軽度認知障害(MCI)の治療体験談、脳を鍛える脳トレ

- 1.病気に気づいたきっかけ
- 2.どのような診断を受けたのか?
- 3.どのような治療をおこなったのか?
- 4.治療費はいくらだったのか?
- 5.治療を受けてから感じた変化
- 6.診断を受けてから気を付けていること
- 7.他の患者さんにアドバイス
病気に気づいたきっかけ
父は60歳のときに認知症を発症しています。
父が認知症を患って5年……。私はまだ42歳なのですが、
私自身にも「あれ?」と思う症状が発症したのです。
たとえば、買い物をしにきたはずなのに、何も買わずに店を出て「何しにきたのか」思い出せないなどの症状です。
頻度は少なく、月に2度ほどおかしいな……と思う節があったので、父がお世話になっている病院で診察を受けました。
そこで「認知症ではないが、軽度認知障害の傾向にある」と診断されました。
父が認知症でなかったら、私はこの症状に疑問を抱くことがなかったかもしれません。
どのような診断を受けたのか?
口頭での問診、簡易テスト、あとは「MCIスクリーニング検査」という血液検査を受けました。
「MCIスクリーニング検査」では、アルツハイマー病の発症に関係している遺伝子検査も含まれていました。
問診と口頭では特に異常はないとのことでしたが、「MCIスクリーニング検査」の結果で軽度認知障害の傾向があるとわかったのです。
どのような治療をおこなったのか?
私は投薬(1日1回、服薬しています)治療と生活習慣の改善を中心とした治療を行っています。
普段の生活では、体を動かしたり、規則正しい生活を心がけています。
ネットで調べると、脳を鍛える脳トレ会みたいな集まりが開催されていたので、定期的に脳トレ会に足を運んでいます。
治療費はいくらだったのか?
MCIスクリーニング検査が2万円ほどでした。
その後も経過の観察のために受診していますが、私の保険は3割負担なので、投薬が1ヶ月3,000円くらい。
1回の受診でだいたい5,000円くらい支払っています。
もし治療費に不安があるなら、事前に病院へ問い合わせてください。

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治療を受けてから感じた変化
正直なところ、すごい改善された!とか、物忘れが全くなくなった!とは思っていません……。
けれど、頻度は減ったかな?と思います。あのまま放置しておいたら、もっと物忘れや深刻な症状が出ていたのかもしれません。
認知症や軽度認知障害の治療の基本は現状維持(進行させない)ことだと思いますが、やっぱりいつまでも元気でいたいと思うので、トレーニングにも積極的に参加しようと思っています。
診断を受けてから気を付けていること
診断を受けてから生活習慣などには気をつけていますが、軽度認知障害を改善するためにというよりは、軽度認知障害の症状による事故を招かないように意識しています。
たとえば、火の消し忘れがないかとか。火の消し忘れって、人の命を脅かす事故につながり兼ねないので。
他の患者さんにアドバイス
私には、認知症を発症した父がいたので違和感に早く気がつけました。
軽度認知障害にしても、認知症にしても、早期治療が重要視されています。
「こんなことで病院に行くのは……」と、受診を躊躇ってしまう方が多いと思いますが、最近では物忘れ外来などの専門科目もあるので、気になることがあれば、医師に相談してくださいね。

軽度認知障害(MCI)の症状や原因、セルフチェック方法。また認知症へ進行しないための予防策や治療方法にはどのようなものがあるのか、詳しく解説しています。