• 不妊症の疑いあり?セルフチェックの重要性

    健康な男女が妊娠を希望し避妊をしないで行為を行っても、ある一定期間の間妊娠が成立しないとき不妊症を疑うようになります。ただ、タイミングが合わずに妊娠できないのか、何か原因があって妊娠できないのか不安いなる方も多いと思います。今回、不妊症についてご紹介します。
    1. 1. 不妊症とは
    2. 2. 不妊症チェックリスト
    3. 3. 不妊症の原因
    4. 4. チェック後の不妊症治療

    不妊症とは

    不妊とは、赤ちゃんを望んだ健康な男女が一定期間のあいだ避妊をしないで行為に及んでも子宝に恵まれないことです。以前は、一定期間の定義を2年としていましたが、最近では1年に変更されました。

    不妊症チェックリスト

    女性にとって婦人科の敷居をまたぐのは勇気がいることがあります。出来れば自分で不妊症であるかをチェック出来たらよいと思っている方も多いと思います。勿論、不妊症についてのセルフチェックをすることは可能です。セルフチェックの方法は、色々なサイトで掲載していることが多いのでご存知の方も多いと思います。

    女性のチェックの方法は、基礎体温を測定することや生理周期の規則性、性病感染の有無、腹部の手術歴の有無、BMIなどです。男性のチェック方法は、スムーズな射精であるか強いストレスの有無、おたふくかぜに罹患した年齢などです。
    女性や男性に問わず不妊症を疑って受診をする前にはまず、セルフチェックをしてから受診をすることをお勧めします。例えば、医療施設によっては、ある程度、生理周期が安定している人に対して基礎体温を測ってから再受診を勧めるところもあるからです。男性も同様です。例えば、おたふくかぜに罹患したかの有無や罹患した年齢が分かっていれば、精液検査の実施を早急にしたほうが良いかの判断に用いることが出来ます。

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    不妊症の原因

    不妊症の原因は様々です。不妊症の原因は大きく分けて3つ、女性不妊、男性不妊、原因不明になります。一般的に不妊症というと女性に原因があるようにとらわれがちですが、最近では男性不妊についても一般的に認識されるようになりました。

    女性が原因の不妊症は、ホルモンバランスの乱れにより生じる内因子的なものと奇形など外因子的なものがあります。内因子的な症状は、排卵が不規則であったり、排卵できないといった排卵障害や高温期が短いといった黄体ホルモンの機能低下などがあります。その他にもパートナーの精子を異物ととらえて免疫排除をしてしまう抗精子抗体もあります。外因子的な症状は、双角子宮や卵管狭窄、卵管閉塞、腹腔内癒着によるピックアップ障害などがあります。
    男性不妊の原因は、正常な精子の数が少ない無精子症や乏精子症、精子無力症があります。その他は、精管の狭窄や閉塞、勃起不全などがあります。

    しかし、上記のような不妊症の原因が分かるのはごくわずか。子宝に恵まれず検査をしても不妊の原因が分からないと言われる方のほうが圧倒的に多くいらっしゃいます。

    チェック後の不妊症治療

    男女を問わずセルフチェックを行って当てはまる項目があれば、不妊治療を行っている医療施設へ早めに受診をお勧めします。医療施設での検査は、血液検査をはじめエコー検査、卵管造影、子宮鏡などを行い原因を探します。また、男性は、精液検査などを行います。不妊症の原因がはっきりすることで治療の方法が変わってきます。

    例えば、男女ともに不妊症の原因がなかったとします。その時は、まず初めにタイミング療法をすすめる医師も多くいます。早く妊娠したい方は驚くかもしれませんかが実は、このタイミング療法で子宝に恵まれる方も多くいます。何故かというと、自己流で排卵日にタイミングを取っていたと思っていた方も実は、排卵日間違えてタイミングを取っていることがあるためです。そして、医師の判断によって異なるのが、タイミング療法での排卵方法です。排卵方法は自然周期で行うものと排卵誘発を用いて行うものがあります。

    次に、フーナーテストの結果がちょっと低く、タイミング療法ではなかなか妊娠しなかった方のステップアップで人工授精をすすめられる方もいます。

    また、多のう胞性症候群のように排卵を誘発することで多胎妊娠が予測できる時や人工授精で妊娠しなかったときのステップアップに体外受精や顕微授精が行われます。体外受精と顕微授精の違いは、受精の方法です。体外受精では、精子と卵子が自力で受精をします。顕微授精は卵子に針を刺し精子を送り込み受精させます。体外受精と顕微受精のどちらの方法であっても、子宮に受精卵を戻すのは同じです。受精卵を戻す方法は自然周期とホルモン周期があります。どちらの方法を選択するかは、受精卵を戻す母体の状態を考慮して決定されることが多くあります。
    セルフチェック後の不妊治療は上記だけではありません。

