若年期のBMIやや高めで中年期の高血圧リスク上昇 非肥満の多い日本人でも、順天堂大

たとえ適正体重の範囲内であっても、20歳までに体格指数(BMI)がわずかでも高まると中年期以降に高血圧になりやすい可能性があると、順天堂大学大学院スポートロジーセンターの染谷由希氏らの研究グループが「PLOS ONE」1月11日オンライン版に発表した。

BMIが23~24の適正範囲内(日本国内ではBMI 25以上を肥満と定義)でも、BMIが20未満の人と比べて中年期に高血圧を発症するリスクは約3倍に高まることが分かった。

欧米人では20歳までに過体重や肥満になると中年期以降の高血圧発症リスクが上昇することが知られている。
一方で、日本人を含むアジア人は欧米人と比べて若年期の肥満率は低いが、中年期以降では適正体重でも高血圧発症率が高いことが明らかとなっている。
日本人では中年期以降のBMI上昇が高血圧のリスク因子と考えられているが、若年期のBMIの違いによる高血圧リスクへの影響は明らかにされていない。
染谷氏らは今回、同大学の学生を約27年間追跡したコホートデータを用いて、若年期のBMIと中年期以降の高血圧発症リスクとの関連について調査を行った。

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対象は、同大学体育学部(現スポーツ健康科学部)の卒業生で、順天堂大学同窓生研究(Juntendo University Alumni Study)に参加した男性636人。
在学中のBMIの記録があり、2007~2011年の追跡調査で回答した者とした。
対象者を在学中のBMIで6つの群(20未満群、20以上21未満群、21以上22未満群、22以上23未満群、23以上24未満群、24以上群)に分けて追跡調査時の高血圧発症率との関連を調べた。
なお、高血圧の有無は2007~2011年に行った自記式調査の結果から判定した。

追跡期間は27年間に及んだ(17万59人年)。
年齢中央値は在学時が22歳、追跡終了時が49歳であった。追跡期間中に120人が高血圧を発症した。

解析の結果、BMI区分別(20未満群、20以上21未満群、21以上22未満群、22以上23未満群、23以上24未満群、24以上群)の高血圧発症率はそれぞれ9.4%、14.6%、16.1%、17.5%、30.3%、29.3%であった(傾向P<0.001)。BMI 20未満群を基準値とした各BMI群の高血圧発症ハザード比はそれぞれ1.00(基準値)、1.80(95%信頼区間0.65~4.94)、2.17(同0.83~5.64)、2.29(同0.89~5.92)、3.60(同1.37~9.47)、4.72(同1.78~12.48)であり(傾向P<0.001)、BMIが20未満の群と比べて23以上24未満群、24以上群で高血圧リスクは3~4倍に上った。
年齢や卒業年、喫煙歴、中年期の運動習慣や食習慣を調整した解析でも同様の結果が得られた。

若年期に適正体重でもわずかにBMIが高いと中年期に高血圧になりやすい機序について、染谷氏らは、欧米人と比べて日本人の成人はBMIが同じでも体脂肪、特に内臓脂肪量が多いことや、研究グループではこれまで、日本人は太っていなくても筋肉の効きが悪くなるインスリン抵抗性になりやすく、生活習慣病を引き起こしやすい可能性を報告していること(J Clin Endocrinol Metab 2016; 101: 3676-3684)を指摘。

これらの結果を踏まえて、同氏らは「若年期にたとえ適正体重の範囲内であってもBMIがやや高めの人は、中年期以降の高血圧に気をつける必要がある」と述べている。

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参考情報:リンク先
HealthDay News 2018年1月29日
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