高血糖値は大きな病の入り口です。血糖を上げすぎないための基礎知識について

血糖値について

生活習慣病が増えてきています。その中でも糖尿病は深刻ですが、今一つよくわからないという人もいるのではないでしょうか?大きく関わってくる高血糖という症状について、予防のためにもしっかり知っておきましょう。
  1. 1.はじめに
  2. 2.血糖値の基本
  3. 3.日常生活のなかに、高血糖の原因が!
  4. 4.高血糖が引きがねとなる怖い病気と症状
  5. 5.血液検査の血糖値を判断
  6. 6.健康診断で血糖値に問題!再検査の内容は?
  7. 7.血糖値の安定と病気予防のための心がけ
  8. 8.まとめ

はじめに

最近では、健康診断でも血糖値が重要視されています。
血糖値と言っても、ただ甘いものを食べすぎるだけとはちょっと違う意味を持ってそうと疑問に思う方もいると思います。

本記事では、自分の血糖値のコントロールや、生活における健康管理ができるように、血糖値に関することについて説明します。

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血糖値の基本

食べ物を口から食べると、胃や腸などにおいて、酵素の力で分解され吸収されます。
血管に栄養分として吸収されるには、ぶどう糖という成分まで小さな成分にならなければなりません。
このぶどう糖が血管中に、どれだけあるかを調べるときの呼び名が血糖値です。
血液1dL中何mgの糖という単位で表現されます。

日常生活のなかに、高血糖の原因が!

過食と偏食
血糖値が急速に上がってしまう食べ物は、甘いものと炭水化物です。しかし、油もの、脂肪分の多い物でも血糖値は上がります。
自宅で料理する場合は、ある程度の調節ができますが、外食で摂取する糖質はかなり高いものになります。外食が多い人は注意が必要です。
また食事時間が不規則なため、空腹に任せて過食してしまう人は、一度に摂取する量が多いという点で高血糖になりやすいです。

過度な飲酒
酒類は、水分だからと安心していては大変です。酒の原料は糖分を多く含んでいるものが多く、飲んでいる間にトイレに行っても、身体から排泄されるのは水分だけです。糖質はしっかり残っています。
また、酒の肴として摂取するものも、糖質や脂質が多いものであると高血糖のリスクは倍増します。

肥満
血糖値が上昇すると、インスリンという膵臓から出るホルモンが、糖分を臓器や細胞にエネルギー源として運びます。
しかし、肥満によって脂肪細胞が蓄積されると、その脂肪細胞がインスリンを効きにくくするとされています。結果、血糖を下げにくいということになります。

運動不足
ぶどう糖の消費の多くは筋肉です。筋肉を活かす原料なのですが、運動不足で筋肉量が低ければ消費されにくく、高血糖となってしまいます。

ストレス
ストレス信号が神経を通じて脳に伝達されると、ストレスに対抗するために、肉体的、精神的にエネルギーを蓄えなければならないと判断され、脳は、血糖値をあげるように体に指令を出します。
特に、ストレスが加わったときに分泌されるストレスホルモン「コルチゾール」は、血糖値をあげる作用のあるホルモンです。その結果、血糖値が上昇、高血糖が起こります。

遺伝
糖尿病を前提としての高血糖ならば、遺伝が原因となることがあります。
糖尿病にも発症原因に伴った分類が成されているため、どの分類に当てはまるかは個別的に違います。

生活習慣に沿って発症するもの、インスリンの分泌異常によるもの、どちらでも高血糖の症状はあります。

高血糖が引きがねとなる怖い病気と症状

高血糖が続くと引き起こす病気はズバリ糖尿病です。
血糖が高くなると、それをキャッチしてインスリンという膵臓からのホルモンが分泌されます。

しかし、さまざまな原因でこのインスリンが分泌されなくなったり、インスリンが作用しないような体質になるなどの変化が起きて、常に血糖が高い状態になる病気です。

血糖値が高いと動脈硬化も促進させます。
そのほかに高血糖が引き金となって更なる病気を生み出します。これが合併症です。

恐ろしいのは、この合併症によって、身体が危険にさらされることなのです。代表的な合併症をご紹介します。

糖尿病性網膜症
網膜は物を見るための大切な部分ですが、高血糖が続くと網膜を取り巻く細い血管が損 傷してしまい、やがては網膜の剥離を起こし、失明の域をたどります。

糖尿病性腎症
腎臓のろ過作用が利かなくなってしまうため、尿中に排出されるべく老廃物が、血液に残ったまま身体を駆け巡るので敗血症という生命にかかわる病気まで達してしまいます。

糖尿病神経障害
手足のしびれや、感覚が鈍いと感じる知覚異常から始まり、小さな傷が感染の悪化を経由して、やがては切断というところまで進行する恐ろしい症状です。

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血液検査の血糖値を判断

食べ物が口から入って、腸から吸収されて血糖値として反映されるまでに30分かかると言われます。
たいていの血糖値検査は空腹時血糖値です。

基準値は70~110mg/dl未満です。それ以下であれば低血糖、それ以上であれば高血糖といいますが、年齢や糖尿病を持っているかどうか、妊婦かなど、その人を取り巻く条件において数値は細かく変わってきます。

糖尿病と動脈硬化は密接な関係がありますので、それぞれの検査結果は切り離さずに見ていくと良いです。

健康診断で血糖値に問題!再検査の内容は?

健康診断で、一回だけ血糖値が異常だったとしても、すぐに糖尿病の診断が下されるわけではありません。
糖尿病の可能性があるかどうかの検査がなされます。

血液検査でHbA1cの値を出す

高血糖によって、血液中に余っているブドウ糖はヘモグロビンと結合していきます。
この数を検査して、糖の量を判断します。
HbA1cは、1~2か月前の血糖値を反映しており、基準値は4.3%~5.8%です。

75gOGTT(75g経口ブドウ糖負荷試験)

グルコースという糖質の飲料水を飲み、決められた時間に沿って、血液中の血糖の値を見る。
インスリンによる糖の処理機能を調べる検査です。

血糖値の安定と病気予防のための心がけ

血糖値を高くしないための方法は、糖尿病予防だけには当てはまりません。
動脈硬化予防にも適応される条件となります。

食事方法の見直し
・3食規則正しい時間に摂るようにする
・夕食は就寝の3時間前に済ましておく
・野菜を多く摂る
・よく噛んで食べるようにして早食いを避ける
・野菜→たんぱく質→炭水化物または脂肪の順番で食べるように心がける

習慣的な運動
食後1時間以降で、30分程度の適度な有酸素運動が効果的です。

ストレスのない生活
ストレス社会においてストレスを蓄積させないということは難しいかもしれませんが、蓄積されても、解消する方法を見つけることです。

また、寝不足は自律神経の乱れを生じますので、寝不足にならないような生活作りが大切です。

まとめ

高血糖は、軽い症状として受け止められやすいのですが、糖尿病の関連が強く、その後の合併症まで引きずってしまうという恐ろしい症状の一つになります。
小さなことからきちんと知り、生活に取り入れることによって、大きな病から逃れられます。

糖尿病の基本情報についての詳しい解説はこちら

糖尿病とは?血糖値や症状に関する基本情報。体内のインスリン作用が不十分であり、それが起因となり血糖値が高い状態が続いていきます。症状など分類別に解説しています。

糖尿病とは?血糖値や症状に関する基本情報

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