を行った。

    対象はJNHSに参加した女性看護師2万6,949人。
    30歳未満、妊婦、30歳未満で糖尿病を発症した女性は解析から除外した。
    対象女性には2001~2007年のベースライン時に自記式質問紙による調査を行い、糖尿病の既往歴、出生児の体重に加えて、母親の妊娠期間、成人後(現在の)BMI、両親の糖尿病既往歴について尋ねた。

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    その結果、年齢やBMI、両親の糖尿病既往歴を調整した解析によると、出生体重が低い女性ほど成人後に糖尿病を発症するリスクが高まっており、出生体重が100g増えるごとに糖尿病を発症するリスクは7%低下していた(オッズ比0.93、95%信頼区間0.90~0.96)。
    なお、出生体重を妊娠期間のパーセンタイルに置き換えても同様の結果が得られた。

    また、対象女性を現在のBMIで5つの群(18.5~20.9、21.0~22.9、23.0~24.9、25.0~26.9、27.0以上)に層別化して解析したところ、成人期に過体重~肥満(BMI25.0以上)の女性では出生体重にかかわらず糖尿病リスクは高まっていたが、BMIが低めの正常値の女性では、出生体重が低いほど糖尿病になりやすく、2,500g未満だった女性は3,000~3,500g未満だった女性に比べて糖尿病の発症リスクは4.75倍に上っていた。

    以上の結果を踏まえ、片野田氏らは「出生体重は成人後の糖尿病発症に影響を及ぼす可能性がある」とし、成人後に肥満がなくても出生体重が低い女性では糖尿病リスクが高まる点に留意すべきだとアドバイスしている。

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  • 糖尿病でも外食を楽しもう

    インスリン療法を行っている糖尿病患者にとって、血糖変動のリスクを伴う外食はストレスの元です。血糖値に注意しながら安全に外食を楽しむためのヒントを紹介します。
    • 普段の食事と同じ時間にレストランの予約を取りましょう。予約が取れないときは、待ち時間の長い混雑した店を避けるか、早めに出かけましょう。
    • 食事が遅れたときのために、クラッカーなどを常に持っておきましょう。
    • いつもより食事が遅くなるときは、普段食事をする時間に果物やでんぷんを摂取し、その後できちんとした食事を摂りましょう。
    • 食事の時間が変わるときはどうすればよいかを医師に相談しましょう。
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    HealthDay News 2017年9月15日
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  • 塩分の取り過ぎで糖尿病の発症リスクが上昇か

    食塩の摂取量が多い成人は、糖尿病を発症するリスクが高い可能性があることが、スウェーデンの後ろ向き研究で示された。

    研究を実施したカロリンスカ研究所(スウェーデン)環境医学研究所のBaharehRasouli氏が第53回欧州糖尿病学会(EASD2017、9月11~15日、ポルトガル・リスボン)で結果を報告した。

    同氏らは今回、スウェーデンの35歳超の2型糖尿病患者1,136人、成人潜在性自己免疫性糖尿病(LADA)患者355人と、年齢や性をマッチさせた糖尿病のない健康な男女1,379人(対照群)のデータを解析した。
    その結果、1日当たりのナトリウム摂取量が1g(食塩約2.5gに相当)増えるごとに2型糖尿病を発症するリスクが65%上昇することが示されたという。

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    また、食塩の摂取量が少ない群(6g未満/日)と比べて多い群(7.3g/日以上)では2型糖尿病の発症リスクが72%、LADAを発症するリスクが約2倍に上昇することも分かった。
    なお、LADAとは極めて緩徐に進行し、成人してから発症するタイプの1型糖尿病。今回の研究では、特に高リスクのヒト白血球抗原(HLA)遺伝子型の保有者において、食塩の高摂取がLADAの発症リスクを大幅に上昇させることも明らかになったという。

    今回の研究では、食塩の高摂取がどのような機序で糖尿病リスクを高めているのかについては検討されていないが、考えられる機序としてRasouli氏らは「食塩の摂取量が増えるとインスリン抵抗性が増強するのではないか」との見方を示している。
    また同氏らは、食塩の高摂取が体重の増加に関連する可能性も示唆している。