    例えば、抗精子抗体や高プロラクチン血症、不育症があれば内服治療を行います。また、精液検査の結果によっては漢方の内服や精巣内採取術を行うことがあります。

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  • ホルモン検査で不妊が分かる?検査の方法や結果の見方について

    近年、「妊活」なる言葉も登場し、妊娠するための知識や行動への関心が高まっています。しかし、子どもが欲しいにも関わらず、妊娠するのが難しい不妊症の方もいらっしゃいます。そんな不妊症の原因のひとつに女性ホルモンの異常があるのをご存知ですか? 今回は、女性ホルモンが正常かどうかを調べることができるホルモン検査の種類と特徴、女性ホルモンと不妊の関係についてご紹介します。
    1. 1. はじめに

    2. 2. ホルモン検査とは?

    3. 3. ホルモンの種類と特徴

    4. 4. 女性ホルモンと不妊の関係

    5. 5. ホルモン検査の結果の見方

    6. 6. まとめ

    はじめに

    妊娠を望んで性交をするときには、精子と卵子が出会うためのタイミングを意識する必要があります。

    女性は月経の約2週間後から排卵が始まり、女性ホルモンが分泌し、基礎体温が上がり始めます。その後に子宮内膜が妊娠準備に入りますが(黄体期)、妊娠が成立しなければ子宮内膜が剥がれ落ちて月経となります。

    妊娠するためには排卵日前後の性行為が望ましいので、この月経周期を知ることが重要です。

    しかし、この周期を意識しても妊娠が1年以上起こらない場合には不妊症の可能性も考えられます。

    女性側の不妊の原因の1つに女性ホルモンの分泌異常があります。月経周期における女性ホルモンの分泌量の変化を知っておくことは妊娠計画の作成や必要な不妊治療に踏み切るために大切なことです。

    今回は、女性ホルモンが正常かどうかを調べることができるホルモン検査の種類と特徴、女性ホルモンと不妊の関係についてご紹介します。

    ホルモン検査とは?

    月経周期は、月経初日を1日目と数えます。

    1~14日目までは卵胞が成長する卵胞期と呼びます。

    月経から約2週間目に卵胞が十分に成長して排卵が起こり基礎体温が上がり始めます。

    その後、2週間ほどは基礎体温が上がり子宮内膜が着床の準備をする黄体期と呼びます。

    女性の体が妊娠の準備をするためには体内で分泌されるホルモンの働きが重要です。

    それぞれの段階で適切にホルモンが分泌されているかは、病院で採取した血液を検査することで分かります。ホルモンは卵胞期と黄体期で変化するので、時期ごとに2回の採血が必要です。

    ホルモンの種類と特徴

    検査する主要なホルモンは卵胞ホルモン、黄体ホルモン、卵巣刺激ホルモン、黄体形成ホルモン、プロラクチンなどの女性らしい体をつくり、機能を維持する女性ホルモンと総称されるものです。

    各ホルモンの特徴を下にまとめています。

    卵胞ホルモン(エストロゲン)
    卵胞や黄体から分泌され子宮の発育や子宮内膜の増殖、乳腺の発達に働きます。黄体中期には増加します。

    黄体ホルモン(プロゲステロン)
    卵胞から変化した黄体から分泌され子宮内膜の肥厚、着床の準備、妊娠の維持に作用します。

    卵巣刺激ホルモン(FSH)
    下垂体から分泌され卵巣に働きかけ卵胞を大きくします。

    黄体形成ホルモン(LH)
    下垂体から分泌され卵巣に働きかけ排卵を起こします。排卵直後に大量に分泌されます。

    プロラクチン
    甲状腺から分泌されて乳汁分泌作用があります。妊娠末期から分泌が盛んになります。

    アンチミュラー管ホルモン(AMH)
    発育過程の卵胞から分泌されるため、妊娠出産の重要な指標である卵巣の予備能を予測する指標です。

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    女性ホルモンと不妊の関係

    月経が規則的な女性は月経の2週間前に排卵が起こります。

    排卵と共に女性ホルモンの分泌が変化し、子宮内膜が妊娠に向かって変化します。

    脳の視床下部から分泌された性腺刺激ホルモン(ゴナドトロピン)が下垂体に働きかけ卵胞刺激ホルモン(FSH)、黄体形成ホルモン(LH)の分泌を促します。

    これらのホルモンは卵巣を刺激して卵胞ホルモン(エストロゲン)や黄体ホルモン(プロゲステロン)を分泌させる事で子宮に妊娠の準備をさせます。

    妊娠が成立しなければ子宮内膜が剥がれ落ちて月経を迎えます。

    これらの過程で、女性ホルモンの分泌に異常があると、子宮が妊娠の準備を出来なくなり、不妊症となります。

    ホルモン異常以外の不妊の原因としては子宮内の卵子の通り道が詰まっていることや子宮の形態異常、女性側に精子に対する免疫反応があり精子を除去してしまうことなどがあります。

