トライアスロン中の死亡リスクは予想外に高い

トライアスロンの参加者がレース中に死亡するリスクは、これまで考えられていた以上に高い可能性が、米アボット・ノースウェスタン病院ミネアポリス心臓研究所のKevinHarris氏らが実施した研究で示唆された。

詳細は「AnnalsofInternalMedicine」9月19日オンライン版に掲載された。

Harris氏らは今回、米国のアスリートにおける突然死を登録したデータベース(U.S.NationalRegistryofSuddenDeathinAthletes)と米国トライアスロン連盟(USAT)のデータを用い、1985~2016年にトライアスロンのレース中に死亡あるいは心停止となった競技者のデータを調べた。

その結果、同期間に(1)突然死(2)心停止(3)外傷による死亡が計135件発生していた。このうちほとんどの突然死および心停止がスイミングのレース中に発生しており、発生件数は90件だった。次いでランニング中(15件)、自転車レース中(7件)が続き、レース後のリカバリー中にも8件発生していた。
このほか、自転車レース中には外傷による死亡が15件発生していた。

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死亡した競技者の85%は男性で、死亡時の平均年齢は46.7歳だった。
USATの大会への参加者(計477万6,443人)における死亡または心停止の発生率は、10万人当たり1.74人(男性2.40人、女性0.74人)で、男性の死亡リスクは女性の3倍を超えていた。
また、男性では加齢に伴い同リスクが上昇し、60歳以上の男性競技者の場合、死亡または心停止の発生率は10万人当たり18.6人に達していた。

Harris氏によると、今回の研究で示されたトライアスロン中の死亡リスクは、これまでの推定を上回っているだけでなく、マラソンのレース中の死亡リスクの約2倍に相当するという。
同氏は「絶対リスクとしてはトライアスロン競技者の死亡リスクは高くはないが、特に40歳以上の男性はこのリスクについて心に留めておくべき」と強調するとともに、「トライアスロンの競技の中ではスイミングのレース中に最も死亡リスクが高まるため、スイミングのために準備を整えておくことは極めて重要」と話している。

また、一見健康そうでも実際には深刻な心血管疾患があり、激しい運動によるストレスで症状が現れることも考えられるという。
このため、Harris氏は40歳以上の男性のトライアスロン競技者に対し、レースに参加する前に冠動脈疾患のリスク因子を精査しておくことを勧めている。

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参考情報:リンク先
HealthDay News 2017年9月18日
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