    今回の研究は因果関係を証明するものではなく、関連性を示したに過ぎないが、Rasouli氏らは「今後、この研究結果が成人の糖尿病予防に向けた取り組みで重要なものとなるかもしれない」としている。

    なお、学会発表された研究は、査読を受けて医学誌に掲載されるまでは予備的なものとみなされる。

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    HealthDay News 2017年9月14日
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  • 血中アディポネクチン濃度の上昇が骨折の予測因子に日本人糖尿病患者の大規模コホート研究を解析

    閉経後女性を含む2型糖尿病患者では、血中アディポネクチン濃度の上昇に伴い、骨折全体のリスクだけでなく骨粗鬆症性骨折を来すリスクも高まる可能性があることを、白十字病院(福岡県)副院長・糖尿病センター長の岩瀬正典氏らの研究グループが発表した。

    糖尿病患者における血中アディポネクチン濃度と骨折リスクとの関連を大規模なコホート研究で検証したのは今回が初めて。
    高アディポネクチン血症による骨粗鬆症性骨折リスクへの影響も示された。詳細は「Diabetologia」10月号に掲載された。

    脂肪細胞から分泌されるホルモンのアディポネクチンはインスリン抵抗性の改善に働くことが知られているが、アディポネクチンとその受容体はヒトの骨芽細胞にも発現するため骨代謝にも大きな影響を及ぼすと考えられている。
    これまで糖尿病がない男性では、血中アディポネクチン濃度の上昇は骨折リスクの増加と関連することが報告されているが、2型糖尿病患者では十分に検討されていなかった。

    そこで、岩瀬氏らは今回、大規模な前向き疫学調査である福岡県糖尿病患者データベース研究(FukuokaDiabetesRegistry;FDR)のデータを用いて、血中アディポネクチン濃度と骨折リスク(全ての骨折および骨粗鬆症性骨折)との関連を調べた。

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    対象は、2008年4月~2010年10月に同県内の糖尿病専門施設に通院する外来糖尿病患者5,131人のうち、1型糖尿病患者などを除き、骨折の発生を追跡し得た4,869人。このうち男性が2,754人で、女性のうち1,951人は閉経後女性であった。
    平均年齢は65歳、平均罹病期間は15.4年であった。

    その結果、中央値で5.3年(追跡率は97.6%)の追跡期間中に682人がいずれかの骨折を来し、このうち277人では骨粗鬆症性骨折が認められた。
    解析の結果、(対数変換した)血中アディポネクチン濃度が1標準偏差(SD)増加するごとに閉経後女性では全ての骨折リスクが1.27倍、骨粗鬆症性骨折リスクが1.35倍に増え、男性ではそれぞれ1.22倍、1.40倍となることが分かった(いずれのリスクも年齢調整ハザード比)。

    また、閉経後女性と男性における骨折のリスク因子を調べたところ、両者の骨粗鬆症性骨折の有意なリスク因子として高アディポネクチン血症(血中アディポネクチン濃度が20μg/mL以上)が浮かび上がった。

    高アディポネクチン血症を伴う閉経後女性では骨粗鬆症性骨折リスクは1.72倍に、男性では2.19倍にそれぞれ高まっており、そのリスクの程度は70歳以上の高齢者や女性と同程度であった。

    以上の結果を踏まえ、岩瀬氏らは、2型糖尿病患者の血中アディポネクチン濃度を測定することで、将来、骨折を来すリスクが高いかどうかを予測できる可能性があるとしている。

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    糖尿病とは?血糖値や症状に関する基本情報

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    HealthDay News 2017年9月19日
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  • 高血糖値は大きな病の入り口です。血糖を上げすぎないための基礎知識について

    血糖値について

    生活習慣病が増えてきています。その中でも糖尿病は深刻ですが、今一つよくわからないという人もいるのではないでしょうか?大きく関わってくる高血糖という症状について、予防のためにもしっかり知っておきましょう。
    1. 1.はじめに
    2. 2.血糖値の基本
    3. 3.日常生活のなかに、高血糖の原因が!
    4. 4.高血糖が引きがねとなる怖い病気と症状
    5. 5.血液検査の血糖値を判断
    6. 6.健康診断で血糖値に問題!再検査の内容は?
    7. 7.血糖値の安定と病気予防のための心がけ
    8. 8.まとめ

