ご飯を食べるのが辛い口内炎。口内炎の原因、治療、予防法とは

口内炎について

一度できると、途端に食事の時間が憂鬱になる口内炎。早く治したいし、予防できるならそれに越したことはありません。今回はそんな、口内炎の原因、治療法についてまとめてみました。
  1. 1.はじめに
  2. 2.口内炎とは
  3. 3.口内炎の原因と治療法は
  4. 4.口内炎のときの食事のポイントとは?
  5. 5.口内炎にならないためには
  6. 6.さいごに

はじめに

一度できると、途端に食事の時間が憂鬱になる口内炎。できることなら早く治したいし、予防できるならそれに越したことはありません。
でも、そもそも口内炎ってなぜできるんでしょうか?
今回はそんな、口内炎のあれこれについてまとめてみました。

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口内炎とは

口内炎とは文字通り、口の中やその周辺の粘膜部分で起こる炎症のことを言います。
主に頬の内側にできて痛みを伴うことが多く、一つだけではなく複数できたり、長引いたりすることもあります。
口内炎は口の中のいろいろな場所にできますが、中でも頬の内側や歯茎、舌にできやすく、歯茎にできた場合は歯肉炎、舌にできた場合は舌炎と呼ばれることもあります。

また、一口に口内炎といっても、様々な種類があり、症状や痛みの程度も様々です。
軽いものでは口の中にぽつぽつとふくらみができる程度で、痛みもそこまで強く感じることはありませんが、重症になるとただれや水ぶくれなどができてしまい、しゃべることもできないほど強い痛みを感じる場合もあります。
以下に、主な口内炎の種類について紹介していきます。

アフタ性口内炎
アフタ性口内炎は呼応内縁の中でも一番多くみられるもので、比較的境界線がはっきりしており、表面が白、もしくは黄色の膜で覆われているのが特徴です。
頬の内側や舌、唇の裏や歯茎にできやすく、周辺に粘膜炎を伴うために痛みがあります。
通常は1~2週間で治りますが、口内炎が繰り返しできる場合もあり、そのときは再発性アフタ性口内炎と呼ばれます。

カタル性口内炎
カタル性口内炎は口の中に炎症や水疱、ひび割れなどが見られ、刺激のある食べ物がしみて感じることがあるのが特徴です。
唾液が減って口臭が気になるようになることもあり、腫れによって味覚が鈍ってしまうという事もおこりますが、ぽつぽつとしたふくらみができず、全体的に赤くはれることが多いため、口内炎と気付かれない場合もあるようです。

ヘルペス性口内炎
ヘルペス性口内炎は、ヘルペスウイルスというウイルスに感染することで起こる口内炎で、高熱が続いた後に口の中に水ぶくれができ、赤く腫れて強い痛みを感じるようになります。
6か月から3才くらいまでの子供に起こることが多く、高熱が続いて重症化しやすいため注意しなければなりません。

カンジダ性口内炎
カンジダ性口内炎は、口の中でカンジダと呼ばれるカビの一種が増えてしまう事によっておこる口内炎で、通常痛みはほとんど感じず、口の中に白い苔のようなものが見られることが多いといわれています。
何らかの原因で体の抵抗力が落ちているときに発症しやすく、このような症状が見られた場合は早いうちの病院にかかるのがよいと思われます。

ニコチン性口内炎
ニコチン性口内炎とは、タバコが原因となって起こる口内炎で、痛みは強くないものの、口の天井の部分が次第に厚くなり、食べ物がしみるようになることもあります。
最近ではニコチン性口内炎ががんに進行する恐れがあることも指摘されており、日常的にタバコを吸う方は注意が必要です。

