
更年期障害の病気との付き合い方に関連する基本情報


更年期の母親との、正しい夫の対応や家族としての接し方

イライラに対してムキにならない
更年期障害の家族への対応として最も重要な事は「更年期女性のイライラに対して、ムキにならない」ということです。更年期障害の一つに、イライラや気分の落ち込みなど、気分の浮き沈みがあります。これに対して家族が過剰な反応を示せば、女性はさらにストレスを感じて症状を悪化させてしまいます。
家事を手伝い、自由時間を確保させる
更年期の女性に対して家族にできることは、「家事を手伝う」ことです。可能な限り家事を手伝って仕事を減らしてあげて、更年期女性に自由時間を作ってください。この時、無理に手伝って女性にストレスを与えないようにやんわりと、さりげなく手伝うことが重要です。
これにより、自由時間を「ストレス発散」や「休息」といった、心身のストレスを解消するための時間に使うことができます。睡眠時間も十分に確保できるようになれば、自律神経に対してプラスに作用します。
「更年期障害を患っている」と自覚してもらう
そして、家族にできることはもう一つ、女性に「更年期障害を患っている」と自覚してもらうことです。更年期の女性自身が「自分は更年期障害を患っている」と自覚できれば、本人にとっても、接する家族にとっても負担を減らすことができます。
更年期障害に悩む女性との、職場での適切な接し方

重要なのは「さりげないフォロー」であり、露骨なサポートも無視も禁物
最も重要な事は「さりげないフォローを行う」ということです。職場の更年期女性にとって、露骨な手厚いサポートは気を遣うことになり、ストレスになります。もちろん、全くサポートがなく、ミスを連発すればそれもまたストレスの原因になります。

上司の場合は受け流す努力も必要
また、更年期女性は気分の浮き沈みも激しく、職場の人間に対して心にもない言動・態度をとる可能性が高いです。通常であればそのような言動・態度をとることはないと理解できていれば、それを重く受け取ること無く、受け流すことができるはずです。

よほど支障が大きい場合は女性の上司に相談
とは言え、更年期女性の職場での言動・行動が職場に大きな悪影響を及ぼす可能性は否めません。周囲に当たり散らしたり、仕事でのミスが連発すれば、いくら更年期だからとは言え見過ごすことは難しいです。
この場合、女性のさらに上司に相談して、女性に休んでもらうように勧めてもらってください。女性も、部下よりも上司から言われたほうが素直に受け取りやすいです。休養をとり、婦人科を受診して薬を処方してもらうなどの対処をしてもらえれば、職場への復帰も難しくはありません。

更年期障害に対する、本人の心構えと病気との付き合い方

まずは「更年期障害である」と自覚すること
まずは、「自分が更年期障害を患っている」と自覚することです。更年期障害は一般的に見て45歳~55歳で発症しやすいです。生活スタイルや体質によってはもう少し早く発症する可能性もありますが、ある程度の年齢になったら更年期障害である可能性について深く考える必要があります。自覚できれば、対応もしやすくなるでしょう。
適度な運動を心がける
更年期障害のセルフケアとしては「適度な運動」がお勧めの方法です。理由はいくつかありますが、運動によるストレス発散と、体力の消費による睡眠のしやすさが更年期障害に対してプラスに働きます。もちろん、体を動かす習慣を身につけることは更年期障害だけでなく、体全体の健康にプラスに作用します。
市販薬を使う、または婦人科を受診して本格的に治療を開始する
更年期障害は、人によって症状の表れ方に個人差があります。人によってはセルフケアだけで更年期障害を乗り切れる場合もありますが、そうでない人も多いです。その場合、市販の更年期障害対策のお薬を使用するか、婦人科を受診して本格的に治療を開始することをお勧めします。
放置していては、家族や職場の人たちに迷惑がかかります。自力では症状を改善することが難しい場合には、速やかに積極的な対処を開始しなければなりません。
まとめ
更年期障害は、女性であれば誰もが通る門です。それを理解した上で、周囲の人達は適切な対応を心がけてください。周囲の人達もそうですが、本人もまた更年期障害と賢く付き合っていかなければなりません。年齢を重ねれば更年期障害になることは仕方がないとしても、周囲の人達に迷惑をかけることを当たり前だと思ってはいけません。自覚したら、早めに適切な対処を開始することを心がけてください。

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