尿pH測定が糖尿病の高リスク者発見に有用 低値で耐糖能異常リスク上昇、愛媛大

健診を受けた成人男女約4,900人を調査した結果、日本人の男女は尿pH値が低いほど耐糖能異常を有する確率が高い可能性があると愛媛大学大学院消化器・内分泌・代謝内科学(第三内科)の三宅映己氏らが発表した。

特にこれらの関連は男性で強く、尿pH測定は糖尿病リスクが高い人を早期発見するのに有用な指標になり得るという。
詳細は「Journal of Diabetes Investigation」11月16日オンライン版に掲載された。

これまでの研究で、尿pHはBMI値やインスリン抵抗性と負の相関を示し、尿pHが低値であることは2型糖尿病の発症とも関連する可能性が示されているが、詳細は明らかにされていない。
三宅氏らは今回、尿pH値と耐糖能異常との関連を調べる住民ベースの横断研究を実施し、尿pH値が糖尿病前症や2型糖尿病の予測因子となり得るのかを男女別に検討した。

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対象は、2013年4月~2014年3月に健康診断を受診した23~86歳の男女4,945人(うち男性が2,490人)。
対象者を空腹時血糖(FPG)値で(1)110mg/dL未満群(4,494人)、(2)110mg/dL以上126mg/dL未満群(269人)、(3)126mg/dL以上群(182人)の3群に、あるいはHbA1c値で(1)5.8%未満群(4,494人)、(2)5.8%以上6.2%未満群(269人)、(3)6.2%以上群(182人)の3群に分けて、それぞれ尿pH値との関連を調べた。
さらに、対象者を尿pH値で5つの群(5.0、5.5、6.0、6.5および7.0以上)に分けて耐糖能異常との関連を男女別に解析した。

年齢やBMI、収縮期血圧、トリグリセライド、HDL-コレステロール、尿酸、クレアチニンの各値、糖尿病治療薬の使用の有無を調整した多変量解析の結果、男性では尿pH低値(5.5以下)はFPG高値およびHbA1c高値と有意に関連した(傾向P値はそれぞれ0.0260、0.0075)。
また、男性では同様に調整した多変量解析により耐糖能異常の有病率は尿pH値が低下するに伴って有意に上昇した(同0.0483、0.0181)。

さらに、女性では尿pH低値でFPG値およびHbA1c値はいずれも上昇傾向が認められたが有意ではなかった。
こうした男女差がみられた点について、三宅氏らは耐糖能異常を有する女性が少なく、十分な症例数が確保できなかったほか、体脂肪の分布やエストロゲン値の性差が影響した可能性を指摘している。

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参考情報:リンク先
HealthDay News 2017年11月27日
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