    はじめに

    最近では、健康診断でも血糖値が重要視されています。
    血糖値と言っても、ただ甘いものを食べすぎるだけとはちょっと違う意味を持ってそうと疑問に思う方もいると思います。

    本記事では、自分の血糖値のコントロールや、生活における健康管理ができるように、血糖値に関することについて説明します。

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    血糖値の基本

    食べ物を口から食べると、胃や腸などにおいて、酵素の力で分解され吸収されます。
    血管に栄養分として吸収されるには、ぶどう糖という成分まで小さな成分にならなければなりません。
    このぶどう糖が血管中に、どれだけあるかを調べるときの呼び名が血糖値です。
    血液1dL中何mgの糖という単位で表現されます。

    日常生活のなかに、高血糖の原因が!

    過食と偏食
    血糖値が急速に上がってしまう食べ物は、甘いものと炭水化物です。しかし、油もの、脂肪分の多い物でも血糖値は上がります。
    自宅で料理する場合は、ある程度の調節ができますが、外食で摂取する糖質はかなり高いものになります。外食が多い人は注意が必要です。
    また食事時間が不規則なため、空腹に任せて過食してしまう人は、一度に摂取する量が多いという点で高血糖になりやすいです。

    過度な飲酒
    酒類は、水分だからと安心していては大変です。酒の原料は糖分を多く含んでいるものが多く、飲んでいる間にトイレに行っても、身体から排泄されるのは水分だけです。糖質はしっかり残っています。
    また、酒の肴として摂取するものも、糖質や脂質が多いものであると高血糖のリスクは倍増します。

    肥満
    血糖値が上昇すると、インスリンという膵臓から出るホルモンが、糖分を臓器や細胞にエネルギー源として運びます。
    しかし、肥満によって脂肪細胞が蓄積されると、その脂肪細胞がインスリンを効きにくくするとされています。結果、血糖を下げにくいということになります。

    運動不足
    ぶどう糖の消費の多くは筋肉です。筋肉を活かす原料なのですが、運動不足で筋肉量が低ければ消費されにくく、高血糖となってしまいます。

    ストレス
    ストレス信号が神経を通じて脳に伝達されると、ストレスに対抗するために、肉体的、精神的にエネルギーを蓄えなければならないと判断され、脳は、血糖値をあげるように体に指令を出します。
    特に、ストレスが加わったときに分泌されるストレスホルモン「コルチゾール」は、血糖値をあげる作用のあるホルモンです。その結果、血糖値が上昇、高血糖が起こります。

    遺伝
    糖尿病を前提としての高血糖ならば、遺伝が原因となることがあります。
    糖尿病にも発症原因に伴った分類が成されているため、どの分類に当てはまるかは個別的に違います。

    生活習慣に沿って発症するもの、インスリンの分泌異常によるもの、どちらでも高血糖の症状はあります。

    高血糖が引きがねとなる怖い病気と症状

    高血糖が続くと引き起こす病気はズバリ糖尿病です。
    血糖が高くなると、それをキャッチしてインスリンという膵臓からのホルモンが分泌されます。

    しかし、さまざまな原因でこのインスリンが分泌されなくなったり、インスリンが作用しないような体質になるなどの変化が起きて、常に血糖が高い状態になる病気です。

    血糖値が高いと動脈硬化も促進させます。
    そのほかに高血糖が引き金となって更なる病気を生み出します。これが合併症です。

    恐ろしいのは、この合併症によって、身体が危険にさらされることなのです。代表的な合併症をご紹介します。

    糖尿病性網膜症
    網膜は物を見るための大切な部分ですが、高血糖が続くと網膜を取り巻く細い血管が損 傷してしまい、やがては網膜の剥離を起こし、失明の域をたどります。