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    ホルモン検査の結果の見方

    月経周期における月経期、卵胞期、排卵期、黄体期の変化は、女性ホルモンの分泌量変化によるものです。そのため、ホルモン検査で適切な時期に基準範囲内のホルモン量がない場合は、女性ホルモンの分泌異常が不妊症の原因と考えられます。

    各ホルモンの基準値の範囲を以下にまとめます。
    (各病院で使用する検査試薬によって数値は変動します。担当医に確かめてください)

    エストロゲン/CLIA法
    卵胞期;11~239pg/mL、排卵期;120~390pg/mL、黄体期;9~230pg/mL

    プロゲステロン
    卵胞期;0.1~1.5ng/mL、排卵期;2.5~28.0ng/mL、黄体期;5.7~28.0ng/mL

    黄体形成ホルモン(LH)/CLIA法
    卵胞期;2.3~16.9mIU/mL、排卵期;2.9~51.3mIU/mL、黄体期;0.9~19.4mIU/mL

    卵巣刺激ホルモン(FSH)/CLIA法
    卵胞期;3.0~14.7mIU/mL、排卵期;3.2~16.6mIU/mL、黄体期;1.5~8.5mIU/mL

    プロラクチン
    検査法で異なります。EIA法では2.7~28.8ng/mL、IRAM法では1.4~14.6ng/mL、CLIA法では4.3~32.4ng/mLが正常値です。

    ホルモン値に異常がある場合の不妊との関連について以下にまとめています。

    無排卵性月経
    無排卵性月経はエストロゲンの分泌異常によって起こります。
    卵胞が成熟してエストロゲンの分泌はされますが、中枢性あるいは性腺の障害で排卵が起こらないため、卵胞は小さくなり、機能が衰え、急激にエストロゲンが減少します。

    子宮内膜が増殖している場合はプロゲステロン投与、子宮内膜が増殖していない場合はエストロゲン・プロゲステロン配合剤投与などのホルモン治療を行います。

    高プロラクチン血症
    基準値より高いプロラクチン値の場合は卵巣機能異常による月経異常の可能性があります。
    通常は明らかな月経周期の異常や乳汁の漏れなどで気が付きますが無症状あるいは症状に気が付いていない場合もあります。

    排卵や着床がしにくい状態なので、妊娠が難しくなります。

    甲状腺異常や卵巣と子宮肥厚の検査、女性ホルモンを投与しての月経異常の程度を確認後に治療を行います。

    多のう胞性卵巣症候群
    黄体形成ホルモン(LH)が高値で卵巣刺激ホルモン(FSH) の値の異常の場合に疑われます。

    多のう胞性卵巣症候群では正常な排卵が行われないため、妊娠が難しくなります。

    肥満やメタボリックシンドロームによるインスリン抵抗性が関与していることもいわれておりダイエット療法や薬物療法で対処します。

    早発卵巣不全
    40歳未満で3~6カ月の無月経期間があり高いゴナドトロピン値、低いエストロゲン値を満たす場合に疑われます。

    早発卵巣不全の場合は妊娠がかなり難しいです。

    慢性的なエストロゲン欠乏症による他の症状も出ている可能性があるので治療としてはエストロゲンやプロゲステロンのホルモン補充療法を行います。
    加齢によって精子や卵子の数が減り妊娠のチャンスも少なくなります。
    望んでいるにもかかわらず妊娠しない場合は、適切な時期に採血をして、ホルモンの値が正常かどうかを検査しましょう。

    まとめ

    不妊で悩んでいる場合のホルモン検査の必要性を理解していただけたでしょうか?

    女性ホルモンの乱れは様々な不妊の原因となります。

    医療機関で適切な検査を受け、自分の女性ホルモンの状態を把握しましょう!

