におい、色、量が変わった?妊娠初期のおりものの変化とその原因

妊娠初期のおりものについて

妊娠すると体に様々な変化が現れます。おりものの変化もその1つになります。本記事では、妊娠をするとおりものはどのように変化するか、その原因や対処法と共に、どんなおりものに注意が必要なのかを詳しく解説していきます。
  1. 1.はじめに
  2. 2.おりものとは
  3. 3.妊娠初期に現れるおりものの変化
  4. 4.おりものの変化の原因
  5. 5.注意したいおりものの症状
  6. 6.まとめ

はじめに

妊娠するとおりものに変化がおこるのはご存知でしょうか?
おりものも妊娠を知る大事なサインになります。

おりものが急に変化すると、何か体に異常があるのではないかと心配になるのではないでしょうか?
今回は妊娠する事でおりものがどう変化するのか?注意したいおりものの兆候等をご説明していきます。

おりものとは

おりものは子宮頚部や膣からの分泌物や、子宮や膣から剥がれ落ちた細胞等が混ざって排出されたものです。通常のおりものは無色透明から白っぽい色をしています。

おりものは女性の身体を守る為に重要な二つの役割を担っています。

・自浄作用‥大腸菌やカンジダ菌が膣に侵入するのを防ぎます。
・排卵期に授精を助ける‥精子をおりもので包み、卵子のいる卵管まで進むのを助けます。

おりものは生理周期に合わせて変化していきます。

①生理直後
生理の残りが出てくる事もあるので茶色っぽい色になる事もありますが、基本的に白っぽい、サラっとしたおりものです。この時期はおりものの量も少ないのが特徴です。

②排卵期
少しずつおりものの量が増え、ゼリー状のおりものに変化します。
色は無色透明でにおいはあまり無いのが特徴です。

③生理前
量が少しずつ減ってくる時期です。
排卵期に引き続き、ドロっとした粘り気のあるおりもので酸っぱいにおいがあります。
色は白濁していて生理直前になると少量の血が混じる事もあります。

普段の正常なおりものの状態を把握しておく事で、妊娠の兆候の他に感染症にもいち早く発見する事がでるので、日頃からご自身のおりものがどんな状態かを観察しておきましょう!

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妊娠初期に現れるおりものの変化

授精卵が卵管から子宮に着床すると、本来なら排卵期を過ぎて分泌が減る女性ホルモン(エストロゲン)が分泌し続けます。それによりおりものの量や色が変化します。

以下の症状が当てはまる場合、妊娠初期に入っているかもしれません。

・おりものの量が増えた
排卵後、おりものの量は次第に減少しますが、妊娠すると織物の量は増える傾向にあります。

・おりものが水っぽい
排卵期を境に女性ホルモンが減少しておりものに粘り気が多くなるのですが、妊娠すると女性ホルモンが分泌され続けるのでおりものは水っぽいままになります。
普段は粘り気の強いおりものになるのに、水っぽいままだなと思ったら妊娠のサインかもしれません。

・おりものの色の変化
妊娠するとおりおのの色が全体に濃くなり、クリーム色から黄色、茶色っぽいおりものに変化していきます。茶色っぽいおりものになるのは着床出血がおりものと混ざったからかもしれません。

ただし、この変化は必ずしも起こる事ではありませんし、この状態になったから妊娠したと確証できる変化ではありません。あくまでも妊娠の兆候の1つです。

おりものの変化の原因

妊娠すると胎児を細菌やウイルスから守ろうとして膣内は酸性に傾き、量も増えます。
それ故に、酸っぱいにおいがするようになります。人によっては尿漏れと勘違いする程に量が増えます。

これは授精卵が着床してか胎盤が完成するまでの間、黄体ホルモン(プロゲステロン)が活発に働いて子宮内膜の中で妊娠に適した身体を維持しているからです。

また妊娠によって代謝が高くなっているというのもおりものの量が増える理由のひとつです。

量やにおいの対策としては、おりものシート等を活用すると良いでしょう。おりものシートには消臭効果のあるものが多いです。

ただし、おりものシートはマメに交換する事をお勧めします。長時間同じ物を使い続けると感染症に罹患するリスクが増えてしまい、思わぬトラブルになりかねません。

注意したいおりものの症状

妊娠中のは抵抗力が弱まり、感染症に罹患してしまう事もあります。
悪化してからでは治療が大変で、お腹の赤ちゃんに影響が出る可能性もあるので、早めの受診と対処が必要にあります。

1.黄緑がかった色で悪臭がする
原因として考えられる疾患はトリコモナス膣炎です。
これはトリコモナス原虫という肉眼では確認できない位小さな虫の寄生によって起こります。

主な感染経路は性交渉ですが、タオルや下着に付着していた事で感染してしまう場合もあります。

症状はおりものが黄色から黄緑がかった色をし、軽く泡立った状態になります。
排尿時の不快や痛み、患部に強い痒みも起こり、患部に灼熱感がある方もいらっしゃいます。

妊娠初期にトリコモナス膣炎に感染している方は妊娠前から感染していて、妊娠によって身体の免疫力が下がり、発症している可能性が高いです。

トリコモナス膣炎は治療しないと流産等の原因になりますので、健診等の時に必ず医師に相談して下さい。

この病気が自然治癒することはありません。

2.黄色から茶色ので量が多い
原因として考えられる疾患はクラミジア頸管炎です。
これは子宮頸管にクラミジアという寄生虫が入り込んで起こります。
子宮頚管とは膣の入り口の部分のことです。

症状としては、初期には自覚症状がありません。進行すると発熱や下腹部の痛みを伴います。
おりものに不正出血が混入しておりものの色が変わるので発見される場合が多いです。

クラミジアに感染したままにすると、出産で赤ちゃんが産道を通った時に感染する恐れがあるので、できるだけ初期段階で治療しましょう。

治療は内服薬の投与になりますが、胎児に影響の少ない薬なので医師の指示を守って飲んでいれば心配ありません。

パートナーも罹患している可能性が高いので一緒に治療しましょう。

3.褐色のおりもの
この場合、子宮ガンが考えられます。

症状としてはおりものが出血によって褐色になり、水っぽい形状になります。

子宮ガンは50才以上の女性に罹患しやすい疾患ですが、若くても罹患する可能性はあります。

罹患しやすい傾向として50才以上で出産経験がない、生理が不順、乳がんの治療経験がある等が挙げられます。

ガンは初期に治療を開始しないと命にも関わるので、必ず健診の時に異常を医師に伝えましょう。

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4.白いポロポロしたおりもの
このおりもので考えられる疾患は、カンジダ菌膣炎です。

これは性病とはちょっと違い、性交渉が無くても感染します。
カンジダは元々膣内にいる常在菌でカビの一種だからです。

カンジダが身体の免疫力が低下や妊娠等によって異常に増える事でカンジダ膣炎が起こります。この為、まだ性交渉の経験がない若い子でも罹患することがあります。

症状としてはポロポロした白いおりもの、外陰部や膣内の痒みです。

治療は内服薬と塗り薬によって行います。産婦人科を受診した時に妊娠中であると伝えれば胎児に影響のない薬を処方してもらえます。

また、痒いからと市販の塗り薬を塗ると症状が悪化してしまう事があるので、必ず病院を受診して薬を処方してもらいましょう。

まとめ

今回は妊娠初期のおりものの変化と注意したいおりものについて解説しました。

妊娠については、おりものだけで判断せずに、必ず妊娠検査薬を使用をしたり、産婦人科を受診しましょう。

また、変化に気づくために、自分の普段のおりものの状態を把握しておきましょう。

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