    糖尿病性腎症
    腎臓のろ過作用が利かなくなってしまうため、尿中に排出されるべく老廃物が、血液に残ったまま身体を駆け巡るので敗血症という生命にかかわる病気まで達してしまいます。

    糖尿病神経障害
    手足のしびれや、感覚が鈍いと感じる知覚異常から始まり、小さな傷が感染の悪化を経由して、やがては切断というところまで進行する恐ろしい症状です。

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    血液検査の血糖値を判断

    食べ物が口から入って、腸から吸収されて血糖値として反映されるまでに30分かかると言われます。
    たいていの血糖値検査は空腹時血糖値です。

    基準値は70~110mg/dl未満です。それ以下であれば低血糖、それ以上であれば高血糖といいますが、年齢や糖尿病を持っているかどうか、妊婦かなど、その人を取り巻く条件において数値は細かく変わってきます。

    糖尿病と動脈硬化は密接な関係がありますので、それぞれの検査結果は切り離さずに見ていくと良いです。

    健康診断で血糖値に問題!再検査の内容は?

    健康診断で、一回だけ血糖値が異常だったとしても、すぐに糖尿病の診断が下されるわけではありません。
    糖尿病の可能性があるかどうかの検査がなされます。

    血液検査でHbA1cの値を出す

    高血糖によって、血液中に余っているブドウ糖はヘモグロビンと結合していきます。
    この数を検査して、糖の量を判断します。
    HbA1cは、1~2か月前の血糖値を反映しており、基準値は4.3%~5.8%です。

    75gOGTT(75g経口ブドウ糖負荷試験)

    グルコースという糖質の飲料水を飲み、決められた時間に沿って、血液中の血糖の値を見る。
    インスリンによる糖の処理機能を調べる検査です。

    血糖値の安定と病気予防のための心がけ

    血糖値を高くしないための方法は、糖尿病予防だけには当てはまりません。
    動脈硬化予防にも適応される条件となります。

    食事方法の見直し
    ・3食規則正しい時間に摂るようにする
    ・夕食は就寝の3時間前に済ましておく
    ・野菜を多く摂る
    ・よく噛んで食べるようにして早食いを避ける
    ・野菜→たんぱく質→炭水化物または脂肪の順番で食べるように心がける

    習慣的な運動
    食後1時間以降で、30分程度の適度な有酸素運動が効果的です。

    ストレスのない生活
    ストレス社会においてストレスを蓄積させないということは難しいかもしれませんが、蓄積されても、解消する方法を見つけることです。

    また、寝不足は自律神経の乱れを生じますので、寝不足にならないような生活作りが大切です。

    まとめ

    高血糖は、軽い症状として受け止められやすいのですが、糖尿病の関連が強く、その後の合併症まで引きずってしまうという恐ろしい症状の一つになります。
    小さなことからきちんと知り、生活に取り入れることによって、大きな病から逃れられます。

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  • 血糖値が高い…将来飲むことになるかもしれない糖尿病の薬とは

    糖尿病の薬について

    日頃の食べすぎや運動不足が重なって糖尿病になってしまった方がいるかもしれません。本記事では、薬での治療はどうなるの?インスリン注射を打つの?など糖尿病のタイプや重症度別に様々な薬の効果と副作用を解説します。
    1. 1.はじめに
    2. 2.怖すぎる糖尿病
    3. 3.注射は必ず打つのか?
    4. 4.様々な糖尿病の内服薬
    5. 5.深刻だと意識障害も起こる副作用の低血糖に注意
    6. 6.まとめ

    はじめに

    日本国民の5人に1人以上が、糖尿病の患者かその予備軍と言われています。
    糖尿病は一度発症したら完治はしないというのはご存知でしょうか?
    それぐらい、糖尿病は怖い病気なのです。

    ただ、糖尿病になってしまっても血糖値を正常レベルに保つことでコントロールできます。
    そのために、食事療法、運動療法が必要で薬を使用することもあります。

    糖尿病になってしまったら、血糖値を正常に保つために、いつ何を食べるか、運動するか、糖尿病薬を実際にどのように飲むか、注射するか、あなた自身の行動が大事なります。

    また、糖尿病の病態は時の経過とともに変化するため、医師に相談の上、使用する薬や治療計画をたてて管理していく必要があります。
    ここでは、糖尿病の薬の種類、効果、副作用について解説します。

