物忘れ(MCI)の血液検査~スクリーニング検査

軽度認知障害(MCI:Mild Cognitive Impairmen)。別の読み方をすると物忘れという呼び方の方がわかりやすいかもしれません。

認知症の初期の段階と言われており、放置しておくとその症状も年数や歳月と共に悪化していきます。早期発見ができれば、そのリスクも最小限に抑えることができ、生涯発症しないままでいることももちろん可能です。どういったことをチェックするのか。どういったことが検査でわかるのか詳しく解説していきます。

 

MCIの検査の主流は、スクリーニング検査へ

少し前は医師による診断でいくつか質問の回答で受け応えで記憶力のテスト、認知に関する生年月日。現在の日時、季節など、一般的な質問での受け答えによる何十項目の質疑応答で検査するという方法もあります。

話は戻りますが、どうして血液検査でMCIの可能性がわかるのかというと…血液内にある神経細胞に障害を与える性質があるたんぱく質、アミロイドベータペプチド(アミロイドβ)に関連するいくつかの成分を分析することで症状が出る段階からも早期発見をすることができます。

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病院によって受付方法が異なりますが、薬剤投与などの検査ではないので、持病を抱えていたとしてもリスクが少なく検査することができます。

病院や健康診断と同様に行っている病院であれば同時に受付することができるところもあるので手間の部分でもかなり簡略化できます。

通常の認知症の質疑応答のテストと違って、自覚症状や初期症状が出ていないうちからもその兆候がわかり、本当に早い段階であれば予防策も医師と相談することができ、将来への安心へと繋がります。精度もあり、高額な費用や料金がかからないのでおすすめの検査方法でもあります。

 

アルツハイマー型認知症であれば遺伝子検査でも見極めることが可能

認知症にもいくつもありますが、脳を司る認知症ではない主に記憶を司るアルツハイマー型であれば遺伝子検査からも調べることができます。APOE遺伝子と呼ばれる認知症の機能低下を及ぼす可能性がある遺伝子を調べることでどれぐらいのリスクがあるかを調べることができます。何か特殊な検査をすることでなく、MCIスクリーニング検査と同様の方法で調べることができるので、リスクを最大限に避けたい方は両方行っている病院を受診するのも良いかも知れません。

 

いくつか検査方法もありますが、これはあくまでも早期発見で、認知症にならないための予防措置と言えます。検査で結果がわかり、数値が高い場合は放置してはいけません。医師と相談して適切な予防策を考える。それが何より大切なことといえます。

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軽度認知障害(MCI)の症状や原因、セルフチェック方法。また認知症へ進行しないための予防策や治療方法にはどのようなものがあるのか、詳しく解説しています。

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