いつまで続くの?妊娠後期のつわりの原因とその対処法

妊娠後期のつわりについて

安定期に入って妊娠後期になったのに、突然気持ち悪くなったということはないでしょうか?妊娠後期に見られる生理的現象で後期つわりと呼ばれるつわりの症状、原因、いつまで続くのか、その対処法を詳しくお伝えします。
  1. 1.はじめに
  2. 2.妊娠後期のつわりの症状
  3. 3.妊娠後期のつわりの原因
  4. 4.まとめ

はじめに

お腹が大きくなり、胎動も感じる事が多くなる時期に入るともうすぐ赤ちゃんに会えると楽しみな方も多いかと思います。

その一方で妊娠後期に入ってから気持ち悪い、食べると吐いてしまう等、妊娠初期に味わったつわりの再来が訪れて、体調の悪さに悩まされている方もいるのではないでしょうか?

今回は何で妊娠後期につわりが起こるのか、その症状や原因について詳しくお伝えします。

妊娠後期のつわりの症状

妊娠後期のつわりの症状は臓器を圧迫する状態によって個人差があります。

主な症状は以下の通りです。

  • 吐き気
  • 胸やけ
  • 胃もたれ
  • 胃痛
  • 息切れ
  • 動悸
  • 便秘

妊娠後期のつわりは妊娠初期のつわりとは違います。
例えば、妊娠初期にはほとんどつわりがなかった方が妊娠後期になって酷いつわりに襲われる事もあります。

妊娠後期のつわりは酷い方の場合、水分をとるだけで吐いてしまう事もあります。
また、水分がとれないと尿が少なくなり、血液が濃縮され、それにより脱水症状になる他、妊娠中に起きやすい膀胱炎等の尿路感染症の心配も出てきます。

つわりが酷い場合には医師に相談した方が良いでしょう。

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妊娠後期のつわりの原因

妊娠初期のつわりと違い、妊娠後期のつわりは原因がはっきりしているのが特徴です。

その原因は子胎児が大きくなり、子宮壁が内臓を押し上げてしまったり、圧迫する事で内臓や胸部、が圧迫される事になります。
これによって胃もたれや胃痛、吐き気、げっぷ等の症状が出現します。
また、胃が圧迫される事で強い酸である胃酸が逆流してしまい、胸やけを引き起こします。

大きくなった子宮は胃だけではなく、横隔膜を圧迫する事があり、ちょっとした動きで動悸や息切れを起こす事もあり、疲れやすくなります。
また、子宮は上だけではなく、骨盤内の内臓も圧迫するので便秘にもなりやすくなります。

妊娠後期ののつわりはいつまで続くのか?
妊娠後期のつわりが終わるのは個人差がありますが、子宮の中で胎児が下に降りてくる妊娠37週位が目安になります。

この時期に入ると出産の準備の為、児頭が胎盤内に下がってきます。
児頭が下がると胃や横隔膜の圧迫がかなり楽になるので胃痛や吐き気等の症状が自然に消失します。

しかし、中には児頭が下に降りてきても気持ち悪いのが続く事があり、長い方だと出産まで吐き気等が続く方もいらっしゃいます。

妊娠後期のつわりの対処法
妊娠後期のつわりは生理現象といっても過言ではありません。
根本的な解決は赤ちゃんが誕生するまで難しいのですが、生活習慣を改善する事で症状を軽減する事は出来ます。

1回の食事の量を減らして回数を増やそう
ちょっと食べると気持ち悪くなってしまう場合、無理に食べるのは逆効果になってしまうこともあります。
吐き気や胸やけがある場合に普通の量を食べようと思っても無理かと思いますので、1日3回の食事を5~6回に増やして一度に食べる量を減らすと良いです。

