不全流産とは?症状・原因・対処法を説明します

不全流産について

不全流産を知っていますか?流産の原因にはママの責任ではなく、胎児に原因がある場合があります。今回は不全流産とは何か、不全流産の原因・症状・処置の方法、不全流産した後、どれくらいで次の妊娠ができるか等を詳しく解説します。
  1. 1.はじめに
  2. 2.不全流産とは
  3. 3.不全流産の原因
  4. 4.不全流産の症状
  5. 5.不全流産の処置とは
  6. 6.不全流産後の妊娠は?
  7. 7.まとめ

はじめに

流産は進行状態によって名称が異なります。切迫流産、進行流産、化学流産などがありますが、不全流産もその中のひとつです。
折角授かった命う亡くしてしまうのは辛い事ですが、早めに対処しないと母体にも悪影響を及ぼします。
今回は不全流産とは、不全流産の原因、症状、対処法などをご説明していきます。

不全流産とは

流産は主に妊娠22週までに何らかの理由で胎児が妊娠を継続出来ずに亡くなってしまう事を言います。
不全流産とは、胎児は亡くなっていて、胎児や子宮内容物が残ってしまっている状態のことを言います。
これと対になる完全流産は胎児や子宮内容物が全て排出している状態を指します。
不全流産を放っておくと次の妊娠に影響したり、感染症のリスクが伴うので早めに対処する事が大切です。

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不全流産の原因

誰のせいでもない胎児の染色体異常による流産
不全流産の理由のひとつに胎児の染色体異常があります。特に妊娠初期の流産の原因は胎児の染色体異常であることが多いです。
胎児を授精した時に染色体が上手に作れない事があるのです。
染色体に異常があるとお腹の中で胎児が成長できない事があり、結果として流産してしまいます。

また、上手く胎内で育つことができたとしても、長く生きられなかったり、生まれつき重い障害を持っている事もあります。
この染色体異常は珍しい事ではなく、流産はどんなに健康な方であっても、誰にでも起こりうる可能性があって、決してママさんのせいではありません。
妊娠経験のある方の内、15%が流産を経験しているという研究結果もあるんですね。

しかし、そうは言っても流産を経験された方は深い悲しみに苛まれることでしょう。
特に初めて赤ちゃんを授かった方は喪失感や孤独感に苛まれてうつ状態になってしまう方もいらっしゃいます。
しかし、流産は本当に誰にでも起こってしまう事ですし、流産したという事は裏を返せば妊娠出来る、授精する力があるという証拠でもあります。
そして処置をしっかりと受けることで子宮環境が整い、次回の妊娠に備えられるのようになります。

胎児の染色体異常による流産はママさんの生活習慣やストレス、疲労等が原因で起こってしまったわけではありません。

そして、先にも述べましたが、妊娠初期の流産は胎児の染色体異常が原因であることが多いです。あまり自分を責めないようにしましょう。

不全流産の症状

身体的な症状が出たら病院へ
不全流産の場合、子宮の内容物が完全に出ない状態なのでダラダラと出血が続きます。
そして胎児を包んでいた胎嚢や胎盤が体外に排出される際にはレバー状の血の塊が出てきます。
また下腹部痛や鈍痛が続くのが特徴です。
不全流産は子宮頚管を開こうとして子宮収縮が起こるので、経産婦さんより初産婦さんの方が痛みが強いと言われています。
こういう症状が出たら我慢せず、すぐに病院に行きましょう。

精神的ケアにはパートナーや家族の支えが必要
そして身体症状の他に精神的に大きなな負担がかかってしまいます。
これは流産してしまった方は流産した悲壮感や喪失感、赤ちゃんに申し訳ない、可哀想な事をしてしまったと自分を責めてしまいがちだからです
他にも自分は元気な赤ちゃんを授かれないんじゃないかをいう不安感からも精神的に負荷がかかってしまうこともあります。
しかし、不全流産はママの責任ではないことがほとんどですし、悩んでいるでけでは前に進めません。
次の妊娠の為に身体と一緒に心のケアをしっかりしておきましょう!
心のケアはパートナーや家族の支えが大事になります。
1ヶ月程は安静にする必要がありますが、気分転換等を行って次の妊娠に備えましょう。

不全流産の処置とは

子宮内容除去術
不全流産はお腹に胎児や子宮内容物が残っているので、これらを除去して子宮の中をキレイにする必要があります。
折角宿った命を除去するのは大変辛いことですが、不全流産になってしまった場合、これ以上胎児が成長する事はありませんし、これらを取り除かないでいると感染症等のリスクもあります。
次の妊娠の為にも母体の健康の為にも、強い気持ちを持って処置に臨んで下さい。
不全流産の場合、子宮内容除去術が行われます。
これは子宮に残留している内容物を鉗子やキュレット等の専門の器具で子宮の中身を掻き出す手術になります。
処置が終わったら子宮の収縮を促す薬と抗菌薬を投与します。
これは子宮内容除去術の合併症である子宮内膜炎等を防ぐ為に行われます。
手術自体は15分から30分程で終わるのが一般的です。
手術は母体の健康を守る為に行われますので、健康保険が適応されます。
手術の費用は3割負担で、3~5万円程度で、日帰り手術、または1泊入院で行われます。

また不全流産であっても待機療法が行われる事もあります。
これは子宮の中身が自然と排出されるのを待つ治療です。
この場合、暫く様子観察し、超音波検査やホルモン検査を行い、子宮内容物が排出されていると確認出来れば処置は行われません。

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不全流産後の妊娠は?

不全流産してしまった場合、最低でも生理が一度きてから妊娠を図るのがベストです。
最初の1ヶ月は激しい運動を控えてゆったりと過ごしましょう。
ここで無理すると体調の回復が遅れてしまいます。
不全流産した後、生理は3~5週間位でくるとされていますが、不全流産は精神的負荷も大きいので、多少前後する場合もあります。
先ずは基礎体温を測定し、病院で卵胞と身体の回復をチェックして貰いましょう。

そして身体が妊娠、出産できる状態かを専門医に確認して貰ってから子作りを始めましょう。
通常、不全流産した後は1~3ヶ月程様子をみるようです。
早く次の子が欲しいと焦る気持ちがある方もいらっしゃるかもしれませんが、心身が十分に回復するのを待ちましょう。
この間に身体の痛みや不調が改善したら、身体を冷やさないように工夫し、食生活や生活習慣を見直す事をお勧めします。

身体が回復したら適度に身体を動かして体調管理やリフレッシュを行って妊娠しやすい身体を作って次の赤ちゃんを迎える準備をしましょう。

まとめ

不全流産は非常に辛い事ですが、誰にでも起こりうる事です。
不全流産の原因は胎児の染色体異常であり、ママさんの生活習慣やストレス、疲労が原因ではありません。
次の赤ちゃんをお腹に迎える為にも家族に協力して貰い、妊娠に備えましょう。

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