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    怖すぎる糖尿病

    糖尿病は、初期段階では自覚症状がほとんどないため、気がついたときには体中のさまざまな臓器に重大な障害を引き起こしている怖い病気です。

    糖尿病と診断された場合は、まずは2~3か月運動・食事療法で血糖値を下げるようにします。
    それでもダメな場合は、薬物療法で血糖値を下げるようにします。
    上記を行なった上でも血糖値が高く最悪の場合は、手術で足の切断、失明、週3回病院へ通う透析を行うことになります。

    糖尿病という病気は、悪化すると死に至ることもあるぐらい怖い病気なのです。
    糖尿病は、食べすぎ、肥満(内臓脂肪型肥満(メタボリックシンドローム))、多飲酒、運動不足、ストレスなどの生活習慣に起因するところがある生活習慣病です。

    ですから、少しでも心当たりのある方は、食生活の改善と適度な運動を開始して肥満を解消すること、さらに、ストレスをためないことを心がけて、糖尿病の発症を未然に防ぎましょう。

    注射は必ず打つのか?

    糖尿病になったら注射を必ず打つイメージを持っている方もいるかもしれませんが、糖尿病のタイプによって違ってきます。

    2型糖尿病
    生活習慣病が関わる2型糖尿病ではよほどひどくない限り最初からインスリン注射を打つことは基本的にはないです。
    ※2型糖尿病は血液中のブドウ糖(血糖)が正常より高くなる病気で、遺伝、高カロリー、高脂肪食、運動不足などにより引き起こされるインスリンの作用不足が考えられます。

    1型糖尿病
    1型糖尿病は自己免疫疾患により起こされる糖尿病でごくまれに現れる疾患で必ずインスリンを打ちます。
    ※1型糖尿病は、体内のインスリンの絶対量が少なくなることで生じる病気です。

    様々な糖尿病の内服薬

    糖尿病の内服薬は1種類だけではありません。
    現在使用されている糖尿病の内服薬を効き方で分類すると、下記になります。

    ⒈スルホニル尿素薬(SU薬)
    ⒉ビグアナイド薬
    ⒊チアゾリジン薬
    ⒋速攻型インスリン分泌促進薬
    ⒌DPPー4阻害薬
    ⒍α-グルコシダーゼ阻害薬
    ⒎SGLT2阻害薬

    以上、血糖値を下げる飲み薬としては7種類の飲み薬が使用されています。
    このうち1~5は血糖値を下げてくれるインスリンに関係した作用を持っています。

    血糖を下げる効果が最も強いSU薬
    SU薬は、血糖を下げるインスリンを分泌する細胞である膵ランゲルハンスβ細胞に作用し、インスリンの分泌を増加、促進させます。
    他の血糖降下薬よりも血糖を下げる作用は強いですが、その分下げすぎてしまい、低血糖の副作用を起こす頻度も多くなります。

    並行して食事療法・運動療法を行わないと体重増加が起こるので注意しましょう。

    肥満患者によく用いられるビグアナイド薬
    ビグアナイド薬は、肝臓から血中への糖分の放出の抑制および筋肉でのインスリンの働きを強める効果があります。また、コレステロールを下げる働きもあるので肥満患者に用いられやすいです。

    ビグアナイド薬に特徴的で気を付けるべき副作用に、乳酸アシドーシスがあります、この副作用の症状として食欲不振・嘔吐・腹痛・下痢から始まり、悪化してゆくと過呼吸や低血圧、低体温や昏睡にまで陥ります。特に脱水状態で起こりやすく、夏場やアルコールの摂取時にはしっかりと水分を摂ることが大事です。

    インスリンの効きを良くしてくれるチアゾリジン薬
    インスリン体内で存在していても効きが悪い場合があります。
    このような状態をインスリン抵抗性と呼びます。
    チアゾリジン薬は、このインスリン抵抗性を改善する効果とさらに肝臓からの糖分の放出を抑えます。また、コレステロールに関して善玉コレステロールを上昇させる働きも持っています。
    副作用として体液が溜まることと脂肪細胞が増殖する為、体重が増加することがあります。ときに浮腫や貧血、心不全、骨折を起こすことがあります。

