妊娠超初期の化学的流産を防ぐためには

化学的流産について

妊娠超初期に起こる化学的流産を知っていますか?この流産は他の流産とは異なるところが多いです。今回は妊娠超初期とは、化学的流産とは、化学的流産の症状や時期、化学的流産の原因、その予防を詳しく解説していきます。
  1. 1.はじめに
  2. 2.妊娠超初期とは
  3. 3.化学的流産とは
  4. 4.化学的流産の症状と時期
  5. 5.化学的流産の原因
  6. 6.化学的流産の予防
  7. 7.まとめ

はじめに

化学的流産という言葉を知っていますか?
化学的流産は比較的起こりやすい流産の種類です。
今回は化学的流産とは何か、化学的流産の症状と時期、原因、予防についてお伝えします。

妊娠超初期とは

妊娠超初期は妊娠0週から妊娠4週までを指します。
生理初日が妊娠0週1日となります。

生理が終わり、排卵日を迎えた頃が妊娠2週、排卵されて卵子と精子が授精し、卵が子宮に着床するのが妊娠3週頃になります。
卵が着床したら妊娠が確定するのではなく、子宮内膜に着床した卵は子宮内膜に潜り込み、妊娠となります。
ここで妊娠4週となります。
ここまでの期間を妊娠超初期と呼び、妊娠検査薬で妊娠が確定できるのはこの更に2週間後です。

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化学的流産とは

流産とは精子と卵子が授精し、子宮内膜に着床したが、妊娠継続ができない状態の事を言います。
化学的流産は胎児が順調に成長している証となる胎嚢が確認出来ない事で判明する事が多いです。
胎嚢とは胎児を包んでいる袋の事を指します。

一般的に胎嚢、胎芽、心拍の3つが確認されて初めて正常妊娠とみなされます。
胎嚢は妊娠6週を過ぎる位までに見られるので妊娠6週を過ぎても確認できない場合、化学的流産の可能性が高いです。

また、妊娠検査薬で陽性反応が出たにも関わらず、胎嚢が確認できない場合、子宮外妊娠の可能性もあるので早急に検査が必要です。

化学的流産の症状と時期

流産と聞くと激しい腹痛と大量の出血を思い浮かべる方も多いと思いますが、化学的流産の場合、このような過程は通りません。

では具体的にどんな症状があるのでしょうか?
主な症状は以下の3つです。

  • 生理が少し遅れたなと思う時期に出血が始まる
  • 生理がいつもより重いと感じる
  • 血の塊のような出血がある

その症状には個人差が大きく、自覚症状がないか、生理と同等の出血がある程度で分かりにくいのが特徴です。
出血量や出血する期間も普段の生理とさほど変わりがありません。

ただ、化学的流産が起こる前は正常な妊娠の経過を辿るので、人によってはつわりがあったり、胸が張る、おりものに変化がある、味覚が変化する等の妊娠初期症状があります。
そしてつわりが急になくなったり、胸が張らなくなった、基礎体温が下がった等、初期症状が消失した場合、化学的流産が起こった可能性があります。
化学的流産が起こりやすい時期としては受精卵が着床する前、遅くても妊娠6週位までに発生します。

化学的流産は生理と似通っているので、妊娠にすら気付かず、知らない間に起こっている事も珍しくありません。

化学的流産が起こる確率ははっきりとは分かっていません。
参考までにですが、妊娠時期ごとの流産の確率は下記のようになっています。

  • 妊娠初期‥13%
  • 流産全体‥8~15%
  • 妊娠5~7週‥全流産の内、22~44%
  • 妊娠8~12週‥全流産の34~48%
  • 妊娠13~16週‥全流産の6~9%

化学的流産の原因

化学的流産が起こる原因ははっきりとは分かっていませんが、殆どの場合、胎児の染色体異常等、母体ではなく、胎児の問題によって流産していると言われています。

胎児の染色体に何らかの異常があると、正常な成長ができません。
そのため早期に流産してしまいます。

これは睡眠不足や疲労、ストレス等の精神的不安等、母体の着床後の生活とは全く関係がありません。
流産すると「自分のせいで赤ちゃんが駄目になってしまった」と責めてしまう話を良く耳にしますが、化学的流産はママのせいではありません。

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化学的流産の予防

化学的流産は妊娠してから胎児の染色体異常等が原因で起こります。
妊娠する前の段階で着床が続かなかったという事になりますので、化学的流産を繰り返しても不育症ではないので気にする必要はありません。
不育症とは、妊娠はするけれど、流産や死産、新生児死亡等を繰り返して結果的に子供が持てない症状です。

化学的流産は胎児側に原因がある事が多いので防ぐのは難しいですが、母体側の問題として考えられるとすれば、着床しにくい体質が挙げられます。

そのポイントとして子宮内膜(胎盤)に十分な厚みがあるかが大事です。
胎児が居心地良いと思える子宮内膜を形成するには、受精卵が着床しやすい状態にしてくれる役割を持つ黄体が十分に働いている必要があります。

黄体の働きが不十分だと子宮内膜が妊娠を継続できるように育たず、着床が出来ません。
黄体機能不全の特徴としては基礎体温は高温期が短く、高温期の途中で体温が下がる波形を示します。
黄体機能不全を含めて着床しずらい体質の方の多くは身体が慢性的に冷えている事が原因と言われています。
子宮内膜を形成し、妊娠を司る卵巣や子宮は身体の器官の中でも特に冷えに弱いです。

その為、黄体ホルモンを十分に機能させる為には、この冷えを改善する必要があります。
中でも下半身の冷えは大敵です。

冷えは妊娠ができないだけではなく、健康面でも悪影響を及ぼしてしまいますので、冷え性を治す為に生活を見直しましょう。

冷え性を改善する為には、半身浴を行ったり、散歩やストレッチ、ヨガ等を取り入れ、適度に身体を動かす事です。
また、マッサージをして血行を促したり、リンパの流れを良くするのも効果があります。

そして冷たい飲み物を避け、朝、一番に白湯等で身体を温めるようにしましょう。
生野菜を避けて、身体を温める食事を心がけるとよいでしょう。
これらを上手く日頃の食事に取り入れましょう。

特に注意なのは冬より夏です。
冷房の効いた部屋では薄手の羽織る物を1枚着たり、裸足ではなく、靴下を着用して身体を冷やさないように工夫しましょう。

まとめ

化学的流産は妊娠超初期の着床前に起こります。
その大半は胎児側に原因があり、染色体異常等が挙げられます。
科学的流産が起きないように予防することはもちろんですが、もしそうなってしまっても自分を責めないようにしましょう。

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