子宮筋腫は巨大化すると危ない?放置すると危険な理由

子宮筋腫の病気が判明したとき、自覚症状がないから。病院に行くのが面倒だからとついつい放置してしまう人もいるかもしれません。持病を抱えていて通院する。特に仕事をしながらだと休みは限られていて、その中の1日を病院で費やすという煩わしさも理解できる部分ではあります。必ずしも全ての人が子宮筋腫が大きくなり、巨大化するというわけでもなく、何年経過してもまったく大きくならない人もいて、個人差があるのは現状です。
子宮筋腫の原因と言われている女性ホルモンの関係。日々のストレスをためないコントロールをできている人などはなりにくいといわれているのもまた事実です。今回は子宮筋腫を放置したままにすると、危険な症状の一例をご紹介していきます。

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子宮筋腫を放置すると、大きくなった筋腫が周りの血管や臓器を圧迫することがあります。静脈の血液が子宮筋腫により圧迫され、正常時のように血がスムーズに流れなくなり、このことが原因で血栓ができます。この血栓が血管を詰まらせてしまい、身体に異常症状を引き起こすことがあります。
長時間同じ姿勢でいると引き起こしやすい(エコノミー症候群等が代表例)病気で、子宮筋腫がそれに近い状態を作り出し、静脈血栓塞栓症(深部静脈血栓症・肺血栓塞栓症)を引き起こします。できる箇所によりますが、子宮から近い下肢の部分に、足が異常に浮腫み、変色、痛みを伴う症状。そして下肢にできた血栓が肺静脈を塞ぐことで起こる肺血栓塞栓症を発症すると呼吸困難に陥るケースもあります。
いずれのケースも10cm以上の子宮筋腫がある状態であり、3~5年の時間を医師の監視下(経過観察)から通院することをやめて放置しまった事例です。これ以外に、子宮筋腫が血管自体を傷つけてしまったり、子宮筋腫の種類によっては、それ自体が原因となり、大量の出血を誘発。出血性ショックの症状を引き起こすといった事例もあります(可能性は限りなく低いですが、ゼロではない)。
子宮筋腫も閉経に間近であれば筋腫も収縮したり切らない可能性もありますが、特に年齢が若いうちは、数年放置することはリスクが高まる場合もあり、開腹手術や場合によっては子宮全摘出手術に至る場合もあります。可能であれば通院のスパンは医師と相談として長めに設定しつつも完全に放置しない状態が一番良いかもしれません。

子宮筋腫とは?症状や原因、過多月経や貧血。手術やそれ に伴う費用や入院期間の目安。どういった検査方法があるのかなど詳しく解説しています。