    すぐ効く速攻型インスリン分泌促進薬
    効き方はSU剤と同じですが、効果が服用後に現れる為、食後に高血糖になりやすい患者には最適です。また、従来のSU剤よりも低血糖が起こりにくいですが、1日3回服用する必要があります。

    低血糖になりにくいDPP-4阻害薬
    インスリンは、ただ単に分泌されているわけではなく、血糖値に依存してGLP-1というホルモンによって放出が調整されています。
    このGLP-1を打ち消してしまう酵素であるDPP-4が体内に存在するのですが、DPP-4阻害薬はこのDPP-4を打ち消すことにより、GLP-1を残しておくことができます。
    その為、血糖値に応じてインスリンが放出されやすくなるのでDPP-4阻害薬は低血糖になりにくいとされています。

    食後の過血糖を抑えるα-グルコシダーゼ
    腸での糖の分解を抑制して食後の血糖値の上昇を緩やかにしてくれます。
    他の血糖降下剤と併用して使用される事が多いです。

    服用する際は必ず食直前に服用しないと、十分な効果が得られません。
    副作用には放屁や下痢がしばしばみられることがあります。

    尿から糖を排出させるSGLT2阻害薬
    近年発売された全く新しい形の血糖降下剤です。
    通常では、血液中の糖分は腎臓で尿中へ排出されますが、同時に再吸収とよばれる尿が体外に出る前に糖の一部が血中に戻るメカニズムがあります。

    糖尿病の人では尿へ出る糖の量は多いのですが、同時に血中への再吸収も活発になるため、血糖値が高いままになっています。

    SGLT-2阻害薬はこの再吸収を阻害し、尿中から体外への糖の排出を促進します。
    血糖降下の作用以外にも体重減少や血圧低下、尿酸値低下などの作用が報告されています。
    副作用としては尿量が増えるために脱水症状や尿路感染、皮膚関連の副作用に注意が必要です。

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    深刻だと意識障害も起こる副作用の低血糖に注意

    低血糖とは
    どの糖尿病でも副作用として糖尿病に低血糖に注意が必要です。
    特にSU剤単独やSU剤と他の血糖降下剤、インスリン注射と血糖降下剤の組み合わせで起こりやすいです。

    低血糖の初期症状としてはあくび、だるさ、動機、空腹感が起こります。さらに重度になると脳のエネルギーが不足して意識障害に陥ることもあります。
    低血糖は激しい運動の後や食事量の大幅な減少、アルコールの過剰摂取でおこりますので注意が必要です。

    慌てずに対処を
    糖分を摂取することで数分で回復することができます。
    糖分を多く含むジュース類であれば効果がより早く現れます。

    ここで1つ注意してほしいのが、α-グルコシダーゼを服用している場合です、
    αグルコシダーゼを服用していて低血糖が起こった場合は、必ずブドウ糖を服用しなければ低血糖は回復しません。ブドウ糖そのものは医師から処方してもらったり、薬局でも配布していますので、もらって必ず携帯するようにしましょう。

    低血糖が頻繁に起こる場合は医師へ相談し、血糖降下薬の減量や変更、中止を検討してもらいましょう。どんな時に起こったか、状況や時間帯などを詳細に伝えることが大事です。

    まとめ

    糖尿病の薬だけに頼らない
    血糖降下薬を飲んでいるだけでは、合併症を起こさない安全な血糖コントロールが得られるわけではありません。

    食事・運動療法が基礎にあって血糖降下薬を服用する事により、効果的に血糖値のコントロールが得られるのです。

    お薬と上手く付き合ってゆく
    血糖降下薬には様々な効能効果で分類されその中にもメーカーから複数の種類の治療薬が販売されています。

    低血糖をはじめとした副作用や服用する時間帯などで自分に合う合わないがあります。それを見極めてもらうためには医師への受診時や薬局で薬を受け取る時など、より詳細に伝えることが大事です。

