アウトドアで食事するときの注意点

公園でのピクニックや庭でのバーベキューを計画するとき、メニューは何にしようか、どこで食料を買ってこようか、といったことで頭がいっぱいになるかもしれない。しかし、食中毒を避けるためには、調理方法や持ち運び方、配膳の方法にも注意が必要だと、米国食品医薬品局(FDA)が呼びかけている。
①生の牛肉や豚肉、鶏肉、魚介類は、庭先で食べる場合も容器に詰めて持ち運ぶ場合も、細菌による相互汚染を防ぐために他の食品と分けて保存すること。これらの食品を調味料に漬け込むときは、調理台の上に放置せず冷蔵庫に保管する。グリルに運ぶ途中で汁をこぼさないように気をつける。使用したボウルに残った液体は処分する。
②生肉に使用した皿や調理器具は、焼き上がった食品に使用する前に洗うこと。焼き加減を確認するときは料理用の温度計を使うよう習慣づけ、温かい料理はグリルの脇に置くことで冷めにくくする。
③冷たい料理は十分に冷やしておくこと。自宅では、食事の準備ができるまで料理を冷蔵庫に入れておく。ピクニックの場合は、断熱材を使ったクーラーボックスに保冷剤と一緒に入れておく。ただし、クーラーボックスを開ける頻度を最小限に抑えるために、飲料は別のクーラーボックスに入れること。
④アウトドアで食事をする場合の一般的なルールとして、冷蔵保存されていた食品は外に出してから2時間以内に食べ切ること。ただし、気温が32℃以上の場合は1時間以内に食べ切らなければならない。暑い季節ほど細菌の繁殖は速くなる。
⑤果物や野菜は丁寧に洗って乾かしてから、食卓に並べたりクーラーボックスに詰めたりすること。
アウトドアでの食事会は夏のイベントにぴったりだが、暑さで食品が傷むことのないよう、衛生管理を怠らないようにしたい。

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