消化に良い食べ物にする
消化に良い食べ物を食べると胃や腸への負担が軽くなります。
それにより妊娠後期のつわりの苦しみを少しでも抑えられます。

柔らかく煮る、生ものやサラダを控えて温かい料理を食べる、消化に負担のかかる食材を避ける、小分けに食べると良いです。

炭水化物はおかゆやうどん、柔麺等、柔らかく煮込んだものになります。
炭水化物はすぐにエネルギーに変わりますので、少しでも口にしましょう。
ただし、玄米やシリアルは硬くて、食物繊維が多いので消化に負担がかかるので、妊娠後期のつわりの時期は止めておいた方が良いかと思います。

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野菜は根菜等の歯ごたえのある物は消化が良くないのでこの時期は避けましょう。
お勧めの野菜は消化を助けてくれるアミラーゼという酵素を多く含む大根、長芋、人参、小松菜、きゅうりになります。
ただし、アミラーゼは熱に弱いという特性がありますので、大根や長芋等はすりおろして料理にトッピングすると摂取しやすいです。

他にも消化の良いキャベツ、ほうれん草等の葉物野菜、かぼちゃ、ジャガイモ、里いも等も良いとされています。しかし、かぼちゃ等は人によって胸やけ等の原因になるので少量ずつ食べましょう。

次にたんぱく質ですが、脂身の多いお肉は胃でたんぱく質を分解するので消化に負担がかかってしまいます。お勧めはささみ等の脂肪の少ない鶏肉や卵、豆腐、脂身の少ない白身魚です。

次に果物です。果物は消化の良いリンゴやバナナ、桃缶、ジャム等がお勧めです。
しかし、桃缶やジャムはかなり糖分が多いので摂取する量に気を付けて下さい。

食欲がない時はすりおろしたリンゴを食べるのがお勧めです。

逆に避けた方がいい果物は酸性で酸味が強い物です。みかんやグレープフルーツ、オレンジ等の柑橘類、キウイ、パイナップル等は胃もたれ、吐き気の原因になるので避けましょう。
水分の多いスイカや梨等の果物は身体を冷やしてしまう作用があるので避けた方が良いでしょう。

これらの他にヨーグルト、ゼリー、プリン、ミルクセーキは緊急時の栄養補給としても優秀です。
特にヨーグルトは胃の粘膜を保護してくれる働きがあり、胃酸も抑えてくれ、腸内環境も整えてくれます。ただし、似たような食品のアイスクリームは身体を冷やすので妊娠中は控えた方が良いでしょう。

食事の時は水分を控えよう
食事中に水分を沢山飲むと胃酸が薄まってしまって消化が悪くなってしまいます。
食事中は避けて水分を摂取すると身体への負担が小さくなります。

喉が渇いてから飲むのではなく、喉が渇く前に少量ずつ含むように飲むのが理想的です。
食後2時間は起きているようにする
胃酸の逆流を防ぐ為に食後は横になるのを避けましょう。
休みたい時は上半身は起こすように意識すると嘔気や起きにくくなります。

医師に相談しよう
胸やけ、胃もたれ、吐き気等の症状が辛い時や水分でも吐いてしまう位、症状が深刻な時は我慢せずに医師に相談しましょう。

妊娠後期は薬を処方してもらえる場合が多いです。
産婦人科で処方される薬は妊婦さんが飲んでも胎児に影響がないものですので安全です。

特に夏場の暑い時期は水分がとれないと脱水を起こしてしまって赤ちゃんも危険ですので健診等の時に相談して下さい。

まとめ

妊娠後期のつわりは胎児の成長により、子宮壁が胃や横隔膜等の内臓器官を圧迫してしまう事で起こる生理現象です。

子宮に圧迫される事で胃もたれや胃痛、吐き気、げっぷ、動悸、息切れ、便秘等の症状が出現します。対処法としては1日の食事回数を増やして量を減らし、消化に良い物を摂取しましょう。
そして水分はこまめにとり、一度に沢山飲むのも避けた方が良いでしょう。
食後2時間位は上半身を起こして過ごす事で胃酸の逆流を防げます。

また、つわりが辛い時は医師に相談すると妊娠中でも服用できる薬を処方してもらえますので相談してみて下さい。

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