特定健診受診率、2015年度に初の50%超も目標届かず――厚労省

厚生労働省はこのほど、2008年度から40~74歳を対象に行っている「特定健康診査」(メタボ健診)の受診率が、2015年度には昨年度から1.5ポイント上昇の50.1%となり、初めて50%を超えたことを公表した。開始当時(38.9%)に比べて受診率は大幅に増加したものの、政府が掲げる目標(70%)には遠く及ばなかった。

 2015年度の特定健診の対象者は約5396万で、このうち約2706万人が受診した。受診率には保険者間でばらつきがみられ、大企業の従業員が加入する健康保険組合(73.9%)と公務員などが加入する共済組合(75.8%)では目標を達成したのに対し、中小企業の従業員が加入する全国健康保険協会(協会けんぽ;45.6%)、自営業者などが加入する国民健康保険組合(46.7%)、市町村国民健康保険(36.3%)では昨年度よりわずかに増加したものの、依然として低いことが分かった。また、受診率が高い健康保険組合や共済組合でも従業員の家族(被扶養者)の受診率は40%台にとどまった。

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 なお、特定保健指導の対象者は約453万人(健診受診者の16.7%)で、このうち約79万人が指導を終了し、受診率は17.5%と昨年度に比べて0.3ポイント減少。目標とする45%は達成されなかった。

厚生労働省ホームページ:リンク先
HealthDay News 2017年8月7日
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