熱やケガの痛み…解熱薬や鎮痛薬はどれを飲むのが良いか?

NSAIDsについて

解熱鎮痛薬は発熱を抑えたり、ケガなどの痛みを和らげたりしてくれます。現在では様々な種類の有効成分や錠剤、湿布薬など様々な剤形が存在します。今回はそんな解熱鎮痛薬の効き方から選び方まで解説します。
  1. 1.はじめに
  2. 2.NSAIDsとは?
  3. 3.様々なNSAIDsとその分類
  4. 4.効果が続く時間でのNSAIDsの分類
  5. 5.患者タイプ別に分けたNSAIDsとアセトアミノフェンの使い方
  6. 6.まとめ

はじめに

風邪などで熱が出た場合や、ケガをしてしまった場合によく服用するのが解熱鎮痛薬、皆さんも1度は飲んだことがあると思います。解熱鎮痛薬はドラッグストアなどでも沢山販売されており、様々な有効成分があり、飲み薬、湿布薬など剤形も様々です。
今回はそんな痛み止めについて効き方から剤形のタイプまでどれを選ぶのが良いかも含めて紹介します。
代表的な痛み止め”NSAIDs”と”アセトアミノフェン”

NSAIDsに関する治験・臨床試験(新しい治療薬)情報はこちら
郵便番号を入力すると、お近くの治験情報を全国から検索できます。

NSAIDsとは?

発熱や痛みは体の炎症の1部です。炎症を抑える有効成分としてステロイドがありますが、これ以外の抗炎症作用をもつ有効成分をNSAID(Non Steroidal Anti-Inflammatory Drug 非ステロイド抗炎症薬)と呼んでいます。
NSAIDsには化学構造によって多くの種類の有効成分が存在します。

アセトアミノフェンとは?
アセトアミノフェンは有効成分の一つであり、NSAIDsと同じ解熱鎮痛薬です。
非ピリン系解熱鎮痛薬に分類されており、解熱、頭痛に効くことから風邪薬によく配合されています。

NSAIDsとアセトアミノフェンの違いは?
NSAIDsの薬の方が作用は強く、炎症を抑える効果があります。
ただし、アセトアミノフェンの薬の方が子どもや妊婦でも使えます。
また、アセトアミノフェンの薬の方が効き目はやさしめとなります。

ただし、NSAIDsの薬、アセトアミノフェンの薬を状況によって使い分けた方が良いため、必ず医師・薬剤師に相談の上で使うようにしてください。

様々なNSAIDsとその分類

NSAIDsはその化学構造によって酸性と中性、塩基性に分かれています。
代表的なNSAIDsは以下の通りです。(◎は市販薬でも購入できます)

■酸性のNSAIDs
◎アスピリン
メフェナム酸
◎ジクロフェナク
◎インドメタシン
スリンダク
モフェゾラク
エトドラク
ナブメトン
◎イブプロフェン
◎ロキソプロフェン
ナプロキセン
アンピロキシカム
メロキシカム
ロルノキシカム

■中性のNSAIDs
セレコキシブ

■塩基性のNSAIDs
チアラミド
エモルファゾン

様々なNSAIDsの剤形
NSAIDsはいわゆる錠剤や湿布薬など用途や目的に合わせて様々なタイプの剤形が存在します。

徐放製剤:
体内でゆっくりと溶け出すように特殊な製剤化を施した薬で痛み止めとしての効果を持続させることができ1日の服用回数を減らすことが出来ます。また副作用を軽減する事も出来ます。効果がやや弱い場合があります。

座剤:
いわゆる座薬です。肛門に挿入するでやや面倒ではありますが胃腸障害を減少させる働きがあります。

プロドラッグ:
プロドラッグとは胃に吸収される前は成分の活性がなく、吸収されてから肝臓で代謝されて薬効を発揮します。その為、胃腸障害が少ないとされています。

貼付薬:
いわゆる湿布薬です。胃を通過しない為、胃腸障害が起きにくいです、打ち身や捻挫など局所的な痛みに適しています。

経皮吸収剤:
いわゆるゲルやローションなどの塗り薬です。貼付薬と同じく胃を通過しないので胃腸障害が起こりにくいです。湿布薬が貼りにくい場所の使用に適しています、やや効果が弱いのが問題点としてあげられています。

NSAIDsに関する治験・臨床試験(新しい治療薬)情報はこちら
郵便番号を入力すると、お近くの治験情報を全国から検索できます。

効果が続く時間でのNSAIDsの分類

NSAIDsの有効成分はそれぞれ効果が持続する時間が違ってきます。
効果が長時間効くものは1日1回か2回服用で24時間効果が続きます。効果が短く効くものは1日3回で効果が続きます。
長時間効くものは強い骨折や痛みの原因の完治が長くなりそうな場合や1日中続くような痛みに向いています。短く効くものは一時的な頭痛など、単発的に起こる痛みに向いています。

・長く効くNSAIDs
メロキシカム
ナプロキセン
エトドラク

・短く効くNSAIDs
イブプロフェン
ロキソプロフェン
ジクロフェナク

患者タイプ別に分けたNSAIDsとアセトアミノフェンの使い方

妊婦さんや高齢の方など解熱鎮痛薬は使用する患者さんによっては副作用が現れやすい場合があり、以下のようにそれぞれに適した解熱鎮痛薬を選ぶ必要があります。

胃弱,胃腸障害がある方に推奨:
アセトアミノフェン、プロドラッグ、イブプロフェン、ロキソプロフェン、ナプロキセン、セレコキシブ、エトドラク、メロキシカム、座剤、貼付薬)

高齢者に推奨:
短く効くイブプロフェン、ロキソプロフェン、ジクロフェナクを少ない用量で服用、貼付薬

妊婦:
NSAIDsはなるべく服用しないこと、服用するならばアセトアミノフェン

まとめ

解熱鎮痛薬のNSAIDsとアセトアミノフェンについて解説しました。
解熱鎮痛薬は用途に合わせて副作用なく使ってゆく事が大事です。
ドラッグストアでも様々な有効成分のものが販売されており、いろいろ迷ってしまうと思います。
そんな時は知識が豊富な薬剤師や登録販売者に訪ねてアドバイスをもらいましょう、その際にどのような痛みなのか?その痛みがどれ位続くのか?など詳細な情報を伝える事でより自分に合った解熱鎮痛薬を見つけることが出来るでしょう。

治験に関する詳しい解説はこちら

治験・臨床試験は新しいお薬の開発に欠かせません。治験や疾患啓発の活動を通じてより多くの方に治験の理解を深めて頂く事を目指しています。治験について知る事で治験がより身近なものになるはずです。

治験・臨床試験についての詳しい説明

SMTによる記事情報は、治療の正確性や安全性を保証するものではありません。
病気や症状の説明について間違いや誤解を招く表現がございましたら、こちらよりご連絡ください。