初産とは大違い?2人目の出産準備とは

2人目の出産準備について

上の子がいるという点では初めてとなる2人目の出産について、1人目の出産との違い、しておくべき準備についてまとめてみました。

  1. 1.はじめに
  2. 2.初産と2人目の出産の違い
  3. 3.上の子と一緒に準備しておくこと
  4. 4.旦那と一緒に準備しておくこと
  5. 5.2人目出産の心得
  6. 6.まとめ

はじめに

妊娠、出産は女性にとってとても大きなイベントです。
初めての出産はもちろんですが、2回目の出産も上の子がいるという意味で新たに考えておかないといけないことも多く、大変なことが多いものです。
そこで、今回は2人目の出産準備について1人目の出産との違いを中心にまとめてみました。

初産と2人目の出産の違い

1.お産の経過
一度出産を経験している女性の子宮口は初産のときに比べて開きやすくなっています。
初産の方は、陣痛の間隔が10分おきになったら病院に向かうように言われるのが一般的ですが、経産婦さんの場合はそれよりも早めに、15分おきになったら病院に向かうように言われることが多いようです。
出産経験があることで少し心に余裕があることや上の子が一緒にいて病院へ向かう準備が手間取ることから、経産婦さんは病院へ向かうのが遅くなりがちなので、ぎりぎりまで自宅で粘らないように注意が必要です。

2.後陣痛
『後陣痛』とは、出産後に子宮が元の大きさに戻ろうと収縮することによって感じる痛みを言います。
軽い生理痛に似た痛みの人もいれば、陣痛に劣らない痛みを感じる人もいます。
一般的に初産婦さんに比べて、経産婦さんの方が子宮の伸び縮みがよいため、後陣痛を強く感じる方が多いようですので、初めてのお産のときに後陣痛をあまり感じなかった場合でも、心の準備はしておいた方がよいかもしれません。
出産後に体が元に戻っていく過程として大切なことではありますが、この痛みのために睡眠不足になったり、リラックスできないようであれば、鎮痛剤の処方をしてもらうこともできますので、ひどい場合は病院の方に聞いてみましょう。

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3.入院の際に上の子を預ける
入院中の数日間はどうしても、上の子はママと離れて生活しなければなりません。
普段のお世話はママがしていることが多いと思うので、急に入院しても困らないように、入院中に上の子のお世話を誰がするのか早めに相談し、その人にお世話の仕方や上の子の洋服や日用品の場所を伝えておく必要があります。
また、ママから離れる経験が初めてのお子さんも多いのではないかと思います。
精神的に不安定になり、いつもはスムーズにできることもできなくなったりすることもあるかもしれません。

妊娠中からしっかり上のお子さんと話をして、入院中は離れて生活しなければならないことやこれから生まれてくるお子さんのことを話して心の準備をさせてあげましょう。

詳しくは次の項で述べていきます。

上の子と一緒に準備しておくこと

上の子の年齢にもよりますが、上の子はママの妊娠を知ったときから、自分に弟や妹ができるわくわく感とママやパパをとられてしまうのではないかという不安、新しい家族が増えたらどんな生活になるのかというドキドキ感など様々な感情と葛藤しています。

自分にかまって欲しくてわざとママを困らせたり、普段は自分でできることをできないと甘えたりする『赤ちゃん返り』はそんな上の子の感情の現れであり、ある程度は理解して気持ちに応えてあげることで解消されるかもしれませんが、下の子のお世話がままならないほど上の子に手がかかってしまっては、ママも疲れてしまいます。

ですから、出産後にそういったことで困らないようにするために、出産前から上の子がお兄ちゃん、お姉ちゃんになる心の準備を一緒にしていく必要があります。

子育て論は色々ありますが、一番大切なのは、「下の子が生まれても上の子が二番になるのではない」ということ、「上の子のことはこれからも変わらず愛している」ということをしっかりと上の子に伝えてあげることです。

お腹が大きくなるとどうしても抱っこが難しくなったり、日常の動作に時間がかかって上の子とスキンシップをすることが少なくなりがちですが、上の子だけにしっかり愛情を注いであげられる最後の時間なので、座って膝の上に乗せてあげてしっかりと抱きしめてあげるなど、上の子が安心できるようなことをしっかりとしてあげてください。

その上で、下の子が生まれたらどんな生活になるか、どんなふうに可愛がってあげたらいいかなど出産後のことを少しお話してあげるとよいかもしれません。
そうすることで、上の子がママやパパの愛情をしっかり感じて安心すると、ママやパパと一緒に下の子のお世話をしてくれたり、下の子を可愛がってくれるようになります。

出産後も、上の子への愛情表現がおろそかになって上の子の気持ちが不安定になっているときは、パパや他の家族に下の子を数時間預けたり、下の子が寝ている間を見計らって上の子がママを独り占めできる時間を少しでも作ってあげてください。
上の子の気持ちが安定していると、2人育児が驚くほど楽になります。

旦那と一緒に準備しておくこと

2人目の出産前にまず、パパと話しておきたいのが陣痛が始まった時の対応です。陣痛はいつどこで始まるかわからないので、パパが仕事のとき、深夜などいろいろなパターンを想定して、上の子の預け先や誰が病院に付き添うのかなどある程度決めておきましょう。

また、ママの入院中に、中心となって上の子のお世話をすることになるのがパパです。
ママのお世話を普段から見ていて、ばっちりなパパもいるかもしれませんが、大抵のパパは子どもの服がどこにあるか、保育園や幼稚園の持ち物、朝起きる時間など細かいことは知らないものです。

上の子にとってママが入院して不安や寂しい気持ちがあるうえに、パパがママの代わりにお世話をする中で生活スタイルが大きく変わったり、パパの心に余裕がなくなってしまっては、ますます落ち着かなくなってしまいます。

ですから、なるべくパパが手際よく、いつもの生活スタイルに近い形で日常生活を送れるように、入院までにママは必要なことをパパに伝える必要があります。
もちろん口頭で伝えるのもよいですが、困ったときにすぐ思い出せるように伝えておきたいことはメモなどにまとめておく方がよいかもしれません。

また、前の項でも述べたような上の子の気持ちについて夫婦で話し合い、意見交換をしたり、対応について共通見解をもっておくと出産後もスムーズに新たな生活が送れるでしょう。

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2人目出産の心得

2人目の出産は、自分とお腹の赤ちゃんのことだけでなく、上の子や上の子のお世話をする家族など色々な人のことを考えなくてはなりません。
その結果、出産前も後もママは無理をしてしまいがちになり、なかなか思うように休息がとれなくなります。

しかし、ママが無理をしてしまうとお腹の赤ちゃん、生まれてきた赤ちゃんに負担がかかってしまいますし、ママが倒れてしまってはますます家の中が困ったことになります。
ですから、自分で思うより少し早めに休憩をとるように心がけ、家事や育児に対してあまり完璧を求めないようにし、出産前後の体を労わってあげるようにしましょう。

まとめ

出産は予定外なことも多く、いくら家族と話し合って色々なことを決めていても思い通りにならない場合がたくさんあります。
ですから、できる限りの準備をしたうえで、上の子やパパのことを考えながらも自分やお腹の赤ちゃんの健康を最優先して、家族で協力しながら2人目出産を迎えましょう。

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