妊娠の徴候?妊娠超初期に現れる様々な症状とは?

妊娠超初期について

はじめに
予定日を過ぎても生理が来ないと「妊娠したのかな?」と思う方もいらっしゃるのではないでしょうか?
赤ちゃんが欲しい女性にとっては期待が膨らむ症状です。
しかし、ただ単に生理が遅れているだけの場合もあります。
では、妊娠と生理が遅れているだけの場合にはどんな違いがあって、どう見分ければ良いのでしょうか?
今回は、妊娠超初期とはいつのことか、妊娠超初期に現れる妊娠の兆候、着床出血とは何か、妊娠超初期と生理前の症状の違いについてお話しします。
妊娠超初期とは
妊娠週数は最終生理の開始日から数えます。
つまり妊娠0週は生理中のことを言います。
妊娠2週に排卵が起こり、卵管の一番広い場所である卵管膨大部で卵子と精子が出会って、授精します。
受精卵は6~7日かけて子宮に移動し、妊娠3週に子宮内膜に着床します。
そして6~7日かけて内膜に潜り込んでいき、埋没し、着床が完了します。
ここまでが妊娠超初期の過程になり、妊娠超初期は妊娠0週〜4週を指します。

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妊娠超初期に現れる妊娠の徴候
妊娠の徴候は早い方だと生理予定日の1週間ほど前から起こります。
では、具体的にどんな徴候が見られるのでしょうか?
1着床出血
生理予定日の少し前に少量の出血が起こる事があります。
着床出血に関しては後にも詳しく説明します。
2.胸が張る、痛む
生理前の胸の張りは早い方だと排卵期に始まります。
これがいつもより酷いと感じたり、生理予定日を過ぎても張っている場合は妊娠している可能性があります。
3.嘔気・嘔吐
性交後1週間位経ってから何も食べていないのに気分が悪いと感じたらつわりの可能性があります。
4.味覚・嗅覚の変化
妊娠超初期は味覚や嗅覚に変化がおこります。
匂いに敏感になったり、以前と食の好みが変わることがあります。
特にコーヒーやお酒等の嗜好品に変化が出やすいのが特徴です。
つわりのピークは妊娠8~11週と言われていますが、妊娠超初期でも起こる場合があります。
5.腰痛
妊娠すると骨盤の関節や靭帯を緩める働きがあるリラキシンというホルモンが分泌されます。
これによって骨盤が開きやすくなって出産の時に胎児が産道を通るのを助けます。
このリラキシンの影響とお腹が大きくなってきて重心が変化する事で腰痛が起きます。妊娠後期に出やすい症状ですが、人によっては妊娠超初期から症状が現れます。
6.腹痛、下腹部痛、胃痛
受精卵が着床すると子宮の中は妊娠環境を整えようと、少しずつ成長します。
これによってチクチクした痛みを感じたり、お腹が引っ張られるような痛みを感じます。
また着床した時に痛みを感じる方もいます。
胃痛は黄体ホルモンの影響で、胃腸のが働きが悪くなるために起こります。
7.頭痛
黄体ホルモンは血管を拡張させる働きがあり、妊娠して黄体ホルモンが大量に分泌される事で、血管が拡張し、神経等が圧迫させるため頭痛が起こることがあります。
8.おりものの変化
生理周期や体調によって変化しますが、妊娠した場合、生理開始予定日の1週間ほど前から雑菌が入らないようにする為、膣の中は酸性に傾き、おりものの分泌が増える場合があります。
9.頻尿、便秘、下痢
胎児が成長する事によってお腹が圧迫される事や、ホルモンの変化によって頻尿や便秘、下痢が起こることがあります。
10.基礎体温が高く、微熱気味になる
妊娠している場合は、生理予定日を過ぎても基礎体温が高いままなので、人によっては微熱が続くのと同じ状態になります。体温が高い事で寒気や身体の火照りを感じる方もいます。
11.身体が怠い、眠気が酷い
生理前にも感じる症状ですが、妊娠した場合、この症状が顕著になります。
12.基礎体温がポコッと下がる
基礎体温を毎日測定していると生理予定日の数日前に突然ポコッと体温が下がる場合があります。
これはインプランテーションディップというものです。
13.肌荒れ
ホルモンのバランスが乱れる事で肌が敏感になって肌荒れや吹き出物ができやすくなります。
中には今まで使っていた化粧品やシャンプーが合わなくなる方もいます。
14.情緒不安定になる
妊娠すると出産への不安やホルモンの変化によって精神的に落ち着かなくなる方もいます。
着床出血とは
受精卵が子宮に着床する時に子宮壁を傷つける事があります。
これによって軽い出血が起こり、その結果、不正出血となって体外に排出されます。

