妊娠超初期に起こる寒気とは?生理前の症状との違い

妊娠超初期について

はじめに
妊娠超初期に寒気が起こることがあるのを知っていますか?
みなさんが感じる寒気はただの風邪や生理前の症状ではなく妊娠のサインかもしれません。
しかし、生理前の症状と妊娠超初期の症状は似ているものもあり、判別するのは難しいです。
そこで、今回は生理前や妊娠超初期の寒気について症状や対処法についてまとめました。
寒気とは
寒気とは、寒さを感じる要因がないのに体がガタガタと震えたり、背中などがゾクゾクする症状を言います。
風邪などウイルスや細菌と戦うための症状であることが多いですが、女性の場合は、生理周期によるホルモンバランスの変化や更年期障害が原因となっている寒気もあり、判断に困ることもあります。

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妊娠超初期や生理前に生じる寒気の症状
生理前や妊娠超初期にはホルモンバランスの変化から、寒気を感じることがあります。
生理前の寒気
女性は排卵から生理が起こるまでの黄体期に黄体ホルモンの分泌量が急激に増加します。
黄体ホルモンには、女性の体で受精卵が育ちやすくするために体温を上昇させる働きがあります。そのため、この期間は女性の体は通常よりも0.3~0.5度高い『高温期』となります。
この時期は女性ホルモンのバランスが急に崩れ、寒気などの不調を感じやすくなります。
また、黄体ホルモンは、子宮に栄養や血流を集め、手足など末端の新陳代謝を低下させる働きもあります。よって手足が冷えるようになり、寒気を感じます。
さらに、黄体ホルモンが増加すると交感神経が優位になり、ストレスを感じやすくなるなど自律神経のバランスが崩れてしまうこともあります。
それが寒気につながることもあり、生理前の寒気は様々な要因が混在しています。
妊娠超初期の寒気
生理前の寒気だと思っていても、生理予定日になっても生理が始まらず、いつまでも寒気が続く場合には妊娠を疑う必要があります。
妊娠による寒気は、早い人で超初期である妊娠3~4週目から始まり、つわりが終わるまで続く人もいます。
妊娠超初期の寒気のメカニズムは生理前の黄体期と同じですが、妊娠している場合には、黄体ホルモンの分泌量が多い状態が続くので、継続して寒気を感じやすい状態が続きます。
また、妊娠の場合はつわりの症状も伴う場合があるため、食欲が低下し、体内で生産されるエネルギー量も減ってしまいます。
さらに、妊娠に伴い体内の血液が子宮に集中すると脳貧血状態に陥ることがあります。
そのようなことも寒気を感じる要因になります。
妊娠超初期や生理前に生じる寒気の対処法
妊娠超初期であっても、生理前であっても寒気の症状への対処法はおおよそ同じです。
自律神経を整えるための生活習慣を心がける
生理前や妊娠超初期の寒気は、自律神経の乱れが大きく関与しているため、自律神経を整えることが重要です。

体を冷やさないようにする
生理前や妊娠中はただでさえ四肢末端の血流が低下しているため、薄着をしたり冷房の効きすぎた部屋などにいると、余計に体が冷えてしまいます。
体が冷えると寒気も感じやすくなってしまうので、お腹を冷やさないように腹巻などをすることはもちろん、手首や足首、首元などをストールや靴下などで温めるようにしましょう。
また食べるものに関して、つわり症状があると冷たくのどごしのよいものを好んで食べがちです。
しかし、冷たいものを食べると体を冷やしてしまうので、温かいものの中でもスープなど口にしやすいものを選んで積極的に食べるようにしましょう。
血流を改善する
生理前の体の重だるさ、妊娠超初期のつわり共に、体を動かすことが億劫になってしまいます。
しかし、家の中に閉じこもり、ずっと動かずにいると血流がますます悪くなってしまい良くありません。
妊娠初期は運動することで胎児に悪影響がないかなど不安要素もあるかと思いますが、特に産科の医師からストップをかけられていない限り、散歩程度の運動は血流改善、つわり改善、ストレス解消などよい効果が期待できます。

まとめ
生理前や妊娠超初期の寒気について理解は深まりましたか?
全てを改善できるとは限りませんが、生活を見直すことで寒気を緩和することができます。
生理前や妊娠超初期を少しでも快適に過ごせるようにしましょう。

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