「1日に温かいお茶を一杯以上」で緑内障リスク低下の可能性

日常的に温かいお茶を飲む習慣があると、中高年の代表的な眼の疾患である緑内障になりにくい可能性があることを示した小規模研究の結果が「British Journal of Ophthalmology」2017年12月14日オンライン版に掲載された。

米国国民健康栄養調査(NHANES)のデータを分析したところ、毎日温かいお茶を一杯以上飲む習慣のある人では、そうした習慣のない人と比べて緑内障を発症するリスクが低いことが明らかになったという。

米国眼科学会(AAO)によると、緑内障は眼圧の上昇などによって視神経に障害が起こり、視野が狭くなったり部分的に見えなくなったりする眼の疾患で、高齢者では失明の主な原因となっている。

米カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)のAnne Coleman氏らは今回、2005~2006年に実施されたNHANESのデータのうち40歳以上の男女のデータを用いてコーヒーやお茶、ソフトドリンク類を飲む頻度と緑内障リスクとの関連について検討した。コーヒーやお茶については「ホット」または「アイス」、「カフェイン入り」または「デカフェ(カフェインを取り除いたもの)」に分類したが、お茶の種類(紅茶や緑茶など)についてはデータがなかったため考慮されなかった。

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今回の研究の基準を満たしていた男女1,678人のうち84人(5.1%)に緑内障があった。年齢、性、BMI、民族、喫煙習慣、糖尿病で調整して解析した結果、毎日温かいお茶を飲んでいる人は、飲んでいない人と比べて緑内障リスクが74%低いことが分かった。

ただ、冷たいお茶やデカフェのお茶を飲んでいる人では、緑内障リスクの低下は認められなかった。
また、コーヒーやソフトドリンクと緑内障リスクとの間にも関連は認められなかった。

Coleman氏らによると、お茶には抗炎症作用や抗酸化作用を持つ成分が含まれているとされている。
ただ、同氏らは「日常的にお茶を飲むこと以外の生活習慣が緑内障リスクに影響した可能性は否定できないため、今後より大規模な研究で検証する必要がある」としている。

また、同氏は「緑内障の予防には既に有効性が証明されている対策を取るべきだ」と強調し、「眼が見えることは当たり前だと思わずに、定期的に眼科検診を受けてほしい」と呼び掛けている。

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HealthDay News 2017年12月14日
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