月経の開始年齢が学校の成績に関連か    

月経が早く始まった女児では就学年数が短くなる可能性があることが、英インペリアル・カレッジ・ロンドンのDipender Gill氏らの研究で示唆された。

 この研究では、肥満や家庭環境などの環境要因による影響を除外して解析するために、メンデルランダム化という手法を利用。欧州の女性11万8,000人超のデータを用いて、月経の開始年齢に関連する遺伝子多型(SNP)が就学年数に及ぼす影響を検討した。その結果、月経開始年齢が1年遅くなるごとに、就学年数は平均53日長くなると推定された。

 このような結果が得られた理由として、月経が早期に始まった女性は、その身体的な変化から成熟した大人として扱われやすくなる可能性が考えられる。しかし、身体的な発達に精神面の発達が追いついているとは限らず、身体と精神の成熟度の差から、リスクを負う行動をとりやすいだけでなく、周囲からの扱いの変化に対して精神的に適応できなくなる可能性もある。こうした要因はいずれも就学年数に影響する可能性があると、Gill氏らは説明している。

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 ただ、今回の研究は因果関係を証明するものではなく、こうした関連性が認められた理由を解明するにはさらなる研究が必要だという。なお、この研究の限界の1つは、対象者の生まれた年が1901~1989年と幅広いことで、この90年間で社会および教育の環境は大きく変化していると、同氏は付け加えている。

 Gill氏は「就学年数の長さがその後の人生に影響しうることはよく知られており、社会経済的な状況、うつ病の罹患率、リスクを負う行動、さまざまな健康状態に関連するため、その重要性は明らかだ。今回の研究では、就学年数の長さに思春期の始まる年齢が影響する可能性が示された」と述べている。

 この研究の詳細は「Behavior Genetics」8月9日オンライン版に掲載されている。

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HealthDay News 2017年8月9日
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