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  • 男性の年齢も不妊治療の結果に影響か

    子どもを授かる可能性は母親が高齢になるほど低くなることは知られているが、父親の年齢も不妊治療の結果に影響することが米国の研究で示された。母親は同年齢でも父親が高齢であるほど体外受精(IVF)による生児出生の確率が低下することが分かったという。

     この研究は、米ベス・イスラエル・ディーコネス医療センターのLaura Dodge氏らが実施したもので、欧州ヒト生殖医学会(ESHRE 2017、7月2~5日、ジュネーブ)で発表された。

     同氏らは今回、ボストンの不妊治療施設で2000~2014年に実施されたIVFのデータを用い、この間に7,753組のカップルが受けたIVF約1万9,000サイクルについて分析した。

     カップルのうち女性は(1)30歳未満、(2)30歳以上35歳未満、(3)35歳以上40歳未満、(4)40歳以上42歳未満―の4つの年齢層に分け、男性はこれらの年齢層に加えて(5)42歳以上の5つの年齢層に分けた。

     その結果、女性の年齢層だけを見ると、予想通り最も高い年齢層である40歳以上42歳未満の群で生児出生率(IVF6サイクル実施までの累積出生率)が最も低かった。また、この群では男性の年齢による影響はなかった。
     
     しかし、女性の年齢がこれよりも低い場合には、男性の年齢が生児出生率に大きく影響することが示された。たとえば、女性が30歳未満の群における生児出生率は、パートナーの男性が40歳以上42歳未満の場合には46%だったが、男性が30歳以上35歳未満では73%とより高かった。

     また、女性が35歳以上40歳未満の群における生児出生率は、パートナーの男性が30歳以上35歳未満の場合は54%だったが、男性が30歳未満では70%に上昇。パートナーの男性が若ければ若いほど生児出生率が高まることが示された。

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     Dodge氏は「今回の研究では、生児出生率に男性の年齢が独立して影響することが示された」と結論。そのメカニズムについては「はっきりとは分からないが、精子の数や運動率などの異常、精子のDNA損傷、受精や着床、胚の発達に影響するような精子におけるエピジェネティックな変化といった要因などが考えられる」としている。

     なお、今回の研究は男性の年齢と体外受精の結果との間に因果関係があることを証明するものではない。また、学会で発表された研究結果は、査読を受けて医学誌に掲載されるまでは予備的なものとみなされる。

    abstract:リンク先
    HealthDay News 2017年7月10日
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  • 寝室の騒音は男性不妊をもたらす?

    強くて健康な精子は、静かな寝室で作られる可能性が、ソウル大学校(韓国)医学部予防医学のKyoung-Bok Min氏らによる研究で示唆された。この研究では、同国の成人男性20万人超を調べた結果、騒音レベルが高い環境に一定期間住んでいた男性では、その後男性不妊と診断される確率が14%上昇することが示されたという。

     米国立衛生研究所(NIH)によれば、米国人夫婦の約15%は、1年以上にわたって避妊しない状態で性交渉を持っても妊娠に至らない不妊カップルと推定されている。その原因は男性側と女性側のいずれか、あるいは両方にある場合があるが、男性側の要因としては精子の濃度や運動、形状の問題が考えられる。

     Min氏らは今回、20~59歳の男性20万6,492人の医療保険データとともに、居住地と全国騒音情報システムの情報を用いて、2002~2005年の日中および夜間の騒音への曝露と、2006~2013年の追跡期間中における男性不妊との関連について検討した。

     その結果、8年間の追跡期間中に3,293人(1.6%)が男性不妊と診断された。年齢、収入、喫煙、BMIなどの因子で調整したところ、4年間にわたって55デシベル以上の夜間の騒音に曝露した男性では、男性不妊と診断される確率が14%高いことが示された。55デシベルの騒音は郊外の道路の騒音に相当するという。

     なお、これまでにも騒音レベルが女性の早産や流産といった出産アウトカムに関連することが報告されていた。今回の研究には関与していない米ヒューストン・メソジスト病院生殖内分泌・不妊症専門医のJames Nodler氏は、「寝室の慢性的な騒音は、妊孕性に重要な他のホルモンの放出を促す脳内のGnRH(ゴナドトロピン放出ホルモン)の産生を抑制する可能性が指摘されている。GnRHの産生が抑制されれば、男女を問わず妊孕性を維持するためのバランスが崩れる」と説明。その上で、不妊が心配な男性に対する助言として、ベッドでテレビなどを視聴せず、寝室の騒音レベルを抑えて良好な睡眠衛生を維持することを勧めている。

     一方、この研究結果について別の専門家は「寝室の騒音と男性不妊との間に因果関係があることを示すものではない」と指摘。Nodler氏も、今後の研究で騒音のある寝室で眠る男性と静かな寝室で眠る男性のホルモンレベルを測定し、生物学的な要因を明らかにする必要があるとしている。

     この研究結果は「Environmental Pollution」7月号に掲載された。

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    参考:リンク先
    HealthDay News 2017年7月7日
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