    しっかり食事や運動に気をつけて上手く薬と付き合っていく事で、糖尿病の合併症に悩まされない健康的な将来を送れるように心がけましょう。

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  • 「1分間に思い出せる動物の名前の数」でインスリン治療の可否を判定 横浜市大の研究グループ

    「1分間になるべく多くの動物の名前を思い出す」という簡単な記憶力テストの結果で、高齢の2型糖尿病患者がインスリン治療を自己管理できるかどうかを判定できる可能性があるとする研究結果を、横浜市立大学大学院分子内分泌・糖尿病内科学教授の寺内康夫氏らの研究グループが発表した。

    1分間に動物の名前を「11個以上」思い出せると、その患者は1週間以内は自分でインスリン治療を管理できると予測されるという。詳細は「JournalofDiabetesInvestigation」8月28日オンライン版に掲載された。

    高齢の糖尿病患者では、加齢に伴って認知機能が低下すると1人でインスリン注射ができなくなったり、経口薬の服薬時間や用量を守れなくなることが課題とされている。

    寺内氏らは、高齢の糖尿病患者がインスリン治療を自己管理できるか否かを認知機能検査で評価した報告はほとんどないことに着目。高齢の2型糖尿病患者を対象に認知機能検査を行い、インスリン治療に必要な自己管理能力との関連を調べるため、後ろ向きの観察研究を行った。

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    対象は、2014年6月~2016年5月にインスリン治療を開始した60歳以上の2型糖尿病患者57人。対象患者には、MMSE(Mini-MentalStateExamination)と、動物の名前や指定した頭文字で始まる名詞を1分間になるべく多く思い出す簡単な言語流暢性課題(verbalfluencytest)による認知機能検査を受けてもらった上で、12項目で評価したインスリン治療の自己管理能力との関連を調べた。

    その結果、多変量ロジスティック回帰分析により、1週間以内にインスリン治療を自己管理できるかの予測には、MMSEよりも言語流暢性課題の方が適していたほか、言語流暢性課題の中でも動物の名前を思い出す記憶力テストが最も信頼性が高い方法であることが分かった。

    動物の名前を「11個」以上思い出せることは、感度73%、特異度91%の精度で1週間以内のインスリン治療の管理能力の有無を予測できた。

    寺内氏らは、後ろ向き解析であることやインスリン注射の教育を行う看護師が複数いたこと、対象患者の手段的日常生活活動(IADL)は評価していないことなど、今回の研究の限界点を指摘しつつ、「1分間にできるだけ動物の名前を思い出すといったカテゴリー流暢性テストにより、高齢の糖尿病患者がインスリン治療を自分で管理できる能力があるかを判別できる可能性があり、そのカットオフ値は11個だと考えられる」と述べている。

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    参考情報:リンク先
    HealthDay News 2017年9月11日
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  • 採血不要の血糖測定技術を開発 -小型装置の実用化目指す、量研機構-

    量子科学技術研究開発機構(千葉市)は8月18日、採血をせずに指先に光を当てるだけで血糖値を測定できる技術を開発したと発表した。

    同機構はこの非侵襲血糖値センサーの実用化を目指し、既にベンチャー企業を立ち上げている。病院だけでなく家庭でも簡便に使える小型の血糖値センサーを普及させることで、従来の採血を伴う血糖測定による患者の負担を軽減し、QOL向上を図る。

    採血せずに血糖値を測定する技術はこれまでも開発されてきたが、従来の技術ではタンパク質や脂質といったグルコース以外の血中成分や体温などの影響を大きく受けるため、臨床応用に十分な測定精度は得られていなかった。一方、中赤外領域では、特定の物質だけに選択的に光エネルギーを吸収させることができるため、血中グルコースの吸収を比較的容易に測定できるとされる。しかし、セラミックヒーターなどの従来光源の中赤外領域における輝度は極端に低く、血糖測定に十分な測定精度には達していなかった。