頻度は一度だけの場合もありますが、人によっては何度も出血があります。
着床出血は大体1~3日程で治まる事が多いですが、稀に1週間位続く場合もあります。
その為、生理が来たと勘違いしてしまう事があるので注意が必要です。
色は茶色いドロッとしたおりもの状やうっすらピンク色、鮮血等、個人差があり、量もおりものに混じる程度から普通の生理位と千差万別です。
着床出血と生理を見分けるのは難しく、その指標となるのが基礎体温です。
妊娠が成立すると黄体ホルモンの分泌が活発になって基礎体温は高くなります。
その後に基礎体温が下降すると生理が始まります。
しかし、妊娠している場合は高温期が続きます。

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妊娠超初期の症状と生理前の症状の違い
妊娠超初期と生理前の症状はかなり似ているのですが、区別しやすい症状が3つあります。
1.下腹部痛の違い
妊娠した時と生理の時では子宮の動きが違います。
生理前は着床しなかった事で、子宮内膜が剥がれ、子宮を収縮して排出するため、生理前の下腹部痛はギュッと内側に向かって収縮します。
妊娠した場合、子宮内膜を逆に厚くしようとするので、子宮が膨張します。
それにより、妊娠初期の下腹部痛は外側に押されるような痛みになります。
妊娠初期症状で挙がるチクチクするような痛みは子宮が膨らむ時に子宮の周りの靭帯が引っ張られて起こります。
2.味覚や食の好みの変化
生理前になると甘い物が食べたくなる等という経験している方は多いと思いますが、これは生理前のストレスの原因となるコルチゾールが甘い物を欲することにより起こります。
一方、妊娠した場合、こちらもコルチゾールの分泌で甘い物が食べたくなるのは同じです。
しかし、大きな違いとして、今まで大好きだった物が嫌いになってしまったり、嫌いだったはずの食べ物が食べたくなる等の味覚や食の好みが変化します。
妊娠によるホルモンバランスの変化によって起こるこの変化は妊娠した事のある多くの女性が感じる代表的な変化でもあります。
3.おりものの変化
妊娠すると女性ホルモンのバランスが変化し、おりものの量や色が変化します。
以下の症状が妊娠しているかもしれない指標になります。
・おりものの量が増えた
排卵後、おりものの量が減少するのが一般的ですが、妊娠すると増加する傾向が強いです。
・おりものが水っぽい
排卵前後はおりものがゼリー状になる位、ドロッとしますが、女性ホルモンが分泌され続けるのでおりものが水っぽくなります。
・おりものの色
妊娠するとおりものの色が全体的に濃くなり、クリーム色から黄色、中には茶色っぽくなります。
1.下腹部痛の違い
妊娠時と生理では子宮の動きが違います。
生理前は着床しなかった事で、子宮内膜が剥がれ、子宮を収縮して排出します。
そのため生理前の下腹部痛はギュッと内側に向かって締め付けられるような痛みです。
妊娠した場合は反対に子宮内膜を厚くしようとするので、子宮が膨張します。
そのため妊娠初期の下腹部痛は外側に押されるような痛みになるのです。
妊娠初期症状のチクチクするような痛みは子宮が膨らむ時に子宮の周りの靭帯が引っ張られて起こるものです。
2.味覚や食の好みの変化
生理前になると甘い物が食べたくなるという経験している方もいると思いますが、これは生理前のストレスの原因となるコルチゾールが増え、リラックスするために甘い物を食べたいという欲求が高まり起こります。
一方、妊娠した場合、こちらもコルチゾールの分泌で甘い物が食べたくなるのは同じです。
しかし、大きな違いとして、今まで大好きだった物が嫌いになってしまったり、嫌いだったはずの食べ物が食べたくなる等の味覚や食の好みに変化があります。
妊娠によるホルモンバランスの変化によって起こるこの変化は妊娠した事のある多くの女性が感じる代表的なものです。
まとめ
妊娠が成立すると身体に様々な症状が出現します。
妊娠超初期の症状と生理前の症状の見分け方として分かりやすい症状は、下腹部の痛み、味覚や食の好みの変化、おりものの変化です。
ご自身が妊娠しているのか、生理がくるのかを見分ける事は元気な赤ちゃんを産むために必要なことなので、わずかな変化を見逃さないようにしましょう。

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