2型糖尿病患者ではレプチン濃度が遠骨皮質骨厚の菲薄化に関連 大阪市立大グループ

日本人の2型糖尿病患者では、肥満度と独立して、血漿レプチン濃度は橈骨遠位端の皮質骨厚と負の関連性を示すが、海綿骨骨密度とは関連性を示さないことが、大阪市立大学大学院代謝内分泌病態内科学講師の藏城雅文氏らが実施した横断研究で示された。詳細は「Journal of Diabetes Investigation」5月9日オンライン版に掲載された。

 2型糖尿病患者では、骨密度に低下がみられなくても骨折リスクが高まるとされる。一方、骨粗鬆症は交感神経活性と関連することが知られている。さらに、2型糖尿病患者でよくみられる自律神経障害には、血漿レプチンが強く関与する可能性が示唆されている。

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 藏城氏らは今回、2型糖尿病患者182人(男性93人、女性89人)を対象に、超音波骨密度測定装置を用いて測定した橈骨遠位端の皮質骨厚および海綿骨骨密度と血漿レプチン濃度との関連を調べるため、横断研究を実施した。

 その結果、血漿レプチン濃度はBMIと有意な正の関連を示したが、橈骨遠位端の皮質骨厚とは負の関連を示した(いずれもP<0.001)。一方、血漿レプチン濃度と海綿骨骨密度は関連しなかったが、BMIとは有意な正の関連を示すことが分かった(いずれもP<0.001)

 また、年齢や性、糖尿病の罹病期間、HbA1c値などの因子で調整した多変量解析の結果、血漿レプチン濃度と橈骨遠位端の皮質骨厚との間には有意な負の関連がみられた一方で(P<0.001)、海綿骨骨密度との関連は認められなかった。BMIとウエスト/ヒップ比でさらに調整して解析しても、血漿レプチン濃度と橈骨遠位端の皮質骨厚は有意に関連することが明らかになった。

 これらの結果を踏まえ、藏城氏らは「血漿レプチン濃度は、BMIやウエスト/ヒップ比とは独立して橈骨遠位端の皮質骨厚と負の関連を示すが、海綿骨骨密度とは関連しないことが分かった。このことは、2型糖尿病患者において、肥満により引き起こされる高レプチン血症は皮質骨の脆弱性と関連する可能性を示している」と述べている。

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HealthDay News 2019年6月24日
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