米国のティーン、5割超が「性経験なし」

米国ではメディアに性に関する情報があふれ、今どきのティーンエージャーは性に奔放だと見られがちだが、実際はそうではないことが米国立健康統計センター(NCHS)のJoyce Abma氏らによる研究で示された。研究では、15~19歳の男女の5割超に性行為の経験がないことが明らかになったという。この研究結果を受けて、米シアトル小児病院のCora Breuner氏は「高校生は皆セックスをしているという考えは間違っている」とコメントしている。

 今回の研究結果は、2011~2015年に米国疾病管理予防センター(CDC)の支援を受けて全米で実施された、15~19歳の男女4,000人以上の対面調査の結果に基づいたもの。同調査によると、「今までに1回以上の性行為の経験がある」と回答した人は、女性で42%、男性で44%だった。経験がある人のうち、女性の74%、男性の51%は、初めての性行為の相手と「交際関係」にあった。一方、初めての性行為を会ったばかりの相手と経験した人の割合は、女性では2%、男性では7%であった。

 性行為の経験率は2002年の調査からはほとんど変わっていなかったが、1988年には15~19歳の女性の51%、男性の60%が性行為の経験があると回答していた。Breuner氏は、近年の若年者が性行為に慎重になっている主な理由はHIVだと考えており、「この致死的な性感染症に関する情報が広がった後、性行為の経験率は現在のレベルまで減少した」と話している。

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 一方、妊娠に対する意識は高まっているようであることが分かった。女性の89%、男性の80%は「性行為により妊娠したら困る」と回答しており、「妊娠したらうれしい」と回答したのは女性11%、男性20%にとどまった。直近の性行為の際に「何らかの方法で避妊をした」と回答した人の割合は、2002年には83%だったが、今回の調査では90%に上昇していた。

 最もよく使用される避妊法はコンドームで、女性の56%が最後の性交時にコンドームを使用していた。女性の31%がピル、13%がその他のホルモン製剤ベースの避妊薬を使用しており、22%はコンドームと避妊薬を併用していた。さらに、性経験のある女性の23%は緊急避妊薬を使用した経験が1回以上あり、この割合は2002年の8%から増加していた。

 こうした避妊法の変化は、若年者が親の介入なしに避妊具や避妊薬を入手しやすくなったことによるものだと考えられる。また、親が子どもと性について率直に話し合い、賢い性行動を促すようになっていることも要因だと、Breuner氏は付け加えている。

 この研究は、CDC発行の「National Health Statistics Report」6月22日号に掲載された。

Abstract:リンク先
HealthDay News 2017年6月22日
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