2型糖尿病患者の運動習慣、継続には「下肢筋力」が重要。日本人患者約1,400人を対象に検討

2型糖尿病患者が運動習慣を継続するには「下肢筋力値の高い水準」が重要な因子であることが、関西福祉科学大学リハビリテーション学科の野村卓生氏らの検討で分かった。詳細は「Journal of Diabetes Investigation」6月14日オンライン版に掲載された。

 2型糖尿病患者では、運動療法が必要とされるにもかかわらず継続が難しいケースが多くみられる。運動が継続できない因子には、時間的な制限や運動に伴う痛みの発生、運動を指導する専門家の不足などが明らかにされている。野村氏らは今回、「下肢の筋力」による影響に着目し、2型糖尿病患者を対象に、定期的な運動の継続状況と下肢筋力との関係を検討した。

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 対象は、2型糖尿病患者の下肢筋力参考基準値の確立を目的とした横断観察研究MUSCLE-std(Multicenter Survey of the Isometric Lower-extremity Strength in Type 2 Diabetes)studyの解析対象とされた30~87歳の1,442人(男性が約6割)。対象患者を継続的な運動習慣(30分以上の運動を週2回以上、6カ月以上継続)の有無で分けて、男女別に等尺性膝伸展筋力との関連を調べた。

 単変量解析によると、運動習慣がない群に比べて運動を継続している群では年齢と膝伸展筋力値が有意に高かった。膝伸展筋力値を四分位で比較した解析では、筋力水準が高いほど運動習慣者の割合が多くなったが、年齢などが影響し、解析結果は傾向にとどまった。

 運動習慣を目的変数として、年齢、糖尿病コントロール指標や糖尿病合併症を共変量とした多変量解析において、性別にかかわらず膝伸展筋力値は運動の継続に有意な影響を及ぼす因子であることが分かった。

 以上の結果から、野村氏は「筋力と運動習慣には双方向の関係が存在するが、下肢筋力のより高い水準が運動を習慣化させるのに重要であると考えられる」と述べている。

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HealthDay News 2017年7月10日
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