気付かず飲んでしまった!妊娠超初期のお酒と胎児性アルコール症候群

妊娠超初期について

妊娠超初期とは、一般的には妊娠に気が付かない時期です。その期間には、お酒やタバコ・薬などを知らずに摂取してしまう人も少なくありません。妊娠超初期にアルコールなどを摂取してしまった場合のリスクや、赤ちゃんへの影響について解説します。
  1. 1.妊娠超初期とは
  2. 2.妊娠超初期におけるアルコール摂取の胎児への影響
  3. 3.胎児性アルコール症候群とは
  4. 4.胎児性アルコール症候群にならないために

妊娠超初期とは

妊娠超初期とは、妊娠0週0日~妊娠3週6日目までのことです。
0週0日なんて、なんだか不思議な数え方ですよね。
妊娠のまさにスタート日である妊娠0週0日とはいつのことを指すのでしょう?
それは、最後の生理が始まった日(1日目)のことなのです。
その日って、当然まだ赤ちゃんはおなかの中にいませんよね。
どうしてこのような数え方になるのでしょう?

女性の生理周期の数え方
女性の生理周期はおよそ1か月を1サイクルとしています。
生理が始まり、排卵が起こり、そしてまた生理が来る。これを何十年も繰り返していきます。
そのサイクルのスタートが生理の開始日なのです。
つまり、「生理の開始→生理終了→排卵→生理開始前日」までが1つの生理周期になるのです。

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実際に妊娠するのは何週目?
一般的に、排卵は生理開始から約2週間後に起こります。ちょうど生理周期の真ん中あたりですね。
この時期に精子と出会うことで、卵子は受精卵となります。しかし、これではまだ「妊娠した」とは言えません。
卵子と精子は通常、卵管という卵巣と子宮をつなぐ管の中で出会います。そして細胞分裂を繰り返しながら子宮まで移動してきます。
子宮に到着した受精卵は、子宮にくっつき根を張りだします。これを着床と言います。
着床が無事に行われて初めて「妊娠が成立」するのです。
排卵から着床までの期間はおよそ1週間程度。
つまり、妊娠が成立するころには、すでに妊娠3週目なのです。
普通の人の感覚からすると違和感のある数え方ではありますが、妊娠週数の数え方は「女性の生理周期は生理1日目がスタート」という考え方からきているのです。

妊娠超初期は実質的には1週間程度
妊娠超初期とは、妊娠0週0日(=生理1日目)から、妊娠3週6日目までを言います。
妊娠が成立するのは3週目のあたまになりますから、妊娠超初期にお腹の中に実際に赤ちゃんがいるのはわずか1週間程度になるのです。
妊娠超初期は後になってからわかる
妊娠4週未満の時期は、通常の生理周期の中にあります。

つまり、次の生理が始まる前です。
一般的に妊娠に気づくきっかけが、生理の遅れや基礎体温の変化ですから、妊娠超初期とはお母さんの自覚がないままに過ぎて行ってしまうことがほとんどです。
妊活を行っている場合は違うかもしれませんが、通常の生活を行っている場合、飲酒や喫煙、薬の服用などといった妊娠中のNG行為が気づかぬうちになされてしまう可能性があります。
着床から1週間程度のこの期間にアルコールなどを摂取してしまった場合、赤ちゃんには影響があるのでしょうか?

妊娠超初期におけるアルコール摂取の胎児への影響

妊娠超初期にアルコールを摂取してしまうと、おなかの赤ちゃんにはどんな影響があるのでしょう?
妊娠超初期に摂取したものは、どれだけ赤ちゃんに移行するのか?
妊娠超初期(妊娠3週目まで)の間は、赤ちゃんは単純な細胞分裂のみを行っています。
重要な器官の原型が作られ始めるのは妊娠4週目に入ってからになります。
ですから、基本的に妊娠3週目までの間に摂取したアルコールや薬は赤ちゃんの発育や奇形、障害などには影響しません。
4週目に入るまでに体内から成分が抜けてしまうからです。

妊娠超初期に気を付けたい薬
ただし、体内での代謝に時間がかかる薬が存在しています。
4週目間近での摂取では、体内に薬の成分が残っている場合も考えられますから、赤ちゃんに影響がないとは言い切れません。

  • 風疹生ワクチン
  • 関節リウマチの薬
  • 向精神薬

などは体内に成分が残る時間が長くなります。

これらの薬を摂取した場合、必ず医師に報告しておきましょう。

胎児性アルコール症候群とは

赤ちゃんが一番アルコールなどの影響を受けるのが妊娠初期の4週目~7週目です。
この時期はちょうど妊娠に気が付く時期と重なりますよね。
どうしてこの時期のアルコールが一番危険なのでしょうか?

妊娠4週~7週におこる赤ちゃんの変化
妊娠3週までの赤ちゃんは、まだ人間として必要な器官(内臓や脳、骨など)の形成が始まっていません。
しかし、4週目に入ると、このような主要な器官や神経系の原型が作られ始めます。
この時期にはまだ胎盤が完成していません。胎盤には、お母さんの体内にある有害な物質をブロックしてくれる働きがあります。
つまり、妊娠初期に摂取したアルコールやニコチン、薬などの成分は、そのまま小さな赤ちゃんの体内に届いてしまうのです。

胎児性アルコール症候群とは?
妊娠中にお母さんが摂取したアルコールは、赤ちゃんにも移行します。アルコールの影響で、産まれながらの疾患を抱えている赤ちゃんのことを胎児性アルコール症候群と言います。
胎児性アルコール症候群の赤ちゃんは、以下のような疾患を生まれながらに抱える可能性があります。

  • 発達の遅れ:低身長や低体重
  • 脳神経系の異常:精神発達の遅れ、発達障害、精神疾患の発症率が上がる
  • 独特の顔貌:凹凸の少ないのっぺりとした顔、目や鼻口などが小さい
  • 小頭症

など。
基本的に妊娠超初期には胎児性アルコール症候群のリスクはほとんどありません。
しかし、妊娠初期(4週目~)に入ると、奇形や障害などのリスクが妊娠期間中で一番高くなります。

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胎児性アルコール症候群にならないために

胎児性アルコール症候群のリスクは、妊娠週数だけでなく、飲酒量とも密接な関係があることがわかっています。
大量飲酒は胎児性アルコール症候群だけでなく、流産などのリスクも上げる大きな要因となります。
妊娠の可能性がわずかでもある場合は、生理が来るまでの飲酒は極力避けるほうが賢明です。
赤ちゃんは、お腹の中にいる限り、自分を守るすべを持っていません。
お父さんにもお医者さんにもできません。
お腹の赤ちゃんを守り育てることができるのは、ほかの誰でもないお母さん自身なのです。
どうかそのことを忘れないでください。

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