口内炎の原因と治療法は

次は口内炎の原因と治療法について、種類別に見ていきましょう。

アフタ性口内炎
アフタ性口内炎の原因は様々ですが、大きく一つにまとめると、体の抵抗力の低下によるといえます。
栄養不足、ストレス、寝不足や、女性の場合は月経前、妊娠期などで抵抗力が落ち、口の中の小さな傷から侵入した菌やウイルスの増殖を許してしまうことで、炎症が起き、口内炎となるのです。
治療法としては、炎症部分にあまり刺激を与えず、ストレスを取り除いたり、栄養やビタミンを補給することで直りを早くすることが有効でしょう。
また、パッチタイプや軟膏タイプなど、口内炎に直接効果を届ける市販薬などもありますので、薬剤師と相談の上使用してみるのも手かもしれません。

カタル性口内炎
カタル性口内炎の場合、アフタ性と同様体の抵抗力が落ちているときに起こりやすくはなりますが、主な原因となるのは直接の刺激や傷などといわれています。
熱い食べ物によるやけどや、頬の内側のかみ傷など、傷のできた部分に菌が繁殖し、口内炎となるのです。
治療としては、アフタ性とそれほど変わらず、刺激を控えて抵抗力を上げること、加えて抗生物質などを使用する場合もあります。

ヘスペス性口内炎
ヘスペス性口内炎の場合、ヘルペスウイルスの感染によることは先ほど紹介しましたが、感染自体は人から人、あるいは物から人へとウイルスが移ることによっておきます。
治療は病院の処方する薬によって行い多くは10日ほどもあれば治すことができます。
個人でできることとしては、刺激のあるものを食べないこと、熱が出るので水分補給をこまめに行う事などがあげられるでしょう。

カンジダ性口内炎
カンジダ性口内炎も、先ほど口内にカビの一種であるカンジダが増殖することで起こることを紹介しましたが、健康な人に起こることはかなりまれで、発症した場合、体の抵抗力がかなり落ちてしまうような病気や状態であることが予想されます。
大きな病気が隠れている可能性もあるので、早めに病院にかかりましょう。
カンジダ性口内炎自体の治療としては、カンジダを退治するための抗真菌薬が用いられます。

ニコチン性口内炎
ニコチン性口内炎では、タバコが原因であることははっきりしているのですが、タバコに含まれるニコチンだけが原因なのか、ほかの物質やたばこの煙による熱気が原因なのかなどはまだわかっていません。
しかし、禁煙が何よりの治療法であることは確かですので、禁煙外来などを利用して、禁煙に努めるのがおすすめです。

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口内炎のときの食事のポイントとは?

口内炎ができてしまった場合、痛みからなかなか食事をする気にはならないかもしれません。しかし、食事をとらないことで栄養不足に陥ると、さらに口内炎ができやすくなって悪循環になってしまいますので、しっかりと栄養のあるものを食べなければなりません。

特に粘膜の再生にはビタミンが重要なので、ビタミンを多く含む緑黄色野菜、レバー、青魚、イチゴ、アセロラなどを積極的に取るのがよいでしょう。

逆に香辛料の強い食べ物や塩気の多い物、酸っぱい物、熱い物、冷たい物などは避けた方がよいでしょう。
アルコールや炭酸飲料なども刺激の原因になります。

口内炎にならないためには

口内炎の予防法は原因によっても多少異なってきますが、まず大切なのは規則正しい生活習慣とバランスの良い食事によって体の抵抗力を保つことです。
体の抵抗力が十分にあれば、多少の傷や感染は何事もなく対処してくれるようになるでしょう。

また、極端に辛い物や熱い物など、強い刺激となるようなものも控えるのが無難でしょう。

また、タバコはそれ自体が口内炎の原因になるだけでなく、体の抵抗力を下げる原因にもなるので、吸わない方がよいかもしれませんね。

さいごに

今回のまとめで、口内炎にもさまざまな種類があり、原因もそれぞれで違うということがわかっていただけたかと思います。

そして、口内炎の予防には何よりも規則正しい生活と食習慣が大切です。健康のためにもよく、一石二鳥なのでぜひとも実践していきたいですね。

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