寝る前のスマホにはアンバー系レンズの眼鏡を

寝る直前までスマートフォン(スマホ)やタブレット、パソコンなどを使用する習慣のある人は、薄いアンバー(琥珀色)系の色が入ったブルーライトカット眼鏡をかけるとぐっすり眠れるかもしれない。

不眠症の症状に悩んでいる男女を対象とした小規模ランダム化比較試験(RCT)で、就寝前にブルーライトカット眼鏡を使用すると睡眠の質が向上することが示されたという。
詳細は「Journal of Psychiatric Research」1月号に掲載された。

スマホなどのデジタル機器の液晶画面から発せられているブルーライトは睡眠を促すホルモンであるメラトニンの分泌を抑制する。
このため、夜間にブルーライトを浴びることは睡眠に悪影響を及ぼし、体内時計の乱れにもつながる。

今回のRCTを実施した米コロンビア大学医学部のAri Shechter氏らによると、米国では成人の2~3人中1人に入眠困難や中途覚醒といった不眠症の症状があるにもかかわらず、就寝前の1時間以内にスマホやタブレットなどのデジタル機器を使用する習慣がある人の割合は約90%に上るという。

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そこで、同氏らはRCTで不眠症の症状がある男女14人(平均年齢46.6歳、8人が女性)に1週間にわたって就寝前の2時間、アンバー系の色が入ったブルーライトカット眼鏡か通常の透明なレンズの眼鏡のいずれかを使用してもらった。
その後、4週間のウォッシュアウト期間を挟んだ上で、さらに1週間にわたってブルーライトカット眼鏡を使用した人には通常の眼鏡を、通常の眼鏡を使用した人にはブルーライトカット眼鏡を使用してもらった。
なお、いずれの眼鏡もフレームは顔の側面まで包み込むタイプの「ラップアラウンド型」を採用した。

その結果、就寝前のブルーライトカット眼鏡の使用によって睡眠時間が平均で30分延びただけでなく、睡眠の質が向上し、不眠症の症状も改善することが分かった。
また、ブルーライトカット眼鏡の使用者では入眠までの時間もわずかに短縮したが、統計学的に有意ではなかった。

Shechter氏は「就寝前にブルーライトを浴びないようにするのが最良の選択肢だが、それでもデジタル機器を使用し続けたいのであれば、なんらかの方法でブルーライトをカットすることが望ましい」と説明。
「ブルーライトカット眼鏡は安い物であれば5~10ドル(約550~1100円)程度で入手でき、気軽に取り入れることができる対策の一つだ」としている。
また、スマホの中にはブルーライトを減らす機能を備えた機種もあるため、こうした機能を活用することも「不眠症の症状を軽減するもう一つの方法となりうる」としている。

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HealthDay News 2017年12月26日
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