ジカ感染児、成長に伴いさまざまな障害―CDC調査

2年前にジカウイルスに感染した母親から生まれた小頭症の子どもたちは、現在も健康状態や発達の面で数々の重大な問題を抱えていることが明らかになった。

米疾病対策センター(CDC)のグループがブラジル保健省などの協力を得て実施した調査から、2歳前後に成長した子どもたちの多くにてんかん発作や睡眠、聴覚、視覚の問題があり、自力で座ることができないなどの運動障害があることが分かったという。
詳細は「Morbidity and Mortality Weekly Report(MMWP)」12月15日号に掲載された。

妊娠中にジカウイルスに感染すると、胎児の小頭症を引き起こす可能性があると考えられている。
2015~2016年にはジカウイルス感染症が流行したブラジルの北東部で、同ウイルスに感染した母親から小頭症の子どもが数多く生まれた。
今回の調査は、このうち出生時の検査で先天的なジカウイルス感染が確認された19人の小児を対象に実施された。

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その結果、生後19~24カ月の時点で11人にてんかん発作がみられ、半数以上に睡眠障害があることが分かった。また、嚥下障害などによる摂食困難が9人に、ガラガラの音に反応することができないといった聴覚障害が13人に、動いている物を眼で追えないといった視覚障害が11人に認められた。

さらに、自力で座ることができないなどの重度の運動障害がある小児も15人いた。なお、19人中14人がこれらの障害を3つ以上抱えており、治療の複雑化をもたらしていた。

CDC長官のBrenda Fitzgerald氏は「ジカウイルスによって深刻な影響を受けた小児では、その後も大幅な発達の遅延がみられ、成長に伴い問題が顕著になってきていることが分かった」と説明。
その上で、「胎内でジカウイルスに曝露した小児についてはもれなく観察を継続し、妊娠中の曝露による影響について完全に把握する必要がある」としている。

一方、CDC発達・障害部門のGeorgina Peacock氏は「ジカウイルス感染による先天的な影響が認められる小児は、成長とともにさまざまな医療関係者や介護者による特別なケアが必要になってくる。
今回の知見を活かし、ジカウイルス感染症に起因した障害を抱える患者の長期的な治療に備えるとともに、米国をはじめ世界各国でジカウイルス感染に対する警戒態勢を維持し、感染予防の取り組みを継続してくことが重要だ」と話している。

(HealthDay News 2017年12月14日)

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HealthDay News 2017年12月14日
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