膀胱炎を放置していませんか?膀胱炎が重症になる前にしっかり知識を身につけましょう!

膀胱炎について

はじめに
膀胱炎の発症は5人に1人といわれるほど身近な病気の一つです。
膀胱炎が発症するメカニズムは非常に単純なものです。
いつでも自分に関わる可能性がある病気ですので、対処するためにも身体と膀胱炎の関係について知識を持っておきましょう。

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膀胱炎とはどんな病気?
膀胱炎の症状は?
- 排尿が終わってもスッキリしない残尿感
- 何度も排尿したくなるという膀胱の神経伝達異常による頻尿
- 感染により白血球の死骸などの混入が原因で起こる尿の濁り
- 排尿はじめか終わりごろにツーンとした鋭い痛み
- 膀胱粘膜のダメージによる少量の血尿
- 下腹部の鈍い痛みまたは不快感
膀胱炎を放置すると?
細菌感染は膀胱でとどまらず、膀胱より上に位置する腎臓や腎盂といった部分まで移動してしまいます。
ここで炎症が生じる病気を腎盂腎炎と言います。
尿のフィルターや尿収集作業する大切な場所であり、炎症が悪化すると腎臓機能が低下してしまいます。
ここには血管が多数集まっている場所なので、血液中に悪影響を及ぼすことにもなり、さらには血液が感染してしまうと敗血症という重篤なレベルまで進んでしまうことがあります。
間質性膀胱炎という例外も
間質性膀胱炎は、原因不明であり細菌感染を伴わない特殊な膀胱炎になります。
症状は頻尿と尿を我慢しきれない尿意切迫感、膀胱痛です。
細菌感染が無いので 通常の急性膀胱炎の治療薬では効果がありません。
進行すると、膀胱内の粘膜の硬結がみられてきます。
膀胱炎になりやすいって、体質?
女性であること
身体の構造上において感染しやすい条件となります。
女性の尿道は6cm以下で、男性と比較すると3分の1なります。
尿道が短いので、細菌が膀胱に侵入しやすいです。また、女性の尿道口は、肛門と膣とも非常に近い位置にあるため、感染源となる細菌がいつも側にあることも原因となります。
トイレを我慢する人
膀胱には細菌から粘膜を守る作用や、排尿することによって、細菌も一緒に外に流れるため、常時感染が起きることはありません。
しかし、尿が膀胱に停滞している時間が長いと粘膜が弱って感染しやすくなります。
水分をあまり摂らない人、アルコールを多量摂取する人、よく汗をかく人
膀胱の中の尿が濃縮されてしまい、細菌が繁殖しやすいことと、それを流しだすための水分が不足するためです。
アルコールは、飲んでいる間は排尿回数も増えるかもしれませんが、その後にはアルコール分解時に脱水傾向になるためです。
疲労、ストレスがたまった人
疲労とストレスは 自律神経の乱れにつながります。乱れが原因で身体の均衡を崩してしまい、免疫力が低下するためです。
冷え性の人
体温が低下すると、細胞が不活発になります。冷え性で、特に下半身が冷えてしまうと、尿路の動きをコントロールする筋肉の働きが悪くなり感染しやすくなります。
前立腺肥大症がある男性
前立腺が大きくなることで尿道の圧迫が生じ、排尿後にも残尿となってしまうため慢性膀胱炎に発展しやすくなります。

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くりかえす膀胱炎に対抗するには

- 女性は生理の時にはナプキンをこまめに交換するなど、清潔を心がける
- 排便後は、女性は前から後ろに向かって拭き取る
- セックスをする前後は性器周囲をきれいに保つ
- 疲れやストレスをためないように、普段から心身ともにリフレッシュさせる
- 無理なダイエットなどで抵抗力を弱くさせない
- 水分をこまめに摂取する
- トイレを我慢しない
- 寒い場所で仕事や遊ぶときには、衣服などの調節でしっかり保温する
- アルコールは多飲しない
膀胱炎の治療は自己管理も必要
病院の検査では、採尿検査といって、排尿した尿の成分を調べたり、血液検査によって炎症反応などを調べます。
膀胱炎が確定されると、抗生物質や、抗菌剤の投与が施されます。
内服治療中は、いつもより多めに意識的に水分摂取し、膀胱の中の細菌を洗い流しましょう。
また、デリケートゾーンの清潔を保つ意味でも、シャワーはもちろん必要ですが、セックスなどはできるだけ避けることが良いと思われます。
膀胱炎治療として処方された薬によって、たいていは治癒しますが、前立腺肥大など原因疾患がある場合は、膀胱炎の対処治療とともに、おおもとの治療が主体となります。
そのほか、細菌感染を原因としない原因不明の膀胱炎(間質性膀胱炎)に対しては、膀胱自体の機能障害なので水圧拡張療法を使用した膀胱訓練や刺激物を控えるなどの食事治療、手術が適応となることもあります。
まとめ
原因疾患が無い場合の膀胱炎は、繰り返す兆候があります。
膀胱炎にかかった時は、苦痛や痛さから逃れようと、治すための努力をするものです。
しかし、一旦治ってしまうと、喉元過ぎれば熱さを忘れるです。
膀胱炎は日頃の生活から見出される疾患の一つです。日々気を付けることによって回避できるものですので、つらかった記憶を少しだけ残しながら生活に留意していきましょう。

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