SMBGの理解度が痛みの程度や血糖管理に影響 糖尿病患者と担当医へのアンケート結果、関電医学研究所

血糖自己測定(SMBG)に苦痛を感じる1型糖尿病や2型糖尿病の患者は、苦痛を感じない患者と比べてその重要性を十分に理解できておらず、精神的な苦痛を抱え、血糖コントロールも不良になりやすい可能性のあることが、関西電力医学研究所所長の清野裕氏、副所長の矢部大介氏、田中永昭氏らの研究グループが実施した大規模アンケートで明らかになった。

担当医が診察のたびに血糖測定の結果を確認して適切なアドバイスを行うと、患者のSMBGの理解度が向上し、痛みの軽減につながる可能性も示唆された。
詳細は「Journal of Diabetes Investigation」3月4日オンライン版に掲載された。

SMBGはインスリン治療中の1型糖尿病患者や2型糖尿病患者の血糖管理に不可欠なものだが、指先の穿刺を要し、患者に精神的な負担や生活の質(QOL)の低下をもたらすことが課題とされている。
研究グループは今回、SMBGを行っている1型糖尿病患者および2型糖尿病患者とその担当医を対象に、SMBGやQOLに関するアンケートを実施してSMBGが患者の精神的な負担やQOLに及ぼす影響について調べた。

対象は、全国42医療機関に外来通院中の1型糖尿病患者および2型糖尿病患者とその担当医。アンケートは2016年10月から2017年1月にかけて横断的に実施し、患者には気分状態に関するPOMS2(Profiles of Mood States 2)調査票と糖尿病治療に関連したQOLに関するDTR-QOL(Diabetes Therapy-Related QOL)調査票のほか、独自に開発した2種類のSMBGに関する質問票を用いた。
また、担当医には独自に開発したSMBGに関する質問票を用いた。

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アンケートには1型糖尿病患者517人および2型糖尿病患者1,648人の計2,165人と担当医142人が回答した。
その結果、1型糖尿病患者では46.0%が、2型糖尿病患者では37.5%が「血糖測定に苦痛を感じるか」という設問に「まあまあそう思う」「かなりそう思う」と回答しており、こうした患者群では、苦痛を「ほとんど感じない」「あまり感じない」と回答した患者群と比べてPOMS2スコアが高く、DTR-QOLスコアが低かったほか、HbA1c値が高く、血糖コントロールが不良であることが分かった。
一方で、SMBGに対する苦痛の有無でSMBGの測定回数に差はみられなかった。

また、「SMBGに苦痛を感じる」と回答した患者群では、SMBGが重要だと肯定的に回答する患者数が有意に少ないことも明らかになった。
さらに、SMBGの重要性に対する患者の認識の有無は、担当医が「診察のたびに血糖測定の記録を毎回確認している」という問いに対する回答と相関を示し、担当医が適切なアドバイスを行うと患者のSMBGに対する理解度は向上することが示唆された。

以上の結果を踏まえて、研究グループは「SMBGを苦痛と感じる糖尿病患者は、その実施頻度にかかわらず、精神的な負担を抱えやすく、QOLも低く、HbA1c値が高いことが分かった。
また、担当医が血糖値の測定結果をしっかりと確認し、患者に適切なアドバイスを与えることでSMBGの重要性への理解度も上がり、精神的な負担の軽減につながることから、担当医は、日本糖尿病協会が発行する糖尿病自己管理ノートを活用して患者の指導に当たって欲しい」と話している。

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参考情報:リンク先
HealthDay News 2018年4月9日
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