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     同機構・関西光科学研究所(京都府)量子生命科学研究部レーザー医療応用研究グループの山川考一氏らは、固体レーザーの最先端技術と光パラメトリック発振(OPO)技術を融合することで、手のひらサイズの「高輝度中赤外レーザー」(波長6~9μm)の開発に世界で初めて成功した。この技術により国際標準化機構(ISO)が定める臨床応用に必要な測定精度(血糖値75mg/dL未満では±15mg/dL以内、75mg/dL以上では±20%以内に測定値の95%が入れば合格)を一定の条件下で満たせたという。

     現行の血糖測定法は採血を要するため、患者は煩わしさや痛み、精神的なストレス、感染症リスクを抱えているほか、穿刺針などの消耗品コストの負担も強いられている。同機構では非侵襲の小型血糖センサーを開発することでこれらの患者の負担を軽減し、さらには糖尿病の診断や治療の効率化も図れるものと期待を示している。

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    Press Release:リンク先
    HealthDay News 2017年8月28日
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  • 2型糖尿病患者の腎症リスク、正確な評価には血圧手帳よりも血圧計の記録値を

    2型糖尿病患者が家庭血圧計で血圧を測定後に血圧手帳に記録した報告値は、血圧計が記録した測定値に比べて正確性に欠けており、その血圧変動はアルブミン尿と関連しない可能性のあることが、京都府立医科大学大学院内分泌・代謝内科学教授の福井道明氏、牛込恵美氏、松本しのぶ氏らの研究グループの検討で分かった。2型糖尿病患者が合併する腎症リスクを正しく評価するには、血圧手帳よりも血圧計が記録した測定値を参照する必要があるという。詳細は「American Journal of Hypertension」7月31日オンライン版に掲載された。

     これまでの研究で、2型糖尿病患者では外来血圧よりも家庭血圧の方が血管障害と強く関連することが報告されている。研究グループは既に、家庭血圧計が記憶した血圧の平均値と変動(変動係数;coefficient of variation)は2型糖尿病患者のアルブミン尿と関連する一方で、患者自身が血圧計で測定後に血圧手帳に記録した報告値と血圧計が記録した測定値の平均一致率は78.6%であり、血圧手帳で報告した値の方が有意に低く、変動も少ないことを見出している(Hypertens Res 2014; 37: 741-745)。

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     そこで今回、福井氏らは、既報の横断研究データを用いて、2型糖尿病患者自身が血圧手帳に記録した報告値(平均値と変動)が、血圧計が記録した測定値と同様にアルブミン尿と関連するのかについて事後解析を行った。

     対象は、外来通院中の2型糖尿病患者276人(平均年齢65.9歳、男性が156人)。対象患者には、メモリー機能を搭載した血圧計を用いて起床時と就寝前の血圧測定(各3回)を14日間連続して行ってもらい、測定結果を血圧手帳に記載させた。

     その結果、患者自身が血圧手帳で報告した早朝の収縮期血圧(SBP)は平均値および変動係数ともに、血圧計が記録した測定値に比べて有意に低かった(いずれもP<0.0001)。また、早朝SBPの平均値は、血圧手帳の報告値と血圧計が記録した測定値の双方でlog尿中アルブミン排泄量(UAE)と有意に関連したが、早朝SBPの変動係数については、血圧計が記録した測定値のみがUAEと有意に関連していることが分かった。

     以上の結果について、福井氏らは「患者は血圧記録時に自身の予測した血圧値から外れた測定値を、高くても低くても削除する傾向があるため、SBPの平均値は血圧手帳と血圧計が記録した測定値による差はわずかだったのに対し、変動は両者の間で差が顕著に表れやすかったことが影響している可能性がある」と指摘しつつ、「2型糖尿病患者が血圧手帳に記載する報告値は、患者による選択が影響して不正確となる可能性があり、変動が過小評価されやすい。そのため、SBP値の変動とアルブミン尿との関連が減弱した可能性がある」と考察。糖尿病腎症リスクを正確に評価するには、血圧計で記録した測定値を参照する必要があると述べている。

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    糖尿病とは?血糖値や症状に関する基本情報

    abstract:リンク先
    HealthDay News 2017年8月7日
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