子宮筋腫って何? 気になる症状や考えられる原因とは?

子宮筋腫とは、子宮を形成している筋肉の部分である平滑筋(へいかつきん)に対し細胞が増殖することにより発症する良性の腫瘍のことをさします。
腫瘍自体は良性であるため命の危険性は限りなく低いので過度な心配や不安は必要ありませんが、腫瘍を放置することによりその大きさが大きく成長しそれが起因となり、生理(月経)の周期の乱れが生じたり、大きさや種類によってことなりますが場合により下腹部の痛みや排尿時の痛みなどの症状を起こすケースもあります。

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どういうことで発症してしまうのか。何に影響して発症してしまうのか。仮説はいくつもあるものの現状では解明はされていません。
ただ現状でわかっている部分に関して申し上げますと生理が始まっていない初潮の前には発症しない。閉経の後には筋腫が小さくなるとの報告もあることから、女性ホルモンの子宮筋腫が子宮筋腫の発生、増大によることが症状の原因の一つの起因として考えられています。
漿膜下筋腫(しょうまくかきんしゅ)、粘膜下筋腫(ねんまくかきんしゅ)、筋層内筋腫(きんそうないきんしゅ)等のいくつもの病名に分かれており、その症状によって発症する痛みや影響は変化します。
漿膜下筋腫に関しては、漿膜(子宮を覆う膜)特に影響化が少なく、特に無症状がなくわかりにくといった特徴があります。医師への診断を受けなければわかりません。定期的な精密検査も重要と言えます。
粘膜下筋腫は、子宮の内側を覆う内膜ににできる筋腫の種類であり、発症頻度は決して多くはないのですが比較的症状が重い傾向があります。不正出血。過長月経(生理が10以上継続する)、月経の時に出血する量が増加。生理の痛みが重く、場合寄っては貧血や息切れなどを引き起こしやすくなります。
筋層内筋腫は、子宮筋腫のほとんどを占めており、子宮の外側にある筋肉層に形成される筋腫です。大きくになるにつれ、お腹の痛み、腰の痛み。過多月経(出血量の増加)、頻尿、便秘の症状を引き起こします。
いずれの子宮筋腫も場所によっては妊娠を考えている場合、不妊や妊娠中であれば早産のリスクもあるため、子宮筋腫は自覚症状があった場合、ご自身の不安の解消や問題の解決に検査をしっかり受けるというのも非常に大切であるといえるでしょう。